ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

56 / 193
第56話

エージェントside

現在私はパスカルと一緒に廃工場前で2Bを待った。工場についてから数分待つと誰かが階段を上ってくる音が聞こえた。

「2Bさんこんにちは。」

「久しぶりね2B。」

「なんであなたがここに?」

「パスカルから興味があるなら来ないかとお誘いをいただいてね。喜んでついていったのよ。」

「じゃあ行きましょうか。同盟を結びたい機械生命体はこの奥にいるそうです。しかし、気を付けてくださいね。我々機械生命体は危険ですから。」

「自分たちが危険?」

「客観的事実です。ネットワークから切り離された私達は、お互いの情報を共有していません。言葉を交わしても、本心とは違うかもしれませんので。」

そう語るパスカルは私の直感からして悲しそうな顔をしていた気がする。私達は工場の入り口から中に入った。

「ようこそ。神の宿る場所へ。」

紫と独特な見ための機械生命体達は私達を出迎えてくれた。げっ、コロニーを形成してるとは聞いてたけど、まさかのカルトかよ。DCにいた頃からカルト教団にはいい思い出がない。でも、機械生命体に宗教概念ってあるのね。念のためセーフティは解除しておきましょうか。

「こちらの通路にお進みください。」

その機械生命体の案内で私達は奥に進んだ。

「そんなに急いでも教祖様は逃げませんよ。」

機械生命体の教祖か・・・さて、どんなものが来るのかしらね。

「予想した通り、非常に怪しい集団ですね。」

「じゃあなんでついて来た。」

それは同感ね。

「2Bさんにここを紹介した以上、責任を持って最後までお付き合いする必要がありますので。」

真面目か。もしかして、私も誘われた風を装ってパスカルの身辺警護させられてるのかしら?

「・・・一応感謝しておく。」

そうしてエレベーターが到着した。出ると火で照らされた通路があった。

「あちらの扉を開くと教祖様のいらっしゃるお部屋です。」

私達はその通路を進んだ。

「私達は教祖様に導いて頂いたのです・・・」

「この地上から苦痛と戦争が無くなりますように・・・」

聞いてる分だと案外まともそうではあるけれど・・・

「神を信じるようになって心が安らぐようになりました・・・」

ごめん、どちらとも言えない気がしてきたわ。

そして私達は扉から部屋の中に入った。

「あ・・・私パスカルと申します。和平交渉についてお話をさせていただく為に・・・」

パスカルが一番高い椅子に座っている機械生命体に向けて声をかける。あれがさっき言ってた教祖様かしら?

ゴロン 

すると、教祖と呼ばれている機械生命体の頭部が外れこっちに転げ落ちて来た。なんとなくだけど嫌な予感がする…私はそっと銃のトリガーに指をかけた。

「教祖様はカミになった。」

「カミになった!」

周りにいる機械生命体達が揃えて唱える。

「教祖様はカミになった!」

「カミになった!」

「私達もカミなる!」

「カミになる!」

「私達もカミなる!」

「カミになる!」

「君たちもカミになる!」

「カミになる!」

「君達もカミになる!」

「カミになる!」

私達が入って来た扉が閉められる。

「君達もカミになる!」

「カミになる!」

「「皆で死んでカミになる!」」

教祖様の首が転がったときから嫌な予感はしてたけど・・・

「あぁあぁ」

2Bもやっと武器を抜いた。

「クソ!そんなに死にたいならお望み通り殉教させてやるわよ!。」

私は目の前にいる機械生命体の頭を吹っ飛ばした。

「こいつら・・・!」

「やはり私の予測は的中したようですね。しかし興味深い。こんな思想を持つ機械生命体は見たことありません。」

「喋ってる暇があったら手を動かして!」




初見時改めてカルト宗教って怖いなと思った中の人でした。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。