ひぐらしのなく頃に~ただひたすら圭一と魅音がイチャイチャするだけ編~   作:Java-Lan

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ある時少年が太陽を目指し空を高くと飛びました。
だけれども、いつまでも太陽には届きません。

人々は止めろと言いましたが少年は挑戦し続けました。
少年はついに太陽の近くまでいきましたが、力尽きて落ちていきました。

人々は言いました。なんという愚かな事をしたのだと。
でも、その人々の中に少年ほど満足に生きた人間はいませんでした。


—Frederica Bernkastel



第二章・婚約編
第11話_5日目(日)A「始まりの日」


[5日目(月):通学路:朝:前原圭一]

 

ふぁ~眠い。寝不足だ。結局昨日の宴会は夜の二時ぐらいまで続いた。

だので眠い。瞼も半開きだ。

 

そういえば、未成年者は夜8時だが、9時だかまでしか働いてはいけないことに

なっていたんじゃなかったっけ?これっていいのか?

まぁ、結納を労働といえるかどうかはわからないけどさ。

 

帰宅は親父の車だった。

驚いた事に親父は、あの大宴会で一滴も酒を飲まなかったらしい。

自分の父親ながら「偉いな」と思っていたら、満面の笑みでこう言われた。

 

「いやぁ、絵を描いていると伝えたらね。次々に『個展をひらかないか?』『絵を見せて欲しい』『購入したい』と、ひっぱりだこでね。とても飲んでいる暇なんてなかったんだよ。ハハハハ」

 

なんだそりゃ。

つまり、あれか、園崎家の婿養子の父親の立場を存分に利用して、商売してたってことか?

 

「それじゃ、俺は父さんのダシに使われたってことじゃねーか」

「ハハハ、お前は親孝行ものだよ」

 

ちぇ。

 

まぁ、俺を抱きしめて、さめざめと泣いているお袋よりはマシか。

「圭一は、もうすこし一緒にいられると思ったんだけど…少し早いわよね…」

俺は愛想笑いをして、お袋に抱きしめられ続けるしか無かった。

 

そんなこんなで、家に帰って寝たか寝ないんだかの睡眠をとったわけだが、

正直言って学校に行く気はゼロ。

 

いっそ、学校を休んでやろうかと思ったが、お袋に「とりあえず学校に行くだけいきなさい」と言われ、またレナも迎えにきたので仕方なく行くことにした。

 

「おはよぉ~圭一くん~ふぁぁ~」

 

レナも眠そうだ。

二人してあくびをしながら、魅音との待ち合わせ場所に行く。

 

するとそこには、

「圭ちゃーん!レナー!おっはようー!」

元気いっぱいの魅音がいた。

というか、少しテンションが高くないか?

 

「おはよー魅音。お前、元気だな。片付けがあったから、俺以上に寝てないんじゃないか?」

「あははは、まぁね!で、圭ちゃん。どう体調は?」

「ん?あぁ、大丈夫。大丈夫。むしろ、睡眠が足りない事の方が問題かもな…ふぁぁあ…」

 

昨夜は、魅音にあまりにも強く抱きしめられ意識を失うと言う珍体験をした。

よくドラマとかで見るが、まさか自分の身におきるとは思わなかったぜ。

 

その後、すぐに魅音の母親の茜さんに活を入れられ俺はなんとか意識を取り戻したが、魅音はというと、その後茜さんとお魎のバァさんにしこたま怒られたらしい。

 

「いやぁ~もう、本当、あの大宴会が一気に静まるぐらい怒られたよね!

 『結納の日に、婚約者を殺す気か!』って、さ…あはははは!」

 

いや、全然笑いごとじゃないぞ魅音。

実際、あの時、天使姿の沙都子が何人か目の前にいた気がする。

 

監督が見たら、喜んで昇天しただろうな。

 

「まったく、こんな夜なら死んでもいいかな?だ。

 これじゃあ、こんな夜なら、死んでみろ!だろ」

 

「へ~魅ぃちゃん。こんな夜なら死んでもいいかな?って言ったんだ」

 

俺と魅音の間にひょっこりレナが顔を出す。

不思議だ。なぜか、とても嬉しそうな顔をしている。

 

「あぁ、俺が月が綺麗な夜だって話したら、そんな返しをしたんだ。

 言ってることとやってることが正反対だぜ。全く」

「そうなんだ。月が綺麗な夜だって言われて、魅ぃちゃん。そういう返しをしたんだ」

 

さらに、笑顔が一ランクアップしたぞ。

なんだ。ゲームなら後方にハートマークのエフェクトが発生している感じだ。

 

「け、け、け、圭ちゃん!おじさんは先に行くね!」

 

魅音が慌てたように走っていく。

元気な奴だな魅音は、見習いたいぜ。

 

ツンツン…

 

なんだレナ?

なんで突っつくんだよ。

 

「ねぇ、圭一君。圭一君って夏目漱石って読むかな?読むかな?」

「あん?夏目漱石?そりゃ、進学校の試験にも出るからな」

「じゃあ、問題!ででーん!」

「お、なんだ、クイズか?よっし、こい!」

「夏目漱石は『I love you.』をなんて訳したでしょうか!」

「ははは、なんだ。簡単な問題じゃねぇか。」

 

有名な話だ「日本人は、私は貴方が好きです。とは言わない」だから、こう訳したんだ。

 

- 月が綺麗な夜ですね。-

 

あっ…

 

レナの顔を見る。

レナは笑顔から可愛いモードに突入していた。

これは確変、大当たりの印!

 

なるほど、そういうことだったのか!

 

「サンキュー!レナ!」

 

おれは走って、魅音を追いかけた。

なぜかガニマタで歩いていた魅音の横に並ぶと、

手をつないで、おれは微笑んだ。

 

「な、なに、圭ちゃん」

「魅音にさ、今朝も月が綺麗だって言うのを忘れててさ」

「はぁ?今朝って月出てたっけ?」

「あぁ、魅音のここに」

 

俺は魅音の胸元を指さすと、耳元でささやいた。

 

「綺麗なのは、きっと魅音と見る月だからだと思うぜ」

 

魅音はみるみる顔を赤くすると、

俺の腕にしがみついた。

 

「なんだよ圭ちゃん!わかっていないと思ってたのに!」

「そんなわけないだろ?魅音の反応が可愛いからスルーしていただけさ」

「あー圭ちゃん、イジワルなんだ!あはははは!」

 

後ろを振り返ると、レナがガッツポーズしている。

俺もつられて親指を立てる。

 

ゴメン魅音。嘘をついた。

でも、まぁ、幸せな嘘なら許してくれるよな?

 

俺と魅音は腕を組んでそのまま登校した。

魅音は終始上機嫌で、俺も嬉しかったが学校が見えてきて腕を離そうとした時、

それは起きた。

 

魅音が、がっしりと捕まえて離さない。

 

「お、おい魅音?もう学校は目の前だぞ?」

「いいじゃん。いいじゃん。もう夫婦なんだしさ」

 

おいおい、何を言っているんだお前は?

だが、俺の困惑をよそにずんずん進んでいく。

 

そして腕を組んだまま、そのまま学校の中にまで入ってしまった。

周囲の生徒達の俺達への視線がちょっと痛い。

 

下駄箱でいったん腕が離れたので、このまま逃走しようとしたが

瞬時に魅音に捕まる。

 

「圭ちゃん、逃がさないよ」

 

魅音はニヤリと笑って、腕を絡みつかせる。

 

おい、おい、勘弁してくれ。

これはちょっと、上機嫌にさせすぎたか?

月の下りは無視した方が良かったかしれないと、少し後悔。

 

レナに助けを求めようとするも、

可愛いモードで、助ける気などみじんも感じられない。

 

俺は諦めた。

 

ぐいぐい進む魅音に引きずられ突き進み、

魅音は俺と腕を組んだまま教室のドアを元気よく開けた。

 

「やーやー皆の衆!おはよう!月は出ているかね!」

 

なんだその挨拶は、クラスの皆や、

沙都子も困惑しているじゃないか。

 

「えっと…今朝は月が出ていたんですの?全然気が付きませんでしたわ」

 

そんな沙都子の頭を梨花ちゃんが無でる。

 

「沙都子も、いつか月が見れると良いのですよ☆にぱ~」

「頭を撫でられるような事でして?月なら、いつも見てましてよ?」

 

どうやら梨花ちゃんの方は魅音の月発言をわかっているようだ。

本当、理解力が高くて助かるぜ。

 

その後、一旦離れて席につき、朝礼。

そして授業に入った。

 

さて授業。と一口にいっても、うちの雛見沢分校は

小学生~中学生が混在している1クラスしか存在しない。

そして先生は、校長先生を除けば知恵先生1人だ。

 

そうなると、知恵先生は小学生グループの授業を受け持ち、

高学年グループは、進学校にいた俺が教えることになる。

という感じで授業が進む時も多々ある。

 

…魅音は、俺より上なんだから、どちらかといえば

教える側にいなきゃならんと思うのだが、なぜか俺はレナと一緒に魅音も教えている。

 

さて、そうなると机を動かして、高学年グループ同士でセッション、

つまり一緒に勉強しあうことになるんだが…

 

「魅音…」

「んー?なに、圭ちゃん?」

「…近いぞ」

「あはははは。こうして近い方が教えやすいでしょう?ね?」

 

あははじゃねぇ。近いというか、密着の域だ。

体温を感じるし、なにより、腕に魅音の胸が当たっている。

 

「も、もう少し離れないと。ほら…当たっているだろ?」

「あたってるって、何が?胸?だったら大丈夫だよ。これあたっているんじゃなくて、さ

 …当ててるんだから」

 

魅音は口端を大きく上げて俺を見る。

それは笑顔は笑顔でも、獲物を前にする猛禽類の笑顔だ!

 

「あ、当ててるってなんだよ…お前は詩音か!」

 

そこでハタと気が付いた。

そういえば、詩音と魅音は親族が見分けがつかないほど似ているという。

 

ということは、わりと傾向も似ているというか、要素も多分同じものを多く含んでいるに違いない。つまり、何がいいたいかと言うと…

 

詩音と同じように、男をおちょくる遺伝子を持っていても不思議ではないのだ!

…って、いうか、よく考えたら二人は一卵性双生児だ!

 

「ん~?なに、なに~?」

 

そうでなくても密着しているのに、

さらに体をこすりつけるようにすり寄ってくる。

 

匂いつけか!

ネコかお前は!?

 

これは勉強どころでは無い!

助けを呼ぼうにも、レナは俺と魅音のやり取りを可愛いモードで鼻血を出しながら見ている!

 

「魅ぃちゃんと圭一くん、仲良しだよ☆はぅ~☆はぅ~」

 

くっそ、凄く嬉しそうだなレナ!

仲間のイチャラブを見て楽しめるだなんて、

お前、本当に良いやつだぜ!

 

というか、鼻血を出し過ぎじゃないか?

そのうち出血死するぞ、お前!?

 

「魅音さん!圭一君!いい加減にしない!」

 

その時だ。

体を震わせながら、知恵先生が立ち上がった。

 

いかん。これは相当怒っているぞ!

 

「いいですか!貴方達二人が仲良しなのは知っています!

 しかし限度があります!二人で腕を組んで登校したり、授業中に体をこすりつけあったり!

 おそろいの指輪をしたり!これはもう不良です!不純異性交遊の域ですよ!」

 

…いや、それは言い過ぎじゃないですか知恵先生?

 

そう俺が言う前に、すぅっと魅音が立ち上がり、こぼれるような爽やかな笑顔を周囲に見せた。

 

「あ、先生。先生の家にはまだ回覧板が来ていないようですのでお話しますけれど、

 私達、園崎魅音と前原圭一は、昨夜、婚約を致しましたので報告いたします」

 

「こ、婚約ッ!?」

 

\パチパチパチパチパチパチパチ/

 

クラス内に拍手が巻き起こる。

どよめきが起きないのが、ほとんどのクラスメイトが既に知っていたからだろう。

 

まぁ、昨夜は雛見沢中の人間が来ているんじゃないかという勢いで

園崎の本家に来訪者がいたからな。もしかしたら、知らなかったのは知恵先生ぐらいじゃないか?

 

「はい。なので不純異性交遊にはあたりません。

 あえていうのなら、むしろ純粋異性交際。

 むしろ不良ではなく良人ですね!結婚的な意味で!」

 

「け、結婚ッ!?」

 

魅音の言葉の節々で、

知恵先生が激しくダメージを受けているのがわかる…

 

「あと、このおそろいの指輪ですが、もう説明しなくてもわかると思いますけれど婚約指輪ですので、外すわけにはいきません。というわけで知恵先生。披露宴には是非、来てくださいね!」

 

「ひ、披露宴ッ!?」

 

最後の言葉で、知恵先生は崩れ落ちた。

 

「そんな。生徒に先をこされただなんて…」

 

あ、なんかこれ。デジャヴを感じるぞ。

 

知恵先生は力なく立ち上がると

「自習にします」と一言だけ呟き、教室から立ち去って行った。

 

「お、おい、知恵先生大丈夫なのか?」

 

レナもさすがに困った顔をしている。

「知恵先生、あぁ見えて結構、婚期を気にしているんだよ~はぅ~」

 

さすがに、少し気の毒になったのか

魅音もため息をついた。

 

「カレー好きの先生のためにカレールーを十箱

 いや、ビール1ケースを送った方がいいのかねぇ」

 

おいおい、なんでやけ酒を想定しているんだよ。

 

終わりのチャイムがなった。

結局、知恵先生は最後まで教室に戻ることなく。

今日一日の授業は終了した。

 

普通の学校なら大問題になるところだが、

この雛見沢分校なら別に問題になることはないだろう。

むしろ、知恵先生のメンタルの方が気になる所だぜ。

 

さて、今日の部活は魅音がアルバイトしに行くと言うので中止になった。

全員が集まらなければ、基本的に部活は行わない。

 

というわけで解散するという流れになったんだが、

魅音に「ちょっと圭ちゃん、こっちに来て」と引っ張られ校舎裏までやってきた。

 

「どうしたんだ魅音」

「アハハハ、ちょっと圭ちゃん成分の補充をしようと思ってさ」

 

圭ちゃん成分の補充。なんだそれ?

俺がそう聞くまでもなく、魅音は俺の体に抱きついて、

胸の所で頬すりしはじめた。

 

「お、おい魅音…?」

「はぁ、圭ちゃんの匂いがするよぉ」

 

魅音大丈夫か、お前?

なんか心配になってきたぞ。

 

魅音は、俺の胸に当てていた顔をあげると

俺と視線を合わせて満面の笑みを浮かべる。

 

「あのさ、今まで変になったかと思われたくなくて言わなかったんだけど…言ってもいいよね圭ちゃん?」

「ん、あぁ、なんだよ魅音」

「圭ちゃんの匂いってさ。すっごく安心するんだよ」

 

安心?俺の匂いが?

 

「二日前に圭ちゃんの家に泊まりに行った時も、布団に圭ちゃんの匂いがして、

 すっごく嬉しかったんだ」

「えっと、それって匂いフェチとかって奴か?」

 

一瞬重度の匂いフェチかと思ったが、

魅音は心外そうな表情をしている。

 

「あー、違う違う。圭ちゃんだって、ほら、無い?お母さんの匂いに安心するとか、そんな感じ」

「それは…わかるかも…」

 

そういえば、俺も魅音を布団で抱きしめている時に凄い安心感を覚えたよな。

 

「こうしてみると、少女漫画とかで彼氏のぶかぶかのYシャツに手を通すって理由、

 よくわかる気がするよ」

「あぁ、あるな。ぶかぶかのYシャツを着る恋人って、あれはかなり萌え度が高いよな」

「あれって結局、恋人の匂いに包まれて安心したいからなんだよ。きっと」

 

なるほど、そういうことでもあるのか。

じゃあ、魅音、俺のYシャツを着てみるか?

 

「…ん~、まぁ、それもいいんだけどさ。

 それよりも、もっと良い方法があるとおじさんは思うんだよね」

「ん?なんだ」

「圭ちゃんに、抱きしめられること」

 

ニッコリ微笑む魅音。

ったく、可愛い顏しやがって。

 

俺は両腕を魅音の背中に回しゆっくりと抱きしめる。

表情は見えないが。多分、幸せそうな顔をしているんだろうな。

そう思うと、俺も何だか嬉しくなってくるぜ。

 

「ねぇ、圭ちゃん。おじさんもアレしていいかな?」

「アレ?アレってなんだ?」

「ほら、前に罰ゲームで『許可をとらずにキスしても良い』ってあったじゃん?

 あれ、おじさんにも適用していい?」

 

つまり、俺の許可を取らずにキスをしたいってことか?

 

「別に構わない…」

 

んっ…!

 

最後まで言い終わらないうちにキスしてきやがった!

そしてこいつ…唇を動かして、吸いついている!?

 

少なくとも今までの、触れるか触れないかのキスじゃない!

これはディープキスって奴か?

 

しかも長い!一分?二分?いや、もっとか!?

ちょっと、息ができ…

 

・・・・ぷはぁ!!!!!!

 

「ゲホゲホ…お、おい魅音ッ…お前…!」

「サンキュー圭ちゃん!これで今日一日、圭ちゃんに会えなくても、おじさん頑張れそうだよ!」

 

そう言い残すと、

魅音は颯爽と離れて行った。

 

なんて奴だ。まるで嵐だぜ。

 

俺は踵を返して校舎に足を向け、

物陰からこちらを見ている3人に声をかけた。

 

「じゃあ、みんな帰ろうぜ」

 

レナ、梨花ちゃん、沙都子。

いつもの部活メンバーが出てくる。

 

「はぅ~☆」

「にぱ~☆」

「ですわね」

 

部活メンバーに付きまとわれることも影から見守られることにも慣れてきた。

なので、もう何も言わない。

 

というか、恥ずかしがりそうな当の魅音が隠す気ゼロになっている。

なら、俺も開き直って良いだろう。

 

そうだ。

今日は、魅音もいないし、久しぶりにレナの宝探しを手伝うか。

 

「せっかくだから久しぶりに宝さがしに行こうぜレナ」

 

レナは元ダム工事現場で良く宝探しと言って粗大ごみの山を漁っていた。

前は良く一緒に探していたが、俺と魅音が付き合いだしてから一緒に行くことが無くなっていた。

 

なので、声をかけたんだが…

 

「ごめんね圭一くん、

 今日は、いいかな…かな…」

 

だいぶ、歯切れの悪い返事が返ってきた。

 

おい、おい、一体どうしたってんだ?

いつもなら、喜んでOKしてくれるじゃないか。

 

「だって、魅ぃちゃんに連絡してからじゃないと…、

 圭一君を独占しているって怒られちゃうかもしれないし」

 

うっ。その可能性は否定できない。

 

前にレナが、心ならずも言った「好き」の一言で

魅音が嫉妬で暴走しかかっていた。

 

もし、何の言伝も無しに一緒にいったら

-なんで、おじさんに黙ってレナと一緒にいたの?-

と、無表情で問いかけられない。

 

「だ、だな。魅音に一言伝えておかないと、後が怖いからな」

 

「でも、圭一君が来てくれるなら魅ぃちゃんと一緒が☆いいな☆いいな

 それなら、直ぐ近くでカワイイ魅ぃちゃんと、圭一君が見れて☆はぅ~」

 

レナの目の中に、イチャイチャしている俺と魅音がいる。

おいおい、そんな感じで魅音と一緒にはいていないぞ。

 

…今のところは。

 

「やれやれ、魅音さんとお付き合いされるのは良いですが

 中々、めんどくさいんでございますわね」

 

「沙都子、恋は戦争。夫婦は独占契約なのです。

 負けられない戦いがそこにはあるのですよ☆にぱ~」

 

「魅音さんと戦争?ゴメンこうむりたいでございますわ

 勝てる気がしませんもの」

 

レナと一緒に帰れないのなら、今日はこれで解散だな。

仕方がない。まっすぐ家に帰って漫画でも読むか。

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