俺ガイル~別れ、そして出会い~君の一番星に【城廻めぐり編】 完   作:龍造寺

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第2章4話です。


第2章ー38ー第4話ー将来の事。

ーーー総武高校・屋上。

 

5月も中旬から下旬に入り、梅雨入り前のムシムシした暑さに覆われている。

 

今日は、陽介達と昼ごはんをすぐに食べたら、屋上に来ていた。ちょっと考え事をしたかったためでもある。

 

それは、進路についてである。

 

八幡は、大学進学は規定路線である。だがその先はまだ決まってはいない。

 

今は、綾音の夢を継ぐ考えもあるが、本当にそれで良いのかって迷いもある。

 

綾音は八幡のやりたい事をやっていいと夢の中で言われたが、それでも迷いはあるのだ。八幡自身は、まだ何になりたいのか、まだ分からないのだ。

 

だから中学で将来を見据えていた綾音を凄いと思っていた。

 

だから綾音に相応しくなるために必死に頑張った八幡。彼女の隣に立つ男としておかしくないように頑張ったんだ。

 

「まだ…俺は…何をやりたいんだろ」

 

最悪大学に行ってからも将来を考えることはできるが、それで見つかるかどうかわからない。

 

八幡は、職場見学希望調査票を見ながら色々な事を考えていた。すると風が急に強く吹き、その職場見学希望調査票が飛ばされる。

 

「やばっ!」

 

その吹き飛ばされた調査票は、とある女子生徒が見事キャッチする。その女子生徒は、髪が長く背中まで垂れた青みががった黒髪。リボンはしておらず開かれた胸元。余った裾の部分が緩く結びこまれたシャツ、蹴りが鋭そうな長くしなやかな脚。そして、印象的なのがぼんやりと遠くを見つめるような端気のない瞳。泣きぼくろが一層倦怠感を演出していた。同じクラスの川崎沙希である。

 

「これ、あんたの?」

 

「川崎か、ありがとう」

 

「何、ぼさっとしてんのさ」

 

川崎から調査票を受けとる。川崎が屋上のフェンスの方へ行く。彼女は、いつも1人でいる。誰かと一緒にいるのをほとんど見たことがない。好きで1人でいるように見える八幡であった。

 

「川崎っていつも屋上に来るのか?」

 

「別に、気分的に今日は屋上にいたい気分なんだよ。あんたには関係ないでしょ」

 

「まあ、そうだよな」

 

川崎は、1人にさせろ的な感じで八幡を見ている。彼はすぐにそれを理解し屋上から出ることにする。その時、風が吹いて川崎のスカートを巻き上げる。その光景を八幡は見てしまう。

 

「黒のレース、だって?」

 

川崎は、微動だにせずにこう答えた。

 

「バカじゃないの」

 

そう川崎に言われたが、彼女の黒のレースが頭に焼き付いて離れなかった。

 

 

再び八幡は、平塚先生に呼び出されることになる。呼び出されたことはわかっている。5時間目に集めた職場見学希望調査票の事である。見学希望場所を書いていなかったからだ。迷って書く事が出来なかったのだ。

 

ため息を吐きながら職員室へ行こうと思ったら吹寄に呼び止められた。

 

「比企谷君、ちょっといい?」

 

「吹寄?なんだ?」

 

「私が依頼した案件、まだ奉仕部でやってるの?」

 

「そうだな、解決したわけじゃないからな」

 

吹寄は不安そうな表情で見ている。八幡は彼女がそうしてるのはわかっている。このまま調べていたら、自分達に何か良からぬ事が起きるんじゃないかと考えている。

 

ーー2ーF組→特別棟の空き教室。

 

 

話も話だから、教室から場所を変えため、誰も来ない特別棟の空き教室へ入る。

 

「ここなら、誰も来やしないから話せるぞ」

 

「うん、私の依頼のせいで、奉仕部には迷惑をかけて…」

 

「別に吹寄のせいじゃない。悪いのは盗撮犯だろ?」

 

「それはそうなんだけど、雪ノ下さんや結衣が危ないことに巻き込まれるんじゃないかって不安で…」

 

「ああ、俺もそれを危惧してる。だからと言って、雪ノ下が止めるとは思えない」

 

雪乃は負けず嫌いな面があるようで、中々負けを認めない付しもある。だから直接言ったところで、止める選択をする可能性は低い。八幡が言えば間違いなく対抗して意固地になる可能性が高い。

 

ならば、どうするのか。

 

平塚先生に止めるように言ってもらう。

 

平塚先生が依頼を止めるように言う可能性も低い。なんでも生徒間同士で解決させようとしている感じがするからだ。

 

生徒会で頑張っているめぐりにも危険に晒してしまう。

 

総武高校の教職員達に言ってもらうのか?いや教師側に盗撮犯がいる場合は、余計に危険に晒してしまう。

 

ならば、自分自身で盗撮犯を捕まえるか。

 

それも八幡自身に危険が及ぶ可能性は高い。だが彼女達に危険が及ぶよりはマシだと彼は考えた。

 

「比企谷君。本当にごめんね」

 

「いやいや、吹寄のせいじゃないから」

 

「ありがとう、比企谷君。少し気持ちも楽になったわ」

 

「そうか」

 

吹寄は、無理に笑顔を作って空き教室から出ていった。

 

「吹寄、無理をしているよな…」

 

八幡は、窓の方を見て何とかするしかないと思った。

 

しばらくしてから八幡も空き教室から、平塚先生が待つ職員室へ向かう。




今日は、夜遅くに投稿です。

川崎さん初登場です。

参考までに、to be continue後の世界は何が良いですか?

  • 1ーありふれた職業で世界最強。
  • 2ー魔法科高校の劣等生(優等生も含む)
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