ニーアオートマタ~荒廃した世界でエージェントは何をなす~   作:い湯め

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第98話

エージェントside

「ラヴィさん離陸しますよ」

私の方は傷の治療も兼ねて後ろの方に乗った。

「ごめん、デボルちょっとここ抑えてて」

私はシャツをめくりそれを口で咥え、デボルに傷に当てたガーゼを押さえてもらいながら、ポーチから医療品を取り出す。消毒を済ませ、包帯を巻き、治療を完了させる。 

「ラヴィ、大丈夫?」

「多分大丈夫。でも、もう医薬品が残りすくないわね。一応聞くけど、レジスタンスキャンプに人間用の医薬品ってあったりする?」

「無いですね」

ですよねー。どうしよう。包帯は最悪、衣類を破いて使えばいいけど、それ以外がもうない。

「そろそろ着きますよ」

ヘリがレジスタンスキャンプ前の広場に着陸すると、ジャッカスが頭を下げ、それを真似してアネモネが来た。

「どうだった!?」

「2BKIA、9Sは負傷してる。彼を治療してあげて」

「2Bが・・・そうか。おい!誰か来てくれ!」

その後、9Sは担架で運ばれていった。

「いずれ目を覚ますだろう。ところで3人は大丈夫か?」

「私は大丈夫ですけど、ラヴィさんが・・・」

私はチラッとシャツをめくり、傷を見せる。

「少し痛むけど大丈夫よ。それと、若干吐き気がする」

「吐き気?どうしたんだい。もしかして何かの病気かい?」

「軽く酔ったのよ」

「「酔った?」」

声を揃え姉妹がこちらを見て来る。

「自分でやっといて何だけど、あの飛行は酔うわよ」

「よくわからんが大丈夫なんだな。すまないな、アンドロイドの方が傷を受けても修復が楽なのに」

「そうよ。ラヴィは無茶しすぎな所があるのよ。危ないのは私達は任せればいいのに」

「これに関しては自業自得だし問題ないわよ。で、11B達は?」

「そろそろ戻ってくるだろう」

私達がレジスタンスキャンプに戻って来たと同時に、バンカーの2人も帰って来た。

「せーんぱい!!」

「ちょっと!16D」

「だ〜って」

「みんな見てるから!!」

このバカップルが。私達がこんなに苦労したってのに、ましてや公衆の面前でイチャつきやがって。近づいていくと、11Bがこちらに気付き、助けを求める視線を送ってくる。

「いいわねー11B。ジャッカス、好きに騒げ」

「fooooooooo!」

とりあえず、2人は放置してアネモネの元へと向かう。

「アネモネ良いかしら?」

「奇遇だな、私も言わなきゃいけない事があったところだ。ラヴィの方からでいい」

「このキャンプって重曹ってあったりする?」

ダメ元だけど、どうかしら。

「備品の備蓄を確認したが無いな。必要なら、ある程度探させることもできるが」

「気持ちはありがたいけど、大丈夫よ。あったらの話だから。で、そっちの話は?」

「あぁ」

アネモネの顔は真剣そのもだった。

「ラヴィ、今すぐこのキャンプから離れろ。そして、身を隠せ。できるならこの都市からも、出て行った方がいい」




長くなりましたが、ラヴィsideと少しストーリの前進です。誤字脱字解釈不一致あれば申し付けください。今回も読んでいただきありがとうございました。
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