ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
11B、16Dside
「おい!なぜ貴様がここに居る!11B!!」
「イヤイヤ、カンチガイデスヨ」
「先輩、隠す気一切ないですよね」
司令官の一声で一気に戦闘態勢に入る司令部要員たち。
「そもそも貴様なぜ生きている!」
「いや~、なんか~墜落しちゃってもうダメだなーって思ってたら、心の優しい人に助けて貰いました」
「なら、何故報告しなかった」
「だって、私アンタらが嫌いだもん」
「なっ!」
「司令官、でも先輩は何はともあれ、司令官を含めたみなさんを救ったのは事実ですよ」
「だから、何だ?」」
「何だって何ですか!」
なんで、16Dがヒートアップするのよ。因みにその様子を私と他の司令部員は眺めてるだけです。あ、そういえばさっきのクソガキが2B、9Sとか言ってたな。少し聞いてみましょうか。
「ところで、さっきのクソガキが2B、9Sって言ってたけど、その二人何かしたの?」
「2Bさんが来たんですか!」
「6O静かにしろ!」
2Bと聞いた途端金髪のオペレータが騒ぎ出した。2Bの担当オペレータはコイツか。6Oはコンソールに向かう。
「なんで!?司令官、地上とのアクセスが出来ません!それに、各部隊の緊急回線もどの隊も応答しません!」
「応答するわけないでしょ。殆ど地上の連中は汚染されてるんだから」
「2人の報告は本当だったんだな」
「情報があったんですか?」
「あぁ、9Sが言うにはアップデートの際にノイズが混入してたそうだ。だが、9Sの判断でアップデートを保留にしてからか、2人は助かったらしい。そして、2人は先ほど飛行ユニットで脱出した」
へぇ、やっぱりスキャナータイプは優秀ね。となると、汚染されてないのは、私らと村の3人か。
「脱出したと言っても通信ができないのなら、どうしようもありませんよ」
「ラヴィさんに連絡して、何とかして貰えませんかね」
正直こいつ等の為にラヴィを頼るのはなんか癪だなぁ。そんな表情を察したのか16Dがこっちを向いてウインクしてきた。かっ可愛い。私ってチョロいな。
CALL
「ラヴィ、今いいかしら?」
「11Bごめんなさい。今ちょっと取り込んでるの。ジャッカスにある程度任せてるから!」
後ろからはローターの大きな音が響いていた。
「誰だアイツは?」
「黙ってて」
ホントこいつ等大っ嫌い。
CALL
「あージャッカス聞こえてる?」
「聞こえてるよ。用件はなんだい?」
「バンカーの通信機能を復活させて欲しい」
「了解、でも意味あるか?バンカーってもう限界だろ。そこと格納庫しか残ってないぞ」
「何だと!?」
「何だ?ヨルハの司令官さんにも聞こえてるのかよ。おーい、アネモネお前の知り合いのようだぞ」
「あのなぁ、あー久しぶりだな。ホワイト」
え?アネモネさんと司令官知り合いなんだ。
「久しいな。で、一体何がどうなってる」
「まーお前の現状だけ説明するとだな、そのバンカーに居ても良いことがないぞ。ラヴィの話だと、残ってるのは指令室と、格納庫だけだ。それにな、爆発の影響で周回軌道?から外れてるらしい」
アネモネさんはその他にもたくさんバンカーの状況を話した。なんだか良くわかんないけど、相当不味いらしいわね。司令部要員も露骨に焦りが見える。
「・・・分かった。これから対策を協議する」
「ジャッカス、変われ」
「はいはい、他に何か聞きたいことはあるかい?」
「あの!」
さっきの金髪のオペレータが声を上げた。
「おい!6O」
仲間が静止させたが、もちろん声は入っている。
「何かな?」
「2Bさんと、9Sさんはどうなりましたか?2人は飛行ユニットで脱出したらしく手ですね!それで、それで、」
いいわねぇ、こんなに寄り添ってくれるオペレータで。私の担当なんて無愛想な、21Oだったわよ。でも、アイツいないわね。まぁいいわ。
「もしかしたら、ラヴィと姉妹が今行ってるよ。繋げばいいさ」
「でも、さっき今忙しいって言われたんです」
「終わったかもしれないし、繋げてみたらどうだい?後、用が終わったらさっさと帰って来た方がいいぞ。自分の立場を忘れてないだろ?」
「私が先輩に無理言ってるんです。この件が終われば戻ります」
え~だるいなぁ。なんでこいつらの為に・・・
「11Bさん!」
6Oが真っ直ぐな目で見つめて来た。あー、私ってやっぱりチョロいわ。
CALL
「ラヴィ、今大丈夫?ジャッカスに聞いたら、もしかしたらって聞いたからさ・・・」
私はこの時、どうせあの2人は生きてるって思ってた。けど、聞こえて来た息遣いは荒くて、絶え絶えで
「落ち着いて聞いてね。2B KIA繰り返す、ヨルハ機体2BはKIA、その他9Sが重症、A2がMIA。9Sは保護、また、空域を離脱する。2人共戻ってきてないなら急いで戻って来なさい!」
「了解」
「わかりました」
なんてこった、A2もMIAとはどういう事かしら。とりあえず、急いで戻らないと。
「16D!」
「待て!」
クソ司令官が指揮棒で私達をさす。
「返すわけにはいかん。11B、貴様を脱走の容疑で拘束する!」
「いい加減にしてください司令官!」
「16B、コイツを拘束しろ。安心しろ、バンカーを助けて貰った事を鑑みて、そのまま、またお前と組ませる」
その瞬間、16Dの雰囲気が変わった。プツンと何かが切れた音がした気がした。
「16D!!」
私は16Dを制止する。そして、挑発するように司令官に近づく。
「司令官、こんな私に大変嬉しい申し出ではありますが、嘘付きだろ。アンタ。」
「何を言って・・・」
「黙ってください」
16Dの圧で司令部要員も黙った。
「私達は、知っちゃったんだ。人類がもう居ないってことも、私達ヨルハがなんで出来たかとかさ」
その瞬間の顔は私は一生忘れないだろう。
「それを知ってるってわかったら、アンタ結局私をリセットするんだろ?」
司令部要員の連中も顔を逸らす。さては、全員知ってたな。
「だから、何だ。いいから拘束しろ!!16Bもだ!」
16Dは武器を抜いて司令官を睨みつけた。よし、私も動きますか。私は懐からソードオフを抜き1発上に撃った。発砲音にびっくりしてる連中他所に、司令官に肉薄し、指揮棒を力任せに吹っ飛ばし、頭に銃を突きつけ、腕を回し、拘束した。
「離せっ!!」
「さすがです。先輩」
「ラヴィはもっとカッコよくやるんだけどね。16D退却するわよ」
クソ野郎を引きずりながら転送装置の前に来た。
「16D先に行って」
16Dが先に装置に入る。その後すぐに転送が可能になった。
「また、お会いしましょう。司令官」
私は思いっきり司令官の頬を殴り、よろけ警備が駆け寄ったのを見て、装置に入った。そして流れるログ、扉が開き日が差し込む。私やっぱり地上の方が好きだ。
「せーんぱい!!」
「ちょっと!16D」
「だ〜って」
「みんな見てるから!!」
私達に注がれる視線。ジャッカスもなんか喋って!あ、ラヴィ!ちょっと助けて。
「いいわねー11B。ジャッカス、好きに騒げ」
「fooooooooo!」
もう!
オマケ
「司令官....」
「総員退去の準備を始めろ。6Oアネモネにそっちに合流すると言って置いてくれ」
立ち上がり頬を撫で、司令室を出ようとする。
「司令官!!」
「問題ない。私も準備をする」
次回はまた若干戻りまして、レジスタンスキャンプの会話と、2B達をラヴィが見つけるまでの話です。2話ぐらいになるかも知れません。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も呼んでいただきありがとうございました。