大和型3番艦「信濃」の奇妙な旅路   作:ナイトーテンマ

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米英の村にカチコミをかけて戦を強引に終わらせた信濃達であったがそこで山本五十六という提督だった男に惚れこまれ信濃と土佐は彼の元に来ることになった。その際に赤城以下空母達も皆ついてきていたのであった。
そして今回は空母たちの話から始まる・・・


第5話 五十六たちの所に居候して空母達と仲良くなる

「赤城達の機材だけどはっきり言えば現時点ではともかくこれからの戦は勝てないね」とあたしがそれを言うと赤城達は言う。

 

「随分とはっきりというわね。でも、貴方が教えてくれた零戦とかではアメリカとは勝てないのかしら」

 

「そうです。この飛行機は速力も防弾性能もあるのになぜ」

 

と加賀と赤城の質問に私は言う。

 

「確かに現時点ではそうだけど。これからの空戦にはレシプロ機は役立たずになるね。事実私が運用している機材はこれだから」

 

といって私がジェット機を見せてあげたよ。

 

「これがジェットエンジンを搭載したジェット機ってやつだ。速力は500ノットを軽々と超えるさ。だけどこれもあと数年後には旧型となるね。いずれこのジェットエンジンを積んだ飛行機で音の壁を超えることが当たり前になる。いわゆるマッハの世界だ。知っての通り音の速さは一気圧摂氏15℃で秒速340mそれを時速換算で1224キロ。ノットなら680ノットを超える飛行機がいずれ実用化されるよ。あ、レシプロでそれだけの速度を出すのは不可能だよ」

 

と私が言うと蒼龍が尋ねる。

 

「それはなぜかしら。見たところ不可能という理由が私にはわからないけれど」

 

彼女の質問に私は再び答える

 

「良い質問ね。答えはだけど音速近くになると空気が圧縮され壁のような状態になるので、その状態になると衝撃波によりプロペラが壊れてしまうからだね。それ以前に時速800キロ近くになるとプロペラの先端が高速になり過ぎて空気を動かすことができなくなるわね。まあ、18試局戦のようなエンテ型ならその辺はある程度は改善されるとはいえ。それでも時速800以上は厳しいわね。みんなもこれで判ったかしら」

 

「ええ。判ったで。となるとウチのようなチンマイ空母は役立たずということなんか。寂しいなぁ」と龍驤が言うと千歳達も同意するが私はいう。

 

「そんなことはないぞ。まあ、固定翼は無理だがあんたらにも使いようはある。これだよ」

 

と言って私は回転翼機を出して見せてみた。

 

「これはなんや。おもちゃ竹とんぼに似てるなぁ」

 

「そりゃあそうよ。これは回転翼機。まあ、元はロシアの技師だったシコルスキー博士が考案した垂直離陸、着陸可能な航空機になるよ。まあ、固定翼機と違って機体重量のすべてをこの回転翼の揚力で賄わないとダメだから強力なエンジンが必要になるわね。で、その強力になればなるほど大型化するわけで、そうなると搭載できる重量が減るということになるわね。まあ、今のところ人命救助やら哨戒程度だろうけれど

この機材もまた小型で強力なジェットエンジンを搭載することで大化けする分野になるわね。まあ、大型化する機材だけど全通甲板をもって格納庫もあるなら回転翼機母艦として運用はかのうとなるわね」

 

「そうかとなると。対潜哨戒や索敵くらいしかだろうね」

「そういうことになるかな。龍驤たちも離艦促進装置を搭載することは不可能じゃあないけれどそうなると君たちの完全真っ平では無理になるんだよねぇ。離艦促進装置の構造上艦首にあるブリッジに装備することになるからね。

となると島型艦橋がひつようになるけれど龍驤のサイズでは無理があるしね。まあ、鳳翔も初期にはあったけれど結局撤去してしまったそうだね」

 

「そうか。となるとウチも引退やろうなぁ」

 

「まあ、無理にとは言わないしそれに下手に改造も危険がたかいからね。だた、回転翼機は着陸場所を選ばなく物資輸送や兵員輸送にうってつけということは龍驤達には強襲揚陸艦としての運用もありだと思うね」

 

「そうかありがとな。ところで強襲揚陸艦ってなんなのよ」

 

「そうだな。あきつ丸や神州丸のような敵地に乗り込んで攻撃する船になるわね。

で、搭載されている飛行機や回転翼機で敵陣を攻撃し内部のドックないしは後部の傾斜から上陸用舟艇や水陸両用車両をおろして沿岸に乗りつけて歩兵を下す船になるよ。まあ、いずれ連合軍もそれを実用化するさね。

だからあきつ丸たちはその始祖ともいえる存在さ。で、話は戻るけれど現時点でジェット運用に一番近いのが大鳳あんたになるわね」

 

「なぜかしら。理由を知りたいわね」

 

「あなた、飛行甲板が木製じゃあなくて装甲甲板でしょならばジェット運用のために飛行甲板の改造と機関換装がひつようになるわね。ジェット機は速度が速いからアングルトデッキで着艦ということになるわね。

判りやすく言えば長方形で一番長い直線となると斜めが一番長くなる。そういうことよ。でも、大鳳とて今のサイズでは大型化するジェット機には対応するのも厳しくなるわね。ガチでジェット運用するとなったら私か

それ以上の排水量がひつようになるわね。それに動力も核反応炉を搭載した船になるでしょうよ」

 

翔鶴が質問する。

「では具体的にどれくらいの排水量が最低限必要になると思いますか」

 

「そうねぇ。大体7~10万トン以上といったところかな。私のサイズでもちとたりないかもしれないけれどね。そしていずれ米帝も巨大な空母を量産するでしょうね。まあ、さすがにエセックス級のような圧倒的な

数はないと思うけれど8~10万トン前後の大型空母を十数隻は作るほどの銭はあると思うぞ。当然空母は船だけじゃあ只の張りぼてだから当然攻撃、防護の要でもある搭載機も用意するわけだ。そして当然超音速ジェット機が主体ということになるだろうね。まあ、最も米帝も核の威力をしったら空母の価値は無用として建造を控えるだろうがね。くくく」

 

「そう。じゃあ私はそのジェット運用がしたいから大規模改造を受けるよ」と雲龍が言う。

 

「あんた。名前は確か」

 

「雲龍になるわね。信濃貴方よりも進水と竣工は早かったけれど、私も何も戦局に貢献することなく台湾沖であっけなくだけどね。ならばやれることやる。そうだ。これ見てくれるかしら」

 

そう言って雲龍は胸元から一機の機材を取り出す。

 

「これは一体」

 

「これは特別攻撃機「桜花」という。いわば人間爆弾。私はフィリピンにこれを運ぶ途中でやられたけれど。信濃あなたならこれを真っ当な形にしてくれると信じている」

 

「そうか。だが、雲龍いいのか下手するとあんたのその体を損なっちまうことになりかねない。私としては君のその体を損なわせるのはどうかとおもうがね」

 

「そう。まあ、とりあえずレシプロで十二分に戦うためにカタパルト装備はできるかしら」

 

「そりゃ。問題ない。まあ、とりあえず雲龍達正規空母組はカタパルト搭載でいいか。まあ、希望があればジェット改造もあるけれど大規模改造になるとおもってくれ。あとは下手すると二度と動けなくなる危険性もあるからその辺をよく考えてから結論をだしてほしい」

 

そんな感じで空母達といろいろと会話をしていたら五十六がやってきた。

 

「どうやら。空母達とはうまくいったようだな。信濃と言ったな。本当にジェットという奴が次世代の航空機となるのか」

 

「間違いないね。で、地上で日本は敗北となるから米帝は間違いなく航空機を目の敵にするからね。で、奴らはジェットの開発を進めるさ。で、日本の翼を根絶やしにして奴らの機材を買わせるというやつさ。

輸出モデルってやつをな」

 

私がそういうと五十六は言う。

 

「たしかにそうだろうな。わしの判断は間違っていたということになるのかな」

 

「だけど、奴らの方から対外資産凍結という。行為を米帝の方が仕掛けてきたとなれば先に手を出したのは奴らの方さ。まあ、はっきり言えば日露戦争の対馬沖でパーフェクトで勝ったことがすべての元凶だな。

これが三笠などの主力艦の大多数が損傷したとかならば、勝つには勝ったがという状況となるだろうな。で、大陸の権益を得たとしても負債が多すぎて債権国の米英に朝鮮半島なんかを物納ということになっただろうね。

まあ、そうなるとイギリスとしても本国からここまで艦隊をというのは補給上大変だから多分日本に用心棒を頼んでいたと思うがね。

そして、東郷閣下と伏見宮殿下の二人とも死亡となればネルソンと同じく

歴史に名を遺す名将となっただろうね。

あの人は長生きし過ぎたのが最大の汚点と言えるね。あ、対馬沖に五十六も参加していたんだったね。確か日進という船に乗っていたと聞いたが」

 

「その通りだ。しかし、信濃君は随分とずけずけと物事を言うが良いのか」

 

「構わないよ。どうせ、私は誰からも好かれず、期待もされず、持て余していた。はみ出し者だからね。そうだ五十六もジェットに乗ってみるか私が飛ばせるのでな」

 

「おいおい。本当か。大丈夫だろうな」

 

「問題ない。私もうでは確か飛行機飛ばせる」

 

そんな感じで五十六に飛行服を着せてその上に耐Gスーツに樹脂製の飛行帽を装備させてジェット機の前席に乗せてあげた。

「私が創造した。ジェット練習機だよ。例によって操縦装置には触らないでほしい。それと酸素マスクを装備してください。高高度を飛びますので。下手すると低酸素症であの世逝きですので」

 

「判った。大丈夫だ。酸素の流入を確認した」

 

「了解。離陸前チェックリストクリア。では参りますぞ」

 

という感じで約30分のフライトをやったわね。まあ、通常飛行にくわえてインメルマルターン、バレルロールなんかをやったわね。そして着陸すると」

 

「五十六さんよ大丈夫か」

 

「どうにか。しかしながら。うぷ。げぇ」

 

とまあ、Gに酔ってしまったようだね。

 

「スマナイ。君の衣服を汚してしまったようだな」

 

「別にそれは良い。私も壮年というのを忘れて高G挙動をしたからね。で、空を飛んだ感想は如何に」

 

「わしも年を取ったと思い知らされたな。だが、貴重な経験をありがとうな信濃」

 

それを聞いて私は言う。

 

「どういたしまして。まあ、ジェットのすごさをと思ってね」

 

「となると。そのなんだわしらの中にはパイロットがいっぱいいるんだそいつらにジェットの操縦を教えてやってくれまいか」

 

「そりゃあ。構いませんがはっきり言うとジェットはまだ未知の領域故空中で爆発したりする危険な代物ですぜ。それに非常時の脱出もそれ相応の装備が必要になるし、舵もスロットルもレシプロとは全く違ってくるけれどね」

 

それを聞いた山口が訪ねてくる。

 

「君が信濃だったな。私は山口多門だ。さっきからジェットのことを言っているが具体的にどう違ってくるのか教えてくれるか」

 

「ええ。いいですよ。今までの飛行機は方向舵や補助翼なんかはワイヤーを介して人力で動かしていたよね」

 

「そうだな。大型機はべつだが」

 

「で、速度が上がるにつれて舵はとても重くなりジェット戦闘機になると補助翼などは人力ではとても動かせない代物になって油圧モーターによる操作になるわけ。だから舵の反応などをということで昔からの

感覚が使えなくなるわけ。

まあ、わかりやすく言えば今まで馬車を転がしていた御者にいきなりトラックを運転しろというものですぜ」

 

「なるほどなぁ。言いたいことは判った。なるほどな。こちらの戦局はどうにか講和に持ち込めたが。娑婆の方はどうなのだ」

 

「言いにくいけれど。じり貧ですね。私も満足な艤装工事もできずに無理やり出航させられて案の定雷撃食らってお陀仏でしたからね」

 

「そうだったのか。信濃だったな。わしらは君の味方だからな。ところで長官に着せていた太ももに着けた袋のようなものは何かね」

 

「アレですか。あれは耐Gスーツですね。知っての通り今のレシプロ戦闘機でも旋回を続けると足に血が下がって目の前が暗くなるブラックアウトという症状が発生するのですが、その発生をなるべく抑えようとするために足を締め上げて上半身に血が集中させるようにする装備ですね。

で、これからの戦闘機パイロットには標準装備になるでしょうね。そしてジェット機の速度で脱出も高速度過ぎて手動で風防は開けられない

から非常時には火薬で風防を飛ばして座席ごと射出させて落下傘降下という脱出方法になるでしょうね。多分これからのジェット機の標準装備になると思いますね。それからレーダーの発達なんかで艦戦、艦爆、艦攻

の区別がなくなり、汎用戦闘機と空中哨戒機、対潜、救助用ヘリコプターの搭載になると思いますぜ」

 

「そうかそのような装備が必要か時代はどんどん進んでいくのだな」

 

「そうですよ」

 

「ところで、これほどの戦闘力があるならコロシアムで闘士としてやらないか。腕次第でいくらでも稼げるぞ。どうかね」

 

彼の提案に私は言う。

 

「もしかしてボスは五十六なの?それなら入ってもいいけれど。あと土佐も一緒に入れてくれるかそうでないなら私は・・・」

 

「もちろん。ボスは五十六さんだ。そして土佐も構わんぞ」

 

「だとよ。土佐一緒に暴れよう」

 

「そうだな。信濃。君なら最上位ランクもあっという間だぜ」

 

とまあ、そんな感じで私は五十六達と共に活動することになったね。

 

そんなことをしていると大和たちが天界へと来たようだね。まあ、私を見て大和も驚いていたようだったけれど。そして大和たちも五十六と共に行動することを決めたようだ。

まあ、大和もついぞ見ることがなかった妹に出会えてだな。まあ、大和は武蔵とタッグを組むということになったわね。

 

 

 




実はこの後どう展開しようかまだ決まっていませんので何時公開されるかわかりませんが気長にお待ちください。

ではこれで
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