おっぱいはせいぎ   作:黒マメファナ

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――これにて、一部完結となります?


第29話:これが俺の選んだ道なんだ

 ましろちゃんを待っている間、有咲っぱいを目に焼き付け拝んでいると、後ろから声を掛けられ振り返った。たゆんと揺れるボリュームたっぷりのおっぱい、その谷間がしっとりと濡れていたのに目が離せなくなる。

 

「見過ぎ~」

「……ひまりって美少女だったんだな」

「なにそのリアクション、頭大丈夫?」

 

 大丈夫だから煽ってくんな! 風呂上りのひまりって黙ってるとめちゃ美人だなって思っただけでなんの意図もねぇよ! というかそのおっぱいの谷間見えるのやめん? ビッグセブン第一位の燐子さんですら見えなかったのに、お前そういうとこだからな! 

 

「好きでしょこういうの」

「大好き……じゃなくて」

 

 はっ、反射的に答えてしまった。ひまりがクッソ笑ってるのがムカつく。最近コイツにはセクハラしてもいいんじゃないかと思うくらいにムカつく。ただ強く出れないのもおっぱいが大きいせい。つくしだったら容赦なく攻撃してた。

 

「んで? 香澄ちゃんから訊いたよ~? やらかしたって」

「やらかした」

「まさか教えたら教えたでヒドイことするなんて思わないもん」

 

 うぐ、確かにひまりが教えたのは不意に告白されようもんならめちゃくちゃヒドい言葉を放ちそうだからって理由だったのに結局これだもんな。そのことに関しては素直に謝罪しておく。せっかく教えてくれたのにごめん。

 

「ま、これに懲りたら自分が今モテ期なのを自覚することだね!」

「うす」

 

 やったーとはならないのが悲しいところだが、モテ期ねぇ。おっぱい至上主義の俺に惚れるってことすらありえないと思ってるのに。それもこれも俺の隠し事が上手なのか? え、いやでもほとんどのヒトが目線に気づいてるのにそれはないだろ。わからん。

 

「なんでかなんて正直私もわかんないけど」

「わかんないのか」

「当然でしょ、ひとりひとりにストーリーがあるんだから」

 

 なるほどね。その理屈はよくわかった。そんな話をしていると後ろからちょーっすという軽い挨拶が聞こえてきた。モニカ勢ぞろいである。さすがに壮観なり。なにがとはもちろん言わないけどね。

 

「大輔」

「わかってるって」

「へーひまり先輩と、大輔サンってケッコー仲いいんスね!」

「まぁ、色々あって」

「……色々」

 

 ちょっと反応したのは後ろで不思議そうな顔をしている七深ちゃんに隠れているましろちゃんと瑠唯さんだった。ああ、でっか! おっぱいでっか! じゃなくて、やばい勝手に目線がおっぱいに向かっちゃった! 隣でつくしがゴミを見るような目をしてる! でも無理、見ちゃうもん! そして有咲は惜しくも逃したけど、これでビッグセブンのうち六人の風呂上りっぱいを脳内メモリーに焼き付けることに成功した! これはマイライフ優勝だな! 

 

「ほらシロ、なんか言うことあるんでしょ?」

「い、今じゃない……今じゃないから」

「そーやって先延ばしにすると余計に言いづらくなるっしょ?」

 

 それ俺も言われた。なんなら隣でひまりがうんうん頷いてる。というわけでなんともカオスな感じになってきたなと思っていると有咲が上原さんとひまりを呼びに来たおかげで無事ビッグセブンコンプの実績が解除された。ありがたき。

 

「じゃあ、ちゃんとしなね、大輔!」

「わかってるって……ひまり」

「なに?」

「ありがとな」

 

 ひまりはちょっとだけきょとんとしてからどーいたしまして、と思わずドキっとしてしまいそうなキラキラの笑顔をしながら去っていった。ひまりを見送った俺はよしっと向き合うことにして、ひとまずはましろちゃんの名前を呼ぶ。

 

「……はい」

「ごめん、流石に二人きりにしてもらっていい?」

「手出すとかしないならいいッスよ!」

「しません」

「しないの?」

 

 え? と声を出したのは透子ちゃんだった。流石に友達泣かせたせいか若干トゲトゲしい彼女だったけど、ましろちゃんの意外な言葉に振り返った。もちろん俺もびっくりしてる。七深ちゃんの後ろに半分顔を隠しながら、おずおずとそうだよね……と明らかにしょぼくれている。

 

「カノジョじゃないもんね……わたし」

「手出さないんですか?」

「さっきと言ってることが真逆なんだけど!?」

 

 手のひらドリルを習得してやがった。こ、この金髪ギャル厄介だろ……シロが嫌がってないならどうとか、言い訳を並べてるけど手は出しませんよ? 俺はヘタレで自己評価が低いので、例え好きですと迫られてもそんな短慮起こさないからね。

 

「宗山さん」

「はい、どしたの瑠唯さん?」

「……どうする、つもりですか?」

 

 後でまた来るね、とましろちゃんを見送り部屋に戻ろうとするといつの間にか瑠唯さんがいた。どうするつもり、か。訊ねてきた瑠唯さんの声は普段とは違って揺れているような気がした。だけど俺はもう半ば決めてるようなもんだから、それになんか変なことはやらかさないよとなるべく笑顔を心掛ける。

 

「……決めている、そう」

「心配してくれてありがとう瑠唯さん」

 

 なんだか、瑠唯さんがこんなに感情? わかんないけど揺れてる感じがするのは、ああいやおっぱいのことじゃなくてね。いつも直立不動、って感じの彼女の輪郭がゆらゆらと揺らいでいる気がした。でも、大丈夫。ましろちゃんも俺も破滅に向かうわけじゃない。向かわせない。

 

「それじゃ、また明日」

「ええ、また……また明日」

 

 ところで、手を振り返してくれる瑠唯さんに俺はちょっとびっくりしている。なんかあの通り雨事件以来、瑠唯さんはちょっとかわいくなった。かわいくなった、って言い方はめちゃくちゃおかしい気がするけど。無表情で鉄面皮なのは変わることはないんだけど、ほんの少しだけ、わかりやすくなった。距離が近くなったのだろうか、ううん俺には判別がつかないけど。

 

「お待たせ……先輩」

「うん」

 

 それからちょっとして、ましろちゃんを今度はちゃんと部屋に招き入れていく。というか前はよく部屋に入ってこれたねと訊ねると、ちょっとだけ気まずそうに笑いながらカノジョだからって言ってこころさんから部屋の鍵をもらったらしい。なるほど、なにしてんのあのパツキンお気楽お嬢様。それはまぁ置いといて、沈黙が場を支配する。うーん、堪能する暇なかったから今のうちにましろちゃんの浴衣おっぱい堪能しとこ。こんなんだから女性陣に怒られるんだけど、せっかくだし……ホラ。

 

「それで……えと、あのね……わたし、勘違いしてたみたいで」

「そうみたいだね」

「ごめんなさい、気持ち悪かった……よね」

 

 俺は慌ててそれを否定する。あの時の俺は確かに怖いと思った。どうしてそんな勘違いしてんだよ、とか思って突き放すどころか突き飛ばすくらいの勢いでましろちゃんを泣かせてしまった。それはホント、俺が反省するところだ。

 

「そんな……先輩は」

「そもそも、あれだよな……GWに出掛けた時に、俺告白されてたんだよな」

「……うん」

 

 そのセリフがえっとなんだっけ。詳しいのが思い出せないんだけどなんかそういういい雰囲気っぽいドキっとした言葉があったのは覚えてる。というか有咲とか香澄ちゃんからましろちゃんが二人に語った付き合うきっかけってのを聞かせてもらって思い出したってのが正しい反応だけど。

 

「またこうやって先輩と二人で、お出掛けして……一緒にいたい、そう言ったよ」

「それで、俺は」

「すごく嬉しそうに、もちろんって、手を握ってくれた」

 

 何してんだ過去の俺は! カッコつけてんじゃねぇよホントにさぁ! あれだな、手を差し出されてちょっといい雰囲気だし、言葉を額面通りに受け取って紳士ぶろうと頑張ってたんだな? そうだな? わかった最近ちょっと気を抜いておっぱいおっぱいしてたんだ俺! もうちょっと前はマジで後で脳内メモリー再生してグヘヘしてる上級者だったわ! 

 

「わたし……あの時と、やっぱり気持ちは変わらない。先輩と二人でお出掛けして、一緒にすごして……大輔さんになら、わたし、何されてもいいって……ちょっと怖いし恥ずかしいけど」

「怖いし恥ずかしいけど何されてもいいの?」

「あぅ……えと、やっぱり、ゆっくりがいい」

 

 速攻で発言を撤回するましろちゃんは確かに何も変わらなくて、ましろちゃんは恋人になったから露骨に俺に態度を変えたんだと思ったけど、違うんだな。ましろちゃんは誤解がなくなった今でもちゃんとましろちゃんだ。きっと不安になったり怖いことがあると手を握りたがるだろうし、俺に向ける笑顔なんてなんにも変わらない。そうだよな、付き合う、付き合わないでましろちゃんが劇的に態度を変えることなんてないんだ。それがわかっただけでも、こうやってゆっくり話をした甲斐があったよ。

 

「ましろちゃん、よく聞いてほしい」

「う、うん……」

「俺は──」

 

 それが知れたから、俺は温めておいた言葉をましろちゃんに伝えていく。俺とましろちゃん、そして他のメンバーのこれからのために必要な言葉を。

 ──そう、俺は()()()()()()()()。これからは、中途半端紳士じゃなくて、宗山大輔って男のヒドさやキモさも全部、伝えていく覚悟をしたんだから。

 

 




おっぱいヒロイン図鑑(裏):好感度順
№02関係を明確にするのは効率的?:八潮瑠唯
 まっとうに恋する15歳、同時に隠れツンデレ枠。クーデレとツンデレは同居するのである。あまり第一印象のよくない自分に裏表のないおっぱい目当ての笑顔を向けられ、自分と会話をしてくれる存在に特別感を見出してしてしまった男性耐性ゼロの実は防御力ゼロの乙女チック八潮瑠唯。なおましろとの関係が懸念したものではないことに安堵しつつ付き合うってどうするのと悩み中。恋する乙女に休みはない。

 ――というわけで変わるルート突入となりヒロインが裏おっぱい図鑑の№01~06までのキャラの()()()()()を書いていきます。
 そう、№01ましろ №02瑠唯 №03麻弥 №04?? №05つくし №06ひまりの六名が選抜ということで、これからの投稿は隙間が開くやもしれませんが始まったら一人のルートはノンストップで夢色トレイン走っていきます!
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