俺ガイル~別れ、そして出会い~君の一番星に【城廻めぐり編】 完 作:龍造寺
第1章ー第1話ー高校2年生の始まり、これから運命は動き出す。
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八幡の意識が目覚めたのは、病院のベッドの上だった。しかもすでに夕方になっていた。八幡は、自分の目で確認し、右足を骨折していることがわかる。
「…俺は…確かあの犬を助けて…そのまま…病院に…あ…入学式…」
八幡は今まで経験をしたことがない事を経験をしてしまった。
入学式を出席しないという事を。例え今まであったとしても、雅史や綾音経由で情報を得ることが出来るが、今はそれがない。何せ総武高校に来た総武中の人間はいないのだから。ふと自分用に当てられた棚には、母親、雅史達がお見舞いに来ていたようだ。着替え等、果物が置かれている。
「入学式早々、みんには心配させてしまったな…」
棚に携帯が置かれている。もちろん八幡のものだ。彼は、携帯を取り雅史達に連絡をするため、グループチャットに書き込む。
【雅史、緑子、七海、すまない。入学式早々事故った】
【八幡、大丈夫か? 右足の骨折だけだと聞いたが、他に痛いところは無いか?】
【他にはねーよ】
【犬を守るために、身を呈したって聞いたよ、そういうところ八幡らしくて良いけど、無茶ばかりしないで】
【八幡、緑子、泣かせちゃダメだよ。八幡が事故にあって怪我したって聞いた時、ショックのあまり、倒れそうになったんだからね】
【そうなのか、緑子?】
【う、うん…】
【緑子、心配かけてすまなかった】
【八幡、本当に総武で良かったのか?海浜なら、俺達でフォロー出来たのに】
雅史がそんな事を言ってきた。右足の骨折だから、手を骨折するよりも入院も苦労することも増える。その事を心配して言ってくれた言葉なんだろう。でも八幡は
【雅史、ありがとうよ。俺のことより自分達の高校生生活を楽しめばいい】
【俺達は、お前が笑っていられるような環境になれば、自分達も青春するさ】
【雅史、お前サッカー部に入るんだろ?頑張れよ!俺も陰ながら応援するから】
【サッカーは頑張るよ。八幡も総武で青春を謳歌しろよ、中学の分まで】
【雅史、わかったよ。緑子も七海も中学と同じ部活に入るのか?】
【そうよ、私は水泳部】
【私は、テニス部に入るよ】
【中学の時と同じか】
【そういう八幡は何か入るの?】
【まだわからない。俺…まだ学校すら行ってないから…】
【八幡は、まず骨折を治すこと。それからだな】
【雅史君の言うとおり、骨折を治してね】
【完治したら、また遊ぼうね、八幡!】
【ああ!】
そんな感じに入院初日は終わっていく。入学式早々に事故に合うなんて、普通は合わないだろう。
入院2日目には、1ーA組 担任の末広 温子がやってきた。短髪ボブヘアスタイルで格好は派手ではない服装である。八幡の人となりは、総武中の担任である中村から聞いたようだ。
そしてあることを言われたのだ。
【比企谷君、死に急ぐようなことはしてはダメです。自分を軽んじて、人助けとかおこがましいだけです。そんなことしても誰も嬉しくない、むしろ亡くなった恋人さんが悲しみます】
八幡の心に担任の末広の言葉は刺さった。中学の担任である中村からも言われてだが、末広の言葉はぐぅって刺さる何かがあるのだ。
【わかってます…海浜に言った友人達もそう言われてますから】
【比企谷君、何かあればすぐに相談に乗るからね】
そう言って担任の末広は帰っていった。それから、担任の末広は学校の資料やクラスの事がかかれたプリントを持って来てくれた。
3週間の入院生活にピリオドを打ち、松葉づえで総武高校初登校した。しかし八幡のクラスの1ーAは、彼の方を一瞬見たが、すぐに自分達のグループの人間と話していた。
八幡はすぐに自分の机を探す。担任の末広から聞いていた席に座る。
クラスの視線は、八幡の方を見ている。
あんなヤツいたっけ?とか。
入学式早々に事故にあったマヌケとか。
女子にいたっては、キモイとか、目が腐ってるとか言われている。八幡は心の中で
【これでいい。俺は地味で目立たなく平和に暮らせるならそれでいいか。俺にキャーキャー言っていた総武中学がおかしかったんだ】
総武中学時代、八幡がモテていたなんて、このクラスの人間は思わないだろう。誰か知ってる人間がいたとしても、誰もが信じないだろう。
こんな感じで、八幡の高校1年はただ地味で目立たないボッチで過ごして行った。それでも、雅史達とは、グループチャットや直接会ったりしていたが。でも雅史達には、本当のことは言っていない。本当の事を言えば、雅史達が心配してしまうからだ。雅史達には、ちゃんと青春を謳歌してほしいと願っているから。
再び季節は春へとなり、八幡達は高校2年に進級し2ーF組とクラス替えになり、末広先生は、海浜総合高校へ転勤となった。末広先生は誰からも人気が高かったから。だから海浜総合高校から引き抜かれたんだろう。
2年生になってもボッチ生活は変わらない。八幡に近づいてくる人間はいなかった。彼もそれを甘んじて受け入れたからだ。
心から許せる人間ならいいが、うわべだけの関係なんか煩わしいだけだろう。
そんな中、国語の教科担任の平塚静が高校生活を振り返ってという作文を書けと言って来たのだ。
八幡はまためんどくさい事を言う教科担任だと思った。
高校生活を振りかえる?
振り替えれるようなイベントなんか起こしていない。クラスの人間達は、グループに分かれて書き始めている。
何を書こうか迷ってある時、クラスの女子に
「ちょっとどいて、邪魔」
八幡は自分の席で考えていただけなのにどけと言われた。邪魔にならないように、八幡は、クラスの窓際の端に机をづらした。
「はぁ~何を書けばいいんだよ…」
雅史達に話せば、手伝ってくれるだろう。それでは、雅史達に迷惑だし、なんせ彼らの青春の時代を潰させるわけにはいかない。
八幡は、自分の高校生活の始まりは、とある事故から始まった。そんなことを書きはじめてたのだった。
参考までに、to be continue後の世界は何が良いですか?
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1ーありふれた職業で世界最強。
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2ー魔法科高校の劣等生(優等生も含む)