勘違いするなよ!アタシは自分が書きたいものを書いてるだけだからな!
「うおおおおおおおおお!凄い!かっこいい!なあハイゼンベルク!もっと見せてくれよ!」
「はははははは!分かってるじゃねえか!ならもっと見せてやるよ!」
「な、なあ・・・・・・おれ、もっとママに好きになってもらいたいんだ・・・・・・何か、いい考えはないかな・・・・・・?」
「まずオマエは身嗜みを整えろ。なんで頭に骨を巻き付けてるんだよ。酔っ払いのサラリーマンか何かか?」
「まあ、なんて汚らしい人形なんでしょう。立ち去りなさい。ここは貴方のような『物』が来て良い場所ではなくてよ?」
「うるさい!デカい態度と図体しやがって!おっぱいで顔が見えないんだよ!」
「なあ『お母様』・・・・・・アンタいったい何が目的なんだ?」
「人形如きが我が意を汲もうと言うのか?身の程をわきまえろ」
「その人形如きに疑問を持たれるアンタが悪い。『家族』なら、もっと大切にするべきだと思うよ?」
「ほっほっほ・・・・・・アンジー様。貴方自身をお売りになるつもりはありませんかな?ビスクドールは人気がありましてな。さぞや高く売れるでしょう」
「それ得するのオマエだけじゃね????アタシにメリット無くね?????」
「・・・・・・アンジー。愛してるわ」
「いきなり何言ってるんだ?・・・・・・アタシも愛してるよ。これで満足?」
「・・・・・・うん」
■
・・・・・・んん・・・・・・
・・・・・・あー、なんだっけ、これ?・・・・・・走馬灯ってやつ?
ってことはあれか?アタシ、やられちまったのか・・・・・・
アタシとドナは隠れていた部屋の床に仰向けで倒れていた。ドナはもう既に事切れている。アイツ、身体能力は一般人並だからなぁ。あの化け物じみたイーサンには敵わない。すぐに傷が塞がるし、アイツ実は人間じゃないのでは・・・・・・?アタシは訝しんだ。
「はぁ、はぁ・・・・・・ようやく終わったか・・・・・・?」
「・・・・・・ああ、やられたよ。イーサン・ウィンターズ」
「!!・・・・・・お前、まだ動けるのか!?」
そう言ってイーサンはアタシに銃を向ける。どうやら武器を奪われたのは幻覚だったと気付いたみたいだな。
「おっと!勘違いするなよ!アタシはもう動くのは口だけさ・・・・・・ドナがやられちまったからな。もちろん幻覚じゃないよ」
これは本当だ。もう指一本動かせない。まあ、本来ならそれが普通なんだけど。
というか、イーサン怖すぎだろ。きっちり幻覚に囚われてる筈なのに正確に追いかけてきて殴りかかってくるとか。大体「お前も『家族』だ」ってなんだよ。アンタの家族はローズだろ。
「・・・・・・まあ、仕方ないか。他人の娘を誘拐して妙な儀式に使おうとしてるこっちが100%悪いんだからな・・・・・・」
「・・・・・・お前・・・・・・」
「とっとと行けよ。可愛いローズちゃんが待ってるよ?」
「・・・・・・そうさせてもらおう」
「おっと。家族写真を忘れないようにな」
「?・・・・・・ああ」
イーサンが結晶化したドナから鍵を取り出して部屋から出て行く。アタシにそれを止める術は無いし、止める理由も無い。
・・・・・・そろそろ意識が薄れてきた・・・・・・もう限界か・・・・・・
まあ、いろいろあったが・・・・・・なかなか良い人生、いや、人形生・・・・・・だったんじゃあないか・・・・・・?
「クックック・・・・・・じゃあな、イーサン・・・・・・ローズに・・・・・・よろ、しく・・・・・・」
・・・・・・ああ、もう、なにも、みえなく・・・・・・
『ローズをずっと守ってあげてね』
『救えなかったらタダじゃおかないからな!』
ドナ&アンジー