剣は魔法より強し   作:孤独なバカ

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第10話

「詩乃もユウキもやっぱりあったか」

「う、うん。でもやっぱり師匠強いね」

「強すぎるのはあんたたちよ。私なんか一本も取れなかったじゃない」

「直葉?私がおかしいのかしら?」

「……雫がおかしいわけじゃないよ。ただあの三人は次元が違うんだよ。特に春馬くんは」

 

呆れたような雫とスグに俺はため息を吐く

接続は結局詩乃とユウキにもあったので少しばかり打ち合っていた

接続した姿はお互いにALOと同じシノンはケットシー、ユウキはインプである

ついでに元々精神体で動くためユウキが接続状態では歩くことは可能なので

 

「失礼だなぁ。俺は普通だろ?」

「アバター状態の二人を相手してでしょ?なんで張り合えるどころか優勢なのよ!!」

「ん?だってこいつらどころか俺は基本的に相手の行動パターンを読むからな。視線や思考、口の動きから相手が何をするのかある程度分かるからな。それに弓や魔法もシノンのライフルよりは遅いから流石にある程度は捌ける」

「その分擦り傷は多いけどね。治療終わったけど……本当に大丈夫なの?」

「大丈夫」

「本当に強いんだね。三上くん」

「……一応プロゲーマーだからな。それにこいつらは強いからこそ読みやすい。特にシノンは嫌なところをほぼ確実に射抜いてくるからな」

 

ほぼ百発百中と言っていいほどの矢の精度は相変わらずと言っていいほど馬鹿げている

絶対の信頼があるからこそ読みやすいのだ

 

「褒められているのか褒められてないのか分からないのだけど」

「褒めてるさ。GGOで日本で俺と互角で戦えるのは間違えなくシノンだけだからな。それにシノンと1on1では流石に相性は悪いだろ。スナイパーだからな」

「まぁ狙撃位置をバレているし射程も短いのだけど、至近距離から矢を斬れるのはあなたくらいでしょ」

「キリトも同じことできるぞ」

「あのゲーム馬鹿なら確かにできそうだけど」

 

ため息を吐く詩乃に俺は苦笑してしまう

というよりも弾丸でも斬っていたのは言うまでもない

するとカツカツと音が聞こえてくる

 

「あれ?香織と雫こんなところにいたのか?」

「…光輝?」

「…光輝くん?」

「あぁ、来週からまたオルクス大迷宮の訓練を再開するらしい。だから雫と香織にも伝えておこうと思って…って桐ヶ谷さんとそこの二人は?」

「……えっと?誰?」

「天之河光輝。リアルの剣道でボコボコにしてから俺を敵視してくる奴だよ」

「…事実だと思うのだけど言い方」

「まぁ、春馬くん天之河くんのこと今でも結構怒っているから」

「まぁ師匠の名前を呼んでなかったから仲がいいわけではなさそうだけど……師匠剣道やってたんだ」

「えぇ、普通に都大会突破するくらいの実力はあるわよ。見様見真似で八重樫流も覚えるくらいにはね」

 

雫の言葉に詩乃とユウキはへぇ〜と感心したようにしている

 

「んで?女性陣になんか用か?用事なら俺は席を外すが」

「あぁ。その2人が新しく入ってきた人だろう?今後のことについて話したくてね」

「了解。まぁ詩乃、ユウキは戦争に参加するかってことだろ?」

「私はするつもりないけど…」

「えっ?」

「私はこの世界のいいなりになる必要はないから」

 

実際詩乃はかなりの現実的な人だ。煽れば結構乗るのだがそれでもリスクマネジメントは俺よりも断然優れている

 

「ユウキは?」

「僕は師匠といたいかなぁ。リハビリもあるし」

「俺も王宮から出るけどな。まぁ迷宮には行かないけど」

「行かないのね」

「俺は南雲が生きているとした場合迷宮から出たことが条件だと思うからな。だからこそ外で探す方が効率的だからな」

「……そっか。じゃあ私は潜るよ。一応南雲くんがオルクスの大迷宮にこもっている可能性があるし、今は南雲くんを守れる強さが欲しいから」

 

白崎はそして決意する。南雲が生きていると思って、その判断を下した

確かにオルクスの大迷宮に潜るのはいいけど

 

「雫は?」

「私は……」

 

そして一度だけ白崎の方を見ると一度うなづいて笑う白崎

俺は少しだけどういう意味かを理解して苦笑してしまう

 

「…キリトもそうだけど、ハルも普通に女タラシよね?」

「否定はしないけど。否定できないけど、今回は仕方なくね?この中で現実を見れていたのが俺と八重樫しかいなかったんだから」

「自覚あるのがキリトとは違うところだけど、…本当にこの男性陣は」

「……まぁ、多分何度同じ場面があっても俺は同じことを言ってるだろうな。てか、俺の性格に関しては詩乃が一番知ってるだろ?」

「……あんたがふざけてないってこと時点でどれだけ余裕がないことも分かっているけど。シズ達と同じ気持ちを持っている私としては複雑だけど」

「……それを言われるとぐうの音もでないんだが」

 

いつのまにか近づいてきている詩乃に言い返せることは少ない。俺自身二人が来たので精神的には楽になったが未だに状況は変わっていないのだ

俺に好きな人だっていることは詩乃も知っている。だけども諦めずに攻めてきていることも、その好意に断りきれない俺は凄く最低な行為をしてることだって理解しているのだ

 

「…分かっているわよ。そんな顔しなくても。…ハルのそういうところが貴方の長所なんだから」

「……女たらしが長所って言われても」

「貴方は普段と戦闘時のギャップが激しいのよ。二重人格って疑うくらい剣を持つと変わるから」

「…お二人さん?私たちのこと忘れてない?」

 

するとジト目で俺の方を見るスグに俺は苦笑してしまう

 

「悪い悪い。ゆうてさそっちはそっちで入れそうにないじゃん」

「……たしかにそうだけど」

「なんか揉めてない?」

「八重樫さんが抜けるって言ってから天之河くんがただこねてるから」

「……流石に入れないだろ。元々雫には雫のグループがあるわけだし、それに雫が決めたんだ。俺には見てることしかできないよ。助けることはできるだろうけど、元々雫は白崎の南雲探しを手伝う予定だったはずだし、こう言ったことは言葉にしないと伝わらない」

「師匠なら剣で語ればいいのにって思ってそうだけどね」

「……お前もだろ?ユウキ」

 

俺は少しだけ溜め息を吐く

ユウキの意見はそれでいて正しい

 

「言葉だけじゃ伝わらないことだってあるから。自分がどれだけ本気なのかとかね」

「俺やユウキは剣だもんな。スグも和人先輩との仲直り方法も剣だったよな?」

「二人と一緒にしないでよ」

「…でも、言葉だけじゃ伝わらないことは絶対にあるだろ。実力行使でも叶えたいものがあるのならなんでも使って叶えようとする。反対に言葉じゃないと絶対に伝わらないことだってある。どれだけ信用してようとも言葉がないのに伝わることはないだろ。喧嘩するのは悪いことじゃない。自分の意思を伝えられる一番簡単な方法だろうしな」

 

俺はそうやって勇者パーティーのことを見る

その喧嘩した先がどうなるのか

俺は少しだけ楽しみにその喧嘩が終わるまでじっとそのグループを眺めていた

畑山先生について

  • 主人公のサブヒロイン
  • ハジメのハーレム
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