ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「じゃあ、行くわよジャッカス。まぁここまで早くしなくてもいいけど、理想はそこの位の速さね」
私は機関銃のリロードをジャッカスに見せた。
「おぉー、流石の技術だね。なるほど、時間を見つけて練習しておくよ」
「ジャッカス、その辺にしておけ。ラヴィ、そろそろ良いか?あぁ慣れないなクソ」
小声で言っても聞こえてるわよ~まぁ確かに気持ちは分かるわ。ドッキリにしては達が悪すぎるものね。
「そう。じゃあ始めるわよ。一応最初は身の上の話になるけど、大丈夫?」
「私は構わないよ。ラヴィ、君がどのような存在なのか、私は興味がある」
「OK、まずは・・・そうね。私の名前はデリア・ミレッド・ハヴィランド、通称はラヴィ。まずは、ここに来る前の話を・・・」
私はここに来る前に何をしていたか、ここに来てから何をしたのかを話した。しかし、人類がもう居ない事は話していない。私自身、この話をしていいものか判断しかねているのだ。
「一応、全部話したかしらね?他に聞きたいことはあるかしら?」
あぁまた2人の頭の上にNow Loadingの文字が。姉妹も今は休憩中でいない。仕方ない。私が起こすか。
「ほら、2人共大丈夫?」
2人の肩を揺すった。
「あぁ、大丈夫だ。何と言うか信じられないというか、いや、ラヴィが信じられないという訳ではないんだ。決してな」
大丈夫よ。私も最初に関しては自分でも信じられないから。
「ラヴィ、これは一応、私が一科学者として、君に意見を求める。月に人類はいると思うか?私は、正直どちらでもいい。なにせ、存在しているという証拠もなければ、いないという確固たる証拠も無いんだ」
随分、攻めた質問ね。そして痛い所を突いてくるわね。でも、答えてあげるべきよね。
「そうね、もう居ないんじゃない?もしくは、地球にもう興味がない」
この言葉にアネモネは驚きを隠せないようだった。それを他所にジャッカスは淡々と続ける。
「根拠は?」
「人間の寿命は私の頃で最長で130ぐらいだったから、不老不死でもない限り、もう避難した当時に生きてた奴はもう死んでるでしょう。まぁ、あくまで予想だけどね」
しばらくの沈黙。
「まぁ、さっきも行った通り私はもうどちらでもいい。それより、そろそろバンカーの様子を見た方がよさそうだぞ」
「確かにな、時間が掛かるとは言え、心配だ」
すると、タイミングを見たように、姉妹がコンソールを持ってきた。それを使ってハッキング中のデヴィジョンのシステムに入る。
「なんだ、ハッキング終わってるじゃない。それなのに2人はなんで戻ってこないのかしら」
「まさかな・・・」
私も心配になり、司令室の恐らく2人が接続したであろう、エージェントウォッチのマイクをONにする。
「おい!なぜ貴様がここに居る!11B!!」
「イヤイヤ、カンチガイデスヨ」
「先輩、隠す気一切ないですよね」
どうやら、まだ捕まってはいないようだった。私はマイクをそのままに、バンカーの被害状況を見る。
「こりゃ、かなりひどいぞ。バンカーの事をあまり知らんが、普通ならこんなに警報ならんだろ」
「確かにそうですね」
にしても、データの量が多いわね。どれがどのデータなのかパッと見でわからない。とりあえず、適当なファイルを開いてみる。
「お、これあの飛行ユニットの出撃記録だぞ。これを使えば今地上に何機飛行ユニットがいるかが分かもしれない」
そうね。私はログをスクロールさせ、今日出撃した機体の数を調べる。
「多すぎでしょ!」
「これが全部敵か。頭が痛くなってきた」
「ん?ちょっと待て、一番下のログ、これついさっきじゃないか?」
見ると、ほんの数分前に、2機の出撃ログがある。
「見ろ。搭乗者は2Bと9Sと書いてある。あの2人ほんの数日前まで地上にいたぞ。もしかしたら汚染されてないかも知れない」
「ラヴィさん、あれ!」
ポポルがさす方を見ると、二つの飛行ユニットが大気圏を突破してくるのが見えた。
まだ続きますが、中の人が疲れたので一旦ここで。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。