東方魔導師録 作:ゆっくりRUISU
そして、魔導師の致命的な欠陥が。
若干シリアス(かなぁ)。
ルイスは白玉楼に帰って来た。
妖夢の楼観剣と白楼剣を持ってだ。
あの後、鎧達の歩いて来た方向に行ってみると、この二本が地面に
刺さっていたので、抜いて持って来たのである。
ル「帰ったぞ」
幽「妖夢は・・・・・・駄目だったの?」
ルイスの声が暗い事から、駄目だった事を悟ったらしい幽々子が話しかけてくる。
ル「ああ。攫われた」
幽「攫った奴らの手掛かりは?」
ル「妙な事を言ってた。失われたはずの都の名前を・・・」
幽「失われた都?」
ル「ああ。『アルハザード』。それが失われた筈の都の名前だ」
幽「そいつらが妖夢を?」
ル「言葉を信じればそうだが、確証はない。
外の組織が、アルハザード軍とか名乗って来てる可能性がある」
幽「アルハザード軍って?」
ル「それは俺にも」
と、情報を話していると。
紫「私にもその話しを聞かせて」
紫がスキマを開いて出てきた。
ル「ああ。どうやら当のアルハザード軍は、此処を制圧する気らしい」
紫「ここを?なんで?」
ル「俺に聞くな」
と、紫が目的を聞いたとき。
?[なら私が話すわ・・・。彼らの目的であろう事を・・・]
ル「トンボキリ!?どうした!?」
明らかにトンボキリのそれとは違う声がした。
プ[トンボキリじゃなくてプレシアよ。
ジュエルシードの一つに魂を宿しておいたのよ]
ル「用意周到だな。まぁいいが、奴らの目的は?」
プ[おそらく、土地の確保よ。
アルハザードは存続の危うい都市。確実に残る為に此処を選んだんでしょう]
紫「そんなことで、幻想郷を乗っ取るっていうの?」
プ[おそらくね]
幽「なんてこと・・・」
プ[おっと、そろそろ時間ね]
ル「時間?」
プ[魂をジュエルシードに宿して置いたけど・・・。
それの限界よ]
ル「じゃあお前は・・・」
プ[ええ。消えるわ]
幽「魂があるなら、私の能力で・・・」
プ[無理よ。魂がもう崩壊しそうなのよ。今の状態自体亡霊みたいなものだしね]
ル「そうか・・・。なら、ここでお別れか」
プ[ええ。だけど、貴方は大丈夫なの?]
ル「そのことか。まだ大丈夫だ」
プ[ならいいわ・・・。さようなら]
そういった途端、プレシアの気配が消えた。
ル「ああ・・・。さよならだな」
その夜、白玉楼・・・。
深夜、普段ならルイスはとっくに寝ている時間である。
幽々子も寝ている。
が、何故かルイスは起きていた。
裏庭に出てきたが、どこか苦しそうだ。
しばらく歩いて、ふと立ち止まる。
ル「はぁ、はぁ・・・。
ぐっ!
ガハァッ!」
ルイスが唐突に吐血した。
魔導師は、魔法を使えば使う程、命を削られる。
本来は、デバイスと共に消耗するため、ここまで早くは出ないのだが。
ルイスはトンボキリとカズリの負担も受けている為、消耗が早いのである。
なぜ負担を受けるのかは、デバイスを自分が使って死なせるのを避けたい為である。
さらに、アクセルバーストの負荷。
カ[大丈夫ですか!?]
ル「ああ。シャマルの奴にも言われた事だ。
そこまで長くないってな」
カ[魔法の負荷を私達が受ければ・・・!]
ト[マスターはそれはしません]
カ[なんでですかマスター!]
ル「お前達を、まだ死なせないようにだ・・・」
カ[でも、あなたが死んでは・・・]
ル「そしたら魔理沙あたりに頼むさ」
カ[なんでですか・・・。なんでそこまで!]
ル「目の前で命が消えるのは・・・もう嫌なんだよ!」
ト[マスター、もう休んでください。休まないと・・・]
ル「ああ、そうするさ・・・」
そういい、ルイスは自室に戻った。
魔導師に這いよる『死』。
ルイス君は、本来デバイスと術者両方にかかる負荷を一手に引き受けています。
その為、限界が近いのです。
では。