俺ガイル~別れ、そして出会い~君の一番星に【城廻めぐり編】 完   作:龍造寺

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第1章7話です。


第1章ー第7話ー忌々しい事件とお姉さん。

ーー

 

奉仕部に入れられた翌日、八幡は寝坊し大幅に時間が遅れている。いつもは早い時間に家を出るのだが、昨日の奉仕部のせいで疲れていたようだ。それで寝坊してしまい、通勤通学で人が増える時間に行かなくてはならなくなった。

 

雪乃や平塚先生のせいで寝坊したようなものだと思いながら、自転車で総武高校へ向かう。

 

とある交差点で信号機待ちをしていたら、海浜総合高校へ向かう女子生徒が3人、向こう側の歩道を歩いている。

 

すると、風が一瞬、強い風が吹き抜けた。海浜の女子生徒3人のスカートも捲れる。悲鳴みたいな声をあげて、慌ててスカートをおさえる。

 

八幡は、信号機が赤から青に変わったため、自転車を走らせる。

 

「青、黄色、赤…って信号機かっての」

 

海浜の女子生徒3人の下着の色を小声で呟きながら総武高校へ向かう。

 

総武高校へ向かいながらもさっきの出来事を考えていた。

 

「そう言えば、綾音達が3人でジャレあってた時、凄いことになってたよな」

 

綾音がまだ元気だった頃、八幡の家で遊びに来てた時の話だ。綾音、緑子、七海の3人がふざけて遊んでいたとき、3人のスカートが捲り上がっていて、下着が丸見えになっていたのを八幡が見たのだ。

 

というか八幡は、明らかに自分自身に見せてると思ったからだ。雅史や他の男の親友(陽介、完二、その他)がいるときは、ちゃんとガードしてたり、パンツ系を履いたりしてるが、八幡だけの時は、ガードも緩いし、スカート系ばかりな感じだった。

 

「はぁ~、あれは俺に見せるための策略だったわけだが」

 

そんな考えながら自転車をこいで総武高校へ向かった。

 

 

2ーF組の教室に入ると、いつものように何組のグループがたむろしている。八幡はすぐに席に座り、教科書類を鞄から机の方へ入れる。

 

特にすぐ近くのグループがとてもうるさいから、耳に栓をはめてから寝ることに。

 

八幡が遅刻ギリギリに登校してきたから、結局寝ることもできずに授業となった。

 

 

八幡は、授業中も奉仕部の事が気になっていた。平塚先生からの圧で無視することも出来ずに、昼休みの昼食も味がしなかった。

 

そして再び奉仕部へ連れてこられた。サボれば、雪乃との勝負は、八幡の不戦敗となり、進級が不可能になるとか言われているから拒否権すらないのだ。

 

奉仕部の教室の中に入ると、昨日と同じ格好で本を読んでいる。八幡は雪乃に挨拶をした。だが

 

「………」

 

雪乃からシカトされ、ため息混じりで空いている椅子に座った。空いている椅子は、昨日のだった。

 

「雪ノ下さん、こんにちは」

 

八幡は普通に敬語を使って雪乃に挨拶をした。半分は嫌みに言ってやりたかったが、雪乃の笑顔返しにはちょっと驚いた。

 

「こんにちは。もう来ないと思ったわ」

 

「好きで来た訳じゃない。逃げたら俺が不戦敗とか進級不可能とか言われたから来ただけだ」

 

やはり笑顔の裏はそんなことだと、ため息を吐いた。雪乃はなんの悪びれもなく平然と本を読んでいる。全く八幡には興味はないという姿勢を貫いてるようだ。そして雪乃は、八幡の方を向くと

 

「あれだけこっぴどく言われたら普通は二度と来ないと思うのだけど?まさかマゾヒスト?」

 

「誰がマゾヒストだ!」

 

「じゃあ、ストーカー?」

 

「はぁ!?なんで俺がお前のストーカーにならなくてはならない?」

 

「違うの?」

 

雪乃がしれっと小首を捻ってきょとんとした表情を作った。

 

八幡は、そんな表情は正直してほしくはない。

 

綾音と容姿だけは似ている分、一瞬ドキッとして、心臓に悪いのだ。

 

だが、ストーカーの単語で、昔のことを思い出した。それも腸が煮えたぎる人物。

 

綾音をつけ回すストーカーの事を。

 

あれは中2の春先の頃。

 

あの犯罪者が、綾音に対して罪を犯した。

 

八幡にとって憎たらしい人物。

 

 

天之河光輝。いかにもキラキラネームの彼は、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧超人と言われていた。

 

サラサラの茶髪と優しげな瞳、180㎝近い高身長に細身ながら引き締まった身体。誰にも優しく、正義感も強い。(思い込みが激しい)

 

総武中の西隣の中学である総武西中に通っていて、小学校の頃から全国的に有名な八重樫道場に通っていた。総武西中では、そのルックスによりかなりの人気ものであり、美少女の幼なじみを2人連れているとも言われていた。

 

 

そんな美少女の幼なじみがいるにも構わず、綾音にちょっかいをかけてきた。綾音は、春先にスポーツ少女特集というニュースで取り上げられた。そのニュースを見て、天乃河光輝は近づいてきたのだ。

 

光輝はわけのわからない理由で、八幡に因縁をつけてきた。

 

八幡が綾音や緑子、七海を連れていた事に腹を立てたのだ。

 

八幡のような人間が、美少女を連れているのはおかしいと。自分みたいなイケメンである自分こそ相応しいと言ってのけた。

 

八幡は、雅史や陽介とは、正反対の自意識過剰のイケメン野郎だと思った。

 

雅史や陽介、完二、他の男子達の協力のもと、綾音達を守ることに成功していた。

 

 

 

だがあろうことか光輝は、夜に雪柳家に侵入し、綾音を襲った。

 

綾音の悲鳴で、八幡は、彼女を救うために自分ちの塀から雪柳家の2階部分に移り、綾音の部屋へ飛び移った。

 

変質者の如く襲う光輝を八幡は殴り倒した。

 

騒ぎを聞き駆けつけた綾音の両親に警察に通報を頼んだ八幡。

 

光輝は、あの有名な八重樫道場の優秀な人間。まともに戦えば、八幡の敗北は必至。

 

怯える綾音を見た八幡は、彼女を絶対に守る意思を固める。

 

光輝は、八幡に殴りかかった。だが八幡には、光輝のパンチの軌道が見える。

 

それもそのはずだ。完二を守るため、不良やケンカ屋達と戦ってたのだから。光輝のパンチなんて、不良達のパンチ以下だと、光輝に攻勢をかけた。

 

いくら試合や練習で強かろうと、実戦で戦った八幡の敵ではなかった。

 

 

光輝を倒した八幡は、怯える綾音を抱き締めた。この頃からだ、八幡が綾音を意識し始めのは。光輝は、駆けつけた警察に連行された。

 

 

その後、天之河光輝(中3で15歳)はいろんな罪で警察に逮捕されるはずだった。天之河の親や協力者は、息子の罪を揉み消そうとした。天之河の父親は、市議会議員の重鎮で、経済界にもパイプがあり、雪柳家に被害届を取り下げろと言って来た。

 

逆に八幡を暴行罪で訴えると言って来た。

 

八幡も綾音も困り果ててた時に、総武高校の制服を着たお姉さんに話しかけられた。

 

2人は、その総武高校の制服を着たお姉さんに洗いざらい話したのだ。するとお姉さんが

 

【私が、君達2人を救ってあげる】

 

【え?】

 

【お姉さん、俺達を救うって…どうやって?】

 

【お姉さんに任せなさい】

 

 

 

その後、天之河光輝は、逮捕される。父親の様々な疑惑が明るみに出た。

 

そして天之河家の築いてきたものが、一気に崩れ去ることになった。




今回は、ありふれた職業で世界最強から、天乃河光輝を登場させました。彼は思い込みや周りがちやほやするから、あんなのを生み出した。雅史、葉山とは、また違うタイプのイケメンキャラを出したかったのもありましたが。

この事件をきっかけに八幡が綾音の対しての気持ちに気がつきます。

八幡と綾音を救ってくれたお姉さんは、後々に出てくるあの人です。

参考までに、to be continue後の世界は何が良いですか?

  • 1ーありふれた職業で世界最強。
  • 2ー魔法科高校の劣等生(優等生も含む)
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