かふると「君」の1ページ   作:龍崎悠司

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朝・寝起き

 

 俺には、仲の良い女友達がいる。

 

 名前は檸檬(れもん)かふる。

 家はお互い近所で同じ学校の同じクラスだが、席は隣じゃない。

 顔とスタイルは、まぁ、悪くないけど、絡み方が割とウザい。

 小生意気、この言葉がよく似合う女だ。

 分かりやすく言うと◯崎ちゃんは遊びたい! を思い浮かべて貰えれば想像が付くと思う。

 

 そんな喧し女との日常をここに適当に綴ろうと思う。

 

 ────

 

 〜朝〜

 

 俺がそれはそれは気持ちよく眠っていた平日のある日。

 

「ど〜ん⭐︎!」

「ぐえっ!!?」

 

 その時、川を挟んだ向こうに花畑を見た気がした……

 

「あれ? だいじょーぶ?」

「大丈夫……じゃねぇ!! 殺す気か!? かふる!?」

 

 あははは、なんて笑っちゃいるが、飛び膝は間違いなく死ぬ! 

 危険オブ危険が過ぎる! 

 

「ったく、ガキの体重じゃあねぇんだから……」

「まーたそういうこと言うー! 女の子は綿あめみたいに軽いんだって言ったろ!?」

「いや、流石に洒落にならん……」

 

 俺が本気で痛がってるのを見ると笑いを引っ込めて目尻が下がる。

 

「あの……その、痛かった? 大丈夫? えっとその、ごめんね?」

「…………次ぁもっと優しく起こせ、それでいい……」

「! うん!」

 

 そういう顔されると甘くなるの、良くないって思っちゃいるけど、まぁいいか……

 

「んじゃ着替えるから、下のリビングで待ってな」

「うん、分かった〜。待たせないでね?」

「へいへい」

 

 とりあえず、ちゃちゃっと着替えますか。

 ガラッ、バッ、シャッ! 

 うし、完了。

 

「うーっす、待たせた」

「遅いよ〜、早く学校行こ? あ、途中でジュース奢って〜」

「ふざけんな、何故に膝を貰った上に奢らにゃならんのよ?」

 

 俺、間違いなく被害者だよな? 

 

「えー、体重の話したんだからいーじゃん」

「いや、それこそとんとんだろ。寧ろ痛かった分お前が奢れ」

「ボクだって心が痛かったし!」

「ぐぬぬぬぬ」

「むむむむむ」

 

 お互いに譲る気はない。

 こういう時は「アレ」しかない。

 

「「じゃんけん、ポン!!」」

 

 俺が出したグーに対し、かふるの出してきた手はパー。

 敗北である。

 

「ちっ」

「やったー! へへっ」

 

 だが、俺が被害者なのに変わりはない。

 そのまま飲み物奢って終わりは癪に触る。

 

「飲み物はやらん」

「えー、男らしくないぞ」

「やっかましい! ……そんかしパピコ買ってやるから半分こな?」

「どっちもちょーだいよー」

「奢ってやらんぞ?」

「あはは、うそうそ。絶対奢ってよね」

 

 はぁ、まぁ明日から寝起きに命の危険は無くなるし、その駄賃だと思えばいいか。

 

 …………

 

 ちなみに翌朝。

 

「はいどーん!」

「おぶっ!?」

 

 膝じゃないけど優しくない!!







読んでくださりありがとうございます。

企業vtuberグループ・にじさんじで有名な株式会社えにから(旧いちから)のVR空間で1対1の会話が楽しめるサービス「ユメノグラフィア」に所属するキャストの檸檬かふるさんとのやり取り(空想)を書いた作品となっております。
Twitterでも積極的に活動されているので気になった方は是非調べてみてください。
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