ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第66話

エージェントside

「あら、私帰って来るなって言わなかった?11B?」

「えっと・・・そのぉ・・・そんな事より!」

11Bは気絶した16Dに近寄り武器を抜き止めを刺そうとする。

「ちょっと!何しようとしてんのよ!」

そんな11Bをデボルが押さえつけた。

「離して!こいつはラヴィを殺そうとした!幾らヨルハが可哀そうだからって、こんな奴生かす必要ないでしょ!」

なおも激しく暴れる11B。

「11Bさん。あなたがこの方を殺そうとしている理由はラヴィさんを殺そうとしたからではなく何か、別の理由がありますよね?」

先ほどまで暴れていた11Bがピタッと動きを止める。図星ね。そんな11Bをポポルは問い詰める。

「私達が襲われているとき、11Bさんあなたの事を先輩とも恋人とも呼んでいました。彼女とはなにかと親しい関係だったんですね。」

完全に11Bは黙ってしまった。

「11B教えて。私達と出会う前この子と一体何があったの?」

「言いたくない」

私は11Bに近づくと隣に座り彼女の頭をそっと撫でた。

「11Bゆっくりでいいわ。深呼吸してね?大丈夫よ。私はあなたの事を裏切ったりしないわよ。この子との関係がどれほどの物だったかは分からない。でもね、そう簡単に大切に思ってた相手を殺すことないじゃない。なにか殺さずに済む方法があるかも知れないじゃない。私達も力になるから、ね?」

11Bは深く深呼吸し、大きく頷き顔を上げた。どうやら覚悟ができたみたいね。

「まず、みんなが知っての通り私達は元恋人だった。始まりはバンカーでの訓練、私は攻撃型で彼女は防御型だったのだけれど、一緒に訓練してみると呑み込みがいいし、誰から見ても優秀な子だった。それに私もこの子と訓練していて楽しかった。いつしか一緒に任務も受けるようになった。そんな時に私は彼女から想いを伝えられて、伝えられた当初はあまり深くは考え無かった。でも毎日一緒に居るようになると自然と私も意識しだしてた。でも、その時思ってしまった。これはいけない事なんだって。だって人類は男?と女?というのが愛し合って子供を設け子孫を残すと情報に有った。でも私達は女どうし。この常識から外れていると気づいた。この事を伝えるとこの子は嫌がったの。私がこの関係を終わりにしたがってるって気づいたのかもしれないわね。だから落ち着かせるために、みんなの前では関係を避けようって。でもこれがマズかった。結果的にプライベートが無くなってしまった。反動からか私は、たまに一緒に任務にあたる際に彼女に強く当たるようになった。この子はそれでも文句を言わなかった。そんな彼女の事を私も申し訳なく思って、他のヨルハに聞いたりもしたけれど誰に聞いても女同士という関係を肯定してくれる人はいなかった。もっと広く聞けば1人くらい居たのかも知れないけど、司令官にバレるかもと思うと聞けなかった。そうして私は常に周りの視線を気にして任務に従事した。いつの間にかこんな連中のために戦うのが嫌になって、心が安らぎを求めたの。だから脱走した。でも、8B達の件を聞いて私のしたことに意味はあったのか分からなくなったの。でも、ラヴィが16Dに襲われたと分かった時私が原因だってなんとなくわかった。だから、自分でケジメを付けたかったの」

辛そうに語る11Bの頭を私はずっと撫でてあげた。

 




お久しぶりです。一応こんなに開いた理由を説明すると、テスト期間に入りまして忙しく、以前の様に気晴らしの1本すらあげれませんでした。今回は11Bの独白が長いです。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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