ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第48話

エージェントside

「こんにちは。何か御用でしょうか?」

「実はねここに移住したいって言う人達がいるの。ちょっと訳アリなんだけどね。」

「ええ、私としましては歓迎しますが、その訳アリとはどういう事でしょうか。」

「今、村の外にいるのよ。見た方が早いと思うから呼んでもいいかしら。」

「構いませんよ。」

「ごめんなさい。少し待ってて。」

私は村の入り口に戻った。

「皆ついてきて。くれぐれも敵対行動はしないでね。」

そして、私達は村の中に4人を連れて戻った。村の機械生命体達は動揺するでもなく11B達を歓迎しているようにも見えた。

「こちらの方々ですか?」

「いや、右の11Bを抜いて順に8B、22B、64Bの3人よ。」

「見た所ラヴィさん以外はヨルハ部隊の方ですよね。訳アリとはこの事でしょうか?」

「それもあるのだけど、実はこの子たちヨルハ部隊を脱走したの。それを私が保護したの。そしたら、戦いから離れてゆっくり暮らしたいらしいの。それでここを思い出したの。ダメかしら?」

パスカルは顔に手を当てて考えている。今更だけど機械生命体よりも人間味があるわね。そんな事を考えているとパスカルが口を開いた。

「わかりました。この村は戦いを嫌った平和主義者が集まった村です。戦いが嫌なのは私達もヨルハの皆さんも変わらないんですね。細々とした村ですがよろしくお願いします。」

「こちらこそこれから世話になる。」

「おねがいしますー。」

「おねがいします。」

3人が頭を下げた。以外にも22Bも礼儀がしっかりしていた。

「こちらも無理なお願いをOKしてもらって大変ありがたいわ。それで、これは私からの我儘なんだけどこの子たちにある植物を育てさせてほしいの。」

「ある植物ですか?」

「これよ。」

私は袋を開け、中をパスカルに見せた。

「これは小麦の種ですか・・・?」

「そう。これを育ててみたいの。諸事情があって私には時間が無くて。我儘を言いすぎだって事は分かってるの。ほかの事で埋め合わせもしたいと思ってるからどうかお願いできないかしら。」

「わかりました。植物の栽培には私も興味があります。私や村の皆も参加しても宜しいでしょうか。」

よし、これで話はまとまった。私が手を差し出すとパスカルは手を握ってくれた。彼の手はゴツゴツしていたけど何処か温かさを感じた気がした。

「じゃあ、色々準備して5日後あたりになるわ。もし前後する時は連絡するわ。今日は私達の我儘を聞いてくれて本当にありがとう。」

「いえいえこちらこそ。」

こうして私達は村を後にした。

「さあ、お腹すいたからかえってご飯食べましょ。」

「あんたはブレないなぁ。」

そして、4人は笑い出したのだった。




パスカルとの交渉で見えるラヴィさんの距離感の近さ。中の人は絶対にできないや。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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