ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「おはよう。よく来たな」
キャンプにつくと早速アネモネが出てきた。
「おはよう。それじゃあこれから時間はある?」
「大丈夫だ。余程のことが無ければ忙しくはならんさ。それより11B達はどうするんだ?ここにいても何もないが、問題だけは起こすなよ」
「名指しされてわよ。気をつけなさいね」
「わかってるわよ。お姉ちゃん」
11Bと絡んでるデボルもたいがいだと思うけれど・・・
「なあ、アネモネあそこの屋上には行けるか?」
「問題ないが何をするんだ?」
「寝る」
「私も起きてると誰かさん達と揉めそうだし日向ぼっこしようっと」
「それじゃあ、先輩がそうするなら私も」
アンドロイドは日焼けその他諸々気にしなくていいの羨ましいわ。
「ねえデボル私たちはどうする?」
「久しぶりに話がしたい相手が数人いるからその人たちと話すかな。ポポルもそういう相手いるでしょ?」
「いいねそれ。暇になったら私たちも日向ぼっこですね」
「私は一応9Sの所に行ってくるよ。そこに2Bもいるだろうしね。21Oもそこかい?」
アネモネが頷く。
「あ、ジャッカスそれじゃこれ持って行って」
リュックから先ほど作った包みを2つ出す。まだ微かに暖かい。匂いもまだする。
「これを2人に渡してあげて。途中で食べちゃダメよ」
「そのくらい出来る!」
ジャッカスは行ってしまった。
「アイツもしかしたらやったんじゃないか?」
「流石にないでしょう。先ほどあんなに食べてきましたし今お腹鳴らす人はいませんよ」
しかし、この時誰も気づいていなかった。アンドロイドだからお腹が鳴ることはなかったが、嗅いだことがない香ばしい良い匂いに鼻をくんくんさせている者がいたことを。
「それじゃあラヴィ向こうで話そう」
「アネモネ、お前はある意味これから地獄をみるぞ」
誰だ〜?ボソッと後ろで呟いたの。おそらくA2ね。困っちゃうわ。まるで人を悪魔みたいに言って。
「そこにかけてくれ」
個室に入る。そこは一応机と椅子が置かれた簡素な部屋だった。
「それじゃあ、商談ということだったが商品はなんだ?」
リュックサックを机の上に置く。
P90
AR-15
SR-25
「3種類、P90とAR-15は2本ずつ、SR-25は1本だけ。それに弾薬も加えてこちらの希望値は合わせて18万ってところかしら。内訳はいる?」
「頼む」
「まず、P90は特殊な弾薬を使ってるから調達が難しいと思うの。今ある分を渡したあと弾が切れたらただのガラクタになっちゃうでしょ。そういうリスクがあるから安くしてる。次にAR-15。これは私が使ってるやつと操作系統が同じ。弾薬もある程度入手しやすいと思うわ。それにこれは一般兵に配るようなものじゃなくて、中身はある程度カスタムされてる。高級品。精度も問題なし。次のSR-25は正確には違うんだけどさっきのAR-15のマークスマン使用と考えてもらっていいわ。高性能なスコープとバイポット、チークパッド色々ついてるわ。精度に関しては折り紙付き。それと各種弾薬。これでどう?」
「う~ん銃か。知ってると思うが銃はアンドロイドは主力として使ってないんだ。それをこの値段・・・もう少し」
「17万」
「16万はダメか?」
「16万5000」
「サービスは?」
どうやら値段は了承してもらえたみたい。サービスかぁ・・・
「あーと・・・えーサービスとしまして、レジスタンスのみなさんへの娯楽の提供と銃の使い方のレクチャーを約束します」
「いいだろう。乗った」
互いに握手をして交渉成立。いやぁ手ごわい相手だった。武器と弾薬をアネモネと一緒に運ぶ。
「ここでいい」
商品をすべて運び終わり机に並べる。すると頭に機械生命体の部品を被ったおかしなアンドロイドが近づいてきた。
「はじめましてラヴィさん」
「は、はじめまして」
骨格を見ている感じ女性というのは分かるけど・・・
「怖がらなくていいわよ。みんなからは相談員と呼ばれてるの。ところで2人から特にラヴィさんから嗅いだことのないいい匂いがする」
「そうだ!さっきのジャッカスに渡した包みはなんだ?まさか!あれか!アイツが美味い美味いと言っていたやつだろ!そうだろ!」
アネモネの剣幕がすさまじい。さてはジャッカスかなり自慢してたな。
「アネモネ落ち着いて。はい。これ」
包みを1組手渡す。受け取るや否や包みを開ける。匂いが当たり一面に広がり、ほかのアンドロイドが集まってくる。集まってきたアンドロイドの熱い視線さらされる。
「あげないからな!!」
アネモネぇ・・・司令官直々の宣言によりほかのみんなの視線は必然的に私の手に集まる。
「えーっとそのぉ・・・ここは・・・公平性を保つためにじゃんけんでどうです?」
さぁ始まりました!!私の昼ご飯をかけたじゃんけん大会!!
「私に負けた人は座って。勝った人だけが立って残ってね」
「「おう!!!」」
なんでこんな目がガチなんですかねぇ。さぁ運命の一回目。
「最初はグー、ジャンケンポン!」
さて勝利の女神は誰に微笑んでくれるのかしら?
勝者決定!!
「うふふ。それじゃあみんなの分まで味わうわねぇ」
最終的に勝利したのはあの相談員さんだった。
「それじゃあ司令官さんも一緒に」
律儀に待っているアネモネもアネモネだろう。2人の動きに全員が注目している。
「「ん~~~」」
2人のなんとも幸せそうな顔。対象的なみんなの恨めしそうな顔。ヤバい。飯一つで暴動に発展するなんて冗談じゃないわ。そんなことつい知らず美味しそうに頬張る2人。
「こんな美味しいのを毎日食べられるなんてジャッカスさんは羨ましいわね」
あ、ヘイトがすべてジャッカスに向いた。
「・・・・・・」
沈黙。頑張って。頑張ってジャッカス。視線が怖いのはわかってる。あーダメそう。お願い。お願いだからこっち見ないで。私にどうしろって言うのよ。頼みの綱のアネモネは・・・
「「ん~」」
お前らいつまで食ってんだよ!。作った側からすると嬉しいけどさ。よし、分かった。
「ハイ、注目~。みんなコレ食べたい?」
全員が頷く。
「分かったわ。それじゃあ、明日の夜ここで映画の上映会をしましょう。その時、何も食べるものがないというのも面白くないわよね?」
全員がわかってない。そもそもアンドロイドに映画を見ながら何かを食べるという行為はしない。私たちの青春が詰まった映画ですら人類文化を研究するための貴重な資料だ。こうなったら勢いだ。
「美味いもの片手に楽しい思いしてみたいよな!!」
「「「オウ!!!」」」
「あの2人みたいになりたいか!」
「「「オウ!!」」」
「オウ!じゃない!返事はSir.yes.sir!だ。わかったか!」
「「「Sir.Yes.sir!」」」
「声が小さい!!」
「「「Sir.Yes.Sir!!!!!」」」
「解散!!」
一斉に散らばっていく。
「さて、2人ともお話しましょうか」
しれっと逃げようとしている2人にの肩をに手をのせて商談会場へと戻る。
「さて、丁度いいわ。2人には聞きたいことがあるの」
先ほどの事態に少しは責任を感じているんだろう。アネモネに関しては頬っぺたをいじってる。殴ったりなんかしないわよ。
「2人は男性経験ってあるの?」
「えっ・・・あー答えられなくてごめんなさいね」
相談員さん?アネモネも反応的に初心なのね。それじゃあ早速戻って準備しないとね。
「それじゃあ私たちはそれで失礼するわ。2人とも・・・」
2人の肩を抱き寄せて耳元でささやく。
「明日を楽しみにね」
屋上にて日向ぼっこ中だったみんなと合流して拠点に戻る。
「さーて、何がいいかしらね」
Blu-rayディスクが入った箱から作品を選ぶ。今回は恋愛もの。それでかつ、少し過激な奴で作品としてちゃんと見れるものは・・・
『タイタニック』
「古いけどやっぱり名作は名作。いつまでたっても色あせないわよね」
作品をただ選んでるだけでも楽しい。色々な思い出がよみがえってきちゃう。みんなにも楽しんでもらいたいな。ちょっと刺激強いかもだけど。
「え!?もうこんな時間!?」
思った以上に時間かけてしまっていたらしい。昼を余裕で過ぎてしまっていた。
「お、ラヴィ終わったの?」
「もう、少しくらい声かけてくれもよくないかしら?」
「いや、ずっと独り言ブツブツ言ってるから邪魔しちゃ悪いかなって?」
ウソ・・・どうやらだいぶ回りが見えてなかったみたい。
「それじゃあ夕方までお休み。夕方になったらパン生地を仕込みましょう。明日の分も考えると凄い量になるわよ。ヨルハ組とジャッカスね。ジャッカス指揮をお願いね」
「任せてくれたまえ」
「それじゃあ姉妹と私は肉の解体と血抜きね。これもかなりの量になるからね。大仕事になるわよ。というわけで私は一旦寝るわよ。おやすみ」
数時間後~
顔が西日に照らされて目が覚める。私の周りに寝ていたみんなを起こす。
「やりますかぁ」
私自身もやる気が起きないと言えばそうだが、言ってしまった以上やるしかない。
数時間後~
「終わり・・・お疲れ様。あークソが。体中が血生臭い」
私と姉妹の体からは鼻をつまみたくなるほどの血の生臭い匂いがした。
「疲れたし、いっそのことみんなでシャワー浴びません?」
「ナイスアイディア!ポポルいいわね」
「そうと決まれば私したの連中呼んでくるわ!おーい!爆薬オタクー!!」
デボルがものすごい速さで行ってしまった。とりあえず、こっちも準備しましょうか。お湯を沸かす。そして、小さな穴をいくつも開けた缶に調節したお湯をいれればシャワーの完成だ。
「はぁ疲れたよ。こちらも大変だった。それにしても3人ともひどい匂いだね」
「私たち3人は鼻が慣れてしまってますからね。多分私たちが嗅いでる以上に匂いがヒドイことになってますよ」
準備もできたし、みんな集まった。
「じゃあ、デボルから行きましょうか」
お湯と水が混ざりすぎないように慎重に缶に入れていく。血の汚れやその他の汚れがだいぶ落ちてきた。
「ふぅ〜さっぱりした」
「それはよかった。それじゃあみんな一人ずつ入って。次の方ー」
そのあとは一人一人汚れを落としていった。あ、でもA2が頭とかの洗い方がわからなくてただ立ってるだけだったのは面白かったな。教えてあげるとなれない手付きでぎこちなく洗うのが可愛かった。うん。可愛かった!!
「ほら、ラヴィ入って入って。あ、16D悪いけど手伝ってもらっていい?」
どうやらデボルと16Dがやってくれるらしい。
「それじゃあ行きますよ」
うん、いい感じの温度だ。まずは頭を洗って・・・
「アッツ!!!」
「あ、すいませんっ!」
「いいわよ。気にしないで!」
こういった初々しいのもまた愛おしい。やけどに少し気をつけつつ頭と体、最後の方は水の割合が多かったけど手を洗うだけだったから問題ない。
「それじゃあ改めてみんなお疲れ様。明日起きたらパンを焼くからついでに朝ごはんとして食べましょう。今日はお疲れ様」
疲れからみんなあまり会話せず横になっていく。私の位置は変わらずA2の後ろだ。へへへ、最近ハマってるんだ。A2にイタズラするの。今日は何しようかしらね〜まずは・・・
「///っ!!//」
抱きしめて背中に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。アンドロイドに体臭って概念があるのかはわからないけど、A2っていい匂いする。背中から徐々に位置を上げて行きうなじまで到達する。
「ラヴィ・・・おいぃ///ひやっぁ」
A2から妖艶な声が漏れる。これ以上はみんな起きちゃうかな?
ドンっ
「うっ!」
A2から強烈な肘が来た。しかもそこそこ強いヤツが。だが、ここで引くわけにはいかん!
「んっ///」
ドンっドンっ
最後に右の耳にキスをする。意味は・・・まぁどう捉えてもらってもいいわよ。そしてA2から愛の籠もった肘が飛んでくる。だけど、来るとわかっていればなんてことはない。
「おやすみ」
耳ともで囁いてA2から離れて逆を向く。目を閉じるて耳を済ますとA2の荒く、そして息を殺そうとしているようすが聞こえてくる。
「おやすみ」
A2に聞こえるか聞こえないかの声でそう言って私の意識は落ちた。
A2side
「////ラヴィめ!散々弄んで。はあ興奮が///抑えろ抑えろ」
私はこの暑さと動揺を鎮めるのに必死だった。体中が暑い。アイツの鼻が当たって通った場所の感覚がまだ残っている。そして改めて自分の耳を触る。暑い。アイツの口が///やめろ!さらに熱くなる。どうしてこんなに暑いのに冷却モードに入らないんだ・・・結局、私が寝たのはそれからかなりの時間が立ったときであった。
おまたせしました!!長めにしたから許して・・・イチャイチャシーンもっと書きたい。けどラインがわからない。そして、次の投稿はまた中の人のテストが近づいてきましたので、1ヵ月後になりそうです。
誤字脱字、解釈不一致あれば申し付けください。
今回も読んでいただきありがとうございます。