ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~ 作:い湯め
エージェントside
「ラヴィさん離陸しますよ」
私の方は傷の治療も兼ねて後ろの方に乗った。
「ごめん、デボルちょっとここ抑えてて」
私はシャツをめくりそれを口で咥え、デボルに傷に当てたガーゼを押さえてもらいながら、ポーチから医療品を取り出す。消毒を済ませ、包帯を巻き、治療を完了させる。
「ラヴィ、大丈夫?」
「多分大丈夫。でも、もう医薬品が残りすくないわね。一応聞くけど、レジスタンスキャンプに人間用の医薬品ってあったりする?」
「無いですね」
ですよねー。どうしよう。包帯は最悪、衣類を破いて使えばいいけど、それ以外がもうない。
「そろそろ着きますよ」
ヘリがレジスタンスキャンプ前の広場に着陸すると、ジャッカスが頭を下げ、それを真似してアネモネが来た。
「どうだった!?」
「2BKIA、9Sは負傷してる。彼を治療してあげて」
「2Bが・・・そうか。おい!誰か来てくれ!」
その後、9Sは担架で運ばれていった。
「いずれ目を覚ますだろう。ところで3人は大丈夫か?」
「私は大丈夫ですけど、ラヴィさんが・・・」
私はチラッとシャツをめくり、傷を見せる。
「少し痛むけど大丈夫よ。それと、若干吐き気がする」
「吐き気?どうしたんだい。もしかして何かの病気かい?」
「軽く酔ったのよ」
「「酔った?」」
声を揃え姉妹がこちらを見て来る。
「自分でやっといて何だけど、あの飛行は酔うわよ」
「よくわからんが大丈夫なんだな。すまないな、アンドロイドの方が傷を受けても修復が楽なのに」
「そうよ。ラヴィは無茶しすぎな所があるのよ。危ないのは私達は任せればいいのに」
「これに関しては自業自得だし問題ないわよ。で、11B達は?」
「そろそろ戻ってくるだろう」
私達がレジスタンスキャンプに戻って来たと同時に、バンカーの2人も帰って来た。
「せーんぱい!!」
「ちょっと!16D」
「だ〜って」
「みんな見てるから!!」
このバカップルが。私達がこんなに苦労したってのに、ましてや公衆の面前でイチャつきやがって。近づいていくと、11Bがこちらに気付き、助けを求める視線を送ってくる。
「いいわねー11B。ジャッカス、好きに騒げ」
「fooooooooo!」
とりあえず、2人は放置してアネモネの元へと向かう。
「アネモネ良いかしら?」
「奇遇だな、私も言わなきゃいけない事があったところだ。ラヴィの方からでいい」
「このキャンプって重曹ってあったりする?」
ダメ元だけど、どうかしら。
「備品の備蓄を確認したが無いな。必要なら、ある程度探させることもできるが」
「気持ちはありがたいけど、大丈夫よ。あったらの話だから。で、そっちの話は?」
「あぁ」
アネモネの顔は真剣そのもだった。
「ラヴィ、今すぐこのキャンプから離れろ。そして、身を隠せ。できるならこの都市からも、出て行った方がいい」
長くなりましたが、ラヴィsideと少しストーリの前進です。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。