ウマ娘プリティーダービー Next stories 作:クマ提督
天皇賞秋が終わったその日の夜、寮にて
スペ「スズカさん、今日は優勝おめでとうございます!明日からは有馬記念を目指してお互い頑張りましょうね!」
スズカ「えぇ…勿論!次もディープインパクトに負けないわ」
どうやら二人は有馬記念に出走する事になったようだ
コン…コンコン
扉を叩く音が聞こえた、来客だろうか?
スペ「はーいどなたですか…って!テイオーさん!?どうされたんですか?」
テイオー「ごめんね〜夜分遅くに…いや〜今日、渡す物あって忘れちゃってた」
と…テイオーはおもむろに何かを差し出した
スペ「こ…これはG1人参!えっ…!?テイオーさん買ったの!?高くない?」
テイオー「いや、これはボクが買ったんじゃなくてキタちゃんとダイヤちゃんからの贈り物だよ」
スペ「キタちゃんとダイヤちゃんも天皇賞秋見に来てくれたんだ〜会えたら良かったのに」
テイオー「二人とも受験生だしちょっとしか見に来れなかったってさ」
スズカ「あの…スペちゃん?テイオー?」
スペ「あっ…スズカさんは知らないですよね簡単に説明すると…」
ウマ、ウマ、シカシカ
スズカ「っ…それってこの前ニュースになってたキタサンブラックとサトノダイヤモンドのこと!?」
スペ「ニュース…?」
テイオー「えぇ…!スペちゃんニュース見てないの!?」
スペ「あはは…私あんまりニュース見ないからなぁ」
スズカ「全国ウマ娘陸上競技大会小学生の部にて初めて同着の判定を出したそうよ」
テイオー「そうそう!凄いよね!」
スズカ「でもそんな二人から人参貰ったって事は知り合いなの?」
テイオー「うん!知り合いだよキタちゃんは僕に憧れててダイヤちゃんはマックイーンに憧れてるんだ」
スズカ「なるほどね、憧れの先輩って感じねいいわね…そういう関係」
スペ「人参のお礼しなきゃ…有馬は来てくれるかな?」
テイオー「なんなら連絡とる〜?ちょっと待ってね」
テイオーは携帯を操作して…
キタサン「はい、テイオーさんこんばんは!今日は途中で帰ってしまい申し訳なかったです!」
テイオー「ううん!全然気にしてないよ〜キタちゃんも大会優勝おめでとう!で…話をしたい人が居るんだけどさ〜」
キタサン「話をしたい人?」
スペ「あっ…キタサンちゃん?」
キタサン「スペさん!今日はお疲れ様でした!お話とはなんでしょう…」
スペ「人参ありがとね!後で美味しく頂くよ!」
キタサン「わざわざ連絡ありがとうございます!喜んでくれて嬉しいです!ダイヤちゃんも喜ぶと思います」
スズカ「キタサンブラックさん…?初めてましてサイレンススズカです、G1人参高くなかった?ありがとう…嬉しいわ」
キタサン「わわっ!スズカさんまで!?ありがとうございます!
天皇賞秋優勝おめでとうございます!スズカさん、速くて憧れです!」
スズカ「フフッ…ありがとう、憧れ…ね、後輩ちゃんは私の速さを超えれるかしらね?」
キタサン「にゅっ…入学したら!超えちゃいます!」
テイオー「ちょっーキタちゃん…ボクは!?ボクは!?」
スズカ「フフッ、大きく出たわね入学するのを待ってるわ」
キタサン「はい!頑張って勉強して入学しますね!」
スズカ「…テイオーにも何か言っといてね」
キタサン「テイオーさんは超えるの確定なので!」
テイオー「確定〜?競馬に絶対は無いよ〜?君とのレースでも僕が勝ってみせるから!」
キタサン「はい、私も負けません!あっ…そろそろ寝ないとなので…有馬記念は絶対に観に行くので!」
テイオー「うん、ダイヤちゃんにもよろしくね」
キタサン「失礼しました…」
ガチャ
スズカ「こんなにも熱い情熱を持ってるなんて凄いわね…」
スペ「そうですね!」
テイオー「まぁー熱すぎるのもちょっとばかし鬱陶しいけどね!」
スペ&スズカ(あなたがそれ言うの!?)
テイオー「そういえば〜明日、スペとスズカは休みになるんでしょ?どっか行くの?」
日曜日のレース出走者は原則次の日は休みになると理事長が以前決めた
スペ「どこか行きます?スズカさん」
スズカ「寮にずっと居るのも…何処か行く?府中市内にでも」
スペ「わぁ〜行きたいです!スズカさんとウインドウショッピング…」
スズカ「えぇ…久しぶりにスペちゃんと行きたいわね」
スペ「えへへ…」
テイオー「そっか…二人とも楽しんで来てね!おやすみ〜」
足早にテイオーは自室へと戻っていった。
翌朝…
スズカ「鍵は…締めたわね?財布もちゃんと…」
スペ「スズカさん〜早く行きましょうよ!」
スズカ「ちゃんと戸締まりとか確認しなきゃ…」
「やぁ、君たちもどこかに出かけるのかい?」
寮のスペとスズカの部屋の前で声をかけられた。
スズカ達同様、休みのディープインパクトだった
スズカ「ディープ、あなたもお出かけ?私達は府中市内に行くわ」
ディープ「私もたまにはお出かけだけど…約束があるから、ごめんね」
スズカ「そう…また、いつか一緒に買い物でもいきましょうね」
ディープ「えぇ…」
スズカ達は校門を出て東府中方面へと向かった。
スペ「東府中まで歩いて行きません?」
スズカ「東府中までの道のりに色々新しいお店とか出来たしね府中まで乗らない方がいい運動になるわね」
ディープ「…」
ディープインパクトは対照的に東京競馬場近くの競馬場前駅まで向かった。
府中〜府中〜
との到着メロディが流れ府中についた
タクシー運転手「そのお屋敷に?はい〜シートベルトをお締め下さいね」
ディープは府中駅前に止まっていたタクシーを使いとあるお屋敷に向かった。
それは、メジロ家…ではなく
近々メジロ家を超えると噂されている
サイレンス家
そのお屋敷へディープは向かった。
警備員「どちら様でしょうか?」
ディープ「ディープインパクトと申します」
警備員「昨日の天皇賞秋に出ていた…?」
ディープ「えぇ…そうです」
警備員「…失礼ですが、アポイントは取られてますか?」
ディープ「取ってません、当主様にディープが来たと言えば入れると思いますが」
警備員「…少々お待ちください」
警備員は詰所へ向かった。
???「ディープが来たのね、通して良いわよ」
警備員「通すのですか?」
???「彼女は昔からの知り合いよ」
警備員「承知致しました」
警備員「どうぞ、お通り下さい」
ディープ「どうも…」
当主の部屋
???「ディープ、よく来たわねあなたがここに来るのは…あなたの三冠。その最後三冠目のレース直前だったわね」
ディープ「えぇ…そうですねお久しぶりです」
???「有馬で日本を離れるそうね」
ディープ「えぇ…目標が出来て」
???「スズカとスペシャルウィークに負けたから次の有馬記念は絶対に勝ちたいから…私の元に来たわけね」
ディープ「やはり…見抜かれてましたか」
???「まぁ…スズカ、あの子に負けたのは無理も無いわだってね…?」
ディープ「はい…負けたくはありませんでしたが」
???「スペシャルウィークに負けたのは?」
ディープ「スズカ以上に悔しいです…勝てるビジョンしか見えてなかったので」
???「そうね…勝てる方程式を組んでても負ける事はあるわ」
ディープ「今日は一日休みなのでご指導お願いします」
???「私の指導は厳しいわよ?子供の頃みたいに泣かないでよ?」
ディープ「懐かしい…ですねもう泣きませんよ!ご当主…サンデーサイレンスさん」
サンデー「えぇ…外国由来の外国仕様の特訓で!あなたを私の娘、サイレンススズカに勝たせるような特訓を!今年の有馬は例年以上の有馬になるわね!」
ディープ「はい!よろしくおねがいします!」
数時間後 スズカとスペ達
スズカ「スペちゃん…買すぎだし食べ過ぎじゃ…?」
スペ「えへへ…」
スズカ「有馬までには直してよね…太り気味」
スペ「は…はい…」
プルル〜
スズカ「私?っ…この番号は」
スズカの顔は一瞬で険しくなった
スペ「スズカさん…?どうされました?」
スズカ「スペちゃん…先に寮に戻っててくれない?」
スペ「あ…はい分かりました!荷物持っていきますね!」
スズカ「助かるわ…ごめんねスペちゃん」
スペは足早にトレセン学園の寮へと向かった
スズカ「何か…用ですか?お母さん」
サンデー「今日、こちらにディープインパクトが来たわ…早速明日から本格的な練習を開始するわと言っても彼女には学園もあるし放課後の練習をこっちでして貰うよう…東条トレーナーにも連絡しなきゃ…」
スズカ「私はもう…リギルじゃないので連絡はしないから!そんな事の為にわざわざ連絡してきたの!?」
サンデー「やはりスズカは手厳しいな、私のトレーニングや東条トレーナーのトレーニングでは馴染めない訳だ…なぁに私が直で連絡を取ったのはディープは有馬に向けて調整に入ったって事を伝えたくてね連絡事項だよ」
スズカ「大きなお世話です!天皇賞秋同様…先頭の景色は有馬でも譲りません!」
ガチャッ…
サンデー「切れたか…」
ディープ「…やはりスズカと」
サンデー「仕方ないさ…元々、彼女の勝ち方に色々とあれやこれやと決めてたのは何を隠そう私だからな。東条トレーナーももう少し独自の練習をさせても良かったのにねぇ…」
ディープ「東条トレーナーさんとはやっぱり付き合い、長いんですか?」
サンデー「私は東条トレーナーのトレーナーとしての教え子でもあるからね」
ディープ「…!サンデーさんって一体…何歳なんですか?失礼ですが」
サンデー「なに!アラフォーってとこさ私と初めてあった時は父親の元リギルトレーナーと一緒によく来てたなぁ…」
ディープ「2…一応計算は合いますね」
サンデー「まぁ、そんな話は良いよな?では!早速トレーニングに移ろうか!」
ディープ「はい!」
ところ代わりトレセン学園 スペとスズカの部屋
スズカ「ただいま…」
スペ「スズカさん!おかえり…?なさいです」
スズカ「ん…?何かしら?」
スペ「スズカさん…涙目ですよ?」
スズカ「あははっ…目が乾燥しちゃって…」
スペ「違い…ますよね?何かありました?」
スズカ「スペちゃんに…隠し事は出来ないわね」
スペ「え!?お母さんからの電話!?あ…会えなくて淋しくなって泣いちゃったって…」
スズカ「スペちゃん…に本当のお母様がいないのは知ってるから言いたく無いんだけど…私は実のお母さんが…嫌いなの」
スペ「嫌い?何でですか?」
「ある所にとても走る事の好きなウマ娘が居ました。そのウマ娘をお腹を痛め、産んだ母ウマは中央トレセンで走る夢を叶える為、母ウマはその娘を必死に育て上げ遂に、中央トレセンに入学させる事が出来ました」
スズカ「その女の子こそ…私、サイレンススズカ」
スペ「スズカさん…いい話じゃないですか、私のもう一人のお母ちゃんみたいで…」
スズカ「スペちゃん…これだけは言わせて!スペちゃんのもう一人のお母様となんてとてもじゃないけど比べちゃ駄目、悪い意味で…」
スペ「悪い意味…?さっきまでの話じゃ…」
スズカ「続き…話すわね」
「その女の子は中央トレセンに入学しメイクデビューを迎え勝利するも格上相手には勝てなくなってしまいました。けれどトレーナーさんはその娘を徹底的に管理し自分の指示を絶対に聞くようにと言い聞かせました。それは、女の子の母ウマの指示でもありました。そのウマ娘は大逃げをしたかったようですがさせて貰えずこのままでは…という時に風の噂でここ、中央トレセンに自由なトレーニングを掲げたチームがあると聞きその子はそのチームのトレーナーを探す事にしました。そして、遂にそのチーム【スピカ】のトレーナーにめぐり逢うことが出来たとさ」
スペ「大逃げ…スズカさんも大変だったんですねお母さんからも東条トレーナーからも…」
スズカ「…スペちゃんにあんまり言いたく無かったの分かってくれる?」
スペ「ま、私だって走っちゃダメとかごはん食べちゃダメって言われたら…嫌ですもん!そういう…事ですよね!」
スペの目は若干潤んでいる
スズカ「スペちゃん…」
ダキッ…
スペ「スズカさん…」
スズカ「ごめんなさい…ごめんなさい…こんな、話やっぱりするんじゃ無かったわスペちゃんを悲しませたく無かったのに…」
スペ「大丈夫ですよ…スズカさん!私に本当のお母ちゃんが居なくとも…北海道に居る育てのお母ちゃん、そしてスズカさんが居るので…」
スズカ「こんな…私でいいの…?」
スペ「はい!大丈夫です!…スズカさんこそ泣くのやめて下さいね私…スズカさんを泣かせるのはレースでって決めてるんで」
スズカ「うん…ありがとうスペちゃん…でもね」
スペ「はい」
スズカ「…別に負けても泣かないわよ?」
スペ「スズカさーん!酷いですよ〜」
スズカ「ウフフッ…なーんてね嘘よ負けたら大泣きするかもね」
スペ「泣きじゃくるスズカさん…」
スズカ「スペちゃん…見たいんだ…私の大泣き…」
スペ「うわわ!嘘ですよ!嘘!」
スズカ「ウフフッ…」
スペ「っ!スズカさーん!」
スズカ「さっ!ちょっと位走りましょ!じゃないとディープに有馬で負けるわ」
スペ「はーい!」
こうして二人は残りの休みを練習に費やした