剣は魔法より強し   作:孤独なバカ

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地獄への入り道

オルクスの大迷宮と呼ばれる大迷宮を探索すること数時間俺たちは無事20層へと到達していた

少しだけ休憩時間を使い息を休めていると俺は

 

「そういや、リーファで結局潜ることにしたんだな」

「えっ?うん。ちょっとこっちの方がまだ気が楽だから」

 

俺はオルクスの大迷宮を潜りながらリーファと話す

俺はほとんどこの階層ではソードスキルを使うことなく倒すことができるし、それはコンビを組んでいる桐ヶ谷さんにスイッチしなくても敵を蹴散らしていった

正直な話余裕があるので桐ヶ谷さんに気になったことを聞いてみたらすぐに答えてくれた

 

「生身で動物を殺せっていうより、いつも魔物をゲーム内で殺しているアバターの方が楽なのかな?」

「そうかもしれないけど、やっぱり私にはないけど。春樹くんのHPバーが見れるのが」

「……一応戦闘時ヒーリングが10秒で987あるからよほどの限りこの階層ではイエローになる可能性は低いと思うけどな」

 

実際圧倒的格差がある

俺のSTRは250、AGIは220なので普通のステータスとは違うのだ

ついでにこの世界の10はSAOでの1と同じ判定だ

すなわち俺の筋力が2500俊敏に関してはDEXとの関係性も見て考えるつもりだ

HRは38299 攻撃力がとあるスキルの影響もあり450 防御は320 回避は690となっている

AGIよりSTRが高いけど、それは指輪の影響が多くSTRを50近く上げられることができるが、AGIを20下げるアイテムをつけているからであるからだ

 

「…でも魔法は使えないんでしょ?」

「使えないのがSAOの仕様だからな。まぁ教会になんと言われようが全く気にならないけど」

「まぁ、強いのは知っているけど、OSS使えるの?」

「……ライジングスターは一応使えた。威力が範囲攻撃とはいえちょっと馬鹿げていたから」

「9連撃だったよね?よく作れたね」

「ん?八重樫が剣道で素振りしてたのを見よう見まねで覚えたやつを改良しただけ」

「…リアルでも結構スペック高いよね。キングくん」

 

そうかな?と首を傾げていると一瞬八重樫が俺の方を見る

あれ?一瞬寂しそうな顔をしていたが俺は少しだけ違和感を覚える

それから少し経ち、休憩が終わると索敵技能が反応する

 

「…四体か」

「えっ?」

「……多分勇者パーティーだと思うけど抜く準備しとけよ」

「それキングくんがいうと卑猥に感じるんだけど……」

 

俺はその言葉に正直返す余裕はない。息を吐き戦闘準備を始める

桐ヶ谷さんは息を呑み、そして戦闘準備に入る

先頭を行く天之河達やメルド団長が立ち止まった。訝しそうなクラスメイトを尻目に戦闘態勢に入る

 

「擬態しているぞ! 周りをよ~く注意しておけ!」

 

右に二体左に二体か

俺は軽く観察を続ける

そして胸を叩きドラミングを始めた。どうやらカメレオンのような擬態能力を持ったゴリラの魔物のようだ

腕に力がある分攻撃を受けたら多少なりはダメージが入るだろう

足場が悪いから持久戦に持ち込むのがセオリーだけど足場の関係上それが難しい

しかし勇者パーティーの人壁を抜けられないらしく膠着状態が続く

ロックマウントは後ろに下がり仰け反りながら大きく息を吸う。即ち大きな声で敵を怯ませようとしているのだろう

 

「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」

「ぐっ!?」

「うわっ!?」

「きゃあ!?」

 

当たり前だけど対処方法を知らないと避けられないんだよなぁ

仕方がないか

後衛に向けてモンスターが投げられる

一度詠唱をしていた魔法を放とうとしたがなぜかひるんでしまう後衛陣

俺は地を蹴ると一気に距離を詰める

足場が悪い中でも関係ない

ただ殺すだけだ

 

「えっ?」

 

脳を働かせ距離を詰めると俺は斬りふせる

 

「…何してんの?」

 

ため息を吐くと足を止めそしてもう一度息を整え前方へかけてく

そして八重樫の前にいた奴を斬りふせる

 

「えっ?」

 

斬り伏せた後もう一体をリーファが器用に捌く

そしてもう一体というところで

 

「万翔羽ばたき、天へと至れ――〝天翔閃〟!」

「あっ、こら、馬鹿者!」


メルド団長の声を無視して、天之河は大上段に振りかぶった聖剣を一気に振り下ろす

 

「……あいつ何考えてんだ?」

「どういうことだ?」

「崩落する可能性があるのに足場が悪い中で広範囲、高威力の技なんて使う必要なんてないってこと」

 

呆れてしまい俺は頭を抱える。正直なところこのままでは結構まずいんだけど

当然のごとくメルド団長からげんこつをくらい怒られている

その時、ふと勇者パーティーの一人が崩れた壁の方に視線を向けた。


「……あれ、何かな? キラキラしてる……」

 

そこには青白く発光する鉱物が花咲くように壁から生えていた。まるでインディコライトが内包された水晶のようである。女子達は夢見るように、その美しい姿にうっとりした表情になった

 

「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」

 

おそらく宝石の一種だろうと思いながら大半の確率でトラップだろうと思っていた俺は見るだけならと周囲の警戒を索敵スキルを使い行う

 

「本当素敵ね」

「まぁ、宝石の一種ぽいしな。でも触るなよ。多分トラップだし」

「やっぱり?」

「あぁ、流石に露骨過ぎる」

 

リーファもこれには苦笑している

実際ALOにもトラップがあるのですぐにわかるだろう

ふと俺は見ていた矢先一人のクラスメイトが壁をよじ登っているのが見えた

 

「あれ?安全確認取れたのか?」

「…そうじゃないかな?珍しいね。春樹くんが予想を外すなんて」

「うーん。最近GGOばっかりだったから感覚ズレてるのかな?」

 

首を傾げる俺はその姿を見ていた時だった

 

「団長! トラップです!」

「ッ!?」

「なっ!」

 

単独行動かよと息を呑む

俺は急いで床を見て投げられるものを探すが何もない

その瞬間にクラスメイトがグランツ鉱石に触れた瞬間、鉱石を中心に魔法陣が広がる

俺だけなら逃げられるけど…桐ヶ谷さんや八重樫は無理だろうな

 

部屋の中に光が満ち、俺は視界を奪われると同時に一瞬浮遊してそして着地する

すると俺の索敵技能に多くの反応があるのを見て確信する

モンスターハウスか

俺は剣を抜いていた事もあり、すぐに警戒し始める

 

「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」

 

と声を掛けるが既に時遅し少し経つとスケルトン型の魔物と俺は少しだけ息を呑んでしまう

HPバーが四列ある魔物。即ちフロアボス的存在に俺はあまりいい状態とは言えないことを察する

 

「ベヒモス」

 

そのネーム名を呟くとそしてすぐに咆哮がなるのだった

畑山先生について

  • 主人公のサブヒロイン
  • ハジメのハーレム
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