ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第92話

エージェントside

以前の様に、攻撃のたびに低空侵入してくる飛行ユニットに対して射撃していた。

「どうやら私達はアレを怒らせてしまったらしいぞ。前より増して攻撃の際の高度が低いぞ」

「良い事じゃない!その分弾が当たるわよ!」

確かに言われてみると、攻撃の際の進入角度が深くなっている。まったく死ぬのが怖くないのかしら?すると、アネモネさんから肩を叩かれた。

「話を聞いてるとお前ら以前にも飛行ユニットと交戦したのか!?」

「はい司令官!以前といってもここに来る少し前ですが!」

「その時はどうやって撃退したんだ!?」

「私らが弾を浴びせてやったんだ!ラヴィ!先ほどから当たってはいるが前の様に撤退しないぞ!」

掃射を躱し見ると飛行ユニットには相当な数の非弾痕があった。

「ラヴィさん、ダメです!飛行ユニットには当たっても操縦者に当てるのは流石にきついです!」

考えろ、考えろ私。進入角度が深くなって弾が当たるようになっても、飛行ユニットの装甲をぶち抜けないなら意味がない。ん?待てよ。でも・・・、いや、やるしかないか。

「皆よく聞いて!私が今からアイツに乗ってるヨルハを狙撃するわ!」

「ラヴィ、正気か貴様!?」

「アネモネ、彼女は正気だよ。このまま、まぐれ当たりを狙うくらいなら、こうした方がいい。それに、彼女の腕は私達3人が保証する。お前が思ってる以上に彼女は優秀だ。で、ラヴィ私達はどうするればいい」

「嬉しい事言ってくれるわね!で、あなた達はアイツをぎりぎりまで引き付けて。具体的には進入してきたらタイミングを合わせて一斉に射撃開始。そこを私が狙撃する。良いわね!」

説明すると、ジャッカスは親指を立て、姉妹は目を合わせ頷いてくれた。それを確認すると私がライフルからM700に持ち替えた。

「ラヴィ、私にそのライフルを貸せ。手を貸してやる」

驚いた私がアネモネさんの方を振り向くとあっちも真っ直ぐ目を合わせて来た。こりゃ何言っても聞かないわね。私のライフルをアネモネさんに渡し、全員をぐるりと見渡し、大きく頷いた。そして、幾度となく掃射の為に進入してくる飛行ユニット。私はあえて正面で膝立ちの姿勢になり、ライフルを構える。そして飛行ユニットの高度が下がり始めたときに叫んだ。

「open fire!!」

私以外のみんなが一斉に撃ち始める。これをチャンスと見たのかさらに深く突っ込んでくる飛行ユニット。私はスコープを覗き、数回呼吸したのちに、息を止める。

頭に照準を合わせる。そして、撃った。この時間が凄く長く感じられた。再び上昇する飛行ユニット。

「ラヴィ!当たったの?」

「すぐにわかるわよ」

飛行ユニットは上昇していったがある程度上昇したのち、コントロール不能になり落ちて行った。

「ラヴィ!やったぞ!君は良い腕してるよ全く!」

「ジャッカス落ち着け。でも確かに、貴様の狙撃の姿は一種の芸術だな。あれに当てるとはなかなかだ」

ホント命中して本当によかったわ。

「ほら、やっぱりラヴィの腕はいいだろ?」

「そうだな。お前の交友関係もバカにできんな」

「なんだと!大体アネモネは私の事なんだと思ってるんだ!?変人だのなんだのと!」

「間違ってないでしょ」

「事実を言ってるまでだと思います」

「noooooooooooooooooo!ラヴィはどう思ってるの!?さぁ答えたまえ」

なんか凄いキラキラした目で見詰めて来るのだけど・・・

「まぁなんて言うか、確かにジャッカスの爆薬愛とかトリガーハッピーな所だけみれば変人だけど、図面を一発で理解できるところとか、なんにでも興味を持ったりいうなれば天才肌なんだと私は思うわよ」

「ラヴィ、君ってやつは良い事いうな!」

ジャッカス、力緩めて、痛い。

「まぁ、そういう見方もあるらしいな。あと、ラヴィ貴様珍しい銃を使ってるな。借りた奴もそうだが狙撃に使ったやつも、私は初めて見たがよく整備されてる」

私はアネモネさんからライフルを返され、マガジンを変えた。そこでふとした疑問がわいた。

「じゃあ、アネモネさん、ここら辺のレジスタンスってどんな銃を使ってるんです?」

「アネモネで構わん。そうだな...そもそも銃自体あまり使わんだろ。なにせ、ジャムぐらいなら何とかなるが壊れた銃はただの鉄の棒にしかならん。だから、それこそ、今デボルが持ってるような物がここら辺のレジスタンスのスタンダードだな」

なるほど、だからジャッカスもリロードの仕方が分からないわけだ。そのくらいに思っていると、アネモネの口から衝撃的な言葉がでた。

「お前は知らないだろうが、私達が生まれた時の知識なんぞ、近接戦闘と銃の撃ちかた位だぞ。そして、生まれた瞬間に前線だ」

何よそれ。アフリカ当たりの民兵と変わらないじゃない。それなら、レジスタンスが砲を運用しないのも、銃がAKしかないのも頷けるわ。




実際、1000年、2000年経とうが錆びてない限り、AKシリーズは現役でしょうね。すいません、11B、16Dsideはもう少しお待ちください。もう一話ぐらい、ラヴィさんの話になりそうです。誤字脱字、解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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