スーパーヒーロー戦記を模したと思われている謎の特異点、そこにあるいくつかのエリアの一つである『時代劇の様なエリア』にある林の中で四人の戦士が歴代スーパー戦隊の雑魚敵軍団と戦いを繰り広げていた。
「シッ! セイヤッ! ……まったく、
「オオグマスカイブルーで踏み潰したのに次々と湧いて来るな。……この物量は全盛期のジャークマター相手のレジスタンス活動を思い出す」
『『『GYAAAAAAAA!!!』』』
身長180センチぐらいの筋骨隆々な肉体を活かした豪快なキュースピアによる薙ぎ払いで雑魚敵を吹き飛ばしているのが、現宇宙連邦大統領を務めているコグマスカイブルー『佐久間小太郎』。
もう一人は跳躍力と俊敏性を活かして木々の中を飛び回りながらアタッシュカリバーで敵を斬り裂いているのが、
……卓越した戦闘能力で獅子奮迅の戦いぶりを見せる二人だったが、彼等が雑魚敵を倒すよりも早くどこからか追加の敵が現われる様な状況だったので流石に苦戦を強いられていた。
『『『GIGI GIGI GIGI!』』』
「チッ、本当に数だけは多いな。同じ様な有象無象の使い回しみたいだが……ゼロワン手伝え、纏めて吹き飛ばすぞ」
「おっ? いいねぇ!」
増援に現れた新たな雑魚敵を前にコグマスカイブルーはゼロワンに指示を出しながらコグマキュータマをキュースピアにセット、その指示に笑みを浮かべて答えたゼロワンも手に持ったアタッシュカリバーにフリージングベアープログライズキーを差し込んで、それぞれの武器に同じ極寒の
そうして二人の武器がX字を描く様に振り下ろされ、そこから放たれた極低温の斬撃波は途中で混ざり合い絶対零度の冷気となって新たに雑魚敵軍団を一瞬で凍りつかせた後に粉々に粉砕した……のだが、そこにまた新たな雑魚敵軍団が現われるという悪循環となっていた。
「うげぇ⁉︎ まだ来るのかよ!」
「ふん、いくら来ようともぉ!!!」
『GYABE⁉︎』
それを見て辟易するゼロワンを尻目に、コグマスカイブルーは襲い掛かってきた中にいたインダベーの一体へ首に装備した伸縮自在の『コグマフラー』を伸ばしてその首を絞めあげつつ、そのまま片手で振り回しながら即席のモーニングスターの様に他の雑魚敵にぶつけまくった後で投げ飛ばして爆散させた。
「退かぬ! 媚びぬ! 恐れぬ! 何故なら私は宇宙連邦大統領だからだぁ!!!」
『GYOEEEEEEE!!!』
「わーお、これが大統領魂ぃ……」
「……わー、私の知ってるコグマスカイブルーと違うー……」
そんな
彼女は更に追加で固有武器の『ゴセイサーベル』を取り出して、右手にブラスター、左手にサーベルを持って雑魚敵達を打ち倒していった。
「プレッシャワーカード、天装!」
そして迫る敵がび武器だけでは対処出来ない数だと判断すると、彼女はテンソウダーにプレッシャワーカードを天装して水流波を発生させて纏めて押し流しつつ、その隙にブラスターの先端にドルフィンヘッダーを装着した。
「私はあんなに派手に出来ないから、地味に確実に行こう……ドルフィンバレット!」
『『『GYAAAAA!?』』』
そのまま彼女は水流で体勢が崩れた雑魚敵達に向けてドルフィンヘッダーを模したエネルギー弾を放って纏めて吹き飛ばした……が、その隙を狙って新たに現れたジュッカラゲ・ナナシ連中・リンシー・ドロドロの集団がゴセイグリーンの横合いから襲い掛かった。
『『『『GYEGYAAAAA!!!』』』』
「くっ、和風系雑魚敵軍団か「獣拳技・捻捻弾!!!」おっと?」
慌ててゴセイグリーンがブラスターを抜き放つよりも早く、和風系雑魚敵軍団に研ぎ澄まされた激気の弾丸が次々と浴びせかけられた……それを行ったのはゼロワンの同郷に転生者であるライノセラス拳の使い手・ゲキチョッパー『真咲研二』だった。
彼はそのまま和風系雑魚敵軍団に接近しつつ右腕に持つサイブレードを下部の刃を展開した『サイブレードカッター』へと変形させ、『激気研鑽』により研ぎ澄ませた激気の刃による斬撃『獣拳技・鋭鋭刀』によって次々と斬り裂いて行き、それを見たゴセイグリーンもブラスターを連射して援護していった。
『『『GYAAAAA!!?』』』
「はい、和風系雑魚敵軍団一丁上がり! ……でも、リンシーはどっちかと言うと中華系じゃね?」
「確かにリンシーのモデルはキョンシーだから、東洋風雑魚敵軍団とか言った方が正解だったかな」
「東洋風でも西洋風でもどっちでもいいんだけど……またこっちに近づいて来る雑魚敵の反応があった。キリがなさすぎだろ」
「さて、どうするかな」
そうして粗方の雑魚敵を倒し終わった彼等は一旦集合したのだが、ゼロワンから自身のセンサーで遠くにいる雑魚敵の反応をキャッチした事を伝えられると今後どうすればいいのかを話し合い始めた。
「これまでの交戦データによると敵は一定以上増えない代わりに、倒しても倒しても際限なく出て来るみたいだが」
「……個々の実力はかつて戦った者達と比べるとかなり弱いんだがな。……インダベーも『ギョイサ』とか言わないというか、鳴き声はコピペみたいに全部同じだ」
「掲示板で意見が出ていた『ガワだけ真似した』という特異点の特性が関わってるのでしょうか?」
「じゃあつまりスーパー戦隊お馴染みの『何処からか現われる雑魚敵』を再現してるとか……危ねぇ⁉︎」
だが、その途中でゲキチョッパーが雑魚敵とは別方向から自分達へと向けられる殺気に気が付き、直後にそちらから猛スピードで飛んできた火の玉を見て咄嗟にそれをサイブレードで斬り裂き仲間を守った。
……彼等が慌てて攻撃が飛んで来た方向を向くと、そこには燃える釘バットを持つ赤い本の様な頭部をした怪人──ライダーワルドの姿があった。
「お前は……ライダーワルドか。ようやく『スーパーヒーロー戦記』らしくなって来たか?」
「おい! 俺達をこんなところに呼び出して何を企んでいるんだ!」
「こんな雑な特異点を作って何を考えているんだ?」
『ふむ、この程度の不意打ちぐらいは対処するか。戦闘能力だけは無駄に盛られた
「何を言って……?」
この特異点に於ける初めての雑魚敵では無い怪人を見た彼等はとりあえず情報を得ようと色々と問い質したのだが、意図的かそうで無いのかライダーワルドはそれを無視して両手持ちにした釘バットに炎を纏わせながら高速回転して先程と同じ炎のボールを次々と打ち放って来たのだ。
『喰らえ! 紅蓮回転千本ノック!!!』
「のわっ⁉︎ ライダーワルドってこんな技使って来たか⁉︎」
『ふん、こういう
「何か言ってる事が要領を得ないわね……ディフェンストリームカード、天装!」
何か理解出来ない事を言いながら大量の炎球を飛ばして来るライダーワルドに対して、彼等も各々持っている武器で打ち落として防御していくが、それでも防ぎきれないと判断したゴセイグリーンが天装術による水流の壁を作り出して攻撃をシャットアウトした。
……だが、そうしている間に別方向から近づいて来た雑魚敵軍団によって彼等は挟み撃ちにさせられてしまったのだ。
『『『『『GIGI GIGI GIGI GIGI GIGI……』』』』』
「前方にはライダーワルド、後方には雑魚敵軍団……挟まれたか」
「ディフェンストリームもそろそろ切れそうだし、ライダーワルドの方は接近戦に持ち込む気なのか釘バットを振りかぶってこっちに来てる」
「ちょっとピンチかな。……向こうのライダーワルドもかなり強いし、もう体力温存とか言ってられないか」
「……仕方ない、こっちも手札を切るかな」
そんな状況になって彼等はこれまでの『敵は弱いし何が起こるか分からない特異点だから負担の大きい能力は温存して戦う』という方針を捨て、各々が自分の
……その直前に地面から突き出た
「バナナ⁉︎ バナ⁉︎ バナナ⁉︎」
「“バロン”だ!!!」
「まあ、落ち着け『ランサー』。地面から突き出てるのはどう見てもバナナだ」
そんな光景を見て思わずゼロワンは(お約束の)叫び声を上げてしまうが、直後に雑魚敵に銃撃を見舞いながら現れた紫色の『ライドブースター』に乗った仮面ライダーバロン『サーヴァント・ランサー』と仮面ライダーチェイサー『サーヴァント・ライダー』を見て援軍が来てくれたのだと納得した。
『チィ! “カルデアのサーヴァント”達か!!!』
「その通りだよ」
『ッ⁉︎』
現れた者達を見たライダーワルドが忌々しげに声を上げると同時に、上空から
「さて、この特異点を作った理由、転生者達を呼び寄せた理由、色々と聞かせてほしいんだけど……」
『答えてやる義理は無いな……出でよ!!!』
尊の問いを一蹴したライダーワルドは本型の頭部を光らせるとそこから大量の小さな歯車を周囲に撒き散らし、やがてそれらは集まって組み合わさり
そして、その歪に組み合わさった歯車が弾け飛ぶと共に怨念が滲み出た様な悍ましい音声と共に五体の『アナザーライダー』──アナザー龍騎、アナザーエグゼイド、アナザーゼロワン、アナザーブレイド、アナザーキバが現れたのだ。
『『『『『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️……』』』』』
「アナザーライダーだって⁉︎ ライダーワルドにそんな能力あったか⁉︎」
『
それに加えてライダーワルドの呼び掛けに応えて再び何処からかスーパー戦隊の雑魚敵軍団が現れて、アナザーライダー達と共に転生者達を取り囲んだ。
『さて、カルデアの連中は来ることは予想出来ていたが、
「……ふーん、随分と俺達への当たりが強いね」
ライダーワルドの発言に疑問を覚えた尊だったが、とりあえず今はこの場を切り抜ける事が先決だと思い直して腰に『ゴーストドライバー』を展開し、懐から『オレゴーストアイコン』を取り出してセットした。
……するとドライバーから『パーカーゴースト』が飛び出して周囲を飛び回り、尊自身も印を結んだ様な変身ポーズを取りながらドライバーのレバーを押し込んだ。
そして尊の身体がまず『トランジェント』と言う素体の姿になると共に飛び回っていたパーカーゴーストが羽織られ、最後に頭部へ『ペルソナパンテオン』が展開される事で数多の英雄と絆を結び命を燃やして戦う戦士『仮面ライダーゴースト オレ魂』への変身を完了した。
「……命、燃やすぜ!」
『ならば、お望み通りに跡形もなく焼き尽くしてやろう』
……そうして『ガンガンセイバー』を装備したゴーストと燃える釘バットを構えたライダーワルドの啖呵をキッカケとして、再び転生者ヒーロー達と謎の敵達の戦いが始まったのだった。
──────◇◇◇──────
397:転生悪魔セイバー
アナザーライダーまで出て来るとは……本当に俺達は援軍に行かなくていいのか?
398:カルデアのゴースト
この特異点がスーパーヒーロー戦記を模してるのなら呼び出した八剣士を集めるのが目的かもしれないし
……そういう判断だったけどこのライダーワルド明らかに原作より強いね
399:飛電インテリジェンス暁の帝国支社バイト
でもこっちにもう八人揃っちゃってますけど
400:仮面ライダードライブのライダー
呼び出された訳では無い俺達カルデア側のメンバーなら問題無いと踏んでの対応だったが
401:スクラッチ社暁の帝国支社社員
でもこのアナザーライダー達は普通に強いぞ!
402:命のシーイックパワー@TSゴセイグリーン
雑魚敵軍団も弱いんですが幾らでも現れて邪魔ですし!
403:仮面ライダーゴーストのアーチャー
そもそもガワだけ真似してるのなら八人揃えれば何でも良い可能性がある
404:仮面ライダー鎧武のランサー
敵の目的や素性自体もはっきりとしないしな
強いて言うなら俺達カルデアのメンバーに敵意を向けている事だが
405:姫赤侍@麻帆良学園寮在住
反転生連合を直接潰した相手だから当然じゃ無いのか?
406:小熊座の宇宙連邦大統領
ゴーストニキの懸念は分かるがこのままだとこっちがやられるぞ
誰かが切り札の一つでも使えば突破出来るかもしれんが
407:カルデアのゴースト
うん、やっぱりまずはここを切り抜ける事が先決だから援軍を頼むよ
それに今は筋書き通りに動いて向こうがどんな行動を取って来るのか見るしか無さそうだ
408:S.O.N.G.所属OOO
分かった、それならタジャドルで飛んでいくか
409:転生悪魔セイバー
クリムゾンドラゴンなら飛行は出来るからすぐに着く
410:CARAT専属イラストレーター
仮面ライダーなんだからバイクは使わないの?
411:カルデアのゴースト
>>410
それ以上はいけない
412:S.O.N.G.所属OOO
だって自販機無いし
413:転生悪魔セイバー
だって舗装されてない道なら飛んだ方が早いし
414:飛電インテリジェンス暁の帝国支社バイト
人工衛星から投下されるなんて非効率的なシステムは廃止すべき、というかした
415:個性・地獄の番犬
はいはい、どうせ一話二話ぐらいしか出てこないバイクの話はそれまでだ
今は戦闘に集中しなさい
416:姫赤侍@麻帆良学園寮在住
それと私達は飛べないから飛べる人間だけを先行させる事になる
417:小熊座の宇宙連邦大統領
掲示板への書き込みは後にして戦いに集中しろ
いくら思考入力が可能と言っても限度があるぞ
418:カルデアのゴースト
すまない、とにかく報告は以上! 詳しくは戦闘が終わった後で!
419:命のシーイックパワー@TSゴセイグリーン
ライブ中継もしておくからこっちの状況把握はそこで
420:他作品世界を巡る破壊者
おk、まあバイク撮影は色々面倒だから
421:他作品世界を巡る怪盗
そもそもバイクを用意されないライダーも最近は多いよね
422:カルデアの王者
しかし敵の素性が一向に掴めないな
何と無くだが俺達は一方的に敵の手の上で踊らされてる気がする
423:ニンニンジャーのアサシン
やはりあのチェイテピラミッド姫路城を調べるべきではないか?
明らかにあれだけは『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』の要素から逸脱してるし
424:世界を守る剣@現在高校生
アレはFGO世界のモノだしな
それを配置した黒幕に何か縁のあるモノなのかもしれん
425:アルティメットクロスの宇宙海賊
つまり黒幕は“FGO系世界”と何か関係があると
確かにインパクトでごまかされてたが言われてみればあの城があるのはおかしいよな
426:他作品世界を巡る破壊者
じゃあ、その辺りを考慮しながら調べてみるか
あとがき・各種設定解説
バイトニキ&社員ニキ:出身世界『ストライク・ザ・ブラッド』
・時間軸としては某第四真祖の子世代が活躍する未来世界出身で、それぞれ2代目飛電インテリジェンス社長の息子とスクラッチ社“元”特別開発室室長のお孫さん並びに“現”特別開発室室長の息子さん。
・彼等の世界では昔日本で『ゼロワン』や『ゲキレンジャー』に近い事件があって既に解決済みといった感じであり、事業拡大の為に暁の帝国に進出した模様。
・二人とも子世代、通称『暁の帝姫』達とは同年代で面識があるが『彼女達第二世代の吸血鬼でお姫様だから畏れ多いし、何よりコナかけようものなら親バカ第四真祖に眷獣嗾けられそうだし……』という理由で程々の距離感で接している(と彼等は思っている)
命のシーイックパワー@TSゴセイグリーン:自称普通の護星天使
・原作に於けるマジス氏のポジションにTS転生した人で、地上に派遣された後でどうにか死亡フラグを乗り越えて最後までゴセイジャーとして戦った。
・性格はシーイック族らしく冷静で温和な感じでチームのサポートや仲裁を熟す役割で、戦闘ではサーベルとブラスターと天装術を駆使して戦うサポーター的万能型。
仮面ライダーゴーストのアーチャー:銃を撃つからアーチャー
・その真名は当然仮面ライダースペクターこと深海マコト……のコピーの一人に転生した人であり、実はカルデアのゴースト『天空寺尊』とは同郷。
・この世界線ではダントンが原作本編に介入する展開だったので、彼はアデルの指示を聞くフリをしながら掲示板で同じ転生者と分かった尊と掲示板で情報を流したり途中で寝返ったりして色々と活動していた。
・だが、無理矢理作られたコピーであるが故に寿命が尽きかけていた事や、本物の深海マコトが死に掛けた事によって、原作と同じ様に自分の生命力を彼に与えて死亡した。
・本物の深海マコトとは別人と言うことを強調する為に、サーヴァントになってからは自分の事を『アーチャー』と呼ぶように頼んでいる。
仮面ライダードライブのライダー:バイクとかに乗るからライダー
・真名はチェイスであり原作に近い世界でチェイスに転生した人で、原作と比べてコミュ力がちょっと高くなってる。
・色々と動いた結果ハート・メディック・ブレンの生存ルートを達成した剛の者だが、その代償として自分はゴルドドライブと相打ちになった。
仮面ライダー鎧武のランサー:バナナを突き刺すからランサー
・真名は駆紋戒斗で同じく原作に近い世界に転生したのだが、両親が死んだショックで記憶が戻ったので大体原作と同じ様な感じの性格になった。
・その後は原作通りに行動しつつ原作知識を使って自分の理念に合わない『愚かな弱者』や『傲慢な強者』を潰しながら世界を変える力を求めて奔走、最終的には原作通り『自分にとって最後の壁』と認めた強者である葛葉紘汰と原作以上の激戦を繰り広げて敗北した。
読了ありがとうございました。
このライダーワルドは“二次創作らしく”原作よりも大幅に強化されています。紹介されてアナザーライダーは原典の八犬伝世界に出て来た禁書のタイトルから選んで出しました。