俺ガイル~別れ、そして出会い~君の一番星に【城廻めぐり編】 完 作:慢次郎
みんなが戦う事を決めた日から、総武高校内の悪党、千葉に暗躍する連中の排除を心がけて生活をすることになる。真実を明らかにすることと普段とおりに生活をする二足のわらじ生活である。
そんな八幡達は、協力してくれる大人達のもと着々と犯罪者達を捕まえるために周りの壕を埋めていく作業が続いた。
それは何ヵ月もかかり、既に夏を前にした頃までかかった。
決行するのは、夏休みに入る前の集会の時を狙ったのだ。
総武高校の汚物を排除できる日は、この日しかないと。夏休みに入れば、吊し上げるタイミングが失われてしまう。
そして決行日の夏休みに入る前の集会が始まる。八幡達は緊張と不安が入り乱れながらも必死に耐えていた。決行するのは、校長の話が終わるとき、八幡達が壇上に上がる。
八幡とめぐりが壇上に上がり、葉山、戸部、材木座、戸塚、陽介、完二、吹寄、綾香、雪乃、結衣、平塚先生、比企谷先生が壇上に行く階段を守る役目である。
いよいよ決行の時である。校長が壇上から降りると、八幡とめぐりは素早く自分のクラスのところから壇上へ上がる。それを見た葉山、戸部、材木座、戸塚、陽介、完二、吹寄、綾香、雪乃、結衣、平塚先生、比企谷先生も素早く壇上の回りを守りを固める。密かに八幡達が行動したのを外の待機部隊、探偵の直斗達も確認した。
葉山達がそんな行動を取ったため、他の生徒達は何が始まるのか理解出来ていなかった。
校長に至ってはこう言った。
「何をするのかね?」
「今から総武高校の闇の不正な犯罪を暴露するためですよ、校長?」
「闇の不正?なんのことかね?」
「総武高校の教師の方の中に犯罪者が混ざっているのです」
校長の言ったあとに八幡とめぐりがそう言った。犯罪者呼ばわりされた教師達は、反論をしている。自分達がなぜ犯罪者呼ばわりされるのかわからないと。
「君達は、自分達の学校の教師を犯罪者呼ばわりとはどういうつもりかね?下手すれば君達は名誉毀損で訴えねばならなくなるのだが?それでも構わないのかね?」
「名誉毀損?何を言ってるんですか?逆にあなた方が犯罪者として捕まるんですが?」
校長の反論にめぐりはひけを取らない。むしろ押しているすらある。
「犯罪者でこの私が捕まる?何を訳のわからないことを?君達は私に恨みでもあるのかね?」
「恨みならたくさんありますよ。校長達に圧力をかけ、犯罪を揉み消していた張本人!高田正孝、あんただよ!」
高田は驚いた表情をしていて、そして鼻で笑う。
「私が犯罪をもみ消した張本人?、何だかわけがわからないんですが?」
「…証拠ですか?まあ良いでしょう。そんなに証拠が見たいんですね?」
「当たりまえだ!」
高田はそう言うとそんなものはないと思っていたのだろうが、体育館のスクリーンに証拠が写し出される。そこには、高田や不良生徒達が写し出される。ただ写し出される訳ではない。
「何、これ?」
「なんだ、なんだ!」
普通の生徒達も騒ぎ始めた。教師達はどうしたらいいかわかっていない。そんな中八幡達は
「これは、高田先生が不良生徒達を使い、学校で盗撮写真を売りさばいている証拠です」
「私達生徒会に盗撮写真を取られたという相談が寄せられ、教職員に訴え解決を図ろうとしましたが、校長の反対によりそれが叶いませんでした」
八幡とめぐりは頭を下げて、生徒達に謝罪する。
スクリーンは、新しい証拠の映像も流れる。なぜこんなことができるのかと言うと映像権の映研と放送部を味方につけているのだ。だからこんな無茶もできてしまうのだが。
「高田先生と校長達が隠してきたことは、マスコミ各社にも発表する。もちろん警察にもだがな」
「警察?世間?馬鹿がお前達。そんなことをすれば、ただではすまんぞ!」
「そんなことは百も承知です。私達は覚悟の上でやってるのです。高田先生達の犯罪行為でどれだけの生徒達が泣いてきたことか!」
「あんた達には、警察に捕まってもらう!絶対にな!」
めぐりや八幡は、高田や校長、不良生徒達を睨みながらそう言った。高田は本性の顔を見せ始めた。
「比企谷、城廻、お前達ごときがこの俺やその連中を捕まえることなど、出来やしない!俺の背後には、お前達の想像のつかないお方達がたくさんいるんだ。お前達…雪ノ下や葉山、お前達も簡単に消せるのだぞ」
高田は高々と笑いを飛ばす。その笑みは、勝ち誇った表情である。生徒達の中には、怯えてしゃがみ込んでいるものもいる。不良生徒達も高田の笑みに戸惑いが出てくる。
「ヤベーぞ高田先生…」
「そうだな」
八幡とめぐりは、不気味に思いながらも高田を追い詰めようとする。
「高田先生、貴方が頼りにしている方々は、貴方を助けてはくれませんよ」
「国会議員の方、県会議員の方、その他のみなさん、高田先生を見捨てたようですよ。諦めて自首を私は勧めますが」
「……なんだと…そんな…」
高田はそれを聞いて膝から崩れ落ちた。頼みの綱から裏切られ捨てられ絶望したような表情である。先程の余裕のある表情ではなかった。
「………」
「外に警察が来ています。おとなしく警察に自首してください」
八幡がそう言うと、大人しく従う姿勢を見せた。
「………ちきしょう!ちきしょう!」
高田は、その言葉を連発し悔しがった。だがもう逃げ道はもうない。不良達も観念したのか、大人しくしている。
「さあ、高田先生、最後は…」
八幡がそう言った時、高田は急に
「ちきしょう!…なんちゃって…この私が警察ごときに捕まる…捕まえることなど出来ないんだよ…比企谷八幡!お前は大人しくしてれば良いものを…何度私に殺されるのか…」
突然高田はおかしな事を言い出した。八幡が高田に何度も殺されたかのような発言だ。八幡自身もわけがわからない表情になる。
「高田、あんた追い詰められたから幻想でも抱いてるのか?」
「幻想…くっ幻想…ふっ、そうさこの私にしてみれば、この世界も
「幻想…高田先生…貴方は!」
「今回は…城廻が相棒だったのか、比企谷…いや
高田が言っていることを理解する八幡とめぐり。高田も2人と同じようなことを経験してるのではないかと。
「比企谷、城廻、お前達のシナリオ通りにしてたまるか!」
高田が何かボソボソと言い始めた。すると回りの景色が揺らぎ始める。
「…比企谷、城廻、お前達にはこの私を捕まえることなど出来やしない」
「なんだと!」
「この私は、こんな幻想の世界の世界の人間ではないのだからな!」
高田が指をパチッと鳴らす。すると八幡やめぐりの意識が揺らぎ始める。
「高田、お前は何をしたんだ!」
「私は元の世界に戻るだけだよ、比企谷八幡!追ってくるなら追って来るがいい!追って来れるのならな!」
高田は謎の空間に消えていく。そして揺らぎは大きくなる。八幡とめぐりの意識もどんどんと大きくなる。葉山達は動いていない。もちろん周りの生徒達も止まっている。
「八幡君!どうやらまた失敗みたいね」
「くそっ!やっとここまで来たのに!」
世界がどんどんと揺らぎ、そして縮んでいく。
「……高田が言っていた幻想…幻想世界って何なんだよ!めぐり先輩!」
「八幡君!」
めぐりは、八幡に抱きつく。
「めぐり先輩…」
「また違う世界に行ったとしても私の想いは八幡君に!」
「めぐり先輩!俺は……」
八幡がめぐりに何か言おとしたが、世界自体がシャットアウトしてしまった。八幡自身の意識も消え失せてしまったのだった。
そして無の世界になった世界に1人の人物が降り立っている。姿形は、人間のように見える。だが人間ではない。頭に天使の輪のようなものが浮いている。
「指し手を持つものよ。あれは幻想であって、現実ではない。誰かの夢が現実のようになっていただけである。本物の指し手は、幻想ではなく現実世界に生きている。さあ、手を伸ばして掴み取れ」
BAD ENDーTo be continueー
俺ガイル~別れそして出会い~城廻めぐり編が終了です。
to be continue後の世界についてのアンケートを取りますので、宜しくお願いします。
参考までに、to be continue後の世界は何が良いですか?
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1ーありふれた職業で世界最強。
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2ー魔法科高校の劣等生(優等生も含む)