ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
うわぁ凄いことになってるわね。目の前に先日の2Bと9Sとの戦闘で撃破された機械生命体とそれの影響でできた地下空間が広がっている。しかも何あれ?下の方に不思議な形をした機械生命体がいる。とりあえず無視、触らぬ神に祟り無しって言うしね。ん?よーく見ると撃破された機械生命体の上に誰かがいるのが見えた。あんな所で何やってるのかしら?M700を構えスコープを覗きもうとしていた。
「わあッ!どう?ラヴィびっくりした?」
「びっくりしたー。なんだ11Bか。ところでどうしたの?連絡もなしにこんなところにいるなんて。」
「いやね、今日風が強いから顔に砂がかかるわ、砂煙のせいで敵が見えないわ大変で、ある程度狩れたし帰ろうと思って。連絡しなかったのは単純に驚かせようと思っただけ。」
コイツ・・・まあいいや。
「何しようとしてたの?」
「あそこの上に人がいるみいでね、何をしてるのか見てみようと思ってね。」
「で、なにやってたの?」
「それを今から見るところだったのよ。」
ため息をつきながらスコープを覗いてみると、どうやらヨルハ部隊らしい。あれ?11Bから聞いた話と違う。ポッドがいない。それに異様に周りをキョロキョロ見てるしなんか変な感じ。
「どう?どう?何が見えてるの?」
「あれ、ヨルハ部隊ね。ねえ、11B?ヨルハ部隊っていつもポッドが随伴してるんでしょ。見た所いない気がするんだけどどうかしら?」
11Bもえ?みたいな顔してる。そして、機械生命体の上部に目を凝らしている。
「ほら、貸してあげるから見てみなさい。」
11BにM700を渡し構え方を教え、スコープを覗かせた。11Bの疑いの目は強くなった。
「どう?いないように見えるでしょ。こんな事あり得るの?それとも、特別な編成とか?」
11Bがライフルを返して来ると、思い切った表情で
「恐らくだけど、彼女たちは脱走を企ててると思う。」
「そう。で、どうするの?私としては別にこのまま放っておいても別にいいんだけど。」
「できれば、ある程度手助けをしてあげたい。どんな理由で脱走したかは分からないけど、脱走がバレれれば捕縛されるか殺されるかのどっちかなの。捕縛されたら最悪で殺された方がましなくらい。」
なるほどね。だから、11Bはあの時あんなに必死だったのか。私達のころも、脱走する奴は海兵隊にいた頃たまにいた。でも、大体は軽い刑罰ぐらいな物だったけどね。ふと、横を見ると、11Bが震えていた
「11B大丈夫?私1人でいくわ。なにかあった時のために無線はオープンにしておくからヤバそうになったら来て。」
「分かった。ラヴィ気を付けてね。」
ヨルハ部隊って脱走率高そうですよね。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいたきありがとうございました。