ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第175話

エージェントside

「お~」

飛んでいくロケットの様子を写真にとる。町の中にあるロケット発射場。昔の頃だったら絶対にありえない光景。SF映画を見てるみたい。空の彼方へと飛んでいくロケットを眺めていると、ホテルの屋上から下に降りる方法を調べていたA2が戻ってきた。

「エレベーターはもちろん動いてなかった。どうする?」

「エレベーターシャフトから降りましょう。そして、中を調べる。って言っても全部は無理だからほんの一部だけどね」

動いていないエレベーターへ向かう。ホテルということもあり、豪華な装飾されたドアが、歪んだ形で空いていた。多分A2がこじ開けたんでしょうね。エレベーターシャフトの下をライトをつけてのぞき込むが底はもちろん見えない。

「A2、私が先に降りるわ。暗いから落ちないようにくれぐれも注意して」

ライフルをかけ、エレベーター用のワイヤーに手をかけ、慎重に降りていく。数メートル降りたところで、目の前にドアが見えた。手探りで足場を探し、慎重に降りる。落ちてしまわないように気を付けながらドアの前に立つ。精一杯の力でドアを動かすがびくともしない。これはA2の助けがいるわね。

「A2!」

「なんだ?」

上にいるA2の傍をライトで照らす。

「このドアが開かないの。ライトで照らしてるから慎重に降りてきて」

「いや、よく見える」

そういうと、A2はすごい速さで降りてきた。

「待たせたな」

「A2・・・あなたねぇ・・・まあいいわ」

私の反対側のドアにA2が付き、ドアの隙間に指を入れる。

「行くわよ。1・2・3!!」

ドアがゆっくりと開いていく。とりあえず、落ちたくないから急いで先に進む。中は以外にも窓からの日の光がさしていて明るかった。手前の部屋に入る。

「最上階だから予想はしてたけど、この部屋スイートルームよね?荒れ果てるけど・・・」

部屋の鏡やベットの微かに残る装飾、テレビの大きさで何となくわかる。何と無しに、テレビの下を開けてみた。

「何だこれ?」

A2が何かの箱をそこから出した。それはBlu-ray Discだった。見ると内容は映画らしい。パッケージを数個取り出してみると、映画を見ない私でもわかる作品が結構あった。

「これも持って帰りましょうか」

「これが一体何の役に立つんだ?」

「上手く行けばプロジェクターで映画が見れるかも。大丈夫私も見たことある奴があるから、面白いと思う」

「別にそこは気にしてない」

あ・・・っそうすか。一通り部屋の物色を終えた。

「それじゃ、帰りましょうか。どうせ、全部の部屋見るなんて出来ないし、めんどくさいだけでしょ」

「そうだな」

私達は、再び暗いエレベーターシャフトを上って屋上に戻る。ヘリに乗り込み、離陸する。

「さて、お土産もいっぱいあるしみんな喜んでくれるといいわね」

「アイツらはラヴィが居れば何でもいいんじゃないか?」

「A2さん嬉しい事言ってくれますなあ。本当に可愛い。助けてよかった」

「・・・そうか//」

赤らむA2の顔。私は内心サムズアップした。さーて帰りの飛行も頑張るぞー。

 

11Bside

村に近づくにつれて、賑やかな声が響く。

「ア、オネエチャーン!」

子供達の姿見えたと思ったら、すぐにこっちに気付いて寄って来た。私達、村に入ってから一言も話してないんだけど・・・

「オネエチャーン、遊ボ!遊ボ!」

あっという間に、周りを取り囲まれてしまった。身動きが取れない。

「コラコラ。11Bさん達が動けなくなっていますよ」

64Bが出迎えてくれた。子供たちを注意する姿、上手く言えないけど様になってるわよ。

「村の構造が変わってる?」

2Bが村を見渡しながら呟く。

「ああ。2Bさん初めまして。64Bです。覚えていますか?」

「脱走兵!?ポッド司令部に連絡」

「2B、忘れているようだが、君もヨルハから見れば脱走兵だ。それに、彼女たちはこの村の発展に大きく貢献している。恐らく、彼女たちを失ったら子供たちは悲しむと思う」

「・・・・わかった」

2Bが納得してくれたてよかった。ここで、争いになったら止めるのも大変だし、ラヴィが居ないのに後始末ができる訳がないからね。こう言うところはラヴィに絶対勝てない気がする。

「それで、今日はどのようなご用件で?」

「なに、ただ暇になったから遊びに来ただけさ」

「そうですか。それじゃ、子供たちをお願いしますね」

それを合図に子供たちがはしゃぎだす。さて、何をして遊ぼうか・・・

「2Bさんと・・・誰かもう一人ついていただけませんか?」

「私が行こう」

ジャッカスが手を挙げた。まあ、前回のジャッカス先生のお勉強会(笑)は質問攻めにあって、大変だったものね。

「それじゃ、ついてきてください」

2人は64Bに案内され、村の奥に入っていった。確か、あそこは64Bの畑と家があるところだったはず。戻ってきたらなにを話したか聞いてみよ。

数分後~

8B達と一緒に2Bとジャッカス戻って来た。あれ?長引くと思ったのにな。にしても、2Bが持ってる袋あれ何がはいってるの?パンパンに膨れてるし、2B、前見えてないし・・・

「案外早かったね。何話したの?」

「別に大した話はしてねーよ。私達なんて、脱走した時に追っかけられた位しか無いんだぞ」

「あ、それもそうか。それで、2Bが持ってる袋の中身はなんなの?」

2Bが袋の入り口を開けて中身を見せてくれる。それには、真っ白な粉が入っていた。何かわからず反応が出来ずにいると、

「まあ、これを理解して喜べるのはラヴィくらいだろうな。解説すると、これは粉にした小麦だ」

「私もさっき見た時は驚いたさ。小麦があんなに真っ白になるんだな」

これを使ってラヴィがパンを作ってくれるのか。たのしみだな~

 

CALL

そんな事を考えていると無線がなった。

「11B、あなた今何処に居ますか!?」

「うるっさいわね。今、アネモネさんからの勧めでパスカルの村にいるけど・・・」

「はぁ、マズイことになりました。アネモネさん。はい、村に居ると・・・え?あ、はい変わります」

すると、ガサゴソと音がしたあと、誰かの咳払いが聞こえた。

「おい!11B、勧めた上で悪いが全員連れて村を離れろ!今、そっちにホワイトたちが向かってる!」

「え?ちょっと落ち着いてよ。どういうことか簡潔に説明して」

「簡潔に説明するとだな。私がお前たちと通信して、暫くしてからホワイトがいない気づいてな。周りに聞いたらパスカルの村に向かったらしい。これでわかったろ!さっさと離れろ!お前らが鉢合わせるだけで面倒事だ!」

最後の一言はちょっとどうかと思うんだけど。って言ったってみんな子供たちと遊んでるし、子供たちが可哀そうだし・・・そんな事を考えていた時だった。

「おい!8B達に加え、なんでお前らまでいる!!」

村の入り口の方で、騒ぐうるさい銀髪が見えた。

「ごめん。もう手遅れみたい・・・」

「あぁ・・・クソッたれ。こうなったら、頼むから問題を起こすなよ。こっちが持たん」

「大丈夫だ。任せたまえ。アネモネは私達の事を信頼しなさすぎじゃないか?」

「お前が!それを!言うな!!」

荒い息遣いと共に通信が切られる。なんか・・・アネモネさんの気持ちが分かった気がした。すると、私の肩に8Bの手が乗せられる。

「とりあえず、お前らは何もしなくていいからな」

その方が楽でいいわ。

 




アネモネさんとジャッカスさんは、絶対仲いいよね。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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