魔法少女リリカルなのは~Wを継ぎしもの~ 作:calamity
風都の町ではガイアメモリーと呼ばれるものが流通していた。
ガイヤメモリーとはあらゆる「地球の記憶」を収めた全長10cm程のUSBメモリ―で中心には「地球の記憶」を連想するイラストが、そのイニシャルが象って描かれている。
そのガイアメモリはミュージアムと呼ばれる組織により流通してしまう。ガイアメモリーを使用したものは、ドーパントと呼ばれる怪人になってしまい理性が失われていき犯罪を犯していった。
ミュージアムには一人の謎の少年が囚われていた。二人の私立探偵、「鳴海 荘吉」「左 翔太郎」はその少年を助け出す。しかし脱走の途中、荘吉は追手の凶弾に倒れてしまう。
残る二人も絶対絶命の窮地に陥る中、少年は謎の機械を渡し、こう告げた。「悪魔と相乗りする勇気あるかな?」
その1年後風都で荘吉の後を継いで探偵業を営む翔太郎と1年前に救出された少年フィリップの元に、荘吉の娘鳴海亜樹子が事務所からの立ち退きを要求しにやってきた。翔太郎に付きまとううちに、亜樹子は風都で怪事件を起こす怪人ドーパントの存在を知る。そして翔太郎とフィリップが変身する風都を守る戦士仮面ライダーWの存在も同時に知ることとなる。
翔太郎とフィリップは、さまざまなドーパントと戦っていった。その中で新たな仲間も加わっていった。名前は「照井 竜」風都警察の刑事である。竜は家族がドーパントによる無差別殺人によって殺されてしまうという過去を持っている。そのためドーパントに対する復讐心が人1倍強いその為最初のころは翔太郎たちのことを仲間だと思ってもいなかった。しかし戦いを重ねていくごとに次第に翔太郎たちを仲間だと認めるようになる。そしてミュージアム最後の敵である、加頭 順ことユートピア・ドーパントと戦う。死闘の末ユートピア・ドーパントを倒すそのためミュージアムは完全に消滅した。そして風都に平和が戻ったのである。
これはある小さな町で起こった大きな事件であった。それは二人の探偵がいたからこそ始まった事件であり、解決された事件でもある。その事件は1人の探偵が命を懸け二人の探偵を作り出したことにより始まった物語である。そして二人の探偵は新たな探偵を作り出そうとしている。これは新たな二人の探偵の物語である。
「これで完成かな。」
鳴海探偵事務所の所長席でハンフリー・ボガートばりのソフト帽をかぶった青年がタイプライターを打っていた。
「翔太郎なにをしてるんだい?」
「ん、フィリップか今な俺たちがやってきたことを簡単にまとめてたんだよ。」
本を片手に持ったTシャツとパーカーを着こなすフィリップと呼ばれた青年が隣の部屋から出てきた。
本を持った青年は興味を示すかのように笑顔になった。
「へー面白そうだねでもどうして今頃なんだい?」
「あいつらに聞かせてやりたいと思ってな。」
「あの子たちは散々聞かされていると思うけど。」
「こまけことはいいんだよ、それよりあいつらは?」
ソフト帽をかぶった青年は辺りを見回すがフィリップしかいない。
「確か買い出しを亜樹ちゃんと一緒に行ったはずだよ、行った時間からしてもうすぐ帰ってくるはずさ。」
「「「ただいま!!」」」
事務所のドアが開いたのと同時にまだあどけなさが残る女性の声と黒と金色の髪をした二人の子供の甲高い声が事務所に響きわたる。
「ほら噂をすれば。」
「ただいまフィリップ君、翔太郎君。」
「おかえり亜樹ちゃん。」
「おかえり亜樹子。」
買い出しから帰ってきた亜樹子と呼ばれた女性は翔太郎と呼ばれた青年を見た。
「なにやってんの?」
すると後ろにいた子供2人も翔太郎のほうに駆け寄っていた。
「「翔太郎さんは何やってるんですか?」」
双子のように2人は息をそろえていった。
「んっ、これはな俺たちが昔やっていたことまとめてるんだ。」
黒色の髪で両目が赤色の少年が
「仮面ライダーWってやつですか?」
翔太郎は懐かしむかのように笑みを浮かべながらその子の頭をなでるのであった。
「そうだ。あれはもう3年程前になるのかな」
横にいるフィリップも懐かしむかのようにいうのであった。
「正確には2年と9ヵ月、23日だよ翔太郎。」
「そんな細かく覚えてられるか!」
するともう1人の金色の髪をした少年が翔太郎にたいしふと疑問をぶつける。
「それはもう何度も聞かなかったっけ?」
すると翔太郎が2人に対していった。
「凍夜と夏樹は何回も俺の話を聞いてりゃいいの。」
「わかった!!」
凍夜と夏樹と呼ばれた子供二人は笑顔で返事をする。
「二人とも外から帰ってきたんだから手を洗いなさい!」
「ハ~イ~」
亜樹子が凍夜と夏樹にそういうと二人は返事をしながら洗面所に向かうのであった。その光景はまるで母と子のような関係に見えた。
「亜樹子、お前まるであの二人のお母さんみたいだな。」
それを見ていた翔太郎はにやついた顔で亜樹子をからかうかのように言うのだった。隣にいたフィリップはそのとうりだと言わんばかりに頷いていた。
「じゃあ、お父さんは翔太郎君とフィリップ君だね。」
亜樹子はやり返すかのように翔太郎とフィリップに言い放った。
「そいえば照井が今日来るとかなんとか言ってなかったか?」
翔太郎がそういう事務所のドアが開いた。
「左 居るか?」
「おっ、噂をすれば。」
事務所のドアの前に立っていたのは赤い革ジャンのライダースファッションをした青年であった。翔太郎のことを名字で呼ぶ数少ない人物である。
「あっ、竜さん久しぶりです。」
「竜さん久しぶり!!」
「おお、凍夜に夏樹久しぶりだな。」
竜と呼ばれた青年は洗面所から帰ってきた二人の頭を撫でている。この光景を見ていた三人は何やら可笑しなものを見るように見ていた。
「竜君がここまで変わるなんってね」
「俺はもともとこんな感じだ!」
亜樹子の発言に竜は少し怒ったかのように叫ぶ。竜は別に子供が嫌いなわけではなくただ恥ずかしだけなのだ。
「落ち着け照井、それより何をしに来たんだ。」
「いや、特に用事はないたまたま近くを通ったからきただけだ。」
「そうかまあゆっくりしていけよ。」
「竜君最近私にあんまりかまってくれてない気がするんだけど!」
「そんなことはない。」
亜樹子と竜はあの事件のあとから付き合い始めたのだが竜の仕事が忙しくあまり恋人同士で一緒にいる機会が少ないのである。
竜はこの話はやばいと思ったのかすぐさま別の話に切り替えてきた
「凍夜と夏樹は将来何になりたいんだ?」
凍夜と夏樹は何の迷いもなく
「「翔太郎やフィリップさんのような探偵になりたい!」」
「聞いたかフィリップ俺たちみたいになりたいってよ!、かぁー嬉しね」
「ぼくたちみたいになるにはとっても大変だよ。」
翔太郎とフィリップは自分たちを目標にしてもらえたのがとても嬉しかった。特に翔太郎は自分が荘吉にあこがれ探偵になったので自分もそういった存在になれればいいと思っていたからこそそう二人に思ってもらえるのはとても嬉のだ。
「そうかそうか探偵になりたいのかそれなら今からみっちり鍛えないとな!」
「そうだね僕たちの後を継ぐ存在なんだから。」
「「はい!!」」
「もう翔太郎君もフィリップ君も気が早すぎるよ。」
事務所は笑い声で包まれていくのだった。すると事務所の扉が開く音がした。
「すいません、鳴海探偵事務所ってここですか?」
「「「「「「ようこそ鳴海探偵事務所へ!!」」」」」」
ここから新たな探偵二人の出会いの物語が始まりを告げる。