ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
私とパスカルは2Bと別れパスカルの村に向かっている。
「パスカル大丈夫?」
パスカルは廃工場を出た後からずっと下を向いたまま。当然だ。幾ら自分たちが機械生命体のネットワークから切り離されていたとしても、信者自ら死んでいく様子を全くの別物として切り離すことはできない。
「ラヴィさん、私は怖くなってしまいました。あの工場の機械生命体達は救いを求めて自ら死んで行きました。もしもそれが村の中の誰かが同じ考えに行きついてしまったらと考えると・・・・」
「確かに、いつの時代も極めて稀にさっきの信者たちのような思考を持つものがいるものなの。でもそれに感化される人はいたとしても本当に少なかったの。どうしてかわかる?」
「わかりません。」
「答えはみんなしっかりと考えているから。みんなしっかり正しい事を考えられるならコレはおかしいって気づいて判断できるようになるの。」
「考えるですか?」
「そう。でも、みんな一種の基準が必要よね。だから教育という物があるの。だからねパスカル、貴方が村で子供たちに知識を教えていることは大切なことよ。これからも、村の子供たちと楽しく勉強し合ってくれさえすれば、それで良いのよ。」
いつの間にかパスカルは顔を上げており、目の部品の光が心なしか輝きが増したような気がした。
「よし!明日から頑張っていこうと思います。ラヴィさん貴重な意見をありがとうございました。」
「頑張ってね。それと、あの3人の事よろしくお願いね。」
そんなこんなで村の広場に着いた。広場では陽気な音楽と、楽しそうには遊んでいる11Bと村の子供たち。誰かが「パスカルおじいちゃん帰って来たヨ!」というと村の機械生命体達が集まっていた。ふふ、パスカルはみんなに愛されてるわね。
「ラヴィ、大丈夫った?こっちは特に何もなく平和に終わったわ。あとコレ返すわね。」
私はエージェントウォッチを受け取ると、11Bと市街地方面の出口に向かった。
「ねえ、何かあったのラヴィ?」
「実は・・・」
私は先ほどの工場とこの村に戻ってくるまでの事を話した。
「凄い話だね。でも、機械生命体よ。そんなに気に病む要素はないと思うけど。」
「私にはその割り切り方出来ないわ。自分が大切だと思う人を傷つけるようなことをやってはダメだからね。」
「・・・うん、分かってるわ。」
11Bは下を向いてしまった。
「大丈夫よ。私は11Bがそんな事しないってわかってるから。ほら、疲れたし早く拠点で休みましょ。」
「ラヴィ。私あなたが思ってるほどいい子じゃないの。16D元気してるかな。こんな奴の事忘れてるかな?その方がいいか。」
飛び飛び更新すいません。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。