昭和 19年 9月 横須賀
「あ号作戦は失敗に終わりました。これでマリアナ陥落は時間の問題です」
「そうですか鳳翔。今ここにあるカプセルで眠りし彼女に貴方の記憶投入を許可いたします。私とて弟子を死なせるようなことはしたくはありませんが戦局が戦局ですのでね。あと他の空母たちはそのまま成長させておきなさい。
この3番艦はこれより記憶注入およびバイオチップの投入を行います」
そんな感じで無理やり鳳翔の記憶注入という艦娘にとってもタブーともいえる技をかけられた彼女は10月5日に進水のはずであったが当然うまくいくはずもなく船体を破損させるというトラブルを生じさせていた。同月10月8日に命名式が行われ、彼女は信濃と名付けられたのである。
で、ここから私の自我があったのであるがどうにも妙な感覚というべきなのかわからんが念ずるだけでいろいろな物が出せてしまっていた。で、まあ。あたしは期待はされているのだろうけれど無理やり作らされたという感じがあったわね。
そして私は無言で13式艦攻なんかを出してとばしていたわね。
で、そこに長身の女性たちが泡食ってやってきてたようね。
「おい。信濃いまだしてのはなんだ見せてみろ」とまあ、尋問するような感じで来たのであたしは答える。
「ヤダね。見せたらスパイとして殺すんだろ。たしか長門おばちゃんだったな。で、まだ完成もできていないあたしをどうするんだね」
「ふん。どうやら戦力にはなりそうもないな。お前にはもうじき呉に回航する。準備しておけ」
「はいはい~。判りましたぞ~。でもまだとても出航できる状況じゃあないよ~」
「だろうな。すぐさま完成させろ」
まあ、それからひと月前後経過後・・・
長門が私の所へとやってきた。
「信濃。お前に任務を与える。横須賀から佐伯を経由し呉に回航することになった。夜間に雪風、浜風、磯風の3隻の護衛を引き連れての航海だ」
で、其の長門の言葉に私は言う。
「夜間に太平洋を渡ってか。無茶だぞ。あいつらもまだレイテの傷が完全に治ってない。長門わかっているのか今の私はいわばまだよちよち歩きのガキンチョだぞ。で、あいつらは電探や聴音機がぶっ壊れているこれが何を意味するのか分かるか。
お前は視覚障碍者と聴覚障碍者によちよち歩きの子供をおもりさせるようなものだぞ」
それを聞いた長門は言う。
「そんなの私だってわかってる。だが、海軍上層部の命令なんだ」
それを聞いた私は達観したよ。
「ふふふ。そっか~。要するに上層部は私に死ねということだな判った。死ねというなら死んでやるさ。ま、この国もあと一年と持つまい。こうなった原因はすべて三笠のクズ婆が東郷の爺を殺さなかったのが原因だよ」
そういうと私の顔に衝撃が走る。
「貴様。言うに事欠いて」
「ふん。事実を述べたら鉄拳か。三笠にべっとりの長門ならそうなるか。だがな、この事実は決して変わらん。予言してやるよ長門。お前は米帝に引き回されるさ。まあ、その時までせいぜい無駄な帝国の誇りを抱いていけばいいさね」
そして私は長門の記憶をたどり高槻の情報を調べ私は魂を転送させた。
昭和19年 11月18日 シンガポール
「高槻少尉かしら」
「なんだ。なんだ。一体誰だ。ってお前誰?」
「お初にお目にかかるわね。私は大和型3番艦信濃。高槻友三郎でいいのよね。時間がないので単刀直入に言うけれど私を女にしてもらいたい」
そういうと彼を押し倒して服を脱がして一物を立たせるべくいろいろとするが・・・。彼は言う。
「おいおい。無理するな。なんというか信濃だったな。君はまだネンネだろ。本当はこんなことするよりももっといろんな遊びがしたかったのじゃあなかったのか」
それを聞いた私はうなずくが・・・。
「そう。確かにそう。だけどね私には時間がないの。だからせめて殿方とまぐわって見たいとおもったけれどね・・・」
「そうか。そのなんだ。君の手管は鳳翔さんを相手にしているように感じるが」
彼の質問に私は答える。
「それはそうよ。私は艦娘にとってタブーともいえる術を施されたわね。で、空母艦載機乗りのあなたならわかるはず誰の記憶が入れられたのか」
「そうか。鳳翔の記憶をいれられたんだな。では彼女は無事なのか」
「それは大丈夫。記憶注入された直後に私は彼女を保護したから。まあ、その副作用というのかわからんがこんな能力を得られたよ」
そういって私は海軍のいろいろな機材を出していた。
「連合軍の機材も出せるよ」
「なんだと。信濃スマナイがちょっと待ってくれ。相棒にも見せてやりたい」
「良いわよ」
5分もしないうちに彼はもう一人の若者を連れてきていたわね。
「なんすか。一体。せっかく呉のピー屋で雲龍ちゃんと龍鳳ちゃんと一戦交えようとしたところに」
「それはすまん。って。違う。彼女がいろいろとレクチャーしてくれるそれを学ぶ機会だ。信濃頼めるか」
「良いわよ。それじゃあ・・・」
そして現在米国陸海軍で運用されている機材の特徴をいろいろとレクチャーしたわね。
「このB29という機材だけど。こいつはまさに超空の要塞と言える存在ね。今の日本陸海軍の航空機ではまるで歯が立たない機材よ」
「奴は排気タービンを使い高度10000メートル以上での巡行飛行可能でサイパンから帝都は丸々攻撃範囲に収めるほどね。で、速力は高度一万で時速330ノット前後でとべるわ。そして爆弾搭載量は約10t前後になるわね。
当然レーダー搭載しているから夜間爆撃もお手の物ってやつよ。次に陸軍機ではP51マスタング。こいつも厄介だ速度は時速で380ノット前後でとべる。
まあ、航続距離は1600キロ前後だけど硫黄島を拠点にすれば先のB29の護衛随伴ができる機材とおもっていいわね。
で、こいつに立ち向かえる機材はわが軍には残念ながらないわね。まあ、低高度に持ち込んで集団で当たれば勝ち目もあるやもだけどね。
まあ、日本の電子戦のお粗末さからみて日本に勝ち目はないわね。さてと。これでレクチャーはおしまいどちらがあたしの相手になってくれるのかしら」
それを聞いた二人は言う。
「そうだな。俺達二人で相手になろうじゃあないか」
「ん。判ったわ」
そんなかんじで一夜の契りをかわした私は彼らがグロッキーに伸びていたので毛布を掛けてやり私は横須賀に戻った。
そして同月19日私は公式試験を経て海軍に引き渡されたわね。まあ、私は雲龍達がいる第一航空戦隊にはいぞくされたわね。まあ、彼女たちと会うことはなかったわね。そして11月25日に回航が決定されたわね。
まあ、昼間や沿岸航路を通るように海上護衛総体の人は言っていたようだけど結局は夜間洋上航路で出航することになったわね。
そして私の体には多数の有人ロケット特攻機である桜花が多数搭載されたわね。機材輸送ということね。そして私は雪風たちと共に呉へむかうことになったわね。
まあ、ボイラーすら定数はそろわず全速力でも20ノット出るかどうかの未完成状態だったわね。で、タービンなどもまだ完全じゃあない。そんな状態でいくことになったわ。
そして18時30分に外洋へでたわね。まあ、これが死出の旅になる予感はしていたけれどまさか本当にそうなるとはね・・・。
そして19時に敵潜水艦のレーダー電波を感知し警戒にあたったわ。そして21時に私たちをつける船があったので私は駆逐艦に偵察をたのむけれどどうやら漁船のようだったわね。
そしてそれから何事もなく航海はすすみ0時30分遠州灘沖を航行中に潜水艦らしきものをはっけんしたけれどどうやら雲のようだったわね。
時間は進み3時05分私は潜水艦を発見し警報を鳴らすも同16分ごろに私は敵潜水艦からの魚雷を食らったわね。
どうやら4本くらったようだ。そしてそこからが大変なことになったわ。
防水ハッチが満足に機能せず浸水が止まらなかったわ。そして右舷に20度近く傾斜するも左舷注水により傾斜は回復したけれど損害は深刻で特にボイラーを直撃されたのは痛いうえに複雑な構造が災いして
ダメコンも満足に機能しなかった。そして午前八時には機関が完全に御釈迦になり船は動かなくなった。それで曳航するべく近くの港のタグボートたちを手配するも180km以上離れた場所ではではどうにもならなかったわね。
そして磯風、雪風が曳航しようと何度か試みるも結局はダメだった。
そして注排水指揮所が水没し注排水不可能という報告が来た。
これはつまりわたしはもう死ぬということを意味するわね。
そして10時37分に総員退艦命令が下り10時57分に潮岬沖で私は横転転覆し艦尾から沈没したわね。
そして私は上層部を恨みながらあの世にたびだつことになった。
まあ、被雷直後に手すき要員上甲板へが総員上甲板と間違えられて伝わったので本来ならお陀仏になるはずの機関員やダメコン連中が多数助かったそうだけどね。
そして私はあの世に旅立った。