ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第178話

エージェントside

「これで私の話は終わり。あー喉乾いた」

私はコップの水を全て飲み干した。喉に潤いが戻ってくる。

「お疲れ。次は私達の話ね。って言ってもそっちと違ってそんな濃くないよ」

「いいからいいから」

「喉も乾かないよ」

そこまで、長くないみたいで結構。

「本当に短いですよ?」

数分後~

「なるほど。2Bの存在がバレちゃったのか」

「何かマズかったでしょうか」

「別に。バレて無かったらサプライズしようぐらいしか考えて無かったし」

「ならよかったです」

「おい、2B。村の連中の様子はどうだった?」

「楽しそうだった。8B達も私の事笑顔で迎えてくれた」

「そうか。よかったな」

そう言ってA2は2Bの頭を撫でていた。

「A2さんは2Bさんのお母さんみたいですねぇ~」

「「「わかる(ます)」」

「お前らなぁ・・・・」

「おい、君達忘れてないかい?村に行ったときホワイトがラヴィが帰ったら連絡を寄越すように言われただろう」

チッ

「なんで覚えてんのよ」

11B?あなた私と出会った時と比べて確実に性格悪くなってない?私のせいかな?

 

CALL

久しぶりに腰の無線機がなる。この周波数はアネモネからか。

「ラヴィ、この無線が通じてる事は戻ったんだな」

「ええ。ただいま」

「ああ。お帰り」

「ごめんなさいね。連絡が遅れて」

ヘリのローター音で絶対気づいてたでしょうからね。

「ああ。私は問題ないぞ」

「私は?」

「ああ。私はこの件に関わってないからな。その・・・分かるだろ?」

あぁ・・・もう・・・これから交渉しなきゃいけない事が山ほどあるのに・・・会って話す前から印象最悪よ。はぁ・・・

「あー・・・アイツを呼んでいいか?イヤなら私が何とかするが・・・」

アネモネ。それをイヤそうに言ったら意味ないわよ。ま、そんな事しないけど。

「やってやるわよ」

「それでこそラヴィだ!」

分かりやすいとかそんなレベルじゃないわよ。

「それじゃ少し待ってくれ」

足音が遠ざかっていくのが聞こえる。ホワイトが出るまでに覚悟を決めなきゃいけないのか。チクショウ・・・やってやるよクソが。足音が2つ近づいてくるのが聞こえた。

「おい。聞こえてるか?」

「ええ。どうも。まずは最初に。連絡が遅れたこと大変申し訳ない」

「ああ。どうせ、アイツらの特に思い当たるのは11Bあたりが言わなかったんだろ」

微かに後ろで「バレてる。なんで?気持ちわるっ」って聞こえたんだけど・・・

「え、えぇま、まぁね。それで、用件は何かしら?」

「2Bもよみがえらせたんだろ?前も話した通り、会って話をしようじゃないか。こっちはいつでも用意が出来ているが?」

「分かったわ。それじゃ2日頂戴?」

「構わん。それじゃあ2日後に会おう。当日、21Bと6Oを案内に寄越す」

「OK。それじゃ、2日後に。ラヴィアウト」

 

「さて、ご飯食べて寝ましょうか」

「ちょっとラヴィ2日しか間ないのに、悠長なことしてて良いの?」

「うん。どうせ、2日間大したとことしないし。それより、ご飯にするからみんな座って座って」

みんなそんな私の様子に首をかしげていた。訂正1人そうでも無い奴がいた。

「ラヴィのご飯。久しぶりだなぁ!楽しみだ!」

このキッチンに立つのも久しぶりね。横には11B達の話にあった小麦粉が置かれていた。中を開けて見て見ると真っ白の小麦粉が入っていた。

「明日は長らく待ったパン作りね」

だが、今日は話疲れたし、がっつり肉を食べたい。という訳で、かなりの量の肉を焼いた。

「「「いただきます」」」

それを全員で食べ、そして私はすぐに眠り着いた。食べてすぐに寝るのは体にはよくないけど、精神の健康的には間違ってないね。おやすみ。

 

朝~

太陽の光が顔に当たり眩しさで目が覚めた。目を開けると見慣れた天井。今日からまた日常が始まるんだなぁ。上半身を起こして体を伸ばす。屋上に上がって顔を洗って風を浴びる。

「ふぅ。さて、みんなを起こしますか」

下に戻ってまずポポルを起こす。その次に16D、11B順々に起こしていく。そして、みんなが身支度を終えて下に戻って来た。

「さて、今日はみなさん待望のパンを作りたいと思います!!」

「「イエーイ!」」

「また食い物か?おいラヴィなら私はパ・・・」

「ごめんねぇA2。この作業、力使うしそれにね」

私は大きく一呼吸置く。

「あなた達食いしん坊アンドロイド達が毎回の食事で満足するまで食べたら一体何日で無くなるのかしら?」

私達の拠点に冷蔵庫という物はないから持って数日。だけど、みんなの食いっぷりからその数日すら持たない。正直勘弁してほしいのだ。毎日パン生地をこねるなんて。

「という訳だから手を洗ってきてねー」

「「ハーイ」」

A2も観念したように手を洗いに行く。そんなA2の肩をジャッカスが叩く。

「そういえば、私も最近科学者っぽい事何もしてないんだ。まぁ何も決められた役割だけを果たす必要もないさ」

「ジャッカス知ってるー?料理も一種の科学なのよー」

「すまん。二号。今免罪符が出来た」

「勝手にしろ・・・」

ジャッカスはウキウキでA2は渋々手を洗ってラヴィの所に戻るのだった。




次回。みんなで作ろう!おいしいパン!
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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