変なキモい人形に憑依したんだがwwwwww   作:雫お嬢様

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ドナとアンジーを飛ばす先の異世界は筆者の趣味です。


Warframe『Angie』

最初に感じたのは『寒さ』だった。

 

滅茶苦茶寒い。まるで冷凍庫の中にいるみたいだ。寝ぼけて冷凍庫に入って寝てしまったのか?だとしたらアタシはとんだマヌケだ。

 

アタシは身動きを取ろうとして気付く。誰かがいる。アタシを腕で抱え込んでいる。

 

ドナではあり得ない、太く逞しい腕と分厚い胸板。男のものだ。アタシと同様に冷たく、そして金属質の身体。ロボットか何かか?

 

どうにかしてこの腕から抜け出せないかと悪戦苦闘していると、何処からか声が聞こえる。無機質な女の声だ。

 

 

 

『テンノよ、目を覚ますのです』

 

「誰だよ(ピネガキ)」

 

 

 

アタシが思わず聞き返すと、声の主は随分動揺したようだった。『テンノ』っていうのがこの男の名前だとすれば、アタシが一緒にいる事が想定外だったのかも知れない。男に話しかけたと思ったら女の声が返ってきたらそりゃ驚くわな。

 

 

 

『・・・・・・貴方は誰ですか?何故テンノと同じ冷凍睡眠装置の中に居るのです?』

 

「アタシの名前はアンジー。ビスクドールだ。どうしてここにいるのかはアタシにも分からない。気付いたらここでこの男に抱えられてたんだよ」

 

 

 

というかこの女、今『冷凍睡眠』って言った?コールドスリープ?

 

 

 

『ビスクドール・・・・・・遙か昔、ヨーロッパのブルジョア階級の貴婦人・令嬢たちの間で流行した人形、ですか』

 

「遙か昔?・・・・・・説明してよ。ここが何処で、アンタが何者で、どうしてこの男を冷凍睡眠から目覚めさせようとしているのか。あいにく、今のアタシにはアンタとこの男に頼るしかないんだよ。貧弱なお人形ちゃんだからね」

 

『・・・・・・分かりました。ですが今は悠長に説明している時間はありません。まずはテンノと共にそこから脱出してください。危機が迫っています』

 

 

 

そう言うと、この棺桶のようなカプセル・・・・・・冷凍睡眠装置の蓋が開き、アタシ達は外へ投げ出される。

 

アタシは念動力で自分を浮かせ、パワードスーツらしきものを纏った男は目覚めた直後だからか受け身が取れず床に叩きつけられる。かわいそう(小並感)

 

 

 

『私の名前は『Lotus』。よろしくお願いします。Angie。テンノ』

 

「よろしくな。それで、そこのアンタは?大丈夫?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

『どうやら、長きにわたる冷凍睡眠の影響で話すことが出来ないようですね』

 

「・・・・・・なら仕方ないか。じゃあ、アンタのことはなんて呼べば良い?」

 

『彼の纏う外骨格『Warframe』は『EXCALIBUR』タイプのようですね』

 

「なら、EXCALIBURって呼ばせてもらうか」

 

「・・・・・・・・・・・・!」

 

 

 

ソイツ・・・・・・EXCALIBURは膝を着いたまま頷いた。

 

どうやら危機が迫っているらしいし早速行動開始だ、と思っていたら、アタシ達がいる大きな部屋の出入り口が開き、銃で武装した変な奴らがぞろぞろと入ってきた。

 

奇妙な体躯の集団だった。ずんぐりむっくりとした機械的な装甲を纏っているが、下半身がやたらと細い。これマジ?上半身に比べて下半身が貧弱過ぎるだろ・・・・・・

 

兵士だろうか?その集団の1人が、リーダーであろうサイボーグっぽい老人に報告する。

 

 

 

「『Captain Vor』!テンノを発見しました!」

 

「見れば分かるわ。愚か者」

 

 

 

そう言った老人・・・・・・Captain Vorは懐から妙な機械を取り出してこっちへ歩いてくる。今はEXCALIBURが動けない。コイツに何かするつもりなのか?アタシはとりあえずその怪しい機械を破壊することにした。アタシのソウルから愛銃を取り出して撃つ。

 

 

 

「ぐっ!?・・・・・・アスカリスが!?貴様、なんということを!」

 

「いや、あからさまに怪しいだろ。壊してくださいって言ってるようなものじゃないか」

 

『よくやりました。Angie。あれは洗脳装置です。彼はテンノを洗脳し、そして秘宝として双子の女帝に献上するつもりだったのでしょう』

 

「危ねえ!?そういうのはもっと早く言ってくれよLotus!」

 

「おのれ・・・・・・Lotusがいるのか。者ども!こやつらを始末しろ!」

 

「チッ!判断が早いな!」

 

 

 

アイツ、洗脳できないと見るや即行でアタシ達を始末しにかかってきた。兵士達は一斉にこっちに銃を向ける。ヤバいぞ、数が多すぎる・・・・・・!

 

 

 

「Lotus!どうすれば良い!?」

 

『Warframe:EXCALIBURのアビリティを使います。テンノ。集中してください。貴方ならできます』

 

 

 

そう言うとEXCALIBURは俯き、胸に手を当てる。すると、アイツの手が光り輝き、とてつもない力を秘めた光の剣が現れた。

 

次の瞬間、EXCALIBURは目にも留まらぬ速さで兵士達の間を駆け抜け、相手の装甲もろとも切り刻んでいく。

 

数分もしないうちに敵が全滅した。Captain Vorはいつの間にか撤退したようだ。

 

 

 

「凄いじゃない!」

 

「(親指を上に向ける)」

 

『道は開かれました。テンノ。Angie。この施設の出口にオービターのライセット・・・・・・宇宙艇が2機あります。そこを目指してください』

 

「ああ、了解!・・・・・・・・・・・・今『宇宙艇』って言った?」

 

『ええ。言いました』

 

「・・・・・・今、西暦何年?」

 

『現在の暦は西暦を採用していませんが、西暦に換算すると、今は8751年です』

 

「ファッ!?」

 

 

 

うっそだろお前!?西暦8751年!?クッソ遠い未来じゃねーか!

 

この時、アタシは自身の持つ知識が何の役にも立たないことを悟った。

 

 

 

「マジで頼りにしてるからな・・・・・・!2人とも!」

 

「・・・・・・?」

 

『分かりました』

 

 

 

こうして、命からがら施設および施設のあった地球を脱出したアタシ達。

 

ここからアタシ達の宇宙を股にかけた冒険が始まるのだった。

 

・・・・・・これ、ちゃんと村に帰れるんだろうな?

 




西暦は適当です。

地球の冷戦時代から数千・数百年(あるいはそれ以上)経っているので、これくらいかな?というふわふわした理由で書きました。
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