ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
11B
「おはよう、11B。さっきはA2がごめんなさいね。さて、突然だけどあなたに聞きたい事があるの。」
11Bは奥歯を噛みしめこちらを睨みつけた。
「何も話すことなんてないです。」
「話してくれれば後はどうしてくれても構わないのよ?あなた、なぜ、ヨルハ部隊から脱走を?」
「話すことなんてないです。どうせ、私が話しても、話さなくても変わらない結末は変わらないでしょ。バンカーに連れ戻すなり、ここで殺すなりしてもらって結構ですよ。」
私はため息をついた。この子さ、な~んか感じ違いしてない?
「あのね、私は11Bを傷つける気も、原隊に復帰させようとも思ってないわよ。」
「口先だけだったら何とでも言えるわ。証拠をみせて。」
「私が証拠だ。」
A2?A2が11Bの正面に立った。11BはA2を睨み続けていたが突然ハッと思い出したかのような表情になり叫んだ。
「あなた!真珠湾降下作戦の後帰還しなかったために脱走兵として、指名手配されてる正式名称アタッカー2号通称A2じゃない。」
「自己紹介する手間が省けたな。」
「A2ってヨルハの間じゃ有名人なのね!。」
「ほっとけ。」
A2はさらに11Bとの距離を詰めた。11Bに逃げ場はない。そして、おもむろに彼女を抱き寄せた。え、さすがに強引過ぎません?抱かれてる方ものすごい速さで瞬きしてるけど。
「いいか。一旦おちつけ。私もお前と同じ脱走兵だ。つまりだ、こんな私と一緒にいるこいつ等全員見つかったらただじゃすまないってことだ。」
そう言うとA2は11Bを離した。解放された11Bは頭を押さえ、覚悟を決めたようだった。
「分かったわよ。まず、なんで脱走を試みたかだったわよね。」
数分後
11Bは私たちの質問にほぼ全て答えてくれた。その過程で人類だってことを打ち明けたのだけど、すごく驚いていた。A2と同じように生きている人類は初めて見たのだと言う。この事実にはA2も驚いていた。真珠湾降下作戦時はいまだに混乱していたため人類は通信のみでしか交信できないのだと思っていたそうだ。それが、膠着状態であるとはいえ、音声ログしか来ないと言うのはおかしな話である。
「昔は何とも思わなかったがですけど、ラヴィさんに言われてから聞くと変な話ですよね。」
「レジスタンスキャンプの皆は何とも思ってないのよ。実際私たちもそうだったし。」
まったく何時の時代もどこの世界も政治家って頭おかしいのね。神様ごっこでもしてるの?考えたところで理解できそうもない。
「よし、お腹すいたし、ご飯にしましょうか。」
「ごはんって食事のでしょ。私たちは別に必要ないからご自由に。」
「同意見だ。さて、私はもう行くぞ。」
「別に食べれないわけじゃないんでしょ。折角だから一緒に食べましょ?今日は豪華よ。」
無視して出ていこうとするA2に対してデボルが、つれない態度をとる11Bに対してポポルがすごい早口で食事の良さを熱弁してた。時折、私の料理がおいしいなどと聞こえて来る。うれしいことね。根負けしたのか2人も一緒に食べることにしたみたい。よし、腕を振るわないとね。
中の人は初見プレー時、知識が乏しかったこともあり、この世界の人類は日和見主義者かと疑問に思ってました。そのあとのストーリーで納得しましたがね。誤字脱字、解釈不一致ありましたらお申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございます。