ウマ娘 リトルダービー ~ウマ娘世界における、ちょっと異なる種の話~ 作:zaq2
「おーいブラリアン。今度の休みの日、みんなで出かけようと思うんだけど」
「悪い!その日は用事があるから無理、また今度な」
放課後、となりのクラスのポニーオーがブラリアンに声をかけにきたが、対するブラリアンといえば、用事があると言って断っては帰っていった。
あの体験教室のあとから一月近く、最初の頃はブラリアンは授業中にも、心ここにあらずな状況だった。
当初は、意気消沈しているからと、気分転換に自分たちとどこかに遊びにと行ったりもしたが、ずっと何かを考えている様であった。
だけれど、それから数日たった時、それまでの意気消沈はどこへいったのか、授業が終わるとすぐに帰ってしまうし、休日も休日ですれ違う事が多くなっていた。
仲間内では"ブラリアンが何をしているのか?""いつものように競争してるんだろう?"とウワサしていたが、それが何度も断られるのを繰り返されると、それ以外の何かがあると勘ぐってしまう。
そんな日が続けば、下校時に仲間内で集まっても、何しているんだろうという話にもなってしまう。
「遊びに誘ってはみたけど、フラれちゃった」
「フラれましたわね」
「フラれてましたわね」
「アイツの事だから、どうせどっかで何かと競争してるでしょ?」
「まぁ、ブラリアンの事だから、それは否定できないが」
「けど、こんな毎日立て続け続くっていうのも、オカシイ話だとは思うよ」
「授業中にすら、心ここにあらずって感じだし」
「ん~いつもの様に、元気あると思うけれどねぇ」
「あのさ、いっそのこと後をつけてみるってのは?」
「それはいい考えですわネイチャンさん」
「それはいい考えですねネーチャンさん」
「まてまて、プライベートな事を詮索するのはどうかと思うぞ」
「そういうフクショウグンだって、気にはなるんでしょ?」
「いや、まぁ・・・否定は、しない」
「という事で、今度の休みの日はブラリアンの後をつけるって事で」
「「「「「さんせーい」」」」「「ですわ」」「仕方ないな・・・うむ仕方ない」
みんながみんな興味があるのか、そうして次の休み日は、ブラリアンの後をつける事になった。
* * *
当日、サクラポニーオーとメジロリャイアンから、家の用事でどうしても無理という連絡が入ったため、残ったメンバーで追跡する事になった。
みんながみんな、気づかれない様にフード付きのジャンパーや帽子などで変装もどきで頭を隠しては、一定の距離を離れつつも後を付いて行く。
電車に乗る時に、一瞬みつかるかと危なかったかもしれなかったが、それはそれで冒険的な感じがして少し楽しいと思ったりしたが、ある場所についた時に、自分たちの脚がとまった。
何故なら、ブラリアンがトレセン学園の校門をくぐって、中に入っていったからだ。
「なんでココに?」
「そもそも、勝手に入っていいものなの?」
「それはダメでしょう」
「それはイケないでしょう」
「だが、平然と入っていく様は慣れた感じだったが…」
「たしかに、普通に入っていったね」
「それよりどうするの~?入るの~?入らないの~?入っちゃうよ~」
「ちょっとまてクレシン、流石に部外者が勝手に入るのはまずいだろ」
「そうだ。友人が入っていったから、その友人を追って入るなら部外者でもなくなるような」
「それは屁理屈というものだぞ、ネイチャン」
校門が見える程度の離れた距離で、あーだこーだと集まっては、問答をしていていると
「君たちは・・・あの体験会の時の娘かな?」
そう声をかけらた方をみると、体験会のトレーナーさんがこちらに声をかけてきていた。
「君たちもトレーニングをしにきたのかい?」
「君たちも?」
「そう、ほら、あの全力疾走した葦毛の娘が、体験会の後日にトレーニングがしたいと乗り込んで来てね」
「「「はぁ?」」」
「君たちも、連れ添いで来たのかなと思ったんだけが、どうやら違う感じかな?」
「え、えぇ、ブラリアン・・・えっと、友達がいつもいなくなるので、何してるのかとコッソリと後を思いまして」
「ブラリアン?へぇ、あの葦毛の彼女、ブラリアンっていうのか、なるほどねぇ。これも、何かの運命みたいなものなのかねぇ」
「「?」」
「いや、何でもないコッチの話。でだ、その彼女の事が気になるのなら、コッソリ様子をみにいくかい?」
「「「えっ?」」」
「さすがに学園内の施設は使わせられないけど、学園近くの校外にトレーニングが出来る場所ってのが実は色々あって、そっちに向かうはずだよ、ほら」
そういわれてる間にブラリアンは運動着へと着替えて、他のウマ娘の人と一緒に出掛けていった。
そうして自分たちはコッソリと後をつけていく事にした。トレーナーさんが後から乗って来たワンボックスの車に乗って。
* * *
「まずは軽くのジョギングからってとこだね」
ほかのウマ娘たちと混ざるように、河川敷上を走っている姿が映っているが、遅れているけれどもその速度を保とうとしていた。
* * *
「次は坂路の代わりの階段ダッシュだね」
一段飛ばしで全力で登っていくが、その途中でバテて速度が落ちてはいた、止まることなく登り切っていた。
それを、何度も登ってはおりてを繰り返している。
* * *
色々な場所で、色々な自主トレをしているブラリアン。
最初のころは茶化すような会話があったけれど、だんだんとその実直さに何ともなくみんなが喋る事もなくなり、見つめ続けるだけになっていた。
そうして、一通りの自主トレーニングが終わったのか、トレセン学園の門を再びくぐっていったブラリアンを眺めてはいたが、その表情は疲れている感じはしているが、自信をもって前を見据えている風にも見えた。
「わたし、帰る」
「わたしも…」
「そうだね、帰ろっか…」
そんなブラリアンを見ていたら、チービーとネイチャンの言葉につられるように、何故かそう自分も言っていた。
その言葉がきっかけになったのか、トレーナーさんは「それじゃ、駅までおくるよ」と車を走らせてくれた。
* * *
誰も何も喋らないままの駅までの道筋、車内に差してくる夕日が嫌に眩しいなと思った。
不採用にした妄想ネタの供養(アプリVerみたいな感じで
題:【シャドーロールたちの[邂逅]】
~ アプリ版の日常イベントBGMで ~
トレセン学園の校門入り口で、自主練姿に生徒会の腕章を付けたブライアンにすがる、見慣れない制服姿の小さなウマ娘がいた。
《「ブライアン、どうしたんだ?」》
「トレーナーか。どうしたものかと思っていたところだ」
「どうしても、ここでトレーニングがしたいんです!」
学園生から生徒会に話がきたために見にくれば、こんな状況になったとの事で、すがってきているウマ娘は、みるからに学園の生徒ではないのだが、何やら必死になっている様子だった。
「先ほどからも言ってるが、学園の生徒でもないウマ娘に施設の使用許可はおりない」
「け、けど!他に方法が思いつかないんです!!お願いです!!」
「そう言われてもな」
その必死な表情と熱意に押されているのか、めずらしく怯んでいる様に見えたので、助け船を出すことにする。
《「許可をとってこようか…」》
ニア《「学園内の施設でなくても…」》
「学園内の施設でなくても、トレーニング自体はできるんじゃないか?」
そう言っては、ブライアンのその自主練姿を指摘する。
「学園内の施設でなくても?ああ、そういう事か」
「えっ?どういう事なんですか?」
学園の施設を使わない、つまりは校外の自主練に使われる場所は、その限りではないという事でもある。
「どうすればいいんですか?!」
ただ、校外で行うにしても、場所が規定されているところもあるため、必死にすがってきている小さなウマ娘に、どう説明しようかと思ったが
「ハァ………着替えてこい。場所と方法を教えてやる」
「えっ?」
「はやくしろ」
「は、はい!!」
《「めずらしいな、どういう風の吹き回しか」》
「何を勘繰っている。ただ、自主トレのついでというだけだ。っと、ちょっとまて!ここで着替えるな!」
と、ここで着替え始めようとしている、小さなウマ娘だったが、
「ああもう、更衣室はこっちだ」
小さなウマ娘の手を引き連れて校舎へと消えていくブライアン。
その表情は、すこし楽しそうでもあった。
その時、ふと閃いた!
このアイディアは、○○とのトレーニングに活かせるかもしれない!
○○の成長につながった!
スピードが2上がった
スタミナが2上がった
パワーが2上がった
根性が2上がった
賢さが2上がった
* * *
感想返信できるとこだけ
・魔王:二次でいう所の「走る西松屋」でググッたら正解が出てきます。別称の一つが"魔王"ナノデ
・タマチャン:上記のデチュネ被害者にされる筆頭ウマ娘。オグリンの相方兼ライバル。シンデレラグレイ,カコイイノニネ
・予想通りにホクト姉妹は走ってません。歩いてます。よくて途中までは速足
・ゲームに出てますね(資料漁りで知った)。自分はダビスタ'98で育…(ゲフンゴフン
・ニシノフラワー(430kg)よりちっこくなりそうな、現役馬のメロディーレーン(350kg未満)がウマ娘化したらどうなってしまうのかキニナルトコロ
・ヒシアケボノでかすぎ!(オヤクソク