ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第181話

エージェントside

拠点を出たころは高かった日が、村に着くころには沈みかかっていた。村の近くの森に入ると夕日が遮られて暗さがさらに増していた。村の入り口が見えてきた。それに加えて子供たちの声が聞こえて来る。初めての夜更かしという事でみんな興奮しているらしい。

「ア!オネエチャーン!!」

私達の到着に気付いた子供たちが一気に寄って来た。あっという間に取り囲まれる私達。

「ほら、お姉ちゃんたち準備ができるまで遊んでらっしゃい」

許しが出たと分かった子供たちが11B達の手を引いて引っ張って行った。なんと2BとA2も手を引かれている。振り払う事も出来ずあたふたしている。

「2人のあんな姿昔だったら想像もできないないことだったろうね」

「そうね。それに、明日にはこれが当たり前になる。ヨルハに隠れる必要も無くなる。少なくとも私の周りの脱走したヨルハわね」

「まったく、アンタには感謝しないとな」

後ろを振り返ると8B達3人とパスカルが立っていた。

「みんなが自由に楽しそうにしてくれればそれで私は満足よ」

「それを抜いてもラヴィさんには余りある恩がありますよ」

「そう。なら好きなタイミングで返してくれていいわよ。金利もなしの親切制度だしね」

??

あぁ・・・そっかもう金利って制度が無いからみんな分かんないのか。どうしよう。この滑ったみたいな空気。

「あ~とりあえず、準備しましょうか・・・」

「なんだかよくわからないがラヴィ元気出して」

「ウーラ・・・」

みんなの優しさが心に刺さるわ。準備・・・しましょうかね。広場の木にスクリーンをかけてつるす。少し離れた所にプロジェクターを設置して電源をONにする。映像がスクリーンに映る。

「オネエチャンそれナに!」

後ろを見るとこっちの様子を気になった子供たちが後ろに集まってきていた。

「ハイハイみんな落ち着いて。少し離れて座ってね」

「「ハーイ」」

みんなの声に交じって11B達の声も聞こえて来る。他にも聞こえるA2や2Bの声になごみながら再生の準備を進めていく。プロジェクターを動かして高さと幅を調節する。

「みんなー見えてる?」

「ミエナイヨー」

「背の大きい子はしゃがんでね」

「ハーイ」

「それじゃ再生するわよー」

久しぶりのディズニーのロゴが流れ物語が始まった。私は邪魔にならないように後ろにいるパスカルと8B達の方に回る。

「これが映画ですか。かわいらしい絵が動くというのは面白いですね」

「アニメ映画だけどね。それと3人にハイこれ」

持ってきたコッペサンドとジャガイモを渡す。

「あなた達が頑張って作った小麦から作ったパンよ。良かったら見ながらでも食べて」

受け取ったパンを3人は一気に頬張る。

「んっ!」

22Bが余程美味しかったのか一瞬声を出しそうになる。他の2人も目を見開いてガツガツ頬張る。幸いみんなが映画に夢中になってくれていたお陰で3人の食いっぷりに誰も気が付いてない。凄まじい速さで食べ終わった3人のごみを回収する。そして、私は久しぶりの映画を楽しむのだった。

数時間後~

「それじゃお終い。みんな面白かったかな?」

「「オモシロカッター!!」」

「それじゃあ夜も遅いですしみなさん寝ましょうか」

「「ハーイ」」

「お話しするのは明日にしような」

パスカルや8Bの声掛けで子供たちが続々と寝る体制に入る。夜遅いってまだ10時なんだけど・・・

「ラヴィ片づけ手伝うよ」

「私も手伝います。準備の時は子供達と一緒にいて何も出来ませんでしたから」

みんなでプロジェクターを片付ける。準備の時と違って大人数だから作業が早く終わった。

「それじゃ私達も退散しましょうか」

「ああ。お疲れ様。私も子供達も楽しめたよ。それに、飯も滅茶苦茶美味かった。ありがとな」

「満足いただけて良かったわ。それじゃまた」

「ああ」

22Bが村の近くの森の終わりまで見送ってくれた。森から一歩抜けると月明かりがさしていた。

「さて、帰って明日に備えますか」

「今更だけどラヴィ大丈夫なの?」

「やってやるわよ。さて、さっさと寝ましょ」

月明かりを頼りに拠点に戻った私達はすぐに寝る体制に入った。しばらくすると誰かの寝息が聞こえて来た。

「ねぇみんな。改めて今までありがとうね。おやすみ」

明日の交渉が有益な物になるように。そして、何か大きな物の決着になるように。




間空いてるのに短くて毎度の如くすいません。完結は必ずさせますので・・・
誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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