ウマ娘プリティーダービー Next stories 作:クマ提督
第23レース 春それは、出会いと別れの季節
桜が咲き誇る頃
4月某日
トレセン学園入学式当日
「もう…時間ギリギリだよ…!」
「緊張しちゃって眠れなくて…」
二人の新入生は校門前に差し掛かった。
ガチャ〜…
「も、門が閉められてる…そんな…!」
「?おかしいね入学式なのに門閉めるかな?」
二人が疑問に思っていると緑色の服を着た女性が現れた
たづな「おはようございます…!お二人が一番ですね入学おめでとうございますキタサンブラックさんにサトノダイヤモンドさん」
キタサン「あれ…?門って」
たづな「今開けますね〜」
門を今開けるという事は…
キタサン「ダイヤちゃ~ん…???」
ダイヤ「目覚まし時計もしかして止まってた…!?」
キタサン「んもぉ…走って損じゃん」
たづな「トレセン学園じゃこの時間から走ってらっしゃる方も居ますよ〜今日だってテイオーさんとマックイーンさんが走ってましたよ」
キタサン「えっ!?テイオーさんと…」
ダイヤ「マックイーンさんが走ってるの!?」
たづな「はい…そうですよ、お二人はテイオーさんとマックイーンさんがお好きなんですか?」
キタサン「えへへ…憧れなんですよ。私とダイヤちゃんが入学を決めた最初のきっかけはテイオーさんの走りを見たり、テイオーさんと話したりした事がきっかけで…」
ダイヤ「私もマックイーンさんの走りや立ち振舞を見て入学を決めました」
たづな「素晴らしいきっかけですね、時間もありますしお二人に会ってきたら如何でしょう因みに新入生の教室は練習場の先にありますよ」
二人「ありがとうございます!たづなさん!」
その頃、練習場では
マックイーン「お待たせしました…!」
テイオー「やっと一緒に走れるんだね」
マックイーン「えぇ…!怪我より完全復活を果たしました…ターフの名優、復活ですわ!」
テイオー「自分で名優って言っちゃう〜?」
マックイーン「フフッおかしいですわね」
テイオー「まぁ、良いけどw」
マックイーン「2400.天気晴れ馬場状態良…あなたの得意距離ですわね」
テイオー「そうさ!ボクの得意距離…!負けて泣いちゃっても知らないよ〜?あの有馬を勝ったボクに勝てるかな!」
マックイーン「あらあら泣くのはテイオー、あなたの方ですわ以前、私と春天で対決した時に泣いてたのは何処のどなたでしたっけ?」
テイオー「マックイーンだって泣いていたさ!メジロの療養所で!」
マックイーン「っ…!あれはノーカン!ノーカンですわ!」
テイオー「ん…だね、人が流した涙で喧嘩するのは辞めとこう」
マックイーン「あなたには負けませんわ…!」
テイオー「望むところさ!」
ヒシアマゴール板「位置について〜よーいドン!」
その合図でマックイーンはコインを高くコインを打ち上げた
その頃新入生達は
キタサン「えっと…確か練習場はこっちだよね」
ダイヤ「こっちだったはずだよ!」
タッタタタ…
キタサン「あっ!テイオーさんがマックイーンさんと走ってる!お〜い!」
ダイヤ「凄い走り…とても練習とは思えない、凄いねキタちゃん…」
???「どうしたものか…おやテイオーとマックイーン?朝から本気で走ってるのか…本当、元気だなっと…確かあれはキタサンブラックとサトノダイヤモンド…か。君たち、あの二人こそ真のライバルと呼ぶべき二人だな」
キタサン「ル、ルドルフ会長さん!?」
ルドルフ「やあキタサンブラック、サトノダイヤモンド、流石全国ウマ娘陸上競技大会小学生の部の覇者だな入学式の数時間前から学園に来るとはな」
キタサン「あはは…色々ありまして…」
ルドルフ「…フフッ、詳しくは聞かないさ二人共、入学おめでとう」
二人「ありがとうございます!」
ゴールという声が練習場から聞こえてきた。
ルドルフ「折角だ…テイオーとマックイーンに会いに行こうかどちらが勝ったか聞きたいしな」
キタサン「はい!私もです…!」
ダイヤ「気になります!」
三人が練習場の方へ降りていくと二人は言い争いをしていた
テイオー「んもぉ〜なんでこんな時にヒシアマゴール板壊れてんの!?着順表示してくれてないじゃん!」
マックイーン「わ、わたくしの勝ちですわ!!」
テイオー「いーや!ボクだよボク!」
ルドルフ「二人共、どうした?新入生の前で喧嘩か?」
テイオー「カイチョーだ!え?新入生ってまだそんな時間じゃ…」
キタサン「来ちゃいました…」
ダイヤ「アハハ…ハ」
テイオー「二人とも〜?早すぎだよ〜」
マックイーン「そんなに早く来なくっても良いですのに」
ルドルフ「トレセンに早く入学したくて待ち遠しいのだろう」
テイオー「あっ〜なるほどね!」
キタサン「いや…ね?」
ダイヤ「待ち遠しくて…ね?」
キタサン「うん!待ち遠しくてね!」
テイオー「ん…?どうしたのさ二人とも」
ルドルフ「お、新入生用の昇降口が開けられたようだな!二人とも?早く行ったほうがいいんじゃないか?」
キタサン「そうだね!ダイヤちゃん、行こっか!」
ダイヤ「では、またお会いしましょう!」
テイオー「バイバイ〜!」
マックイーン「またですわ〜」
テイオー「カイチョーそういえばさ!ボク達のどっちが先着してたのさ!」
ルドルフ「あの二人と話していて見ていなかったすまない…」
テイオー「そんな〜!」
マックイーン「テイオー、やはり公式戦で戦いましょうそれで決着をつけましょう」
テイオー「そうするしか無いね!」
ルドルフ「二人は何に出るんだ?」
テイオー「元々ボクらは宝塚記念に出るはずだったけど…怪我で…だから!今度こそボクらが出てどっちが上か決める!」
ルドルフ「そうか…二人とも頑張るんだぞ」
テイオー「カイチョー?何か疲れてない?元気無いよー?」
マックイーン「確かに…元気無いように見えますわ」
ルドルフ「流石は…テイオーとマックイーンだなよく見てる…実はな…」
二人「えぇ〜?ルドルフ会長とエアグルーヴ、ブライアン副会長が辞める!?」
テイオー「どういう事なのさ!」
マックイーン「まさか…美浦が」
ルドルフ「いや、美浦は関係無い。辞めると言っても走るのを辞めるのではなく今後実施される事が予定されているウマ娘ワールド・ドリームステージ・シリーズに生徒会3名が出走するからな…」
テイオー「ワールド・ドリームステージ・シリーズって…トゥインクル・シリーズの上位のレースシリーズ?…あれ?ドリーム・シリーズじゃ無かったっけ?」
ルドルフ「そうだ、そのドリーム・シリーズの一環としてURAが主催として開催されるようだ世界を巡ったりまたは日本にて各国の強豪ウマ娘達と対決する事もあるらしい…その日本代表の一員に我々生徒会3名が選ばれたんだ」
マックイーン「凄いですわね!会長さん」
ルドルフ「あぁ、マックイーンありがとう嬉しいよ」
テイオー「ねぇ…それってトレセン学園に居ながらは無理なの?」
ルドルフ「そちらのレースシリーズを走るとトレセン学園を長期的に離れる事になるし…だったら新たな生徒会長と役員を決めた方が良いと思い先日、理事長に話をした所だ」
テイオー「そっか…お疲れ様、カイチョー、アハハ…寂しくなるね」
マックイーン「テイオー…あなた」
テイオー「んまぁ!ボクが次期生徒会長ってことかな!?」
ルドルフ「確かにテイオー、君を次期生徒会長に推薦する事も出来る…しかしなぁ…」
テイオー「えぇ!?ボクってば認められて無かったの…?悔しいよぉ〜泣いちゃうよワーン」
ルドルフ「冗談だ…キミを推薦するよう善処するさ」
テイオー「ニシシッ」
マックイーン「テイオー、あなたというウマ娘は…」
ルドルフ「では、私も入学式の準備がある。君達も早く準備をしておけよ?」
二人「はーい!」
テイオー「じゃ、ボチボチこっちも教室に行っとこうか」
マックイーン「えぇ、待機しておかなければいけませんものね」
二人は教室へと向かった。
どうやらキタサンブラックとサトノダイヤモンドは同じ教室だったらしい
入学式
ルドルフ「諸君らウマ娘の入学を心より歓迎すると共に祝辞としますトレセン学園生徒会長シンボリルドルフ」
たづな「一同、礼!」
たづな「以上を持ちまして、入学式を終わります新入生のウマ娘さん達にはこの後所属チームの希望用紙が配られます。用紙の提出期限は夏休み前までとなっております」
キタサン「ダイヤちゃんは決めた?何処のチームにするか!」
ダイヤ「実はリギルから声がかかってて…」
キタサン「リギルから声が!?ダイヤちゃん凄いね!学園1のトップチームから声が…あれ?私は声かかって無いぞ?」
ダイヤ「…なんかごめんねキタちゃん」
キタサン「大丈夫、大丈夫!私はもう決めてるから!」
ダイヤ「決めてるの?」
キタサン「私、チームスピカに入るよ!憧れのテイオーさんと同じチームに!」
ダイヤ「…憧れのテイオーさん」
キタサン「うん!憧れだもん」
ダイヤ「それもうん!楽しそうだねキタちゃん、キタちゃんが決めたのなら私も…リギルに誘ったりしないよ」
キタサン「あ…うん…あっ!そうと決まったらスピカに殴り込みに行ってるね〜」
キタサンブラックは凄い脚でチームスピカの部室に向かって全力疾走して行った。
ダイヤ「…変なキタちゃん、あんなに急ぐ必要無いのに」
校舎の外 謎のウマ娘達が埋まってるポスター前
ダイヤ「えっと…リギルの部室は向こうで…スピカの部室はって…ナニコレ…?チームスピカ部室は向こう!来ないとダートコースに埋めるぞ…?こ、こんなチームなの…?キタちゃん大丈夫かな…」
キタサン「ダイヤちゃん!」
ダイヤ「キタちゃん!って…何でサングラスとマスク付けてるの!?」
???「スカーレット、ウオッカ、スペ、テイオー、マックイーン、スズカ!キタサン!やっておしまい!」
スペ「はい、ゴールドシップさん」
ダイヤ「な、何ですか〜」
キタサン「皆さん行きますよ〜ピーピッピピピー祭だ!祭だ!」
みんな「ワッショイ!ワッショイ〜!」
ダイヤ「いっ…嫌ぁぁ〜」
スピカ部室
ゴルシ「よっしゃ!取るぞ〜」
ダイヤ「その…お手柔らかに」
みんな「ようこそ!チームスピカに〜」
沖野「ってようこそチームスピカに〜じゃねぇよ!名門お嬢様を拉致したりしたら大問題じゃねーか!」
ゴルシ「マックちゃんは大丈夫だったろ?」
沖野「マックイーンにはやってないだろ…」
ゴルシ「あ…やば…そうだっけ?」
マックイーン「ですわよ!だからあれ程やめろと…」
スズカ「私も反対しましたよゴルシ先輩」
ゴルシ「ダ、ダイヤちゃんとやら!主犯は沖野、スピカのトレーナーだぞ」
沖野「おいこら!ゴルシ、俺に罪を擦り付けるな!」
ゴルシ「あっ…やべ逃げよっと〜!」
沖野「待てコラ!っ…サトノダイヤモンドさん、悪いのは…」
ダイヤ「分かってますよトレーナーさん…悪いのは…キタちゃ〜ん?あなたでしょ!ぷんっ!」
ウオッカ「おいまて!何でそうなる!」
ダイヤ「さっきの逃げるような走り方…こんな事をする為に〜?」
キタサン「ごめん!ダイヤちゃん実は…私はスピカから声がかかってて…それにダイヤちゃんもって沖野トレーナーさんから…」
スズカ「…声がかかってた?ダイヤちゃんにも…?」
沖野「そ、それはまだ言っちゃ駄目って言ったじゃないかキタちゃん…!」
ガシッ
沖野「あ…」
スペ「トレーナーさん?何で掴まれたか分かりますよね?」
ダスカ「キタサンを誘ってダイヤちゃんもって言ったのがトレーナーなら…」
みんな「悪いの…沖野トレーナーさんじゃないですか!」
ボコボコ〜と漫画みたいな風景が広がる
ゴルシ「ごめんな、ダイヤちゃん」
ダイヤ「良いんですよゴールドシップさん」
キタサン「ごめんねダイヤちゃん…騙してて」
ダイヤ「本当…だよキタちゃん」
キタサン「うん…」
ダイヤ「私、リギルにキタちゃん誘わないって言ったよね?なのにキタちゃんは誘うんだ」
キタサン「…」
ダイヤ「そんなの…のらない他無いじゃん!」
みんな「えぇぇぇ!」
沖野「のるのぉぉぉ!?」
ダイヤ「キタちゃんだけズルいよ!キタちゃんの憧れがテイオーさんなら私の憧れはマックイーンさんなんだから!私も憧れのマックイーンさんと同じチームに入りたい!なので…よろしくお願いします。沖野トレーナーさん、スピカの皆さん」
沖野「リギルからも声かけられてたんだろ?大丈夫なのか?」
ダイヤ「大丈夫です」
キタサン「ごめんなさい…ダイヤちゃん」
ダイヤ「どうしようかな〜?」
キタサン「…うぅダイヤちゃん」
ダイヤ「泣かないでよ…キタちゃん」
キタサン「うん!泣かない!」
ダイヤ「相変わらず可愛いんだからキタちゃん…」
ウオッカ「…何だこれ」
ダスカ「よくわかんないけど…」
スペ「二人共、いらっしゃい!これからは仲良くしましょう!」
二人「はい!よろしくおねがいします!」
こうしてチームスピカに新たなメンバーが加入した。
いつものバー にて
東条「ん…?頼んで無いわよ?」
バーテンダー「あちらのお客様からです」
沖野「よ…」
東条「よじゃないわよ、よっ…じゃ!結構良いカクテルなんじゃない?大丈夫なの?」
沖野「サトノダイヤモンドをスピカに加入させて貰ったんだこれ位の事はしないとだろ?」
東条「そう…彼女をよろしく」
沖野「しっかし良いのか?おハナさんが折角声をかけたのに」
東条「彼女の家は名門と言われるサトノ家よ?リギルに入れたら私が指示を出しにくくなるじゃないそれに彼女達だけじゃないわ今年はもう一人、伸びしろのありそうなウマ娘がいるわ」
沖野「それもそうか…指示出しを重要視してるおハナさんはやりづらいか…まだとっておきが居るのか…クラシック路線が楽しみになるな」
東条「そうね…じゃあサトノとキタサン、頼んだわよ…沖野」
沖野「おうよ!」
次回へ続く