ウマ娘プリティーダービー Next stories   作:クマ提督

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第44レース 私の最初の友達

 

凱旋門賞は見事、日本のウマ娘スペシャルウィークが制した。その祝勝会と言うなのパーティーにて

 

テイオー「スペちゃんご飯食べないの?大丈夫?」

スペ「流石にその恥ずかしいというか」

ティナ「スペがご飯を残すって…嘘も大概に…って!本当だ!?」

スペ「お母ちゃん…私ごはん残しちゃった事ぐらいあるよ…」

ティナ「あれぇ…そうだっけ?」

サンデー「ティナ…ここの席は王族やらも集まるのよ大概にしておきなさい…」

スペ「そうですよね!全くお母ちゃんったら…」

モンジュー「フフっスペ、君の母上は面白いな」

スペ「モンジューさん…」

サンデー「それは光栄ですねあなたも大変強かったわ」

モンジュー「まさか2度も君に敗する事になるとはねしかし、母上さんはウマ娘では無いのか…なるほど」

スペ「あ、モンジューさん私のお母ちゃ…お母さんは実は…」

 

モンジュー「なるほど…育てのお母さんだったか…失礼した。それと、スペちょっとこっちに来てくれ」

スペ「ちょっと行ってきますね〜」

 

スペは席をたちモンジューに連れられどこかへ行った

 

マックイーン「一体どちらに…」

ダスカ「というかたづなさんと理事長とトレーナーは?」

ウオッカ「さっきから見ねぇな!」

サンデー「そのお三方は今頃各報道やらの対応をしている本格的な報道は君たちが帰国してからになるだろうね、凱旋門賞を勝ったのは日本国内じゃ前例が無いからね帰国してからが大変だぞ」

 

モンジュー「スペ、例の件許可を取ったあくまで公表前の情報だ他に漏らすなよ?」

スペ「はい、分かりました」

モンジュー「君と再び走れる日を楽しみに待ってるよ」

スペ「はい!また走るの楽しみです!」

 

スペは帰ってきた

 

ティナ「おかえり〜スペ」

スペ「私…もっとお母ちゃんどんな人だったか気になるな!」

サンデー「君に似ているよやっぱり親子だね」

スペ「えへへ…親子かぁ」

サンデー「そういえば、スペとスズカ君たちは何処で出会ったか聞いたかい?」

スペ「え?スズカさんのバレンタインSの時に初めて出会ったんですよ」

サンデー「違うよ、スペとスズカ君たちが出会ったのは」

 

サンデーは一枚の写真を取り出した

 

サンデー「スペシャルウィーク、君が生まれて間もない頃さ」

ティナ「…そう黙っててごめんスペ」

スペ「私と…スズカさんが、えっと…生まれた頃に出会ってたって事は…幼なじみになるんですか?」

サンデー「まぁ、なるんじゃないかな?」

スペ「スズカさんも初めて知りました?」

スズカ「私は前からなんとなく聞いてたけど…ビックリするわよね」

スペ「なんだろ…あんまりにも驚き過ぎて本当なのかなーって思います」

テイオー「スズカとスペちゃん、赤ちゃんの頃に会ってたのか〜まぁなんとなくそんな感じするよね!」

マックイーン「仲のいい理由はそこにありますわね」

スペ「ねぇ!お母ちゃんもっと知りたいな」

ティナ「私とあの子の出会いは…サンデーさんの開設した塾での出来事…」

 

 

10何年程前

 

北海道・札幌

 

サンデー「ティナ、ちょっと…」

ティナ「はーいなんですか〜?」

サンデー「あなたに教え子を紹介します」

ティナ「え!?遂に私、トレーナーデビューですか!?」

サンデー「勿論ですが…仮ですけどねあなたトレーナー志望だったでしょ?」

ティナ「はい!っ…でどこにウマ娘ちゃんが…」

サンデー「今呼ぶわ…入って来てちょうだい」

「失礼します…」

 

黒髪のショートカットの可愛らしいウマ娘が入ってきた

 

「えっと…」

サンデー「…ウマ娘としての名前さっき考えてたでしょ?」

「あっ!キャンペンガールです…よろしくお願いします!」

ティナ「よろしくね!キャペちゃん私はティナって呼んでね」

「よろしくお願いします!ティナさん」

ティナ「…でもサンデーさんなんで私に…」

サンデー「これから暫く私は東京で生活する事になりそうなの、URAからあなたの北海道での活躍をぜひ我々や日本のウマ娘の為に…との事です。こちらに若干名残しますから後は任せましたよ」

 

ティナ「サンデーさんの塾に彼女が来てくれたそれだったわ…」

 

数年後

 

ティナ「キャペ〜!スパートかけてみようか!」

キャペちゃん「はい!行きます!」

 

グキッ… 鈍い音がティナの耳に入った。

 

ティナ「あ…あ…キャペ…キャペ!」

「う…あぁ…いたい…いたいよ…」

生徒ウマ娘「先生…!どうし…」

ティナ「救急車…!救急車を…!」

「呼んで来ます!」

 

ティナ「練習中の事故。だったわあの子はレースに出走することなくウマ娘登録抹消となった…」

 

病院

 

ティナ「キャペちゃん…レースに出ることは無理みたいだね」

キャペ「…はいそうらしいですね。出たかったです」

ティナ「…気まで病むことは無いよ!キャペちゃんにも走り方を教えたりは出来る!ウマ娘のトレーナーを目指して」

「う…ううっ…げほ」

ティナ「わわっ!キャペちゃんの人生だった!勝手に決めるのは

…」

キャペ「違うの…ティナさん」

 

キャペンガールはお腹の辺りを摩っている。

 

ティナ「え…も、もしかして!?」

「あはは…妊娠しちゃいました」

 

ティナ「病院で妊娠してるって告げられた時はビックリしたなぁ…」

 

スペ「そ…それって産みのお母ちゃん、何歳なの?」

ティナ「確か初めて会ったときは18歳位でその時は…20歳超えてたような…」

スペ「まだ、私産まれて無いしここからだよね?」

ティナ「そうそう、ここからが話の肝だね」

 

そして、キャンペンガールは元気なウマ娘を出産した

 

ティナ「それが私の娘…私達の娘、スペシャルウィーク」

スペ「私…か恥ずかしいな…」

 

そんな時

 

サンデー「こんにちは」

ティナ「こんに…サンデーさん!?ななして北海道に!?」

サンデー「…キャンペンガールが怪我をして子供を出産したと聞いたから何とかしてあちらさんにお願いしたの暫くはこちらで生活するわ何かと子育ては大変だし…」

ティナ「そう言いますよね〜」

サンデー「あなたも子を持てば分かりますよ」

ティナ「えっ…?サンデーさん子を?ですか?」

 

ぴょんぴょん飛び跳ねてあかしゃん!あかしゃんとはしゃぐ栗毛の女の子がそこにはいた

 

ティナ「ここまで言えばスペ。それが誰の事か分かるわよね?」

スペ「え…?もしかして」

スズカ「流石にその時の記憶は無いけど…その子私よ」

 

テイオー「ええっ!?スペちゃんとスズカ、出会ってたの〜?」

マックイーン「テイオー、ついさっき言ってましたわよ…?」

スペ「運命だなんて…そんな、スズカさんもしかして私の事…」

スズカ「なんとなく覚えてたけど…あれがスペちゃんだとは…」

サンデー「折角北海道に来たもの私の娘、あなたも連れて行ったのよ」

スズカ「そうなんだ…フフっ言ってくれても良かったのに」

サンデー「…事情があってね」

スズカ「事情?」

 

スペシャルウィークを産んで五日目の事だった。

 

ガララ〜と扉が勢いよく開く

 

ティナ「あれ〜?スズカちゃん?よく来たね〜?」

幼いスズカ「きちゃった!」

ティナ「スズカちゃんが居るって事は…」

幼いスズカ「おかしゃん、おはなししてる!」

ティナ「そっか…じゃ、キャペちゃんちょーっとサンデーさんに話あるから行ってくるね」

 

「ティナさん…この子頼むね」

 

ティナ「…キャペちゃんに何かあったら、私が面倒見るよ!だってトレーナーだもんね。でも…その子はキャペちゃんの娘でしょ!育てるのが母親の仕事でしょ!」

 

「へへへ…」

 

ティナはサンデーが居る病室外へ出ていった。この会話が最後の会話となるとはこの時誰にも知る由もなかった。

 

ブッー、ブッー

 

サンデー「あら?ナースコールね」

ティナ「本当だあんまり聞きたく無いですよね〜」

看護師「…!?サンデーさん、ティナさん。これ…キャンペンガールさんの病室からです!」

 

二人は急いで病室へと向かった。

 

サンデー「スズカ!?おもちゃじゃ無いのよ!?何でも押したら…」

医師「…サンデーさん、キャンペンガールさんの容体が思わしくありません…娘さんのナースコールは正しい判断ですよ」

幼いスズカ「おかしゃん…」

サンデー「ごめんねスズカ…怒っちゃって…ヨシヨシ、赤ちゃんと隣で待ってられるかしら?」

幼いスズカ「うん!」

看護スタッフ「じゃあスズカちゃんあっちに行こうね〜」

幼いスズカ「いってきます…」

 

スズカ達は隣の病室へ向かった。

 

サンデー「ティナ…辛いけど現実見ないと私達がしっかりしないと…」

ティナ「あの子との最後の会話…産んだ赤ちゃん、頼むねって…言ってて」

サンデー「それが…彼女の願いならあなたが育てなさい、そして立派なウマ娘にしなさい。レースに出走すら叶わなかったあの子やあなたの為にも」

ティナ「でも…私、育てるなんて…子供だって産んだことも無いのにサンデーさんが育てた方が…」

サンデー「大丈夫。あなたなら育てられるわ私だって最初は初めての事ばかりで大変だったけど…彼女の最後の願い。不意にするつもり?」

 

ティナ「…分かりました。育てます!立派なウマ娘に…!よし!ダービー、いや日本一じゃない世界一、凱旋門賞を制するウマ娘にしてみせますよ!」

サンデー「大きく出たわね…でも!その調子よ、なら…私の娘もきっと立ちはだかるわね…倒せるかしら?」

ティナ「スズカちゃんだって…きっといつか!」

 

隣の病室

 

オギャー、オギャー!

 

幼いスズカ「あかしゃん…ないちゃった…」

 

看護スタッフは眠ってしまっている。深夜も深夜だし仕方ないか

 

幼いスズカ「あかしゃん…つらいね、でもなかなくていいよ…わたしはずっとここにいるからね」

 

赤ちゃん…幼いスペシャルウィークは落ち着いたのかすやすや満足そうに眠ってしまった

 

現代

 

ティナ「…まぁ、こんな所かな」

 

テイオー「…スペちゃんがあまりにも可哀想だよ…ボク…ママのことちょっとウザいって思ってたことあったけどそんな事ないね…」

ダスカ「私もママの事ちょっと…考え直したかも」

 

スペ「…産みのお母ちゃんのこと知れてよかった…私、スズカさんに勝てて。凱旋門賞も制する事が出来て良かった…」

スズカ「スペちゃん…私もスペちゃんと再会出来て、共に同じチームメンバーとしてライバルとして走れて本当に良かった。ありがとう私の最初の友達になってくれてっ…」

スペ「はい…私も友達になれて、良かったですスズカさん…!」

 

数時間後

 

サンデー「おめでとう、あなたとあの子の娘の勝利。それも凱旋門賞、日本初めての快挙よ?」

ティナ「なんだろう…実感沸かないね」

サンデー「直ぐには沸かないさ…暫くしてからさ湧いてくるのは」

ティナ「そっか…墓前にたまには来てくださいよ?」

サンデー「あぁ…スズカと行く事にするさ」

 

サンデー(おめでとう。キャンペンガールあなたの娘の勝利よ)

 

 

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