ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第174話

11Bside

「ここは...あの世?」

ちょっと、久しぶりの仲間の顔見た第一声がそれってどうなの?

「変わって」

突然デボルに首根っこを掴まれ後ろに引かれる。

「おはよう2B。悪いわね。寝起きに死人の顔が目の前にあれば混乱するわよね」

あっそっか。私、2Bの目の前で撃墜されたんだった。

「先輩、自分が死を偽装したこと定期的に忘れてますよね」

「ついついね」

「ったく、アンタのせいで二度手間よ」

「すいませんねぇ」

「まぁデボルその辺にして。2Bさんが置いてけぼりになってるよ」

見ると、2Bが真顔の表情で座っていた。表情からは感情を読み取れないが、機能性だろうか。目線が遠くを見ている気がする。

「ごめん2B。それで、確認だけどアナタの最後の記憶はA2に刺された所まででしょ」

「そう。あの時・・・9S!9Sは!?」

「2B落ち着いて。それも含めて話すから。大丈夫死んではいないわよ」

「そう・・・」

「それじゃ、時系列順に話して行くけど、長いから分からない所があったら遠慮なく質問してね?」

「わかった」

アンドロイド説明中~

「2Bさん理解できました?」

「うん・・・でも、私のせいでA2と9Sが・・・」

話す前まで表情から感情は読み取れなかったのに、今は目に見えて落ち込んでいる様子がわかる。

16Dが2Bに寄り添う。

「2Bさんは悪くありませんよ。ただ状況が悪かっただけです。それに、結果論ですけど、A2さんに9Sを任せたことで結果的に良い方に進みましたし」

「でも・・・」

「ふむ・・・もしかしたらヨルハというのは感情が重いのかもしれないね」

「それはないでしょ。9Sが重いってだけで・・・・」

すかさず意味は無いが、口を押える。

「私が・・・私がしっかり思いを伝えていれば・・・」

「アンタねぇ」

ハイ・・・すいません。

「先輩、人の事言えませんよ。私の事を置いて脱走した癖に」

ハイ・・・深く反省しております。

「それ言うなら16Dさんも言えませんよ」

「私がですか?」

「忘れたとは言わせませんよ。あの時の狂ったような笑みはトラウマ級ですよ」

見事なK.0だった。やっぱり・・・ヨルハって感情重いのかな?

「まあ、でも今はこうして仲良くやってるんだ。それでいいじゃないか」

「そ・そうですね。2Bさん!」

「あ・・うん。それで、11B私はこれからどうしたらいい?」

「2Bはどうしたいんだい?」

「9Sに会いたい。会ってしっかりと思いを伝えたい。A2に9Sの事に関してお礼を言いたい」

「推奨、このままラヴィとA2の帰還を待つべき」

「でも、9Sが・・・」

「今、2Bが独自に動いても出来ることは少ない。それに余計に場を混乱させてしまう」

「また・・・私は何もできないの?」

私初めてだ。2Bのこんな悲しそうな表情を見たの。

「少し待ってくれ」

そういうジャッカスの手には無線機が握られている。

「ああ。アネモネ少しいいかい?」

「    」

「そう。そっちの状況は分かってる。頼んだよ」

「     」

「多分、いいんじゃないか?」

「     」

「それじゃ、2Bに変わるぞ」

ジャッカスが2Bに無線機を投げ渡す。

「9S!!」

ポッドに現在の9Sの様子が映っている。

「おい・・・あまり大きな声を出すな。ホワイトに聞かれると面倒だ」

「あ・・・ごめん」

「まあいい。久しぶりだな。2B」

「うん・・・」

「気分はどうだ?」

「変な感じ」

「そうか。悪いが今の9Sに対して私達レジスタンスは何もできない。それが、ラヴィとの約束だ」

「そう・・・」

さらに、2Bの悲壮感が増してきた。その様子を無線越しのアネモネさんも感じ取れてるでしょうね。

「あ、ならお前ら全員でパスカルの村に行ったらどうだ?あの村の連中はいつも忙しそうにしてる。何か手伝って来たらどうだ?」

「・・・わかった」

「いいですね。パスカルさんも2Bさんに会いたがってるでしょうし」

「久しぶりに、村の子供たちの相手でもしてやるか」

「そういう先輩もいっつも楽しそうじゃないですか」

村の子供達と一緒に遊んであげれば2Bも少しは元気を出してくれるでしょ。

「さあ、そうと決まれば行きましょう」

ラヴィがヘリを使ってるからヘリは使えない。拠点から出ると、直射日光が顔に差し込んで眩しい。私達はパスカルの村に向けて歩き出した。

 

エージェントside

「見えてきたわよ」

「ああ。ここからでもデカいな」

まるで海岸に打ちあがったクジラね。まあ、ただ座礁してるだけなんだけどね。それも川で。その近くに降りて全体を見上げる。

「さて、ハッチは上にある。これをどう上ったものか?」

「おい、私は空を飛べないぞ」

別に何も言ってないんだけど・・・空を飛べたらそれこそ苦労しないわよ。ん?

「ねえA2、私の体って持ち上げられる?」

「ん?余裕だが」

カッコいいかよ。ライフルとスナイパーを地面に置く。

「A2、そこにいて。これから助走つけて飛ぶから私のこと持ち上げて」

「わかった」

A2から10メートルくらい距離を取る。

「いくわよー」

「ああ」

助走つけ、歩幅をそろえA2に向かう。

「今!!」

その瞬間私の体は一瞬中に浮いた。飛び上がったというより、本当に宙に浮いた。なんとか着地できた。もう少し勢いがつきすぎたら通り過ぎてた。手すりにロープを掛けA2のところへ投げる。

「すまん。ラヴィ強くやり過ぎた」

あの体が浮く感じ楽しかった。

「ほらさっさと行くぞ」

ハッチから中に入る。中は案外きれいだった。どうやら座礁した際に放棄されたようだ。

「何もないな。もとから期待はしてなかったがな」

船内を部色してるA2が残念そうに言う。私は、コンソールを操作して、核のロックを解除する。

「さて、弾頭を取り出すわよ。扱いに気を付けてね。もし爆発すればこの辺一帯草の根すら残らないわよ。

「わかった。十分気を付けよう」

コンソールを操作して、ミサイルの弾頭を一つ取り外して、ヘリに積み込む。

「じゃ、出発するわよ」

「操縦は、丁寧に頼んだぞ」

分かってる。

~数十分後~

「この町の荒れようから予想はしていたが、やはり誰もいないわね」

「ああ。本当に、良く出来た見せかけだ。レジスタンスも私達も誰も気が付かなかったんだからな」

「だけど、これでこの見せかけを崩せる」

コンソールを操作して、資材運搬口を開く。中身は空っぽ。しかもゴミ一つない。本当に、ただ飛ばしてだけなんでしょうね。

「せーの」

もしも爆発しないように、慎重にロケットにのせる。そして、保険として時限装置を作動させる。月までは約5日。

「さて、発射と行きましょうか」

コンソールを操作し、ロケットの資材搬入口を閉じる。そして、発射シーケンスを開始させる。ブザーが流れ、離れるようにアナウンスが流れる。

「さて、離れた所で見守りましょうか」

ヘリを使ってホテルの屋上に着陸する。

「さて、これで一つ片付くな」

私達の目線の先でロケットが天高く空へと飛んで行った。




お久しぶりです。「そろそろ完結させたい!」って私ずっと言ってますね。こんなダラダラ亀更新作品ですが、よろしくお願いします。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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