ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「アレが恐らく、2B、9Sだろうな」
ポポルが指下方角をみると、2機の飛行ユニットが大気圏を抜けた所だった。しかし、それとは別に黒い点がいくつも2機のところへ向かって行っていった。スコープを覗いて倍率を最大の9倍にする。もちろん鮮明には見えない。しかし、多くの発砲炎が見える。
「どうやら、あの2人は感染してないみたいよ」
「根拠はあるのかい?」
「飛行ユニットから攻撃を受けてるもの」
「アネモネさんどうします?」
「ラヴィ、何か策は?」
ちょっと待って?私に丸投げなの?危険だけどヘリを使うしかないか・・・
「デボル、ポポル準備して。ジャッカスとアネモネは悪いけど、ここに残って11B達から何かあったら誘導かこっちに連絡して、いい?」
「了解、あの2人はしっかり面倒見とくよ」
「頼んだわよ。よし、質問は?」
よし、誰もいないわね。
「よし、2人共行くわよ」
「ラヴィ!」
「なにかしら?」
「お前はさっきのジャッカスの質問の答えを知ってるのか?」
「ええ、でも、悪いけど答えを言うのはまた今度になりそう」
「わかってるさ。気を付けてな」
私と姉妹はヘリに乗り込む。今回は私も操縦席に座り、ヘルメットを被る。
「良かった。今回は隣がいる」
「分からないわよ。また、さっきみたいに頼むかもね」
「正直勘弁してほしいですよ。大丈夫です?操縦桿強く握りすぎちゃって・・・」
「ww大丈夫よ。それに、操縦もうまかったわよ。ね、デボル」
「出来てたと思うわよ。撃ってた時も、あまり揺れなかったし。もうちょっとポポルは自信を持ちなさいよ」
話している間に出力が上がり、私は離陸させた。
「2人共、今回は私達は下手すれば、戦闘のさなかに飛び込むことになるわ。一応、ある程度激しい動きには注意して!」
2人は頷いてくれたが、正直私も乗り気じゃない。徐々に高度を上げていく。まだ、飛行ユニットにバレていないが、それも時間の問題だろう。出来る限り早く、2人がこっちに気付いてくれればいいんだけど・・・すると、1機が速度を上げ、離脱していった。
「もしかして、撃墜されたとかじゃないわよね」
「いや、撃墜されたなら、あんな速度は出ない」
「多分、何か策があるのでは?」
「策ってなによ?それに、見てあの機体かなり被弾してる。多分、あれは囮になったわね」
「なら、助けないと!急がないと・・・」
CALL
「ラヴィ、今いいかしら?」
「11Bごめんなさい。今ちょっと取り込んでるの。ジャッカスにある程度任せてるから!」
ごめんなさい11B。今忙しいの。さらに囮の方の飛行ユニットに近づこうとした時だった。
ピピピピピピピピピピ
「ブレイク!ブレイク!捕まって!」
私はフレアとチャフを出し、急降下した。その直後、フレアが広がったあたりでミサイルが炸裂した。
「畜生!今のはヤバかった!2人共大丈夫!?」
「何とか!」
「大丈夫です!」
何とか、回避できたけど・・・正直あの飛行ユニットとやり合うなんて無理に決まってる。
「ごめん!一時離脱するわ。この機体と飛行ユニットとじゃ、スペックが違いすぎる!」
ピピピピピピピピピピ
「また来たわよ!構えて!」
再度、フレアとチャフを散布する。ミサイルは先ほどより近くに着弾した。それに加え機銃掃射も飛んできた。
「ラヴィ!」
「あぁ、そんな!今、一瞬ですが飛行ユニットが落ちていくのが見えました。恐らく、囮の機体かと・・・」
私達のスレスレをを飛行ユニットが3機飛んでいく。今度の狙いはこっちかしら。
「かなり激しく動くわよ!2人共何かに捕まって!特にデボル!振り落されないでね!」
私はヘリを地面から約10メートルぐらいの高さで飛ばし、時より建物を乗り越え3機から逃げ回った。因みに姉妹の2人は声にならない叫び声をあげていた。それからしばらくした時、3機は撤退した。
「2人共大丈夫?」
「あぁ、死ぬかと思った」
「デボルと同意見です。後ラヴィさん、私は絶対にこんな事できませんからね!」
まぁ2人共無事そうでよかった。ところで2人は何処かしら?
「とりあえず、飛行ユニットに気を付けつつ、お2人を見つけましょう」
「そうね。私もしっかり見張っとくわ。さっきみたいになりたくないし」
そうして、私達は廃墟都市一帯を飛び回った。
「見つかりませんね。水没都市の辺りも行ってみましょう」
うわぁ、水没都市もなかなかひどいわね。
「あった!あそこよ!」
そこには炎上した飛行ユニットの残骸と、機械生命体の死骸があった。私がそこにヘリを着陸させるとデボルが真っ先に駆けていき、操縦席を見た後すぐに戻って来た。
「乗ってない!多分どこかに移動してる!水没都市に居ないなら、廃墟都市に居ると思う」
デボルが飛び乗ったのを確認し、私はすぐに離陸する。
「もう一方は何処にいるんでしょうか?」
「残ってるのは砂漠か、商業施設跡ぐらいだし・・・まずは近い商業施設跡に行ってみて」
「了解」
廃墟都市に戻り、商業施設跡へ向かう。少しでも見渡せるように高めのビルの屋上辺りまで上げた。
そして、商業施設に近づくと、地上に白い物が見えた。
「あれ、9Sじゃない?」
「あの方向は商業施設跡じゃない?」
私が9Sとほぼ同時に商業施設跡の橋に着いた。
「A2・・・?」
その瞬間A2は2Bの腹部を突き刺した。
「アイツ・・・一体なにやってんのよ」
2Bを殺され、激高した9Sが叫ぶ。
「そんな・・・・2B・・・・そんな・・・・」
それを他所にA2はチャームポイントと言えるロングヘアを切りショートヘアになった。
「うぅっ・・・・・あああああああああああっ!!!A2ッッウウウウウッッ!!!!」
もはや、9Sに理性は残っていないようだった。彼は刃を抜きA2に突っ込んでいこうとした。
「デボル!9Sの辺りに何発か・・・マズイ、一旦空中に待避するわよ!」
地下から何本もの柱のような物が出現した。それは天高く上り、その先から光り輝く球体が3つ散らばった。
「一体、なにがどうなってるのよ」
「そもそもこれ人類?アンドロイド?機械生命体?エイリアン?どこが作った建物よ」
「とりあえず、着陸して生存者の捜索を」
私はかろうじて着陸できそうな場所を見つけ着陸した。そして、最初に2Bの義体を確認する。
「ダメ。ブラックボックスの信号は停止してる」
「A2さん、一体どうしたんですかね・・・」
「さぁね。こればかりは直接聞いてみないと。とりあえず、A2の武器と2Bの義体を回収して。9Sはもしかして谷底かしらね」
私はロープを近くにあった杭に結び付け、谷底に投げた。
「谷底は暗いから気を付けてください」
私は谷底に降り、暗いためM45A1とライターを付け谷底の散策を始めた。しばらく歩いていると横たわる9Sとポッドがあった。9Sを触ってみるが、死んでいるかどうかが分からない。どちらでも、上にあげないと。ん?暗闇から赤い光が見えた。あれは・・・?わかんないけど急いだほうが良さそうね。私は9Sを担ぎ、ポッドをリュックに入れ来た道を戻ろうとした。すると、目の前に大き目な機械生命体が現れた。
「fuck!!」
咄嗟に躱したつもりだったが少し貰ってしまった。次が来る前に全力で走り、ロープの所まで戻ってこれた。
「ラヴィ大丈夫?」
ナイスタイミング!!
「ごめんちょっと私の事引き揚げて!!」
するとすごい速さで私と9Sの体が上がっていく。そして一瞬で上まで戻ってこれた。
「ちょっとラヴィさん大丈夫ですか!?」
「大丈夫、でも喰らったわ。悪いんだけど、ポポル帰り操縦頼んでいい?」
CALL
「ラヴィ、今大丈夫?ジャッカスに聞いたら、もしかしたらって聞いたからさ・・・」
流石に言ってあげるべきよね。
「落ち着いて聞いてね。2B KIA繰り返す、ヨルハ機体2BはKIA、その他9Sが重症、A2がMIA。9Sは保護、また、空域を離脱する。2人共戻ってきてないなら急いで戻って来なさい!」
すいませんここで切ります。これの終わりは以前の11Bsideの終わりですのであとほんの少しです。誤字脱字、解釈不一致あれば申し付けください。今回も呼んでいただきありがとうございました