ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第180話

エージェントside

CALL

「ラヴィさんですか。お久しぶりですね」

「久しぶり。村の調子はどう?」

「変わらずみんな元気ですし、村も平和ですよ」

「そう。ならよかった。少し聞きたいんだけどみんなって夜何してるの?」

「夜ですか?」

実はずっと気になってたのよね。パスカル達ってどういうライフサイクルで動いてるのか。今、その謎が明かされる!

「暗くなったらみんな寝ますよ。たまに起きてお喋りしている子もいますね。それでも、少しすれば静かになりますね。私は少し本を読んで寝てますよ。8Bさん達も少し談笑なさってからだそうですよ。私よりも遅いぐらいですかね」

めっちゃ健康的な生活だった。まぁそうよね。町の明かりなんて物も無いんだから。暗くなったら危ないから体を休めるわよね。今の時代だとこれが常識まであるわよね・・・あの頃の世界のライフサイクルから随分と退化したわよね。いや、健康的になったからむしろ進化したのかしら?

「それで、それがどうかしましたか?」

「明日、みんなで夜更かししない?」

「夜更かし?夜遅くまで起きているのは子供達の成長に悪いと本に書いてあったのですが。大丈夫でしょうか?」

「偶にやるぐらいなら問題ないわよ」

「そうですか。それで、何をするんですか?」

「映画鑑賞」

「映画ですか!あの本の中でよく出て来る映画館と呼ばれる施設で見る映画ですか!」

「ええ。そう・・・そうよ」

凄い食いつきっぷりね。確かに、小説の中に映画館で何かする描写って結構出て来る気がするわ。

「それじゃ、明日の夕方ごろそっちに行くわ」

「何か用意しておく物はありますか?」

「そうねぇ?雨が降らないように祈ってて」

「わかりました。それでは」

「おやすみ前にごめんなさいね。おやすみ」

「いえいえ。おやすみなさい」

通信終了

ふう。みんなはもう夢の中。かくいう私の方は少し目が覚めてしまった。お湯を沸かしてコップに入れてぶつからないように慎重に間を通って屋上に出る。空を見上げて星を眺める。

「はぁ・・・」

お湯を飲んで一息ついてボーッと空を眺める。ふと、胸から指輪を取り出す。

「そっちに逝ったら私の土産話に付き合ってね。現世(こっち)には辛い事に上手い酒が無いのよ」久しぶりにビールを飲みたいなぁ。ふぁ~~。あくびが自然とでた。

「寝よ」

下に戻ってA2の隣に横になる。

「おやすみ」

 

朝〜

「「ふぁ〜」」

いつも通り身支度を整えた後、寝ていたみんなを起こす。姉妹の2人は同時にあくびをして体を伸ばして身支度を整えに屋上に行く。

「おはようラヴィ」

なお、寝起きの良い11Bはすぐに戻ってくる。

「さて、今日は夕方にパスカルの所に行くから早めに戻って帰ってきてね」

「はーい」

「あと、トラブルには気をつけて。特にヨルハ関係」

「向こうから仕掛けて来た場合は?」

「回れ右して全力疾走」

「だってさA2」

「11B、お前の中の私はどうなってるんだ?」

「口数少ないバーサーカー」

間違ってはないわね。しかも簡潔にまとまってる。

「的確な表現だね」

「黙れジャッカス」

「ここでケンカしても始まりませんよ」

「仲良くね。それじゃ、解散。何かあったら連絡頂戴」

11B、16D、2Bが一緒に出発した。最近、体が動かせて無かったのと戦闘の感覚を戻しに行くらしい。ジャッカスは久しぶりに砂漠に戻るらしい。昔隣にいたお兄さんによるとキャンプに撤退する際に置いてきたらしい。姉妹は私の手伝いをしてくれることになった。

「さてと・・・」

A2が日が当たっている壁に寄りかかって目を閉じた。

「おやすみ~」

「いいんですか?」

「別に良いわよ。あ、2人も無理しなくても良いからね?」

「大丈夫。それで何をするの?」

肝心の私の方は正直暇である。

「とりあえず、持ち帰って来た銃を分けましょうか」

下の射撃場に降りる。部屋の角に並べて置いた銃を一つ一つ拭いて行く。と言っても厳重に保管されていただけあってそこまで汚れていたわけでは無かった。動作確認をしてスコープなどを調整する。

「この銃変な形してますね」

ポポルがP90を不思議そうに眺めている。

「その銃、人体構造を研究して作られた銃だから反動はかなり小さいのよ。2人位の小さな子でも問題なく使えるわ」

すると、他の銃を触っていたデボルもジッとこっちを見て来た。どうやら小さな子と言ったのが気に障ってしまったらしい。

「あ~・・・そのぉ~」

「ラヴィさん?私達アンドロイドは身長は変わらないんですよ」

「ラヴィは大きい子が好きなの?A2みたいに?」

何故そこでA2の名前が・・・

「「どうなんですか!!」」

2人に詰められる。・・・とりあえず、頭撫でるか。互いに無言で私は2人の頭を撫でる。すると、次第に2人の顔がとろ~んとしてくる。そこで喉を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らし始める。時間を忘れて撫でていると突然パっと腕を掴まれる。

「ラヴィさん?いい加減に」

「すいませんでした」

上手くあしらわられて納得がいかない様子の姉妹。

「あ~一応言っておくと私は身長や見た目で人を判断したりはしないわよ?」

「もういいです」

後で、おいしい物をあげよう。それに、明日ホワイトとの会談が終わった後レジスタンスに銃を売ろう。性能面では優れた銃だが、弾薬が特殊で補給が出来ない。良い銃なんだけどね・・・・その後はスコープの調整をしたり、弾薬の不備が無いか

確認したりした。ふと、外を見ると夕日がさし始めていた。

「ふ~・・・それじゃ、私ご飯作ってくるわ」

「了解~こっちももう少しで終わるわ」

という訳でご飯の準備。今日もパンを使う。正直もうあの食事に戻れない気がする。そんな事を考えつつ肉を焼いたりジャガイモを蒸かしたりする。そして今回は村にいる8B達の為にコッペサンドとジャガイモを蒸かした物を包む。

「お~い2人共~」

「何ですか?」

「はい。アーン」

2人の口に肉の切れ端を放り込む。

「ラヴィこれで許して貰おうって魂胆?」

「ダメ?」

「いいですよ」

「「ただいま~」」

「・・・ただいま」

下から11Bと16Dの元気のいい声と2Bの声が聞こえて来た。

「ただいまラヴィ!」

「爆薬オタクうるさい」

ジャッカスの丁度帰って来た。

「おーいA2?」

「呼んだか?」

上で寝ていたA2が降りて来た。日焼けしないっていいなぁ。

「それじゃ早めに食べて村に行きましょうか」

数分後~

「「ごちそうさまでした」」

一息つく。

「さて、それじゃ村に行きましょうか。A2これお願い。慎重に扱ってね」

「わかった」

A2にプロジェクターを預ける。Blu-ray Disの山から子供達向けの作品を探す。

「お・・・これがいいかしらね?懐かしいなぁ。名作よね」

美女と野獣

私達の頃から絶対的な人気を誇って来た名作。

「ラヴィどうしたのー?何かあったー?」

いけない。思いでにふけっちゃった。急いで下に降りてみんなで村に出発する。




お久しぶりです。間が空いたにも関わらず中途半端ですいません。
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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