東方魔導師録 作:ゆっくりRUISU
ルイスの爪が迷喰の心臓を貫き、首を跳ね飛ばした。
ル「終わったな・・・」
ルイスの思考を支配していた狂気は、元となっていた『怒り』がなくなったため
消えた。
ト[マスター、どうするんですか?]
ル「どうするもこうするも、ドミナントを次元の狭間にでも捨てる」
ト[わかりました]
そう言ってルイスがカズリを引き抜くと。
『警告。これより《魂砲》の発射準備を行います。
総員、艦内危険区域より、退避してください。
魂砲、ハッチ開放』
ル「魂砲ってなんだ?」
ト[わかりません。それより、なぜ今発射を・・・。
リーダーの迷喰は死んだはずなのに!]
ル「まさか・・・。
迷喰の奴の死亡がトリガーか!?」
ト[て事は・・・]
ル「まんまとはめられたか・・・!
トンボキリ!艦の管制にアクセスできるか!?」
ト[管制盤があれば・・・!]
そう言われ、ルイスが周りを見渡すと。
あった。それらしきもの。
ル「こいつか・・・?」
ルイスの前にあるのは、2本の溝。
ル「とりあえず、セットするぞ」
そういい、トンボキリとカズリを溝に差し込む。
艦橋のモニター類が作動する。
ル「なんだ?」
ト[今私達が刺さったのが管制システム・・・いや、操艦桿です]
ル「てことは・・・もしかして!」
ト[ええ。コイツを動かせます!]
ル「なら今すぐに、コイツを次元の狭間まで!あと、魂砲の発射キャンセルを!」
ト[やってみます!]
ル「さてと、後はせめて・・・」
そういって、ルイスは妖夢の遺体を艦橋の転送ポートに置いた。
ル「せめて、生まれたところで永遠に眠ってくれ・・・」
そういうと、ルイスは転送ポートを起動した。
妖夢の遺体が光に包まれ、消える。
ル「トンボキリ、カズリ。どうだ?」
ト[次元の狭間への移動準備は終わりました!しかし!]
カ[魂法のキャンセルができません!]
ル「まじか!次元の狭間に潜ったあと、魂砲の影響は!?」
ト[潜っても、幻想郷に被害が出ます!]
ル「クソ・・・
なんも出来ねぇのか!?」
カ[マスター!方法がひとつ見つかりました!]
ル「どんなのだ!?」
カズリが見つけた方法をルイスが尋ねる。
カ[魂砲のハッチを閉めます!並行して、各機構を閉鎖、オーバーロードさせます!
コイツは破壊できるので、一石二鳥かと!]
ル「おし、すぐやってくれ!」
そういうと、トンボキリとカズリが反応がなくなる。
おそらく作業で手一杯なのだろう。
そう判断し、ルイスは床に寝転がった。
魔法を使い過ぎ、既に体が限界であった。
後は待つだけ。
ルイスがそう思ったとき。
ト[マスター!動力炉から何かきます!]
?《ハハハハハ!死にそうなやつはどいつだァ?》
何かが動力炉から出てきた。
それは一体ではないようだ。
ル「なんだ・・・迎えは死神じゃなくて悪魔か」
《なんだ?死にそうなのはお前か?なら取引だ》
ル「取引ぃ?」
《願いを叶えてやるから魂を喰わせろ。ただし願いで
『永遠の命』ってのは無しな》
ル「だったら。
魂魄妖夢を生き返らせてやってくれ。
あと、別れを言う時間をくれ」
《いいぜ。じゃあ取引成立だ》
ルイスの意識が、肉体をはなれた。
はい、以上です。
次回、最終回!
『エピローグ』