ひぐらしのなく頃に~ただひたすら圭一と魅音がイチャイチャするだけ編~   作:Java-Lan

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第2話__1日目(木)B「見分け方」

[1日目(木):興宮詩音宅:夜間:園崎詩音]

 

深夜に電話が鳴っている。かけてくるのは誰だろう?

予想してみよう。私の双子の姉・園崎魅音。どう?あたってる?

 

「もしもし、詩音?」

 

はいビンゴ☆

今日の私は絶好調じゃない。

さて、お姉は一体何の話を聞かせてくれるのかな?

 

「あ、お姉どうしたの?」

「詩音聞いてよぉ、圭ちゃんがさぁ~」

 

あ~また圭ちゃんとのいざこざですか。

はいはい、わかっていますよ。デリカシーが無くて困っているんでしょ?

まったく、既にお姉のハートは掴んでいるんだから、さっさと告白すればいいのに。

 

まぁ、悟史くんとちがって、鈍感な圭ちゃんにそんな細やかな気遣いなんてできるわけないだろうけれど。

 

「告白してきてさ~」

 

お、圭ちゃん。やるじゃない。

見直した!80点あげちゃおうっかな?

 

「それを皆の前で速攻でバラしちゃってさぁ~」

 

前言撤回。

ありゃりゃ、やっぱり圭ちゃんダメだわぁ~

 

「キスしたことまで言うんだよぉ!信じられる!?」

「あははは、まぁまぁ、良かったじゃないですかお姉。このまま永久に進展しないと思った関係が進んで」

「…ん…まぁ、それは…エヘヘヘ」

「それで?」

「え?それでって…?」

「いや、皆の前でバラされたんでしょ?ちゃんと『前原圭一の彼女・園崎魅音です☆』って、アピールした?」

「………」

「………」

「…してない」

 

してない。

ってどういうことよ?

 

「…その、恥ずかしくてさ…逃げた」

 

は?

お姉、アンタ、バカなの?

 

「いやだってさ!いきなり暴露されたんだよ!そりゃ気が動転するってものさ!」

「いや、お姉、そこじゃない」

「…へ?」

「あのねぇ、圭ちゃんが、皆の前で彼女だって紹介したわけでしょ?」

「…うん」

「なのに、お姉は逃げたんだよね?」

「…え?いや逃げたっていうか…その…」

「圭ちゃんからしてみれば、どういうふうに見えると思う?」

「へ…?」

 

…ダメだ。

 

お姉は、確かに優柔不断な所があるが、

基本的に決断力も判断力も高く、スペックが高い。

 

だのに、慣れない恋愛事で完全に頭がパニクってる。

恋愛が絡むと、人はかくも、ここまでポンコツになるものなのかな?

 

……まぁ、なるよね。

私もそうだったからさ。

 

似なくてもいいのに、こんな所まで。

 

「落ち込むんじゃない?だって、自分の彼女!って紹介した後に逃げられるんだよ?

きっと今頃、部屋の中で『俺、何をしたんだろう?』って、めちゃ悩んでいるんじゃないの?」

 

「ああああああああああああああ」

 

「きっと圭ちゃん『あぁ、嫌われたに違いない』って悲しんでいるだろうなぁ~」

「どうしよう!?どうしよう詩音!私、そんなつもりじゃなかったんだよ!本当なんだよ!」

 

そんなことは、圭ちゃん本人に言いなさいって。

とはいえ、泣いているお姉を無視するわけにもいかないか。

 

…仕方がない。

可愛そうなお姉のために、ここは姉妹の私が一肌脱ぎますか。

 

[1日目(木):前原屋敷:夜間:前原圭一]

 

「圭一。園崎の御嬢さんからお電話よぉ」

一階から、お袋の声が聞こえる。

 

園崎の御嬢さんって、あぁ魅音の事か。

きっと今日の学校のことだろうな。

 

少し、俺もはしゃぎすぎちまったからな。

ちゃんと謝っておかないと。

 

「あ、魅音か?」

「圭ちゃん?さっきはごめんね!嘘ついて帰っちゃって!ちょっと恥ずかしくなっちゃってさ!」

「あぁ、いいって、いいって、俺も調子にのって言い過ぎた。悪かったな」

「あははは、いや、こういうのに、おじさん慣れて無くてさ…好きだって告白されたなんてさ…あ~ははは!」

 

ん?なんだ、この違和感…?

あんだけ照れまくっていた魅音が、ここまで軽快に話せるもんか?

あの流れだと、もう少し、恥じらいと言うか、よそよそしい感じになるんじゃ…

 

もしかして、こいつ…

 

「…なぁ、魅音」

「なに?圭ちゃん?」

「お前、詩音だろ?」

「…

 ……

 ………なんで?」

 

やっぱりか。

 

「カンでわかる。って前にも話をしなかったっけ?」

「カンかぁ~、そういえば圭ちゃんに前に聞いたような気がする。いつだったかな?」

 

本当は少し違う。本人達はよくわかっていないようだが、魅音の役をやっている詩音は微妙に口調のニュアンスが違うんだ。

詩音の方は魅音よりも話し方が鋭い。それもほんの少しな差だが見分けるには十分だ。

 

だけど、まぁ、説明しづらいので本人達には言わないけどな。

 

「魅音に頼まれたのか?」

「頼まれたというか、まぁ、姉妹ですから手助けをちょっとね…

 てか、圭ちゃん。私達姉妹を見分けるのは親族でさえできないのに、よくわかりますね?

 もしかして重度のお姉マニアですか?ちょっと引きますよ、それ」

 

失礼な奴だぜ。

そもそも「恋人だからな」

 

「はい。言質頂きました☆その音声、お姉にも送っておきますね」

「なんだよそれ!…って音声?」

 

音声ってなんだ?言葉で無くてか?

何を言っているんだ?

 

「今度大手電機会社から発売された録音機を防犯テスト用に改造して家に設置したんですよね。葛西が持ってきたんですが、コレ17万もするんですよ!凄いですよね!」

 

「えっと、つまり、この電話は・・・」

「はい!全部録音しています!」

 

詩音ッ!!てめぇ、ハメやがったな!

「恋人だから」だなんてキメ台詞を、本人に聞かれたら恥ずかしいだろうが!

 

「あれれぇ~?クラスメイトの前でつきあっている所を暴露される方が、よほど恥ずかしいとおもいますけれど?」

 

うぐ。それを言われると反論のしようがない。

実際、ぶっちゃけすぎたと少し反省はしている。

 

「これで、お相子ってことで良いんじゃないですか?というわけで圭ちゃん」

「なんだよ」

「お姉攻略おめでとです☆」

「え?あぁ、ありがとう」

 

変なタイミングで祝福されても反応に困るぞ詩音。

 

「そこで、妹の私から適切なアドバイスをしたいと思います」

「アドバイス?」

 

「あのね。恋愛漫画だったら、告白してENDですけど、現実はそうじゃないんですからね。そこはわかっていますよね?」

 

「え、あぁ、まぁ当然だよな。わかっているぜ」

「なら、よろしい!恋愛に必要なのは、継続的なアフターフォロー…これこそが重要なんです」

「おう」

「だから、ちゃんと、お姉に定期的に「好き」って言わないとダメですよ?釣った魚に餌をやらない!なんていう人が言いますけれど、餌をあげないと釣った魚も死んでしまいますからね?」

 

なんだよ、その例えは…

というか誰がそんな例え話をしたんだ。

 

「秘密です☆じゃあね。お姉を大切にして下さいね?不幸にしたら…」

 

詩音が、

一呼吸置く。

 

 ・・・・私、許しませんから。

 

俺は声が出せなかった。

 

声質に詩音の本気度がわかる。

一瞬、体全体に冷気を感じるぐらいに。

 

しかし、定期的に「好き」って言えだなんてな。

これはかなりハードルが高い気がするぞ。

 




トピック: [ 前原圭一は、園崎魅音と園崎詩音を見分けることができる? ]
※トピックでは「ひぐらしのなく頃に」のネタバレが含まれます※

オリジナルの同人版「ひぐらしのなく頃に」とアニメ版では、前原圭一は最後まで魅音と詩音の二人を見分けることができませんでした。
しかし、その後に発売された「ひぐらしのなく頃に奉」では、前原圭一は選択肢によっては、二人を見分けることが可能となっています。

なお、見分ける方法は特に提示されておらず、前原圭一は「勘」とだけ答えています。

これによって「ひぐらしのなく頃に奉」-「目明し編」のエンドを変えることが可能であり、魅音を死の運命から救う事ができます。
このルートでは圭一は、心に深い傷を負った魅音を助けるため一緒に東京で暮らす事も考えますが…

唐突に圭一が殺されBADEND。
全世界の圭一×魅音ファンを号泣させました。

せめて二次創作の中ぐらいは幸せになってもらいたいものですね。
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