大和型3番艦「信濃」の奇妙な旅路   作:ナイトーテンマ

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第7話 仕事を干され剣闘士を事実上引退することになる

「おい。筋が違うぞ。わかってんだろうな」

 

「私はあんたたちの筋書き通りに事を進めたよ。でも、流れ弾が相手に命中するなんて予測できるか。で奴らは大破戦闘不能で負け、私は損傷するも

飛行可能と判断されて勝った。それだけの話だけどね。言っとくけれどあんたたちの八百長の証拠はすでにとある奴に渡しているからね」

 

「どうやら。いい度胸だな。おい。野郎ども。このアマにここの流儀をおしえてやんな」

 

と言って黒服にサングラスの連中がずらりと並んだわね。で、手には革製のブラックジャックやらメリケンサック、トンファーにチェーン、ジャックナイフそれに特殊警棒という剣呑な獲物を持ってきたようね。

 

「どうやらあたしを殺すつもりなのね。ならばこちらも容赦はしないよ」

 

奴らが襲い掛かる前に私は流れるような動作で奴らを次々と戦闘不能状態に陥れていったわ。そして数分後。

 

「野郎。なめやがって」

 

そして、マッチメーカーの一人が拳銃を抜き私に銃口を向けたので私はとっさに小刀を投げて奴の腕に命中させそのまま締め落としたわね。

 

で、それらの騒ぎを聞きつけた連中がやってきたわね。

 

「信濃これは一体どういうことなのだ」と長門が訪ねてきたので私は答える。

 

「どうやら、こいつら私が先ほどの試合でやつらが描いたシナリオに沿わなかったから殺そうと武器出してきた。だからこいつら半殺しにした。そもそも戦った給金すら

満足に支払っていなく燃料すら事欠く状況で、大金見せられて奴らのシナリオ通りに試合を進めたけれど最期の最後にラッキーヒットであたしが勝ったそれで奴らトサカにきて

あたしを殺そうとしたから防衛のために反撃した。長門。憲兵に引き渡すのか」

 

私の質問に長門は答える。

 

「まあ、そうなるが向こうから手を出してきて、武器を出した以上。正当防衛として起訴はされまい。信濃心配するな私や五十六達がお前を弁護する。お前には返しきれないほどの恩義があるのでな」

 

「はて?長門にあたし何かしたかしら。それよりも現世で私のことを散々殴ったりしたけれど」

 

「む。確かにそうだな。だが、陸奥からいろいろと話を聞いた。それで信濃。君に恩義を感じたそれではダメか。まあ、信濃。君が私を憎むのは良い。憎まれて当然のことをしたからな。

だが、私は信濃を支持する。それに土佐のことも見てくれて感謝する」

 

それを聞いた私は答える。

 

「あたしがここにきてハブられていたところに土佐が寝床と食い物をくれた。だから彼女にガチの艤装を渡した。それだけ。ところで長門もコロシアムで試合しているのだよね」

 

「ああ。一応、私もビッグセブンの一角だからな。それがどうした」

 

「うん。ファイトマネーとかはどうなの?それから燃料弾薬はどうなのだ」

 

「ああ。金は相当中抜きされているな。燃料などはどうにかやりくりしている。もっとも重油と言っても殆ど瀝青に近いような代物ばかりだがな」

 

「そうか。出頭するよ。すくなくてもブタ箱なら食い物の心配はあるまい」

 

という感じで私はそのまま自首したわね。まあ、結果としては正当防衛で不起訴、無罪放免となったわね。

 

で、それから私の試合の数は目に見えて減ったわね。あったとしても戦艦だの空母混成部隊相手に私と鳳翔、瑞鶴、翔鶴達と水雷戦隊でどうにかしろというような代物だったわね。

で、試合後・・・。

 

「御免。信濃。私たちがふがいないばかりにあなたに深手を負わせてしまって」と瑞鶴が言うと私は答える。

 

「結果的に我々が勝ったそれでいい。ところで装備の使い勝手はどうだ」

 

「それは問題ないわ。鳳翔さんの手を煩わせてしまって」と翔鶴が言うと鳳翔は答える。

 

「いえ。わたくしも戦士のはしくれ皆さんの足を引っ張らずに済んでよかったのですが、この試合信濃さんに頼りきってしまい。そして私の力不足を感じましたね」

 

「そうか。私もこのケガではしばし戦えないわね。だけどプロモーターは私をこき使うでしょうよ」

 

「そんな。そのケガでは無理ですよ。私たちがどうにかしますので信濃貴方は・・・」

 

「奴ら私が目障りなのさ。取り合えずけがを治すよ」

 

そういって私は簡易ドックへと入ろうとするとプロモーターに呼び止められたわね。

 

「また勝ったようだな。で、どうなんだ俺たちのものになる気はあるのかな。君が是としなくても他の連中を当たるだけだがな」

 

「ふん。少なくても我々はあんたらの狗や八百長をやるほど落ちぶれていないさ。で、最近あたしらに対して嫌がらせしているようだけどはっきり言えば返事は否だ。我らは八百長なぞはしないさ。長門達も同様だ」

 

「ジャップの分際でてめえらは連合軍に負けたんだ敗軍の連中はおとなしく連合軍のいいなりになれ」

 

「なるほど。それがあんたらメリケンやらジョンブルの回答ということか。で、どうする。私を殺すのか今の私ならいつでもやれるぜ。だが、ここで私を殺したなら帝国海軍の全艦艇が連合軍の村を襲うことになるぜ。再び抗争の

勃発だ。今度は核反応弾の応酬となるだろうぜ。そうなればお前らも仲良く滅ぶ。どうする。あんたらにその度胸があるかしら」

 

「このアマ。いい加減にしやがれ」

 

「いい加減にしやがれか。じゃあ具体的にどうすればいいのかしらまさか引退しろとか言うのかしら。引退しろというなら隠退するけれど」

 

「ふん。まあいい。今はおとなしくしよう。だが、われらに盾突いた以上どうなるかその身で思い知ればいい」

 

そんな感じで奴らは去ったね。で、それから私の試合は無くなったわね。で、観客からもなぜ信濃を出さないとかブーイングが出ているそうね。で、興行が終わったある日

 

「おう。今日も出番なしか」

 

「そうだよ。まあ、プロモーターやら興行主の八百長を断った以上覚悟はしていたがまさか公もあからさまに嫌がらせをしているよ。ファイトがないから参加費としてのはした金だけだ。

これじゃあ足代にもならん。で、食えないから近くの川やら海岸で魚取って糊口を凌いでる。五十六どうやら奴ら私を日干しにして屈服させようとする腹のようだよ」

 

「そうかアメリカなどにも困ったものだな。しかし、ここまで落ちぶれていると他の連中が知ったら悲しむぞ特に大和あたりが」

 

「でしょうね。でも、姉さんたちと違って私は誰からも期待もされなかったし、知るものもほとんどいない幽霊のような存在。ならばどうしようとという奴だ」

 

「そうか。明日試合がある。どうやら大和たちと組んでガチファイトという事だ。奴らを見返してやりな」

 

「ありがとな」

そして五十六と別れ、翌日に試合が行われて結果は私が勝ったよ。そして私と土佐の二人で住処に帰ろうとした矢先に襲撃されたわ。

 

「あんたらを見たところ鎌倉武士とお見受けするけれど闇討ちしなかったのは褒めてあげる。私の名前は大日本帝国海軍大和型3番艦空母信濃。と知っての襲撃かしら」

 

「その通り。我の名前は源 九朗判官 義経以下30名そなたの首をもらい受ける」

 

それを聞いて私は言う。

 

「なるほど。命惜しくばそのまま引き上げろ。というよりも貴方方に恨みを買われるようなことはしていないが。まさか賭け事で負けたからその腹いせなのか」

 

「われらを見くびるな。そのようなことではない。が、依頼を受けた以上はそれを遂行せねばならん。それがわれらの意地」

 

「そう。で、その鎌倉武士を依頼した依頼人は誰かしら。はっきり言えばあんたらなんか鎧袖一触となる。私も無益な殺生はしたくない。故に依頼人を知りたいのだけどね」

 

「われらの口を割りたければ実力を見せてもらおうか」

 

「判った。ならば御免」

 

といって私は鎌倉武士たちを一瞬の行動で奴らを沈めて丸裸にしてやったわ。

 

そして頭に再び問う。

 

「みぐるみ剝がされたわけだけど、まだ戦う意思があるかしら?あるなら今度こそ容赦はしないけれど」

 

すると奴らも平服して降伏の意思を出してきたわね。

 

「われらの負けである。最早武士の面目故に自害しようにもままならぬか・・・。如何様にもするがいい」

「じゃあ。あんたら単体で私を襲う理由が無い。ならば依頼人がいるはず。それを教えてもらえるかしら」

 

「よかろう。我らに仕事を依頼したのは・・・」

そして彼らから話を聞いた私は言う。

「なるほど。このまま戻ってもあんたらは依頼人から殺されるでしょうね。とりあえず土佐。あんたはこいつら引き連れてあたしたちのねぐらに連れて行って。こうなればへそくりも出すわよ。で義経だったわね

私に負けた以上首を取られてもだろうけれどさすがにそれはあれだからあんたらの髻を貰うよ。心配するないずれまた髪は伸びる」

と言って私は代表者の髻を切って、奴らの依頼主の所に来たわね。

 

「ここがメリケン村のカポネファミリーか。あんたらのボスに会いたいのだがね」

と、あたしが言うと門番のチンピラが言う。

「貴様のようなジャップにボスが会うとおもうのか。一昨日きやがれ」

 

「そう。それが信濃がボスに話があるというのでもかしら」

「信濃だと。判ったボスに取り次ぐ」

そして待つこと数分私は入念なボディチェックを受けたわね。で、まあ、それでも疑われるのは癪だから私は全裸になったわね。

「これなら問題ないでしょ。何にも持っていない全裸だ。これなら用心深く臆病なボスでもあってくれるかしら」

「問題ない。衣装はこちらで預かる」

「そうしてくれるかしら」

 

そしてカポネファミリーのボスであるアルカポネとしっかりと話し合ったわね。まあ、要するに私はコロシアムの試合には二度と出ない代わりに日本の連中の中抜きと八百長を辞めろという確約をしてもらったわね。

で、もしもその約束を違えた場合私が興行の胴元たちすべて滅ぼすという脅しにも近いような要求をだしたわね。

で、その結果。

 

「判った。君の要求を全て飲もうではないか」

「そう。ありがとね。ついでにと言っては何だけど退職金ももらおうかしらね。おおよそ800万ドルほど」

「足元見るのかね」

「別に何の罪もない武士団を雇って私を消そうとしたんでしょ。何ならこの一件を評議会にばらしてもいいんだよ。興行主たちが結託して八百長をしてるとね。物的証拠も証言も皆そろってる。

でも、それをすれば天界の連中が食えなくなる。だから私が消える代わりに口止め料をもらうということなんですがね。パスタの国出身のヤーさん」

 

「わかった。800万ドルという大金は今すぐは用意できん数日待て」

「別に現ナマでなくてもいいよ。10万ドルの小切手を80枚切ればいいだけの話でしょうが。それともそれすら出来ないのかしら」

「判った要求に従おう」

という感じで小切手を受け取った私は預かっていた衣装を引き取って引き揚げたわね。

で、私が引き揚げた後。

 

「ボス。あの尼をどうします。消しますか」

「よせ。あれは艦娘。我ら人族では勝てんよ。それにわれらが約束を破れば彼女は間違いなく我々ファミリーだけではなく他の興行主たちも滅ぼすだろうよ。全裸で来たのは彼女なりの誠意なんだろう。

潮時かもしれん。我々のファミリーは興行を辞めて別の仕事にシフトするぞ」

 

「ボス。無念です」

「つまりこれは警告だったのだろうな。まあ、いい。コケにされたというよりもあれほどの力の差を見せられた以上はな」

 

という事で私の知らぬところでマフィアファミリーを解散させたという名前がたったようね。

 

で、私はその足で五十六の所に行ったわね。

 

そして襲撃があったことそれからその依頼人にあって私が引退する代わりに他の連中の中抜きを辞めてもらうように話をつけたという事を伝えて私は武家たちの所にきたわね。

 

すると彼らは皆私にひれ伏していたわね。

 

「われら武士団30名。信濃殿にお仕えします如何様にしてかまいませぬぞ」

 

「ちょ。ちょっと。私一人でも食うのがやっとなのにあんたら30人も抱えることなんて無理よ」と私が言うと義経はいう。

 

「われらの食い扶持はわれらで稼ぐ故にその心配はご無用である。寝床もどうにかするので」

 

それを聞いた私は言う。

「判ったわ。それなら私と土佐の住んでるところに来るといいよ。あそこなら空いてる土地はあるから」

そんなかんじで 土佐の所にもどったわね。

 

で、私は土佐に今日の一件をすべて話して剣闘士を隠退することにしたことも伝えたわ。すると土佐は言う。

 

「そうか。信濃はこれからどうするのだ」

 

「そうねぇ。とりあえずこいつらを用心棒に仕立てようと思う。そのためには現代の装備を使えるようにしないとね。それと衣食住をどうにかしないとだしね。金は奴らからもらったけれどね」

「そうか。じゃあこの家を出ていくのか」

「そういうことになるね。土佐今までありがとね」

「なに。礼を言うのはこっちの方だ。無為無謬だった私を戦えるようにしてくれたからな」

そんな感じで私たちはともに最後の一夜をすごしたわね。

 

そして翌日。

「あんたらのことだけどこれからどうするか決めてほしい。私と共に用心棒や放浪の旅に出るのかそれともこの地にとどまって新たな道を歩むのか。強制はしない。生活に必要な銭も渡そう」

と私が言うと大半は私についてくと言ったわね。

で、何人かは思い知ったのか剃髪して坊主になるという奴らもいたけれど彼らにはある程度の銭を渡したわね。

 

そして私は彼らに対して最新の戦術を教え込ませるという仕事を得たわね。

 

続く

 

 

 

 

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