俺ガイル~別れ、そして出会い~君の一番星に【城廻めぐり編】 完   作:龍造寺

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第2章9話です。


第2章ー43ー第9話ー最悪の結果、そして……。

ーーー総武高校・生徒会室

 

めぐりと生徒会のメンバーは、いつもの業務をやっていた。

 

メンバーの女子生徒の1人が、目安箱の中身を確認していた。

 

「城廻会長、この封筒…会長宛てなんですが、確認致しますか?」

 

「私宛て…?ええ、私が確認するわ」

 

メンバーの女子生徒は、めぐりに封筒を渡す。渡された彼女は、中身を確認する。中身はUSBメモリーが入っていた。

 

「USBメモリー?」

 

「封筒の中身はUSBメモリーなんですか?」

 

「そう…みたいだね。一体誰がこれを?」

 

「それの中身を確認しますか?」

 

「……ええ、確認しましょう」

 

めぐり達確認しようとしたら、吹寄と綾香がやって来た。

 

「城廻会長、首尾はどうですか?」

 

「めぐり先輩、失礼します」

 

「吹寄さんに綾香ちゃん、まだそんなには…」

 

めぐりは2人と喋りながら、USBメモリーの中身を確認する作業に入る。

 

すると盗撮写真が山のように出てくる。総武高校の女子生徒のパンチラ、着替えの写真、カップルの性交為等が入っている。

 

盗撮写真の中には、吹寄のパンチラ、水泳部の更衣室での着替え、綾香のパンチラ、着替え等…水泳部は標的にされている感じが見えるものだった。吹寄と綾香は、表情を強張らせそれを見ている。

 

メンバーの女子生徒の1人が

 

「これって、盗撮犯の仲間が告発するために入れたのでしょうか?」

 

「…うん、どうかな…告発しようとして?」

 

「城廻会長、これをどこで?」

 

「吹寄さん、それが生徒会の目安箱に私宛てに入ってたの。総武高校の生徒の誰かが入れたのは間違いないだろうけど」

 

「めぐり先輩、他に入ってるものは、無いですか?犯人達を示す何か?」

 

「それが…USBメモリー…と…これは何かしら?」

 

音声データの中にプロレスという名称がある。他の名称は、あやしいものばかりだが、プロレスはずいぶんと異彩を放っている。それをクリックしてみると

 

【山下君、さっさと始末しなさい】

 

【あ、高田先生。申し訳ありませんでした!】

 

【高田先生…あんたも盗撮実行グループの仲間だったんだな】

 

【学校の教師が盗撮実行グループの仲間とか終わってんな!】

 

【いきがるなよ、ガキが!】

 

【何ですか、その反抗的な目は!】

 

沢田が高田の顔面を殴り付けた音が聞こえた。そして殴られた高田が倒れ込む音が聞こえてきた。

 

【沢田!てめえー誰を殴ったのかわかってんのか!】

 

【高田を殴っただけだ。他に何がある?】

 

【バカか?お前達はもう取り返しがつかないことをやったんだよ!】

 

【取り返しがつかないことだと?】

 

【…がはっ!け、拳銃だと……高田…あんた…まさか……】

 

ここで録音は終わっている。めぐり達は、表情を強ばらせている。生徒会のメンバー達が

 

「…高田先生が…沢田君達を…?」

 

「高田先生や沢田達が盗撮の犯人なのか!」

 

「だとしたら、これはもう自分達生徒会じゃ…警察に…!」

 

「それ以上、…警察に言われるのは厄介ですね…城廻生徒会長…」

 

高田がそう言いながら、生徒会室へ入ってきた。手下の男子生徒を3人連れて。高田は、たまたま通りかかった女子生徒を人質にして。

 

「城廻生徒会長、さっさとそのUSBメモリーを渡してもらおうか?」

 

「高田先生、卑怯ですよ」

 

「なんとでも言いなさい」

 

「…このUSBメモリーは、その女子生徒を放したら渡します!」

 

めぐりは、そう言って高田を睨む。

 

「……まあ、良いでしょう。女子生徒は解放しよう」

 

高田は人質にされている女子生徒を放す。放された彼女は、めぐりの後ろへ隠れる。めぐりは、USBメモリーを高田へ投げる。

 

「確かに受け取った…」

 

高田はスマホを見て、舌打ちをする。支援をしてくれていた国会議員の秘書が、高田を見捨てる事を伝えてきた。自身の派閥政党から除名されたくないので、高田達を切ることで延命しようとしている。つまり自分が助かるために、高田を警察に売ったというわけになる。

 

「…あのヤロー、自分だけ助かろうと…!くそっ!」

 

「高田先生、観念したらどうですか?」

 

めぐりがそう言うと、高田はニヤリと笑った。そして自分の欲望のために3人の名前を呼ぶ。

 

「そうだ…城廻、雪柳、吹寄…お前達は来るんだ!」

 

「逃げるための人質ですか?それなら綾香ちゃんや吹寄さんじゃなく、私だけを人質にすればいい話です!」

 

「城廻…生徒会長としての責務か?」

 

「そうです…。会長として学校の生徒を守らなければならないのです。私の憧れである人は、そうやってみんなを守っていましたから…」

 

めぐりの憧れである人物、1人は、雪ノ下陽乃である。そしてもう1人は、比企谷八幡である。めぐりは、陽乃のようにはできない。だけど学校を思う気持ち、生徒を思いやる気持ちは、彼女に負けないように頑張っている。

 

「雪ノ下陽乃か…。忌ま忌ましい女だったことは間違いない…。だがお前にあの女の器があるとは思えないな」

 

「そんなこと、高田先生に言われる筋合いは無いですよ!」

 

「城廻!」

 

高田はめぐりの手を掴み、逃げようとする。

 

「お前達、好きにするがいい!オレの逃げる時間を稼げ!」

 

「わかりました」

 

「はい」

 

「はい、わかりました」

 

高田の手下達は、彼の逃走時間を稼ぐために立ち塞がる。

 

高田は、めぐりを連れながら自分の車に逃げるために、学内を走る。

 

学内で立ち塞がる者はいない、悠々と走る高田、無理やり連れながら走るめぐり。

 

そして車に乗せられるめぐり。高田は、自らの高級車を勢いよく走らせる。

 

総武高校前で、騒ぎを嗅ぎ付けた平塚先生が、自分の車で何とかしようとしたが、スピードを出していた高田の高級車に弾き飛ばされた。

 

「ひ、平塚先生!」

 

「平塚!邪魔だ!」

 

そのまま、高田の高級車は走り抜けていく。

 

しばらくするとサイレンを鳴らしながら警察車両が、高田の高級車にピタリとついてくる。

 

「ちぃ、警察ごときがこのオレを捕まえることが出来るかよ!」

 

高田は乱暴に高級車は乗り回しながら、警察車両をかわしながら走り抜けていく。

 

ーー

 

一方の八幡は、綾香からめぐりが高田に連れ去れた事を聞かされ、自転車をとばしている。

 

「高田…!めぐり先輩を…何か先輩にしたら許さないからな!」

 

指し手の能力を使いながら高田の逃走経路を割り出す。全ての可能性から、可能性の低い順に切り捨てていく。

 

「…おそらくは…あそこのとおりで」

 

八幡は自転車を高田が逃げるだろうと予想した方に走らせる。

 

 

サイレンの鳴らすパトカーが近づいてくる。八幡は、高台からそれを見ていた。そして自転車を走らせる。

 

「高田…てめえは、絶対に許さない!」

 

すると高田の高級車と思われる自動車が、パトカーから追われているのがわかる。彼は、自転車を置いて、歩道橋を走って上る。

 

「ここからなら、高田の高級車に飛び移れるはず…めぐり先輩…無事でいてください」

 

高田の高級車とパトカーがサイレンを鳴らしながら歩道橋の方に走ってくる。

 

「1回だけのチャンス…タイミングは……男だろ、八幡!覚悟を決めろ!」

 

八幡は、タイミングよく飛び降り、高田の高級車の天井に張り付いた。

 

彼はかなりのリスクを背負ってまで、こんなことしたのは、めぐりを救い出すという気持ちで動いていたのだろう。

 

かつて綾音を救いたいという気持ちで彼を動かしていたように…

 

だが今回はそれが仇となった…。

 

彼は再び1人で何とかしようとしてしまった。

 

選択肢を間違えた。

 

高田はそんな八幡に牙を向く。

 

「ヒキタニ、まさかお前がこんなことするとはな!葉山辺りならわかるのだが!」

 

「高田!てめえは許さない!めぐり先輩を…」

 

「八幡君、なんでこんな無茶をしたの!」

 

「無茶…こんなのは…好きな女性が危険な目にあってるのに、男が救いに来るのは当たり前でしょ!」

 

「ヒキタニ!引きずり落としてやる!」

 

高田が高級車を蛇行運転をする。それをさせまいとめぐりは、高田を止めさせようする。

 

「うるさい、おとなしくしてろ!」

 

高田は、めぐりを殴りおとなしくさせた。

 

「高田!貴様!よくもめぐり先輩を!」

 

八幡は高田に激怒する。だが彼には高田を攻撃手段がない。高級車の天井である。再び蛇行運転をやりはじめるが、目の前には、対向車の大型ダンプカーが走っている。

 

高田の高級車は、そのまま対向車の大型ダンプカーに突っ込んでしまう。

 

八幡とめぐりは、高田と共に死んでしまった。

 

どこで、選択肢を間違えた。

 

どこで、道を間違えた。

 

高田が殺人事件を起こす前…

 

あの頃…

 

まだ盗撮事件を雪乃や結衣達、みんなで調べていた頃に。

 

ーーー総武高校・屋上

 

八幡は、ガバッと起き上がり周りをキョロキョロしている。すると目の前には、川崎沙希の顔があった。

 

「か、川崎!なんでここに?」

 

「わたしは、ただ昼寝をしにここに来ただけ!そしたらあんたが寝てて、しばらくすると、うなされ始めたから…心配だから、ずっと見てた」

 

「うなされていた?」

 

先程のアレは、現実のようで、夢だったのか?

 

それにしては、生々しい夢だったと頭をさする八幡。

 

「あんた、本当に大丈夫?顔色悪いわよ?保健室行ける?」

 

川崎が顔を近づけてくる。

 

「大丈夫、自分で行けるから」

 

「そう、それとコレ、落としたわよ」

 

川崎から職場見学希望調査票の紙だった。

 

「ありがとう、川崎」

 

「別に、礼を言われることはしてないよ」

 

そう言って川崎は、屋上から出ていく。出ていくざまに、彼女のスカートが風でめくれて、黒のレースのパンツが見えたのだった。

 

「黒のレースのパンツか…コホン、まずは、保健室へ行くか。自分の中にある情報を整理しよう」

 

そう言って八幡は保健室へ向かうことにした。




八幡とめぐりが高田と一緒に死んでしまい、最悪の結果になってしまいました。

そして、将来の夢を考えて屋上で寝転がっていた時にタイプリープした感じになりました。

タグに神様転生を入れていたのは、このためです。八幡は、これから再びどう動くのか。

こちらはめぐり編になっていきます。

参考までに、to be continue後の世界は何が良いですか?

  • 1ーありふれた職業で世界最強。
  • 2ー魔法科高校の劣等生(優等生も含む)
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