ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第97話

エージェントside

「アレが恐らく、2B、9Sだろうな」

ポポルが指下方角をみると、2機の飛行ユニットが大気圏を抜けた所だった。しかし、それとは別に黒い点がいくつも2機のところへ向かって行っていった。スコープを覗いて倍率を最大の9倍にする。もちろん鮮明には見えない。しかし、多くの発砲炎が見える。

「どうやら、あの2人は感染してないみたいよ」

「根拠はあるのかい?」

「飛行ユニットから攻撃を受けてるもの」

「アネモネさんどうします?」

「ラヴィ、何か策は?」

ちょっと待って?私に丸投げなの?危険だけどヘリを使うしかないか・・・

「デボル、ポポル準備して。ジャッカスとアネモネは悪いけど、ここに残って11B達から何かあったら誘導かこっちに連絡して、いい?」

「了解、あの2人はしっかり面倒見とくよ」

「頼んだわよ。よし、質問は?」

よし、誰もいないわね。

「よし、2人共行くわよ」

「ラヴィ!」

「なにかしら?」

「お前はさっきのジャッカスの質問の答えを知ってるのか?」

「ええ、でも、悪いけど答えを言うのはまた今度になりそう」

「わかってるさ。気を付けてな」

私と姉妹はヘリに乗り込む。今回は私も操縦席に座り、ヘルメットを被る。

「良かった。今回は隣がいる」

「分からないわよ。また、さっきみたいに頼むかもね」

「正直勘弁してほしいですよ。大丈夫です?操縦桿強く握りすぎちゃって・・・」

「ww大丈夫よ。それに、操縦もうまかったわよ。ね、デボル」

「出来てたと思うわよ。撃ってた時も、あまり揺れなかったし。もうちょっとポポルは自信を持ちなさいよ」

話している間に出力が上がり、私は離陸させた。

「2人共、今回は私達は下手すれば、戦闘のさなかに飛び込むことになるわ。一応、ある程度激しい動きには注意して!」

2人は頷いてくれたが、正直私も乗り気じゃない。徐々に高度を上げていく。まだ、飛行ユニットにバレていないが、それも時間の問題だろう。出来る限り早く、2人がこっちに気付いてくれればいいんだけど・・・すると、1機が速度を上げ、離脱していった。

「もしかして、撃墜されたとかじゃないわよね」

「いや、撃墜されたなら、あんな速度は出ない」

「多分、何か策があるのでは?」

「策ってなによ?それに、見てあの機体かなり被弾してる。多分、あれは囮になったわね」

「なら、助けないと!急がないと・・・」

CALL

「ラヴィ、今いいかしら?」

「11Bごめんなさい。今ちょっと取り込んでるの。ジャッカスにある程度任せてるから!」

ごめんなさい11B。今忙しいの。さらに囮の方の飛行ユニットに近づこうとした時だった。

ピピピピピピピピピピ

「ブレイク!ブレイク!捕まって!」

私はフレアとチャフを出し、急降下した。その直後、フレアが広がったあたりでミサイルが炸裂した。

「畜生!今のはヤバかった!2人共大丈夫!?」

「何とか!」

「大丈夫です!」

何とか、回避できたけど・・・正直あの飛行ユニットとやり合うなんて無理に決まってる。

「ごめん!一時離脱するわ。この機体と飛行ユニットとじゃ、スペックが違いすぎる!」

ピピピピピピピピピピ

「また来たわよ!構えて!」

再度、フレアとチャフを散布する。ミサイルは先ほどより近くに着弾した。それに加え機銃掃射も飛んできた。

「ラヴィ!」

「あぁ、そんな!今、一瞬ですが飛行ユニットが落ちていくのが見えました。恐らく、囮の機体かと・・・」

私達のスレスレをを飛行ユニットが3機飛んでいく。今度の狙いはこっちかしら。

「かなり激しく動くわよ!2人共何かに捕まって!特にデボル!振り落されないでね!」

私はヘリを地面から約10メートルぐらいの高さで飛ばし、時より建物を乗り越え3機から逃げ回った。因みに姉妹の2人は声にならない叫び声をあげていた。それからしばらくした時、3機は撤退した。

「2人共大丈夫?」

「あぁ、死ぬかと思った」

「デボルと同意見です。後ラヴィさん、私は絶対にこんな事できませんからね!」

まぁ2人共無事そうでよかった。ところで2人は何処かしら?

「とりあえず、飛行ユニットに気を付けつつ、お2人を見つけましょう」

「そうね。私もしっかり見張っとくわ。さっきみたいになりたくないし」

そうして、私達は廃墟都市一帯を飛び回った。

「見つかりませんね。水没都市の辺りも行ってみましょう」

うわぁ、水没都市もなかなかひどいわね。

「あった!あそこよ!」

そこには炎上した飛行ユニットの残骸と、機械生命体の死骸があった。私がそこにヘリを着陸させるとデボルが真っ先に駆けていき、操縦席を見た後すぐに戻って来た。

「乗ってない!多分どこかに移動してる!水没都市に居ないなら、廃墟都市に居ると思う」

デボルが飛び乗ったのを確認し、私はすぐに離陸する。

「もう一方は何処にいるんでしょうか?」

「残ってるのは砂漠か、商業施設跡ぐらいだし・・・まずは近い商業施設跡に行ってみて」

「了解」

廃墟都市に戻り、商業施設跡へ向かう。少しでも見渡せるように高めのビルの屋上辺りまで上げた。

そして、商業施設に近づくと、地上に白い物が見えた。

「あれ、9Sじゃない?」

「あの方向は商業施設跡じゃない?」

私が9Sとほぼ同時に商業施設跡の橋に着いた。

「A2・・・?」

その瞬間A2は2Bの腹部を突き刺した。

「アイツ・・・一体なにやってんのよ」

2Bを殺され、激高した9Sが叫ぶ。

「そんな・・・・2B・・・・そんな・・・・」

それを他所にA2はチャームポイントと言えるロングヘアを切りショートヘアになった。

「うぅっ・・・・・あああああああああああっ!!!A2ッッウウウウウッッ!!!!」

もはや、9Sに理性は残っていないようだった。彼は刃を抜きA2に突っ込んでいこうとした。

「デボル!9Sの辺りに何発か・・・マズイ、一旦空中に待避するわよ!」

地下から何本もの柱のような物が出現した。それは天高く上り、その先から光り輝く球体が3つ散らばった。

「一体、なにがどうなってるのよ」

「そもそもこれ人類?アンドロイド?機械生命体?エイリアン?どこが作った建物よ」

「とりあえず、着陸して生存者の捜索を」

私はかろうじて着陸できそうな場所を見つけ着陸した。そして、最初に2Bの義体を確認する。

「ダメ。ブラックボックスの信号は停止してる」

「A2さん、一体どうしたんですかね・・・」

「さぁね。こればかりは直接聞いてみないと。とりあえず、A2の武器と2Bの義体を回収して。9Sはもしかして谷底かしらね」

私はロープを近くにあった杭に結び付け、谷底に投げた。

「谷底は暗いから気を付けてください」

私は谷底に降り、暗いためM45A1とライターを付け谷底の散策を始めた。しばらく歩いていると横たわる9Sとポッドがあった。9Sを触ってみるが、死んでいるかどうかが分からない。どちらでも、上にあげないと。ん?暗闇から赤い光が見えた。あれは・・・?わかんないけど急いだほうが良さそうね。私は9Sを担ぎ、ポッドをリュックに入れ来た道を戻ろうとした。すると、目の前に大き目な機械生命体が現れた。

「fuck!!」

咄嗟に躱したつもりだったが少し貰ってしまった。次が来る前に全力で走り、ロープの所まで戻ってこれた。

「ラヴィ大丈夫?」

ナイスタイミング!!

「ごめんちょっと私の事引き揚げて!!」

するとすごい速さで私と9Sの体が上がっていく。そして一瞬で上まで戻ってこれた。

「ちょっとラヴィさん大丈夫ですか!?」

「大丈夫、でも喰らったわ。悪いんだけど、ポポル帰り操縦頼んでいい?」

CALL

「ラヴィ、今大丈夫?ジャッカスに聞いたら、もしかしたらって聞いたからさ・・・」

流石に言ってあげるべきよね。

「落ち着いて聞いてね。2B KIA繰り返す、ヨルハ機体2BはKIA、その他9Sが重症、A2がMIA。9Sは保護、また、空域を離脱する。2人共戻ってきてないなら急いで戻って来なさい!」




すいませんここで切ります。これの終わりは以前の11Bsideの終わりですのであとほんの少しです。誤字脱字、解釈不一致あれば申し付けください。今回も呼んでいただきありがとうございました
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