ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第82話

16Dside

「フゥーハァー」

私は深呼吸した。そして地面を蹴り目の前の機械生命体に突っ込んだ。疲れてるけど、やるしかない。

ジーーージーー--

またあの忌々しい音が聞こえた。突如、視界にノイズが走った。ジャミング。なにがどうなってるんです!とにかく動いてる物を切りまくった。マズイ、視覚が正常じゃないせいで攻撃やジャミングを完全に避けきれない。

CALL

「こちら16Dからバンカーへ」

応答なし。ジャミングの影響下にいるからか。

CALL

「こちら、先行攻撃部隊エコー。誰か救援を要請します!」

CALL

「こちら16D!この通信が聞こえてるのなら応答を!」

何で誰も応答しないのよ!まさか全滅とかしてないでしょうね!畜生!

「私はまだ死ねないんだああああああ!!!!!!」

先輩にまた生きて会うんだ!その一心で狂ったように刀を振り回した。

「ハァハァハァハァ。これで終わりです!」

最後の1体を力任せに押し倒し、ブレードを突き立てた。やっと終わった。

「大丈夫ですか・・・」

隊の位置に戻ると、いまだにEMPの影響を受けているように見えた。でもまぁ何とかなったと思いたい。

「うぅあぁあがっっ」

すると、今度は声にならないうめき声をみんな上げ始めた。

「広域ウイルス!いつの間に!」

「「アハハハハハ」」

先ほどまで一緒に戦っていた仲間がウイルス汚染されてしまった。

「アハ!」

「ガハっ!」

私は近くにいた奴に蹴飛ばされた。そして、私の目の前には狂ったかつての仲間たち。そして全員武器を抜いている。もはや仲間とは言えなくなった。

「みんな!畜生!何がどうなってるのよ!」

私は走り出した。私はもうボロボロだ。連戦によるダメージが蓄積している。私はかつての仲間からの時折飛んでくる攻撃を躱しつつ、逃げ続けた。

「!!」

行き止まりだ。目の前には鉄の板が縦にそびえたっていた。

「アハハ」

狂った者たちの声がした。後ろを振り返ったと同時に投擲されたブレードで足が傷ついた。あぁ、私は死ぬんだ。どこか穏やかな気持ちになれた。

「アハハハハハハハ」

徐々に不快な声が近づいてくる。私は目を閉じた。最後に先輩に会いたかったな。

「先輩、愛してます」

覚悟を決めたとき、私の目の前で大きな銃声が二つ響いた。恐る恐る目を開けた。目の前には大きな名が開いた元ヨルハと、一度は失ったと思った背中。

「私もアンタの事愛してるわよ」

私は我慢できずにその背中にすがった。

「大丈夫よ。よく頑張ったわ16D。立てる?」

「大丈夫です。でも、どうします」

「アハハハ!!」

結局状況はたいして変わってない。数は圧倒されている。

「16D合図したら後ろに全力で走って。いいわね」

後ろを見ると、行き止まりだと思っていたところの一部が開いて道が続いていた。入り口にはなにやらブロックのようなものがある。どうやらあの道に走ればいいらしい。

「わかりました」

「OK、ラヴィ!派手にやって!よし!走れ!!」

「了解!デンジャー・クロース!!」

先輩の無線機越しにラヴィさんの声と爆音が聞こえる。

 




次回はここまでの各キャラの視点を書くつもりです。長くならないようにはしたいです。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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