ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第88話

エージェントside

ヘリに乗り込んで離陸した時、16Bが少し驚いた声を出した。そういえば、16Bがこの機に乗ったのは初めてだったわね。

「大丈夫、ラヴィが操縦してるからめったなことで落ちないわよ」

「それにしても、こんな事初めてですよ。いつもなら降下作戦が失敗したとしてもキャンプは何の被害も受けませんでした。それなのに今回はキャンプが襲撃されるなんて、状況はかなり悪いですね。これは16Bさん、バンカーへの連絡を急いだほうがよさそうです」

「まったくだ。情報が無きゃ幾ら私でも予想も何もできん」

「見えて来たわよ」

そこには入り口に殺到する大小さまざまな機械生命体がいた。数体がこちらに気付いて射撃してくる。

「状況が分からない。軽く旋回するわ」

そしてキャンプの上空を旋回するとキャンプの奥の方に数人の人、一人はこっちに手を振って来た。

「かなり押されてますね」

「ラヴィさん、何処に降ろします?」

この間も上空への射撃は続いている。

「高度を落とすと確実にあの弾幕に当たるわ」

「それに、何処に着陸するの?」

問題はそこである。下手に近くに降ろせば機械生命体の攻撃にさらされるだろし、遠すぎれば、救援の意味がない。それに悩んでいる暇はない。私は決断する。

「よし、ポポル座学の成果を生かすときよ、操縦を代わって、私と11B、16B「私も行こう」ジャッカスであの集団のところに降りるわ」

「へ!?ラヴィさん無理です!そんな突然!それにさっき言ってたじゃないですか。高度を下げれば撃たれるって。」

「大丈夫。良いポポル、よく聞いて。これから高度を落として、あの集団の辺りで滞空して。私達はファストロープ降下するわ。そしたら一気に上昇して高度をとってわかった?」

私はヘルメットをとってベルトを外して後部に移った。

「ラヴィ、本気なの?」

「えぇ、本気よ。それでなんだけど、デボルは上空からそいつを使って援護して。間違っても味方に当てないでよ」

私はデボルの持っているAKを指しながら言った。

「これは使えないの?」

11Bが言うこれとはGAU-17の事だろう。

「敵と味方の距離が近すぎるの。誤射の危険があるわ」

そして私はポポルに近づき、右の肩に手を置いた。

「ポポル、私も無理を言ってることは分かってる。でも、ポポル、よく聞いて。私はポポルならできると信じてる。落ち着いて、肩の力をぬいて。深呼吸。ね?」

その通りにポポルは幾らか力を抜き、深呼吸をして目を閉じる。そして目をあけ、その瞳には覚悟が決まっていた。

「ラヴィさん、いけます」

「よし、始めるわよ」

ヘリは降下を始める。私はロープをフックにかけ降下の準備をする。

「ところで、みんなロープ降下はできるわよね?」

「私は大丈夫だ!」

「私達も大丈夫です!」

「最悪、ヨルハならかすり傷で済むし飛び降りるわよ!」

それで何とかなるんだから凄いわよね。アンドロイドって。こうしている間にもヘリは目標の高度まで下がった。私はロープを放り投げ先発の11Bがロープを掴み合図を待っていた。

「GO!GO!GO!」

私は11Bの肩をたたき11Bが降下すると、16B、ジャッカスとつづく。私の番になった。私は親指をピンと立て、グッドサインをポポルにした。

「ポポル、その調子で頑張って!とっても上手よ!じゃ、デボル援護は頼んだわ。よし!ロックンロール!!」

私が降下するとヘリは問題なく上昇した。よし、これからが本番ね。私は11B達に指示を飛ばす。

「ヨルハのお2人さん!数を減らすよりも前線を押し上げるわよ!」

「「了解!!」」

2人は躊躇なく切り込んでいく。11Bもすっかりソードオフショットガンが手に馴染んでいるようだ。

「ジャッカス、分かってると思うけど、あまり連射しすぎると銃身がオーバーヒートして使い物にならないから、そこだけは気を付けて」

「指揮官はお前か!?」

女性のアンドロイドが頭を下げて近づいて来た。この声アネモネさんね。

「お目にかかるのは初めてですね。アネモネ司令官」

「お前、前の無線の・・・」

「ラヴィか!」

「どうも!それで状況は?」

「見ての通りかなり押されてたが、すこしばかり余裕が出てきそうだな!ホント強力な援軍だ!頼んだぞ!」

私は彼女の肩を叩いた。

「司令官、これが片付いたらヨルハの通信機をお借りしてもよろしいでしょうか!」

彼女は大きく首を縦に振り

「構わん!そうと来たらさっさと片づけるぞ!」

「ウーラー!!」




中の人的にはポポルって色んな事が出来る子だと思います。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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