ウマ娘 リトルダービー ~ウマ娘世界における、ちょっと異なる種の話~ 作:zaq2
修正しています。
「あーーーくっそーーー!!また負けたぁぁぁ!!」
「それで、今度は何と競ったの?ブラリアン」
「快速電車だぜ!ポニーオー!」
「なんでまた快速電車なのさ…」
「普通電車なら200mぐらいまでは勝ったからな!」
「というか電車と競争なんて・・・バーッカじゃないの?」
「んだと!?チビ!!」
「チビじゃない!!わたしの名前はチービーだ!!」
「一緒じゃねーか!!チビ!!チビスケぇ!」
「むっかーー!!そういうあんただって、チビじゃないの!!」
「まぁた始まりましたよ、いつもの喧嘩が」
「ネイチャン、止める?止めない?」
「ネーチャン、止めるの?止めないの?」
「と言いつつ、面白そうに眺めてるホクト姉妹であった」
「いいからとめるぞ、リャイアン手伝え」
「了解、フクショウグン。はいはい、落ち着きなよブラリアン」
「はなせフクショウグン!!今度という今度は痛い目みせないと気が済まない!!」
「そうよリャイアン!!今日こそはきっちりさせなきゃ気が済まない!!」
「ほんとにもぅ、元気なんだからぁ」
「そういうクレシンは他人事扱いすぎない?まぁ、確かに元気が有り余ってるのも問題かもね」
休日、いつもの集合場所で、いつものメンバーで騒いでいる。
何にでも駆けっこで競争勝負をしかけるナリタブラリアン
そんなブラリアンに対抗しようとするミスターチービー
そんな中、サクラポニーオーは聞き上手で、それを楽しくみてるホクトベガコ、デバコ姉妹に第三者視点なナイスネイチャン。
そして、リーダー的なハシルフクショウグンと、それを手伝うメジロリャイアンに、我関せずなクレヨンシンザンと、ボクことサンデーサイザンス。
いつものメンバーがいつものように集まっては、下らない日常をくだらない会話ですごしていた。
「というか、いつも何かに勝負かけてるよね。この前はスポーツカーだっけ?」
「あったり前だろ?この身体から走る事なくしたら何が残るんだよ!」
「せめて同じ仲間内でやりなさいよ。どうあがいたって勝てないでしょ」
「いいや!絶対勝って見せる!!」
「うーん、輝いてますねぇ~、もしかしたらひょっとするかも?」
「まぶしいですわね」
「まぶしすぎですわね」
「というか、お前らちょっとはそうは思わないのかよ!!」
「そうは言ってもだな。種族違いの差を知ってるはずなんだがな」
「それが何だってんだ!勝てる時は勝てるってのを見せてやるぜ!!」
「はぁ・・・まぁ、君らしいといえば、君らしいが・・・」
「あっ!この前の車みっけ!!リベンジだ!!」
「あらぁ、いっちゃったねぇ」
「どうみても、勝てそうにないよね」
さっそくとばかりに、信号待ちをしているクーペの横、ウマ娘専用レーンに立っては勝負を挑む。
青信号に代わってから走り出す車と、自身の体格さから出てくる能力差があるわけで、次の交差点までの中ほどで、完全に抜かれてばてている。
「ぐ、、、ぐっぞぉ・・・今度こそはとおもっだのにぃぃぃ」
大きく息を切らしては、こちらに帰ってくるブラリアン。
そんな姿が嫌いになる仲間内にはおらず、ほほえましく見守ってしまう。
「ハンバーガー屋のクーポン券あるから、いこっか」
「「「「さんせーい」」」」
「賛成します」
「賛成に同意いたします」
「うむ、小腹もすいたし、ちょうどいいな」
「ゴチになります~」
「んなわきゃないでしょ」
「それじゃ、いくぞー、ブラリアーン」
「ちょ、まってくれよ!!!」
慌ててカバンを取りに行き、「今度はぜってーまけねー!!」と言いながらおっかけてくるブラリアン。
そうして、いつものくだらない休日は過ぎていった。
* * *
「実技学習会?」
「そ、本場のウマ娘トレーナーが、指導してくれるって奴」
「おぉ!それはすごそうだな!!これでもっと強くなれるってわけだ」
「だから、あたしらが強くなってどうすんのさ。レースに出走できる訳じゃないのに」
「きっと出来るさ!!その時にそなえて鍛えないと!!」
お昼休み、同じ教室の仲間が集まって話ているのは、今度やってくる実技学習という名の、本家本元のトレーナーが来る授業だ。
私たち、ウマ娘の隅っこに存在する種族にとっては、競争界に出走する事は体躯の関係上できない形になっている。
だけれども、同じ種の一つとして、一応の教育という形で指導をうける必要性があるという事で、こういった学習会が催される。
その為、外部からトレーナーを招待しての学習会となるのだが・・・
「ようやくオレにも、トレーナーがつくのか!!」
「いや、違うでしょ。講師として来てくれるんだからね?」
「講師ですよ?」
「講師ですね?」
「えぇ・・・」
「そう落胆するな。ただ、それでも走る事に何か得られるものがあるだろう」
「フクショウグンの言う通り。何かしらの経験が得られるってのはあると思うよ」
「そうだよな!オレが強くなれば、契約取れるかも知れないもんな!」
「うわぁ…いまだに全然わかってない…」
「解ってませんね」
「理解されてませんね」
「ま、それはそれとしてだ。ブラリアン、午後の授業の課題は出来てるのか?」
「あっ・・・。ゴメン、助けて・・・」
「ふぅ、やはりな。ほら、昼休みが終わる前に片づけておこう」
「ほんと、ゴメン・・・」
「いつものことですね」
「いつものことですよね」
昼休み一杯、数人からの指導のもと、提出課題に打ち込む存在がいた。
学習会の競争時、自作勝負服(ナリタブライアンと同じ風なのをダウンサイジングしたもの)着てくる可能性大です。