ウマ娘プリティーダービー Next stories 作:クマ提督
赤坂「あの日の沈黙は、今日の日の栄光の為に…
スズカ、あなたはユメを駆ける!
天皇賞秋!スタートです!」
天皇賞秋が遂に始まった。
赤坂「やはりサイレンススズカの先頭か!二番手にはスペシャルウィーク、三番手にはエアグルーヴ。
ディープは後方スタートか?」
スズカ(超えられるかしら…あの時を)
(サイレンススズカに故障…発生か!?最終コーナー付近で競走中止…)
フッ…
その時、スズカの心に届く暖かな声が聞こえた。
スペ「スズカさん…スズカさんなら超えれますよ!あの日を…超える為にずっと練習してきたじゃないですか」
スズカ「そう…だけど」
ゴルシ「なら、何の為に天皇賞秋のターフに戻ってきたんだ?」
スズカ「…」
テイオー「走るスズカの姿はカッコいいと思うよ、ボクなんかよりね…だけど何を迷ってるのさ気持ちの面じゃボクの…勝ちだね」
スズカ「気持ち…」
マックイーン「そう…走る気持ち、先頭の景色は走らなければ見れませんわ」
スズカ「先頭の…景色」
スカーレット「後は…私達とした練習を思い出して」
ウオッカ「たった少しだけでも…」
沖野「走れ!異次元の逃走者!」
みんな「サイレンススズカ!」
スズカ「フフッ…そうね!」
赤坂「おーっと!ここでサイレンススズカ!サイレンススズカが仕掛ける!サイレンススズカだけが直線の上り坂に入った!二番手から7馬身程離れているぞ!」
その頃、後方では
ディープ(東条トレーナーが天皇賞秋をサイレンススズカに勝ってもらいたいというのは分かる。あの日…府中の魔物が目を覚ました時…私も配信を見てた。その後、骨折でレース復帰は困難かと言われてたのも知ってる。その後、オープン特別でサイレンススズカが復帰したのも知っている。だけど…ごめん東条トレーナー!やっぱり忖度は出来ない…!)
天皇賞秋、一週間前
ディープインパクトは河川敷を一人でひた走る
「なぜ、君は一人で走るんだ?」
後ろから急に声をかけられディープも少しビックリした。
ルドルフ「すまない、驚かせてしまったようだな」
ディープ「いえ、別に大丈夫です」
ルドルフ「そうか…」
ディープ「なぜ…一人で走るかですか?
ルドルフさん、東条トレーナーはサイレンススズカに勝ってもらいたいんですよね?天皇賞秋を」
ルドルフ「いや?そんな事は…彼女はそういうの嫌いだ」
ディープ「私、聞いちゃったんですよねあなたと東条トレーナーがサイレンススズカに勝ってもらいたいという話をしてるのを」
ルドルフ「…」
ディープ「どうなんですか?何か言ってください」
ルドルフ「確かに彼女は…サイレンススズカに勝ってもらいたいと言ってた…君が知ってるかは知らぬがサイレンススズカは…」
ディープ「元リギルメンバーだった…いつかの天皇賞秋で怪我をした事も…知ってますよ、でも…今は別のチームのライバルなのに…」
ルドルフ「君はその時、私が言った言葉は聞いていないのか?」
ディープ(ルドルフさんの言葉…そういえば聞いてなかったな)
ルドルフ「私は…サイレンススズカとディープインパクト、その他の天皇賞秋に出走する全てのウマ娘にそれぞれ勝機はあると思っている」
ディープ「つまり…全員を応援すると言う事ですか?」
ルドルフ「あぁ…」
ディープ「虫が良すぎですね…けど、こうやって身近に私の事を応援してくれるウマ娘がいると嬉しいですね…
ディープ「だって…ルドルフと約束したの…!全力で戦ってみせると!」
赤坂「おっーと!ここで飛ぶように走るディープインパクトが先頭集団に食らいついてきた!いつもより仕掛けるタイミングが早い!」
細江さん「ディープインパクト、彼女の飛翔がどこまで飛ぶか見ものですね」
赤坂「さあ!東京競馬場、府中の魔物が住まうけや木に差し掛かる!サイレンススズカはどうだ!?あの日の続きを見せてくれるのか!?」
ゴルシ「スズカ…」
テイオー「お願い…神様」
マックイーン「スズカさんに天皇賞の盾を…!」
沖野「頼む!あの日を超えてくれ!スズカぁぁ!」
その時、一瞬だがスズカとディープがけや木の向こうを走り見えなくなった瞬間、場内は静まり返った
スズカ「これが…アメリカの優しいウマ娘に教えて貰った…旋回術よ!」
【旋回術】
ディープ「…こっちだって!コーナリングは負けないんだから!」
【翔け抜けよう!空高く!これが…私の、衝撃だ!】
赤坂「サイレンススズカ!サイレンススズカが大けや木を超えた、超えた!しかし!外から、外から!ディープインパクトが迫ってくる!しかし、けや木を超えた瞬間にディープインパクトが先頭に!サイレンススズカは二番手だ!三番手はスペシャルウィーク」
スズカ「…負けないわ!」
ディープ「このまま翔け抜ける!!」
赤坂「さぁ…!もう後がないぞサイレンススズカはどうする!?
ディープインパクト逃げ切るか!?」
タタッタタタ…
ゴルシ「いけ!スズカ!あの時の七夕賞を、アタシ達との練習を思い出せ!」
テイオー「いけぇー!スズカ!キミの見たい先頭の景色はすぐ側にあるよ!」
マックイーン「逃げウマ娘、最強格の違いを見せつけて!どこまで行っても逃げ切って!」
スカーレット「スズカ先輩…!ファイト〜スペ先輩も後ろできっと応援していますよ!」
ウオッカ「ずっと、ずっーと俺達の憧れだったんだ!負ける訳…無いよな!スズカ先輩!」
沖野「スズカぁぁ〜お前の天皇賞秋の栄光を掴むのをみんな…みんな!待ってんだ!夢を叶えてくれ!スズカ!俺達の…みんなの!夢を!」
スズカ「…夢」
「私の夢は日本一のウマ娘になる事です!」
「私の夢は…スズカさんと一緒のレースに出ることです!
だから…早く…脚を治して下さいね!」
「「私の夢は色んな人に夢を見せられるようなレースをする事です」」
スズカ「夢を見せられるような夢…それなら私に勝たないとねスペちゃん、今が…チャンスよ」
スペ「なら…全力で!」
スズカ「えぇ…!もちろん!」
スペ&スズカ「行こう、衝撃を超え何処までも…!」
赤坂「ここで!ここで!スペシャルウィークが追い上げてきた!
サイレンススズカもそれに合わせるように加速!ディープを二人が抜いた〜!」
東条「ディープ…!つっ…走れ!お前の走りはそんなものなのか!?」
ルドルフ「フフッ…やっぱり、あのように言ってもディープを応援か…フフッ!私も応援するぞ!ディープインパクト!」
ディープ「負けるかぁぁ!」
【深い衝撃】
スズカ&スペ「「やっと、見えた」」
沖野「いけ!スズカ、スペ…!スピードの向こう側!」
ゴルシ&テイオー&マックイーン&スカーレット&ウオッカ
「静かで、何処までも綺麗な!」
スペ&スズカ
「「私が、見たかった物…!」」
【先頭の景色は譲らない…!】
【シューティング・スター】
赤坂「今、ゴール!栄光の日曜日の称号と天皇賞秋の盾を手に入れたのは
サイレンススズカ!2着にはハナ差で
スペシャルウィーク、3着は1馬身差ディープインパクト!」
細江さん「私達が、思い描いた夢が遂に叶った瞬間です…サイレンススズカ、おめでとう!これからに期待です!」
赤坂「そうですね!細江さん!」
スズカ「勝てた…?」
スペ「やりましたね!スズカさん!」
スズカ「えぇ…スペちゃんもこんな所までついてきてくれて、ありがとう…」
スペ「えへへ…そんなことないですよ」
ディープ「スズカ…スペ」
スペ「ディープさん…」
スズカ「なにかしら?」
ディープ「負けたな…これが異次元の逃走者と日本総大将の真の力か…まさか差してくるなんて、これが逃げて差すってやつか…」
スズカ「フフッ…先頭の景色は譲らないから!」
ディープ「次こそは!」
「次…か!次は有馬記念かな!?ディープインパクトよ」
スペ「秋川理事長!たづなさん!」
たづな「理事長がどうしても来たいって話したいって言い出して…」
秋川「たづな〜!良いではないか〜良いではないか〜」
たづな「まぁ…私もちゃんとお話してみたかったし…」
スズカ「秋川理事長…」
秋川「天皇賞秋の覇者!スズカ!で…どうした?」
スズカ「私も有馬記念に出ます!ディープと一緒に走らせて下さい!」
秋川「うむ!出るのは構わないがまず、トレーナーを通してくれるとありがたいな!いや〜たづなよ今年の有馬はたのしみだなたづなよ!」
たづな「ですね!」
盾の授与式
秋川「これが天皇の盾、君が追い求めていた栄誉ある誉れ高き盾だ!サイレンススズカ!君はあの日を超えれたな!おめでとう!」
スズカ「ありがとう…ございます!」
その時、東京競馬場は大歓声に包まれた。
秋川「スペシャルウィークもあと少しでスズカを超えられそうだな」
スペ「はい!私、頑張りますね!」
秋川「ディープ…どうする?言うか?君の今後をここで」
ディープ「はい」
秋川理事長はおもむろにマイクをディープインパクトへ渡した
ディープ「私が日本にやってきて…すぐなのは理解している…しかし、私にはある人がいじめられ!それを良しとするウマ娘のチームがあると聴いた!その環境を変えに外国へ行くと…決めた!今年の有馬記念までは日本に残りたいと思っている」
観客「ディープが日本を離れる!?」
「寂しくなるな…」
赤坂「なんと言うことでしょう!ディープインパクトが今年の有馬記念で日本を離れると表明しました!」
細江さん「彼女ならきっと、外国でもやっていけるでしょう!応援してますよディープ!」
地下通路にて
東京競馬場の地下通路を進むとスピカの面々が勝者が来るのを今か今かと待っていた。
ゴルシ「お!盾の栄光を掴んだ勇者の帰還だぜ!」
スズカ「ゴルシ先輩…勇者なんてそんな…照れるわ…」
テイオー「おめでとう!スズカ!遂にあの日を超えられたね、凄いな〜スズカは!」
スズカ「ありがとう…テイオー」
マックイーン「信じて…ましたわ!あなたの勝利を…天の誉れ高き栄誉の盾はどうですか」
スズカ「そうよね…マックイーンは春の盾は持ってるけど…とても重たいわね、この盾の重さには色んなウマ娘達の思いが籠もっているそう思うわ」
ダスカ「スズカ先輩!私の応援が一番でしたよね!?だから勝てたんですよね!?」
ウオッカ「ちげぇな!スカーレット!」
ダスカ「なによ!自分が一番だって言いたいの!?」
ウオッカ「みんなで応援したからだろ…」
ダスカ「うっ…」
スズカ「そ、そうよ応援は一人にされるってのも悪くないけどみんなに応援される方が嬉しいでしょ?」
ダスカ「…ですよね、スズカ先輩!」
スペ「スズカさん!改めて、天皇賞秋優勝おめでとうございます!私はハナ差で2着でしたけど…もうちょっとでスズカさんの先頭の景色…奪っちゃいますから!」
スズカ「…」
スペ「あっ…!スズカさん…その悪く思われたんなら謝ります…ごめんなさい」
スズカ「なーんてね嘘よ…大きく出たわねスペちゃん!だってスペちゃんは私のライバルだもんね…いいわ!いつでも奪いにおいで…!先頭の景色は誰にも譲らないから!」
スペ「はい!受けて立ちます!」
沖野「スズカ…」
沖野トレーナーは涙を流している
スズカ「トレーナーさん…?今日は泣いてますか?」
ゴルシ「今日…は…?なんだぁ…泣かせたことあんのかスズカ」
テイオー「玉ねぎでも切らせたの〜?」
マックイーン「二人共!少しお黙りですわ!」
沖野「スズカ…お前は今日、あの天皇賞秋を優勝したんだ…あの、骨折だ覚えているよな?」
スズカ「えぇ…まるで昨日のように。たまに夢を見るんです…
病室に私が居るんですけどスピカのみんなが泣いてて…
トレーナーさんは何やらお医者さんに必死に何かを訴えているみたいで…」
スピカのウマ娘達は顔を見合わせる。何故なら彼女達の記憶には該当する記憶が無いからだ。勿論スピカのウマ娘達の記憶が間違っているのではなく…
沖野「スズカ、それは夢だ…夢以上でもなく夢以下でも無い…お前が倒れた時にそんな事は起きていない!スズカ、今お前が天皇賞秋を勝ったのは紛れもない現実だ…夢なんかじゃない!それで…良いんじゃないか?
でも、その夢をずっと見るようなら早く言ってくれ直ぐに病院に行こう」
スズカ「はい…ですよねごめんなさいこんな時にこんな暗い話してしまって…」
沖野「ま!良いってもんよ!気分が暗くなったら明るい話をすればいいだけさ!」
スズカ「あ、で…トレーナーさん泣いたって本当ですか…?」
沖野「まだ、聞くのかよ!?っ…今回は流石に泣くだろ
あの日を思い出してしまってな」
スズカ「あの日…そうですね…うっ…うっ…トレーナーさん…あの日を超えれたのはトレーナーさんの…御指導があったからです!ありがとう…ございます」
沖野「あぁ…そうだな…おめでとうスズカ」
その頃、リギルは
東条「ディープ…」
ディープ「東条トレーナーごめんなさい、負けました」
東条「えぇ…見てたわ」
ディープ「ご指導の程、よろしくおねがいします」
東条「じゃあ…リギルのみんなと?」
ディープ「勿論、一緒に次の有馬記念はあの二人にかちたいので」
東条「分かったわ!けど、うちのチーム練習は厳しいわよついてこれるかしら?」
ディープ「必死に付いて行きますね」
ドササ〜と扉が開く
東条「あ、あなた達聞き耳立てて聞いてたわね!」
タイキ「気になるのデ〜」
エルコン「上に同じくデース」
グラス「止めたんですけどね…」
東条「はぁ…あなた達ね…」
ディープ「うふふ…まぁ良いんじゃないですか?そんなに私と一緒に走りたいんですか?」
エルコン「海外の三冠ウマ娘と走ったことないので…!ぜひ、走りたいデース!」
グラス「エル〜?抜け駆けはレース以外はダメですよ〜?」
ルドルフ「私も、君と是非走りたい。一緒に走る事で分かることもある」
エアグルーヴ「会長!分かりますその気持ち!」
ルドルフ「君はコーナリングが凄いと聞いた!ぜひ!コーナリング解説コーナーを開きたい!コーナーだけに!」
エアグルーヴ「会長…分かりませんそのギャグ…」
エアグルーヴのやる気は下った
ディープ「コーナリング解説…コーナーうぷぷ…是非やりましょう是が非でも」
ルドルフ「まさかのギャグ返し!これはいい気分だ!」
ルドルフのやる気が上がったやる気は絶好調だ
東条「色々、心配になるわ…」
そして、ウイニングライブが始まった。
曲目Silent start
星の海が広がる空 静寂だけが満ちていった
優しい夢くれる光 安らぐ刻をくれた闇
この世界は美しいの 見て…
一番星は夢 運んで 星座は幸せを語って
煌きにあふれた景色 誰にも等しく微笑んで
優しい人が泣いています
どうして そんなにも悲しいの
その優しさ どうか
あなたの心のために とっておいて
ひとり 見上げた夜空 ただ 静かな世界
縛るものなど何もない 心は自由だから
誰のためでもなくて 自分のために
星に向かって 歩いて行こう
そっと静かに そっと確かに 輝く Silent Star