ウマ娘プリティーダービー Next stories   作:クマ提督

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第20レース 怪物が、その脚で闇を切り裂く

キャスター「URAは美浦幹事長に対し内規適用を通告したとURA幹部への取材により明らかとなりました。なお、美浦幹事長は同時刻美濃部URA理事長に対し、辞表を申し出た模様です。なお、美濃部理事長は私個人としましても今回の件を看過することは出来ず、美浦幹事長の全権限凍結及び解雇という形で責任を持ってもらうとの声明を表明しました。」

 

競バファンA「URAの責任のとり方これで良いのか?」

競バファンB「これで責任をとってもらうしか方法無いだろ…完全引退なら天下りすらも無くなる訳だ」

A「なら…いいのか」

B「しかし、幹事長ともあろう方がライスシャワーを潰せ発言は見過ごせないな」

A「全く、中央の幹部は酷いな…ウマ娘達は必死に走っているというのに」

 

トレセン学園でもこの話題で持ちきりである

 

ウマ娘A「あの…ブルボンさん!」

ブルボン「はい、なんでしょう?」

ウマ娘A「ブルボンさん!酷い事を言ってごめんなさい!」

B.C「ごめんなさい!」

ウマ娘A「ライスちゃんの気持ち理解出来てなかったのは私達の方だったね…まさかライスちゃんを出れなくしたの偉い人だったなんて…」

ブルボン「別に私は大丈夫です。これしきの事で弱音など吐きません」

ウマ娘A「強いんだね…ブルボンさん」

ウマ娘B「次の天皇賞春…ブルボンさんも頑張って!応援してるから」

ウマ娘C「ライスちゃんと一緒に…!」

ブルボン「はい」

 

その頃、スピカ部室では

 

ゴルシ「おい、トレーナー!お前が以前呼び出された理由って…」

沖野「その前日の長距離チャレンジステークスでブルボンの父親に会っていたという理由で呼び出された」

ゴルシ「口止めか?」

沖野「仕方ないだろ?学園全体、特に理事長と生徒会がこの件は裏で進める事にしたんだから…」

マックイーン「私は知ってましたわ…ライスさんに頼られ力をお貸ししましたわ」

ゴルシ「マックちゃんも知ってたのか…ま!仕方ねぇかさっきのニュースじゃ元凶は幹事長の椅子降ろされたみたいだし」

ダスカ「全部解決したみたいですしこれで一件落着って事ですよねゴルシ先輩!」

ゴルシ「んだな!ライスでも誘ってご飯でも行こうかな…」

スペ「ご飯!良いですね」

スズカ「スペちゃん…ご飯に反応し過ぎよ」

スペ「うへぇ…ご飯って聞いたらおなか空いちゃいました…」

スズカ「スペちゃん…」

テイオー「スペちゃんそのうちまたお腹出るよ?」

スペ「テイオーさん!あれは良いんですよぉ!走ったら痩せますから!」

スズカ「走ったら痩せるけど…スペちゃんの場合食べ過ぎだから」

沖野「ははっ!スペらしいな…大食いタレント似合うんじゃないか?」

スペ「もぉー!トレーナーさん!」

沖野「わりぃな…将来、何になるかは自分で決めるべきだな」

スペ「トレーナーさん…」

 

数十分後 昼休み

 

はむ…はむ…

 

テイオー「あ、マヤノ〜ここ空いてる?」

マヤノ「テイオーちゃん、空いてるよーでもマヤと食べるなんて珍しいね」

テイオー「ん…?マックイーンはイクノと食べてるしネイチャはカノープスで食べててボク、食べにくいし…たまにはね?」

マヤノ「テイオーちゃん…カツ丼?あっ!マヤ、分かっちゃった!次のレース勝つぞーってゲン担ぎ?」

テイオー「まあね、カツ丼美味しいし…マヤノはサンドイッチか…美味しいの?」

マヤノ「美味しいよ〜!あっ!一つ食べる?」

テイオー「食べる〜」パクっ

 

テイオー「うへぇ!辛いよ〜!」

 

マヤノ「マスタード入り〜っえへへ!」

テイオー「んもぉ!僕が辛いの苦手なの知ってる癖に!お肉あげないからね?」

マヤノ「これあげるから〜機嫌直して〜」

テイオー「次、辛いの食べさせたらもう口聞かないからね!」パクっ

 

テイオー「あ、普通に美味しいや」

マヤノ「そりゃあ美味しいのもあげるよ〜」

テイオー「ん…僕ものあげるねはい…カツ丼のお肉」

マヤノ「わーい」

「おい、マヤノトップガン」

マヤノ「ひえっ…!」

テイオー「ピェエ…!」

ブライアン「驚かせてしまったか…?」

マヤノ「い、いきなり後ろから話し掛けてきたら…ね?」

テイオー「心臓止まるかと思ったよー」 

ブライアン「マヤノトップガン、話がある」

マヤノ「アタシに話?テイオーちゃんちょっと席外すね」

テイオー「うん…」

 

すた…すた…

 

マヤノ(テイオーちゃんに辛いの食べさせた所でも見てたのかな…)

ブライアン「マヤノトップガン…」

マヤノ「ごめんなさい!…その、悪気があった訳じゃ…」

ブライアン「…まだ、何も言ってないぞ?テイオーに何かしたのか?」

マヤノ「あ…辛いの苦手なの知ってて…辛いの食べさせちゃいました」

ブライアン「…寮長にヒリ辛のラーメンを食わされた事がある、店一番の辛さだったらしい…さっき食べてたのはサンドイッチかまぁ、マスタード如きの辛さなど屁でも無いとは思うが…嫌がる事はあまりするなよ」

マヤノ「はい…」

ブライアン「分かればそれで良い」

マヤノ「それで…ブライアンさんの話は…?」

ブライアン「あぁ…阪神大賞典に出るんだろ?」

マヤノ「はい…」

ブライアン「そうか…実は私も出る」

マヤノ「ブライアンさんも…出るの!?」

ブライアン「あぁ…今年の天皇賞春はどうしても出たいからな」

マヤノ(天皇賞春にはライスちゃんも出るし…ブルボンさんも出るし…そういう意味で出たいのかなっ!マヤ、分かっちゃった!)

マヤノ「そうなんだ…昼休み終わっちゃうから先に行くね!」

ブライアン「ん…あぁ」

 

マヤノトップガンはピュッーと走り教室へと戻っていた。

 

ブライアン「…負けるわけにはいかないな!」

 

そして、迎えた阪神大賞典当日

 

すた…すた…

 

ナリタブライアンはゆっくりとターフを歩いている

 

マヤノトップガンが呼び止める

 

マヤノ「アタシも…勝って天皇賞春に出たい!だから…負けないよ!ブライアンさん」

ブライアン「フフッ…臨むところだ!」

 

赤坂「新旧のウマ娘達が顔をそろえました、阪神大賞典GⅡ芝の3000m!なんと言っても三冠ウマ娘、ナリタブライアンと変幻自在の脚質の持ち主、マヤノトップガンの対決に期待ですね細江さん!」

細江さん「はい、この二人のどちらが天皇賞春に出走出来るのか期待ですね」

赤坂「各ウマ娘ゲートに収まり…スタートしました!」

 

ナリタブライアンは好スタートを切り、順調にレースを進める

マヤノトップガンも同じように好スタートを切り、順調に先頭集団に加わる。

 

赤坂「ナリタブライアン、好スタート!しかし、マヤノトップガン快調に飛ばしています。前走の疲れを全く感じさせない見事な走りでナリタブライアンを交わしていきます」

 

「マヤちん、テイクオーフっ!」

 

赤坂「一周目のスタンド前をウマ娘達が駆け抜けて行きますここまでは順調ですね細江さん」

細江さん「はい、一周目は落ち着く事が大切です。ここでの落ち着きが後々の順位に関わってきます」

 

トレセン学園内にて

 

ルドルフ「ブライアン…」

エアグルーヴ「会長、信じましょうナリタブライアン彼女を…」

ルドルフ「あぁ…勿論信じている彼女が勝つ事を…」

 

テイオー「マヤノ〜頑張れ〜!ブライアンに負けるな!」

マックイーン「頑張ってください!マヤノさん」

 

ゴルシ「ブライアンって確か…怪我…してたよな」

ダスカ「えぇ…してたわね」

スペ「怪我…スズカさんもしかして分かったりしません?」

スズカ「あまり詳しい事は分からないけどレース運びに問題は無いように見えるわ…後はブライアンさん次第…ね」

沖野「ブライアン次第…確かにな、怪我が例え治ったとしても本人の気持ちの問題でどうとでもなってしまう…」

ウオッカ「なぁ…カッコイイブライアンさんの応援しようぜ?一緒によー」

沖野「おうよ!」

 

二人「頑張れ!ブライアン!」

 

 

赤坂「さぁ!先頭集団は向こう正面に入り、マヤノトップガンは現在4番手ナリタブライアンは6番手の位置。各ウマ娘、ここまで大きな動きがないまま残り1000メートルを切って第3コーナーへ!」

 

マヤノ(…ブライアンさんが…来ないのなら!先に仕掛けるだけっ!)

「行くよ!ゴールにロックオン!」

 

赤坂「ここ、ここで!マヤノトップガンが仕掛けた!ロングスパートをかけ一気に先頭へ躍り出たっ!後ろのこ…ナリタブライアン!ナリタブライアンも追うように仕掛ける!完全に2人のマッチレース!!ナリタブライアン怪我により走りが心配されていたが果たしてどう走り切るのか!」

細江さん「走って!ブライアン」

 

マヤノ(負けたくない…負けたくない!絶対に…!絶対に!)

ブライアン(私が負けるなど有り得ぬ…!絶対にだ!絶対に!)

 

二人「絶対、負けないっ!!」

 

「行けっ!行けっ!マヤノーっ」

 

「頑張って!ブライアンっ!」

 

ブライアン(怪我か…怪我がここまで私の走りに影響を及ぼすとはな…しかし、私はまだ走れる…!私の走りは何も変わっていない…!)

 

マヤノ(ブライアンさんが…来るっ!)

「ファイナルアプロォーチ!!」

 

ブライアン(心の中の渇き、レースへの想いは今も…

 

烈火のごとく燃えているっ!!)

 

赤坂「ナリタブライアン、マヤノトップガン!お互いに一歩たりとも譲らない!ナリタブライアンが外から交わすっ!マヤノトップガンが内から差し返す!内か外かっ!?僅かに外か!?」

 

「はああああ〜〜〜っ!!!!」

 

その時、ナリタブライアンは闇を切り裂いた。茨に閉ざされた道を切り裂き、自分自身の持つ勝ちたいという想いに答えた。

 

そして

 

赤坂「わずかにブライアンが先頭でゴォール!!1着、ナリタブライアンっ!!」

 

「おめでと〜!ブライアンっ!」

「二人ともーっいい走りだったぞー」

 

赤坂「スタンドからは割れんばかりの大歓声!壮絶なマッチレースを制したのは、ナリタブライアンです!」

細江さん「歴史に名を残す、見事なレース運びでした!」

 

ブライアン(これで…天皇賞春を!走れるのか…)

 

ブライアン「待ってろ、ライスシャワー!ミホノブルボン!次のレースが待ち遠しい…次のレースは…まだか!」

 

天皇賞春まで残り約2ヶ月

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