ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第95話

11B、16Dside

「おい!なぜ貴様がここに居る!11B!!」

「イヤイヤ、カンチガイデスヨ」

「先輩、隠す気一切ないですよね」

司令官の一声で一気に戦闘態勢に入る司令部要員たち。

「そもそも貴様なぜ生きている!」

「いや~、なんか~墜落しちゃってもうダメだなーって思ってたら、心の優しい人に助けて貰いました」

「なら、何故報告しなかった」

「だって、私アンタらが嫌いだもん」

「なっ!」

「司令官、でも先輩は何はともあれ、司令官を含めたみなさんを救ったのは事実ですよ」

「だから、何だ?」」

「何だって何ですか!」

なんで、16Dがヒートアップするのよ。因みにその様子を私と他の司令部員は眺めてるだけです。あ、そういえばさっきのクソガキが2B、9Sとか言ってたな。少し聞いてみましょうか。

「ところで、さっきのクソガキが2B、9Sって言ってたけど、その二人何かしたの?」

「2Bさんが来たんですか!」

「6O静かにしろ!」

2Bと聞いた途端金髪のオペレータが騒ぎ出した。2Bの担当オペレータはコイツか。6Oはコンソールに向かう。

「なんで!?司令官、地上とのアクセスが出来ません!それに、各部隊の緊急回線もどの隊も応答しません!」

「応答するわけないでしょ。殆ど地上の連中は汚染されてるんだから」

「2人の報告は本当だったんだな」

「情報があったんですか?」

「あぁ、9Sが言うにはアップデートの際にノイズが混入してたそうだ。だが、9Sの判断でアップデートを保留にしてからか、2人は助かったらしい。そして、2人は先ほど飛行ユニットで脱出した」

へぇ、やっぱりスキャナータイプは優秀ね。となると、汚染されてないのは、私らと村の3人か。

「脱出したと言っても通信ができないのなら、どうしようもありませんよ」

「ラヴィさんに連絡して、何とかして貰えませんかね」

正直こいつ等の為にラヴィを頼るのはなんか癪だなぁ。そんな表情を察したのか16Dがこっちを向いてウインクしてきた。かっ可愛い。私ってチョロいな。

CALL

「ラヴィ、今いいかしら?」

「11Bごめんなさい。今ちょっと取り込んでるの。ジャッカスにある程度任せてるから!」

後ろからはローターの大きな音が響いていた。

「誰だアイツは?」

「黙ってて」

ホントこいつ等大っ嫌い。

CALL

「あージャッカス聞こえてる?」

「聞こえてるよ。用件はなんだい?」

「バンカーの通信機能を復活させて欲しい」

「了解、でも意味あるか?バンカーってもう限界だろ。そこと格納庫しか残ってないぞ」

「何だと!?」

「何だ?ヨルハの司令官さんにも聞こえてるのかよ。おーい、アネモネお前の知り合いのようだぞ」

「あのなぁ、あー久しぶりだな。ホワイト」

え?アネモネさんと司令官知り合いなんだ。

「久しいな。で、一体何がどうなってる」

「まーお前の現状だけ説明するとだな、そのバンカーに居ても良いことがないぞ。ラヴィの話だと、残ってるのは指令室と、格納庫だけだ。それにな、爆発の影響で周回軌道?から外れてるらしい」

アネモネさんはその他にもたくさんバンカーの状況を話した。なんだか良くわかんないけど、相当不味いらしいわね。司令部要員も露骨に焦りが見える。

「・・・分かった。これから対策を協議する」

「ジャッカス、変われ」

「はいはい、他に何か聞きたいことはあるかい?」

「あの!」

さっきの金髪のオペレータが声を上げた。

「おい!6O」

仲間が静止させたが、もちろん声は入っている。

「何かな?」

「2Bさんと、9Sさんはどうなりましたか?2人は飛行ユニットで脱出したらしく手ですね!それで、それで、」

いいわねぇ、こんなに寄り添ってくれるオペレータで。私の担当なんて無愛想な、21Oだったわよ。でも、アイツいないわね。まぁいいわ。

「もしかしたら、ラヴィと姉妹が今行ってるよ。繋げばいいさ」

「でも、さっき今忙しいって言われたんです」

「終わったかもしれないし、繋げてみたらどうだい?後、用が終わったらさっさと帰って来た方がいいぞ。自分の立場を忘れてないだろ?」

「私が先輩に無理言ってるんです。この件が終われば戻ります」

え~だるいなぁ。なんでこいつらの為に・・・

「11Bさん!」

6Oが真っ直ぐな目で見つめて来た。あー、私ってやっぱりチョロいわ。

CALL

「ラヴィ、今大丈夫?ジャッカスに聞いたら、もしかしたらって聞いたからさ・・・」

私はこの時、どうせあの2人は生きてるって思ってた。けど、聞こえて来た息遣いは荒くて、絶え絶えで

「落ち着いて聞いてね。2B KIA繰り返す、ヨルハ機体2BはKIA、その他9Sが重症、A2がMIA。9Sは保護、また、空域を離脱する。2人共戻ってきてないなら急いで戻って来なさい!」

「了解」

「わかりました」

なんてこった、A2もMIAとはどういう事かしら。とりあえず、急いで戻らないと。

「16D!」

「待て!」

クソ司令官が指揮棒で私達をさす。

「返すわけにはいかん。11B、貴様を脱走の容疑で拘束する!」

「いい加減にしてください司令官!」

「16B、コイツを拘束しろ。安心しろ、バンカーを助けて貰った事を鑑みて、そのまま、またお前と組ませる」

その瞬間、16Dの雰囲気が変わった。プツンと何かが切れた音がした気がした。

「16D!!」

私は16Dを制止する。そして、挑発するように司令官に近づく。

「司令官、こんな私に大変嬉しい申し出ではありますが、嘘付きだろ。アンタ。」

「何を言って・・・」

「黙ってください」

16Dの圧で司令部要員も黙った。

「私達は、知っちゃったんだ。人類がもう居ないってことも、私達ヨルハがなんで出来たかとかさ」

その瞬間の顔は私は一生忘れないだろう。

「それを知ってるってわかったら、アンタ結局私をリセットするんだろ?」

司令部要員の連中も顔を逸らす。さては、全員知ってたな。

「だから、何だ。いいから拘束しろ!!16Bもだ!」

16Dは武器を抜いて司令官を睨みつけた。よし、私も動きますか。私は懐からソードオフを抜き1発上に撃った。発砲音にびっくりしてる連中他所に、司令官に肉薄し、指揮棒を力任せに吹っ飛ばし、頭に銃を突きつけ、腕を回し、拘束した。

「離せっ!!」

「さすがです。先輩」

「ラヴィはもっとカッコよくやるんだけどね。16D退却するわよ」

クソ野郎を引きずりながら転送装置の前に来た。

「16D先に行って」

16Dが先に装置に入る。その後すぐに転送が可能になった。

「また、お会いしましょう。司令官」

私は思いっきり司令官の頬を殴り、よろけ警備が駆け寄ったのを見て、装置に入った。そして流れるログ、扉が開き日が差し込む。私やっぱり地上の方が好きだ。

「せーんぱい!!」

「ちょっと!16D」

「だ〜って」

「みんな見てるから!!」

私達に注がれる視線。ジャッカスもなんか喋って!あ、ラヴィ!ちょっと助けて。

「いいわねー11B。ジャッカス、好きに騒げ」

「fooooooooo!」

もう!

 

オマケ

「司令官....」

「総員退去の準備を始めろ。6Oアネモネにそっちに合流すると言って置いてくれ」

立ち上がり頬を撫で、司令室を出ようとする。

「司令官!!」

「問題ない。私も準備をする」




次回はまた若干戻りまして、レジスタンスキャンプの会話と、2B達をラヴィが見つけるまでの話です。2話ぐらいになるかも知れません。誤字脱字、解釈不一致あれば申しつけください。今回も呼んでいただきありがとうございました。
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