ライダー転生掲示板・闇鍋系   作:貴司崎

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【緊急】スーパーヒーロー戦記特異点事件報告スレ【緊急】その八

848:管理人@逢魔時王

 よし、どうにかあの特異点に『仮面ライダーセイバー』を呼び込めたか

 ……これも彼女が諦めなかったお陰だ

 

849:管理人@赤赤

 直接的な干渉だと聖杯の力に弾かれるから間接的な後押しに留まったがな

 あくまで“彼女”の野良サーヴァントとしての召喚を補助しただけだが

 

850:他作品世界を巡る怪盗

 しかし未来世界線から『リリィでもあるセイバー』を呼び出すとはね

 妹君が“偶々”特異点に飛ばされた事といい管理人達は狙ってたのかな

 

851:管理人@逢魔時王

 >>850

 それに関してはこちらに一切関わりない単なる偶然だ

 ……或いは何らかの“抑止力”が働いた結果かもしれんが

 

852:管理人@赤赤

 とにかくこれで特異点に綻びが出来たから我々も動くぞ

 破壊者と宇宙海賊は打ち合わせ通りに

 

853:アルティメット・クロスの宇宙海賊

 分かってる、“スーパーヒーロー戦記”に則って介入するんだろ

 

854:他作品世界を巡る破壊者

 何せあの特異点は“出来の悪い二次創作”だからな

 向こうがその気ならこっちも精々利用させて貰うさ

 

855:ゲーミングウォズ

 こちらの方も準備は出来ているよ、我が魔王

 やはりお人好しが多くて助かるね、この掲示板は

 

856:管理人@逢魔時王

 うむ、ではそろそろこの舞台に幕を引くとしようか

 

857:管理人@赤赤

 この一件も思ったより長く続いたからな

 

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 ヒーロー達が『アスモデウス』によって消滅させられてしまい、ただ一人の少女(梨璃)だけが残されてしまった絶体絶命に窮地……だが、それでも諦めない彼女の思いに応え、時空の彼方から一人の少女(リリィ)──星の剣士『仮面ライダークロスセイバー』が降臨したのだ! 

 

「梨璃は下がってて。……大丈夫、“金色の時計っぽい人”と“赤くて胸に45って書かれた人”から大体の事情は聞いてるから! 隼人達の事は任せて!」

「え? あ、はい! 分かりました! ……ところで貴女は……?」

「あ」

 

 ……梨璃のその問いに対して、そう言えば『向こうから見たら初対面だった』と思い出して口ごもってしまったクロスセイバー……中の“彼女”的には自身の正体を明かしたい気持ちもあったのだが……。

 

「えーっと、あの人達から“ネタバレ”は禁止って言われてるから話せないけど、とにかく信じて!」

「……分かりました! お兄ちゃん達の事をお願いします、()()()()()()()()さん!」

「! ……うん、任された!」

 

 それでも、例え初対面だとしても自分を『百合ヶ丘のリリィ』として見て、そして信じてくれる梨璃の言葉に“彼女”は仮面の下の表情を綻ばせ、その上で改めて気合いを入れ直しアスモデウスに『刃王剣十聖刃(クロスセイバー)』の切っ先を突き付けた。

 

「じゃあ、そこの『アスモデウス?』さん、隼人達を元に戻してくれれば戦う事は無いんだけど……」

「それは出来ん……貴様こそ後ろの彼女を連れてこの特異点から出てくれないか。転生者などと言う存在するだけで世界の害となる者など忘れればいい」

「こっちもそれだけは出来ないよ。……だって隼人達が居たから“私”は今ここにいるんだから」

「……チッ、そう言う事か管理者共め……ならば、我らが盟主が掲げた【反転生】の理の下で正史へと還るがいい」

 

 そんな問答の後に突如として雰囲気を()()()()()()()()へと変えたアスモデウスは、体内にある二種のガイアメモリ(聖杯)の力を解放しての“転生者殺し”の力を圧縮した砲撃をクロスセイバーに向けて撃ち放った。

 

刃王必殺リード! 既読三聖剣!

 

 それに対して“彼女”は自身のレアスキル──“通常”リリィが一人一つ持つ事が出来る特殊能力──の内()()である円環の御手(武装並列使用)のS級固有技能・ヴァニシング(武装自在消去)によって左手の【グングニルSP.HY】を一時的に消した後、即座に『刃王剣十聖刃エンブレム』を操作して炎・水・雷の三聖剣の力を読み込ませる。

 

刃王必殺読破! 星烈斬!!!

「そう……なら戦おうか。マギリフレクター(魔力障壁)!!!」

 

 そうした後に『ハオウトリガー』を押して三聖剣──火炎剣烈火・水勢剣流水・雷鳴剣黄雷を呼び出し前方に交差させ、その上で魔力障壁と合わせて炎・水・雷の三属性のシールドと成して魔力砲撃を受け止めて霧散させた。

 ……アスモデウスの『対転生者』の力は確かに管理人レベルの相手にも通用する程に強力だが、そもそも転生者でない相手には二つの聖杯による魔力ブースト程度の効果しかなく、更に聖杯のリソースそのものが特異点展開やガイアメモリ側に取られている以上そのブーストも星の剣士相手では一方的に優位が取れる程では無い。

 

「チィ! やはり対転生者に特化させた聖杯の力ではそうで無い相手には有効打を与えられんか……ならば行け、お前達!!!」

「了解した! 我らが主人に仇名す者に死を!」鎧武ゥ!

「【反転生】の大義の元に! ページNo.33、外道衆の力よ!!!」

 

 ……と考えたアスモデウスは左右に控えたライダーワルドと戦隊メギドに眼前の“敵”を倒す様に指示を出し、それに応えた二体もこれまでとは段違いの殺気を放ちながら召喚した『アナザー鎧武』と共に武器を振りかぶり、或いは腑破十臓の武器である『妖刀・裏正』を呼び出してクロスセイバーへと襲い掛かった。

 ……それに対して“彼女”は()()()()()()()()()()()()無駄のない動きで、半身になりながら十聖刃を水平に両手で構えると言う迎撃の為の体勢を取った。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

ファンタズム(幻想未来視)……敢えて受けて、流して、斬る!」

 

 まず、真っ先に奇声を上げながら大上段から斬りかかって来たアナザー鎧武の大剣に対して、“彼女”はその軌道を予測した上で十聖刃を沿わせる様に受け流して防ぐと同時に相手の態勢を崩す……そして即座にガラ空きになったアナザー鎧武の胴にある鎧の隙間部分に斬撃を見舞って、本人の鍛え抜かれた剣技と十聖刃の圧倒的な斬れ味も相まってその身体を上下に両断し無数の歯車へと変えてしまった。

 ……だが、そうしてアナザー鎧武を囮にしている間にライダーワルドと戦隊メギドはクロスセイバーの左右に回り込んで同時攻撃を仕掛けて来たのだ。

 

「喰らえ、釘バッ刀!」

「チェストォォォォォッ!!!」

鷹の目(空間把握)! ヴァニシング解除、せぇいっ!」

 

 そんな二体の同時攻撃に“彼女”は両者の位置と動きを把握しつつ、再び左手にブレードモードのグングニルを呼び出してライダーワルドの釘バッ刀を打ち払い、戦隊メギドの奇声を上げながらの後先考えない妖刀・裏正の袈裟切りを十聖刃で受け止めながらその衝撃を受け流す様に後方へと飛んだ。

 

ターゲッティング(弱点看破)天の秤目(距離把握遠視)を! えいっ!」

「なっ⁉︎」

「刀がっ⁉︎」

 

 それと同時に“彼女”はグングニルをシューティングモードへと即座に変形させながら複数のスキルを併用しての精密射撃によって二体の()()()()()()を狙撃してそれぞれの武器を叩き落とした。

 

黄雷! 既読! 翠風! 既読!

黄雷! 翠風! クロス斬り!!!

 

 そうして二体の動きが止まった隙に“彼女”は素早く十聖刃を操作して雷鳴剣黄雷と風双剣翠風の力を呼び起こし……。

 

「行くよ! フェイズトランセンデンス(魔力瞬間増幅)縮地(超高速移動)!」

 

 その雷と風の()()()()()()()()()()()()()()二本の力を十聖刃とグングニル、そして自分自身に纏わせながら超強化する事で莫大な雷撃と旋風を吹きあがらせ、目にも映らない超高速移動を行い二体の怪人に向けて“彼女”は駆けた。

 

「せいっ! ていっ! せやっ! そりゃぁっ!!!」

「な⁉︎ 速すぎる……グハアッ!?」

「なんだこの力は! ガハッ!?」

 

 そして超超高速で移動しながらの、双剣による雷と風の連続斬撃を戦隊メギドとライダーワルドへと叩き込んで大ダメージを与えて吹き飛ばしてみせたのだった。

 ……これが人間(リリィ)として生きて数多の出会いと別れと戦いと日常を経た“彼女”の力と心、それは最早『見様見真似』などでは無く確かな『自分の力』としてその身に宿っているのだ。

 

「凄い……!」

「……うん、ありがとう梨璃!」

 

 尚、憧れの『百合ヶ丘のリリィ』の凄い戦闘を見て梨璃は目をキラキラさせて賞賛の声を上げているし、それを聞いた“彼女”も仮面の下では満更ではなさそうだ。

 ……だが、そんな二人のやりとりが終わったタイミングで、先程から動かなかった(ちゃんと空気を読んだのか)アスモデウスが徐に前に出て来た。

 

「成る程、流石はクロスセイバーといった所か。……であるならば、こういうのはどうだ?」

『『『『『◼️⬛️■◾️⬛︎◼️▪️▪︎■◼︎◼️⬛️……』』』』』

「嘘……まだこんなにいるの⁉︎」

「むう、ちょっと多いね」

 

 そして、その周りにはこの採石場を埋め尽くす程に多数の仮面ライダー・スーパー戦隊の敵怪人達が現れていたのだ……更にアスモデウスは打ち倒されたライダーワルド・戦隊メギドに手を翳してエネルギーを送り込むと、あっさり二体が受けたダメージを治してみせた。

 

「むむむ、元どおりになった」

「驚く事は無かろう、いくら対転生者用に魔力リソースを常時消費しているとは言え、聖杯を二つも持っているのだからこのぐらいは出来るさ。……さて、幾ら最強フォームでもこの数を相手に後ろの少女を庇いながら戦う事は出来るかな?」

「そんな……! この卑怯者!!!」

 

 冷徹な雰囲気でそんな事を宣うアスモデウスに梨璃はそう叫ぶが、既に【反転生】の概念により変性しきっている“彼”にはそんな言葉で動揺する様な心は残されていない。

 ……しかし、そんな窮地に動揺する梨璃に対して“彼女”は割と余裕そうな雰囲気で何かを考えていた。

 

「ふむう……()()()()が言っていた状況って今みたいな感じで良いのかな?」

「……何だと? 貴様何を言って……」

「えーっと、確か『敵が追い込まれて怪人を大量に出してくれる状況になってくれれば最善』だったかな」

「……その通り!!!」

 

 ……何処からそんな声が聞こえてくると共に“彼女”の後方上空へ()()()()()()()()()()が現れ、そこから『真紅に染められた巨大な海賊船』が空を飛びながら現れたのだ。

 

発進! ゴォォォカイガレオン!!!

「「「「「トォウッ!!!」」」」」

 

 その海賊船──『海賊戦隊ゴーカイジャー』のロボ『ゴーカイガレオン』からそんな無駄に息の合った声を出しながら五人の戦士達が梨璃と“彼女”の下に舞い降りたのだ! 

 

「ゴーカイレッド!」

「アカレンジャー!」

「仮面ライダー1号! ……って、俺も言わないとダメなのか? ベルトでバレバレだし」

「ここはそういう形式が重要なんだよ、ツカサ」

「祝え! 最高最善の大魔王に仕えし第一の従者! その名も仮面ライダーウォズ! 混迷の特異点に於ける幕引きの1ページである!!!」

 

 そんな、実にグダグダな感じの名乗りを上げたのは特異点事件報告掲示板に常駐していた5名──“アルティメットクロスの宇宙海賊”ことゴーカイレッド、“管理人@赤赤”ことアカレッドのアバターであるアカレンジャー、“他作品世界を巡る破壊者”ことディケイド旧1号、“他作品世界を巡る怪盗”仮面ライダーディエンド、“ゲーミングウォズ”こと仮面ライダーウォズであった。

 そのやり取りを見た梨璃はちょっと困惑しながらもこれまでの経験から、“彼女”の方も『まあ“仮面ライダー”とかってこんな感じだよね』とスルーした……が、それをスルー出来ないのはアスモデウスであった。

 

「馬鹿な……そこの転生者では無いクロスセイバーなら兎も角、何故転生者である貴様らがこの特異点に入って来れる!!!」

「あん? ……ここまで御誂え向きのシチュを用意しておいて今更か? “採石場で敵怪人を大量召喚”とかされればなあ」

「この特異点が『スーパーヒーロー戦記の二次創作』という属性を持っているのを逆用しただけだ。“セイバーが現れた後に大量に敵が現れ、そこに始まりの戦士達が援軍に来る”っていう状況を再現する形でな」

「そっちもこれまで散々『スーパーヒーロー戦記の二次創作』って概念を利用して来たんだからねぇ。相乗りするのは簡単だったそうだよ?」

「我が魔王達管理人を舐めすぎた様だね……加えて、この展開なら援軍に来れるのは私達だけでは無い」

「先程ゴーカイレッドが言った様に、今のこの採石場は“大戦”を起こすのに都合の良過ぎる状況だからな。……さあ来たれ! 数多の世界の戦士達よ!!!」

 

 そんなアスモデウスの問いに対して彼等は『分かる人にしか分からない』答えを返した後、その内の一人アカレンジャー(管理人)が高らかな宣言を上げながら手を振り上げた……すると、彼等の背後に再び巨大な灰色のオーロラが現れ、そこから多数の()()()()()()()()()()()()()()()()()が現れたのだ! 

 

「なにィ……⁉︎ どういう事だ!!!」

「そりゃあ何度も言うように『スーパーヒーロー戦記』とかのお祭り企画に於けるラストは、オールスターヒーロー全員集合だって相場が決まってるだろ?」

「ま、思ったよりも集まりが良かったけどな。……良くも悪くもウチの掲示板はお人好しが多いらしい」

 

 ……さて、そんなメタにメタを重ねた様な言葉を言っているゴーカイレッドと仮面ライダーディケイド(変身解除済み)だったが、今この特異点にここまでヒーローが何故集まったのかを説明するには少し時を遡り、“スーパーヒーロー戦記特異点雑談スレの方を見る必要がある。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

523:ゲーミングウォズ

 さて、これで特異点へ援軍に来れるメンバーは全員かな? 

 しかし、改めて言うが対策はあるとはいえ転生者にとっては普通に危険な場所なのだが

 

524:ストライクビーストハイパー

 皆まで言うな、同士であるオーズニキとカリバーニキとその妹サンを助ける為だからな

 

525:強壮の勇者@キョウリュウネイビー

 それに危険なんて何時もの事ですよ、俺達にとっては

 此処で逃げる様ではブレイブじゃないので

 

526:勇者アギト

 それに掲示板の仲間を直接助けにいける機会なんて滅多にありませんし

 

527:BLACK RX提督

 ライダー同士は助け合いと言うしな

 鎮守府の方はアクロバッターにしばらく任せておけばいいだろう

 

528:仮面ライダーSHADOW

 終わった後は管理人が世界を出た直後の時間軸に戻してくれると言う話だしな

 それなら援軍に行くのも問題あるまい

 

529:アイアムニンジャオブニンジャ

 コテハンからも分かる凄まじい安心感よ

 勿論スーパー戦隊だって助け合いさ

 

530:特キョウのデカブレイズ

 むしろ仮面ライダーよりは協力する機会は多いと思う

 

531:元龍騎のジャーナリスト

 ライダーバトルネタは辞めて(泣)

 俺はもう変身出来ないから援軍には行けないけど応援はしてるぞ

 

532:サージェス一般職員

 戦闘系じゃなかったり、都合が合わない人もいますからね

 

533:レインボーライン保線作業員

 それでもかなりの数が援軍に名乗りを上げた辺り

 やはり俺達は『ヒーロー』なのだろうな

 

534:クルマジック真拳の使い手

 大丈夫だ問題無い、転生トラックの貯蔵は十分か? 

 

535:Dホイールのジェットスライガー

 最高に高めた俺のフィールで最高の満足を見せてやるぜ! 

 

536:M78スペース在住エボルト

 合法的に敵を消しても文句言われない祭りの会場があると聞いて! 

 

537:ネオサイタマの剣斬

 アスモデウス=サン、殺すべし

 

538:ゴローダーGT@もっと出番を

 一部不安になる連中もいるんですが

 

539:S級ヒーローV3

 実力は確かだし大丈夫だろ(楽観論)

 

540:東京武偵高二年ダブルの左

 悲観論で備えて楽観論で行動するべきだと思うんだが

 

541:東京武偵高一年ダブルの右

 まあ管理人の依頼と協力で連中が使ってる聖杯型ガイアメモリの詳細はわかったしね

 この情報通りなら“対策”も出来る筈

 

542:ごとき氏@現在調査強力中

 話を聞き付けた見る専の連中も参加するっぽいからな

 久しぶりに派手な祭りになりそうだ

 

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 つまりオーロラから出て来たのは雑談スレなどでこの事件を知って、危険だと分かっていてもそれでも手助けしたいと思った仮面ライダー・スーパー戦隊系転生者達だったのである。

 まあ、ウォズの活躍で特異点で少女(梨璃)が一人窮地であるという情報が広まったので、何だかんだで彼等は転生なんてしても尚ヒーローをやっているお人好し連中がそれで動かない訳が無いと言う事でもあるのだが。

 

「……ふん、だが所詮お前達は転生者でしか無い! それならばどれだけの数が居ようが私が手に入れた“神の力”の前では無意味だ!!!」

 

 ……転生者が入れない筈の特異点に現れた彼等を前にして動揺していたアスモデウスだったが、それでも転生者である限りは今の自分の敵にはならないと思い返し、ノコノコ現れたヒーロー気取りの転生者達を消し去ろうと再び『原作者の記憶』の力を振るおうとする……。

 

「……当然、ここに来るのだから対策をしていない訳が無いだろう! ……ゆ、クロスセイバー君! 打ち合わせ通りに!」

「うん分かった! カリスマ(士気高揚)テスタメント(広域拡大化)!」

 

刃王必殺読破! 聖刃抜刀!!!

刃王一冊斬り! セイバー!!!

 

 だが、それよりも早くアカレンジャーの声に応えた“彼女”は刃王剣十聖刃を振るいながら、その『創造』の力を自身の全体強化スキルに上乗せして転生者達へと付与した……すると、効果を受けた転生者達は誰一人として“神の力”を受けても消滅しなかったのだ。

 

「なんだと!!?」

「……やはり検索通りだね。彼の『神の力』は“独自”の記憶で自分の望んだ力を短時間得る『オリジナルメモリ』と、“作者”の記憶で周囲の因果を短時間だが書き換える『オーサーメモリ』を組み合わせ、それを聖杯の力で増幅・対転生者特化させて擬似的に再現した物だ」

 

 その結果に狼狽するアスモデウスに対して、今起きた現象を悠然と歩みながら解説するのは援軍に来た転生者の()()であり、対ガイアメモリのプロである『東京武偵高ダブルの左及び右』こと仮面ライダーダブル・サイクロンジョーカーエクストリームだった。

 

「ん? アイツって原作者の力とか使えるんじゃ無かったか?」

「まあ、二つのメモリを組み合わせて『原作者』という単語にしたり、こんな特異点を作って自身を『アスモデウス』と定義して『擬似神の力』を対転生者用に強化したみたいだけど……それ故に転生者では無い相手には“聖杯ブーストが掛かったガイアメモリ二つ”でしか無い以上、それに対抗出来る因果操作能力──仮面ライダークロスセイバーの力でもあれば防げてしまうのさ」

 

 ……そこまで解説したダブルはそのまま“彼女”に向けて歩み寄って、何処からか取り出した『一冊のワンダーライドブック』を手渡した。

 

「……だが、既に消された者達を元に戻すにはアイツの体内にあるガイアメモリ型聖杯の破壊を行う必要があるし、僕達の直接攻撃はアスモデウスには効かないだろうから君にやって貰う他は無いだろう。……逢魔時王から預かったこのワンダーライドブックの力を使った上で君が全力で攻撃すれば破壊出来る筈だ」

「その分、周りの雑魚共の相手は俺達に任せておいてくれ」

「……分かった。隼人達は私が助け出すよ」

 

 そうした決意を込めた言葉と共に“彼女”はダブルからそのワンダーライドブックを受け取ると改めてアスモデウスの方を向き直り、それを見た転生者達もクロスセイバーの援護を行う為に全員が戦闘態勢に入った。

 

「……良いだろう、ならばそちらのお望み通りに大戦と洒落込むとしようか。……只の“ガイアメモリ型聖杯”であっても十分な戦力を捻出出来るし、幾ら星の聖剣と言えどこれだけ大人数への因果律防御はそう長くは続くまい」

『『『『『◼️⬛️■◾️⬛︎◼️▪️▪︎■◼︎◼️⬛️◼️⬛️■◾️⬛︎◼️▪️▪︎■◼︎◼️⬛️!!!』』』』』

「お前達! 俺達の役割はクロスセイバーがアスモデウスを撃破する事を邪魔させない事だ! 行くぞぉ!!!」

「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」」

 

 ……そうして『スーパーヒーロー戦記』の特異点に於ける最終決戦──正義のスーパーヒーロー達と悪の怪人軍団による“大戦”の幕が上がったのだった。




あとがき・各種設定解説

仮面ライダークロスセイバー:リリィであり仮面ライダー
・通常リリィ一人につき一つしか使えない筈のレアスキルを複数使えるのは“彼女”の出世に纏わる物である他にも、様々なリリィと出会い共に戦ったりその教えを受けた事も大きい。
・なので今の“彼女”はほぼ全てのレアスキルとそのS級スキルに加えて、強化リリィにしか使えないブーステッドスキルの大半も自在に運用出来る。
・それによる魔力消費も十聖刃からの供給でカバー出来る(勿論限度はある)上で、カリバーニキや最光ニキからの指導の末に全ての聖剣の力を自在に使える様になった結果が本編の無双っぷりに繋がっている。
・転生者が居て原作から外れたからこそ歩む事が出来た奇跡が“彼女”の力となっているが故に、アスモデウスが掲げる【反転生】に於ける最大の天敵となっている。

一柳梨璃:百合ヶ丘大好き少女

アスモデウス:“彼”の『残骸』
・そもそもこの『アスモデウス』は“彼”の死体を改造した上で【反転生】の概念によって存在そのものを書き換えられているので、最早生前の“彼”とはほぼ別人。
・それ故に目的を冷徹に達成するマシーンみたいになってるが、その分かつて『カルデアのマスター』だった頃の判断力とかは失われている。
・また、そもそも“彼”は特撮を余り見なかったのでそのお約束とかにも詳しくなく、アスモデウスを演じるに当たって最低限の知識をインストールされただけだったのも狼狽の理由。

唐突に現れた五人組:全員世界移動可能なので互いに面識はある
・管理人アカレッドはアバターとして歴代レッド全てを運用可能で、アカレンジャー役がゴーカイレッドで無いのはゴーカイガレオン運転の関係。

ライダー・戦隊掲示板民達:お祭りなので全員集合
・尚、色々と際限が無くなるのでこんな特例でも無ければ掲示板を介した管理人クラスによる世界移動は許可されない。


読了ありがとうございました。
次回からはスーパーヒーロー大戦的なお祭り描写が多くなるのでお楽しみに。感想・評価・誤字報告・お気に入りに登録などはいつでも歓迎です。
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