ウマ娘プリティーダービー Next stories   作:クマ提督

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第4レース 反省すべき事、やるべき事

パチッ…

 

スペシャルウィークは眠い目を擦る

 

隣のベットを見るとスズカもまだ、寝ている

 

時計を見てみるもまだ、登校時間まで大分余裕はある

 

スペ「スズカさん…朝ですよ〜」

 

スズカは眠い目を擦りながら起きた

 

スズカ「おはようスペちゃん…本当に朝起きれるようになったんだね…」

スペ「そりゃ、起きなかったら遅刻確定ですし…」

スズカ「ウフフッ、そうだね」

スペ(スズカさん…もう大丈夫かな?)

 

スペ「スズカさん、昨日は…」

スズカ「昨日は…ごめんなさいねスペちゃんにも迷惑かけちゃった…」

スペ「迷惑だなんて…そんな事、無いですよ!嬉しかったですよ…私を頼ってくれてるんだって」

スズカ「えぇ…これからもよろしくねスペちゃん」

スペ「はい…!スズカさん」

 

放課後、スピカ部室にて

 

スペ「失礼しまーす」

スズカ「失礼します」

 

ゴルシ「お二人さん、やっほ〜」

テイオー「やっほ〜!スズカももう大丈夫そうだね」

スズカ「テイオーも大丈夫そうね」

テイオー「ボク…?昨日はトレーナーから控え目で行けって事だったし」

沖野「そりゃ…レース出るのあれ以来だしな、本気出していいのは次からだなそれまで特訓あるのみ」

テイオー「うん!」

マックイーン「スズカさん、2着なのも凄い事ですわあの絶対皇帝より上ですわ!」

ウオッカ「そうっすよ!流石、スズカ先輩!」

スズカ「トレーナーさん、昨日のルドルフさん…」

沖野「…やっぱ、スズカも気づいてたか」

スカーレット「なんかあったの?トレーナー」

沖野「昨日、不調かと思いおハナさんの所まで行ってみたらディープインパクトに実力は見せるなって指示してたらしい」

ゴルシ「やっぱ、納得いかねぇな!スズカにも負けろって事だろ?あいつら…舐めてんのか?」

沖野「いや…スズカに負けたのは単にルドルフが追いつかなかったかららしい…その辺はおハナさんも指導したらしい」

スズカ「そうでしたか…」

沖野「今日から…練習本格的にやるぞスズカ!」

スズカ「えぇ…!勿論です」

 

スピカメンバーは練習場へ足を運ぶ

 

ゴルシ「で?アタシとスズカでどう練習すんだ?」

沖野「ゴルシとスズカで並走して…ゴルシ、耳貸してくれ」

ゴルシ「ほいほい…」

 

沖野「分かったか?」

ゴルシ「なるほどね、了解」

 

スズカとゴルシは並走トレーニングを始めた。

 

スズカ「どういうトレーニングなんですか?」

ゴルシ「そのうち分かるさ…スズカ、2周走れば良いらしいぜ」

スズカ(2周…1周は流しかな…?)

 

そして、最終コーナーを曲がった時

 

ゴルシ「今だ!行くぜ…!スズカ!」

スズカ「そういう事っ!」

 

そう、ゴルシの追い上げ、それをスズカが追い掛け追い越すそういう練習だ

 

ウオッカ「二人とも〜頑張れ〜!」

テイオー「ファイト〜」

スペ「スズカさん…」

 

ゴルシはディープ同様、追い込みを得意とするウマ娘である

瞬発力ならかなりある

 

スズカ「くっ…速い!でも、私の脚ならっ!」

 

2周目の最終コーナーを二人は回った。

 

ゴルシ「オラオラ!行くぜ〜!」

スズカ(いつもと違って…かなりペースが速い…それもそうか最初は併走してたんだし)

 

最後の直線へと入った。

 

スズカ「ここは…!私の距離っ!」

 

「…やっと見えた!スピードの向こう側…静かでどこまでも綺麗な…私が見たかったもの…!」

 

 

そして、練習場をスズカは2周走りきった。

 

沖野「見事、一位だったな!この調子だぞ、スズカ!」

スズカ「はいっ!トレーナーさん」

沖野「ゴルシ…これをあと数本やってもらうスパートのタイミングはゴルシに任せる」

ゴルシ「こ…これを一日何本もやるのは…流石のゴルシちゃんでも…ほ、骨が折れるぜ…」

沖野「…確かにな、ゴルシばっかりに走らせるのは酷だもんなスズカ…お前も疲れたら」

スズカ「まだ…大丈夫です!次、お願いします」

 

沖野(次…と言われてもマックイーンは脚がまだ、治っている訳ではない…テイオーもマックイーンよりはマシだが…有のキセキという言葉にテイオーの脚が持つかなんて賭けれる訳がない…と言う事は…残りは、ウオッカ、スカーレット、スペの3人か…)

沖野「スペ、やれるか?」

スペ「もちろんですとも!昨日は近くで走りを見たことですし!大丈夫ですよ」

 

スズカ「スペちゃん…ありがとう」

スペ「えへへ…どういたしまして。私も負けてばかりじゃ嫌ですもん!」

スズカ「フフッ…そうね」

 

スズカとスペはお互いのペースを確かめながら走り出す。

 

ウオッカ「おっ!走り出した」

スカーレット「スズカとスペ〜お互いに頑張って!」

沖野「二人も、アップしておいてくれ」

二人「オッケ~って一緒に言うな!」

沖野「やれやれ…」

 

ふと、沖野トレーナーが後ろを振り向くとそこにはチームリギル、トレーナーの東条がいた

 

沖野「ハナさん…流石に練習を覗くのは辞めてくれないか?対策も出来ないだろ」

東条「安心して…疲れたからちょっと息抜きに来ただけだから」

沖野「息抜き?」

東条「ちょっと、来なさい」

 

相変わらずだが、ハナさんは当たりが強い

 

沖野「で?なんかあったのか?」

東条「ディープ…色々見透かされてるような気がしてきてちょっと辛い…」

沖野「分かる…相手の動きを見て自分がどう動くか考えるタイプだなディープは」

東条「えぇ…奴に誰でも良い、勝ってほしい」

沖野「ふっ…そういう事か?それで…おハナさんは良いのかい?」

東条「この際…プライド等、捨ててやる…沖野、勝ちなさい…その…私達、リギルの為にも…」

沖野「おうよ、任せとけ!」

 

沖野が練習場に戻るとウオッカに交代していた。

 

スズカ「誰であろうと…抜き去るだけっ…!」

 

沖野「よーし、スズカ!一旦休め」

スズカ「私はまだっ…!」

ゴルシ「息上がってるって、休んだほうが良い…!」

スズカ「…そうですか、ちょっとだけ休憩しますね」

沖野「スペ、クーラーボックスからスポーツドリンク持ってきてくれるか?」

スペ「はい!ただいま!」

 

タタッ…

 

スペ「はい、スズカさん!休める時に休まないと熱中症に…」

スズカ「ありがとう、スペちゃん…そうよね、水分取らなかったら熱中症になっちゃうわね」

沖野「スペも飲めよ〜他のみんなもだぞ〜」

 

休憩を終え、練習再開

 

ゴルシ「次はスカーレットか…同じ作戦で大丈夫なのか?」

沖野「スカーレットはスズカと同じ、逃げを得意とするウマ娘だ、抜けるかそのまま2位に終わるかスズカ次第だからな」

ゴルシ「なるほど…強敵って訳だな」

 

スカーレット「負けませんよ!スズカ先輩」

スズカ「えぇ…!」

沖野「よーい!スタート!」

 

二人は勢いよく駆け出す。

 

ゴルシ「おいっ…!二人共一緒に走るって話なの忘れてねぇか?」

沖野「さっき、休憩中に二人に全力で走れと伝えておいた」

ゴルシ「ふーん、なるほどねこれを一日に何回かやるんだろ?」

沖野「あぁ、そのつもりだ出来るか?ゴルシ」

ゴルシ「スズカの為だ!一肌でも何肌でも脱ぐぜ!」

 

そうして、2セット目が始まった。

 

全てスズカの勝利だった。

 

沖野「今日の練習は終わりだ〜」

 

その声を聞き、急いでカフェテリアの方へ駆けるウマ娘が居た

 

テイオー「今日の晩御飯はステーキなんだって!」

マックイーン「何ですって!早く選びに行かないと形が雑なステーキしか当たりませんわ!」

ゴルシ「お前らなぁ…肉は逃げないんだから走るなって!」

ウォッカ&スカーレット「どっちが美味しそうなステーキか勝負よ!だ」

 

スぺ「スズカさんもカフェテリアに行きましょう!」

スズカ「スぺちゃん…私は遅くていいからお部屋で食べるわ…スぺちゃんはカフェテリアで食べてきていいから食べ終わったら持ってきてね」

スぺ「あ…はい、わかりました」

 

エルコンドルパサー「スぺ~早くステーキ取らないとヘンテコステーキを食べる羽目になるデース!」

グラスワンダー「スぺちゃん、一緒に食べませんか?」

 

スぺは一瞬考え、答えた

 

スぺ「ごめん、今日お部屋の方でゆっくり食べるから~」

エルコンドルパサー「えぇ~スぺ…」

グラスワンダー「…エルちゃん、あっちで食べましょう。今日は先客がいるようですし」

 

スぺは二人分の夕食と飲み物を持って部屋へ戻った。

 

トントンと扉を叩く音が聞こえた

 

スズカ「はい…どうぞ」

スぺ「ただいまです!いや~遅くなりました…?」

スズカ「あれから5分も…もしかして?」

スぺ「お部屋でスズカさんとゆっくり食事も良いかな~って」

スズカ「…ぐすっ、食べてきて良かったのに」

スぺ「スズカさん…」

 

カタッ

 

スぺ「スズカさん…泣かないでくださいよぉ…こっちまで涙が…」

スズカ「ごめんなさい…私のせいで…」

スぺ「スズカさんのせいじゃ無いですよ!で…今日はなんでカフェテリアじゃなくてこっちに?」

スズカ「ディープ…居たでしょ?」

スぺ「あ…なるほどそういう」

スズカ「えぇ…そういう事、あんまり会いたくなくて…」

スぺ「スズカさん!!」

 

スズカはスぺの大きな声に驚く

 

スぺ「前に…勝負から逃げたくない、挫けたくないって言ってたじゃないですか!そんなあなたが、あなたから挫けてどうするんですか!スズカさん…ってうわぁぁぁ!ごめんなさい、ごめんなさい!私そんなつもりじゃなくって」

 

スズカ「そんなつもりじゃ無いってスぺちゃん…どういうつもりで言ったの?」

スぺ「そ、そ、そのそういうのは勝負から逃げてる事と同じ意味かなって」

スズカ「うっ…うう…」

スぺ「スズカさんを決して悪く言ってる訳じゃ…」

スズカ「ううん、スぺちゃんから言われたことはその通りだと思う、ありがとうスぺちゃん。私って本当、恵まれてるわねこんな大事な時はしっかりと叱ってくれる大切な友達が出来て…」

スぺ「そんな…私はただ…」

スズカ「ありがとう…さて、今夜はステーキだし早めに食べましょう」

スぺ「はい…いただきましょう」

 

スぺはステーキを食べてる時もスズカさんの頬を伝う水滴を見たがそれはそっと心のそこへしまい込んだ。

 

次回へ続く

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