ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
8B、22B、64Bside
「11Bの事はよくわかった。実を言うと私達は脱走した後の事を決めてはいたんだがすでに狂ってしまっている。それに、それこそA2の様に一生追われる身だと思っていたんだが、お陰様で本当の自由が手に入ってしまった。この自由をどうすればいいかわかってないんだ。」
「8Bが言ってることは良くわかったんだけど、他はどうなの?ほれ何か言ってみ22B。」
22B落ち着いて、ね?はあ、11Bさんもなんで22Bに突っかかるんですかね。22Bは軽く苛立っているけど、押さえられているみたい。
「私?私はーとりあえず隊長達についていくよ。みんなで一緒に居ようって決めたんだ。」
22Bーそれはあんまり人前で言わないでほしいかなー。私も若干恥ずかしい。隊長もですか。同じですね。あれ?11Bさん、ラヴィさんどうしたんですか?2人共太陽を見たような仕草をして、ここ屋内ですよ。
「へ、へえ素敵な約束ね。次64B。」
「私はですね、どこか落ち着いた所でゆっくりしたいですね。でも、もし隊長や22Bが嫌なら皆の方針に従います。」
隊長達の反応はどうですかね。実はこれ今初めて話してるんですよね。でも、これが通らなくてもみんなで一緒に居れればいいです。
「64B、今私はその話を初めて聞いたがとてもいいと思ったぞ。」
「今初めて64Bのやりたい事聞いた気がする。でもいいな。私もその案に賛成です。隊長。」
すると、ラヴィさんが何かを考え出した。そして、ゆっくりと口を開けた。
「じゃあ、私から提案があるんだけど聞いてくれる?」
エージェントside
「じゃあ、私から提案があるんだけど聞いてくれる?」
3人共大きく頷いてくれた。
「実はね、あなた達を拾う前に私、戦いを嫌った平和主義の機械生命体達が暮らす集落に行ったの。そこでね、こんな物を手に入れたの。」
私は、小麦の種が入った袋を見せた。
「これは植物の種ですよね。これがなんです?」
「これは小麦の種なの。これを育てて加工すればパンが作れるのよ。そうすれば普段の食事のグレードがあがるのよ。」
反応は様々だ。11Bはグレードが上がると聞いて凄いワクワクしている。それに対して他3人の反応はいまいちな物だった。
「おい、まさか、これのためにその機械生命体共の村で暮らせって事か?冗談キツイぜ。それに私らアンドロイドは食事は基本的には必要ない。あんたには恩があるけど、これは割に合わないぞ。」
なんか既視感あるわね。そう思わない?11B?私は微笑んで11Bを見るとまた目を逸らした。
「そうかもね。でも食事は大切よ。あなた達にとっては必要ないと今は思っているかもしれないけど、食べてみると考えも変わるかもよ。」
「ホントかぁ~?おいそこんとこどうなんだよ。11B?ん?どうしたんだ、下向いて。」
11Bは小さな声で何かを言った。まあいいわ。早速食事の準備を始めましょう。3人の歓迎も兼ねて盛大にやらないとね。
ここには食以外の快楽がない。故にその誘惑は強烈。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。