魔法少女リリカルなのは~Wを継ぎしもの~   作:calamity

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第11話 「集の意地」

竜希とアリサが付き合ってから1週間がたった。それを見ていた集は自分もすずかに告白しようとしていたのだがなかなか決意が固まらなかった。

それを見かねた凍夜が集に助け舟を出す。

 

「集お前はほんとに不器用だな」

「うるさい、そんなことは俺が一番わかってるやい」

「まあやけになるなって」

「そんなこと言っても凍夜、竜希は成功したんだぜ」

「だったら自分も成功できるとポジティブに考えられないのか」

「そんなこと言ったって俺は運動しかできないただのバカだから…」

「何言ってんだよお前のいいところはそういうところだろ自信持てよ」

 

集は一度ダメだと思ってしまうと何を言ってもネガティブなほうに考えてしまう癖がある。

 

「しょうがない、俺が夏樹に言って集とすずかが何日か一緒に帰れるようにするからその間に自分どうにかしろ」

「凍夜!、やっぱりお前は最高の友達だよ」

「そう思うなら早く結果を出してほしいな」

「できるだけの努力はしてみるぜ」

「その調子だ、やっぱり集はこうでないとな」

 

こうして集はすずかと一緒に帰ることとなったが…

 

「おい凍夜二人っきりにはできなかったのか!」

「すまんな、まあ気にせずがんばれ」

「竜希の次は集か~これは面白くなってきたね」

「おい!そこ何面白がって見てるんですか少しぐらい手伝ってくれてもいいんじゃないんですか」

「そこは集ががんばらなくちゃ、竜希だって自分で頑張っただから」

「そうですか、まああんなに楽しそうな竜希を見るのは知り合ってから初めてだしな」

 

結局いつものメンバーがそろってしまい、しかも竜希とアリサは相変わらずイチャイチャしており、集はすずかと一緒には帰ってはいるもののみんながいるので話が切り出しにくい。後ろでそれを見ていた凍夜はため息をついた

 

「凍夜」

「なんだフェイト?」

「集ってすずかのことが好きなの?」

「そうなんだけどなかなかうまくいかなくてな」

「そうなんだでも多分だけどすずかも集のことが好きなんじゃないかな」

「そうなのか!?」

「って多分だよ、すずかって集と話していると気って他の男子と話していると気より笑顔で話してるもん」

「そうか可能性はあるってことかやっぱり集次第ってことか」

 

こうして集の努力の日々が始まった。次の日も皆で一緒に帰っていたがすずかと二人っきりになる機会ができたが日常会話しかできず後ろで見ていた凍夜に怒られる集だった。

これが1週間続いたが集はなかなか告白ができないでいた。凍夜も何とかアトバイスなどをするがそれも失敗に終わる。

 

「凍夜、俺明日告白できなかったらあきらめる」

「おい集弱気になるなよもうちょっと頑張ろうぜ」

「いや自分で決めたことだから」

「…そうかできるだけいい環境は作っておく」

「何から何まですまないな凍夜」

「気にするな、今度こそ決めろよ」

 

こうして集の最後のチャレンジが始まった。

次の日の放課後集の隣に立っていたのはすずかただ一人であった。今日にかっぎてなのは、はやて、フェイトは昼で早退、竜希、アリサは二人でデート、凍夜と夏樹はもちろんこれをみはからって集とすずかを二人だけにした。

 

「今日は皆予定が入ったみたいだよ」

「そうなんだじゃあ今日は二人だけか」

「そうだね…」

 

二人の会話はここで途切れてしまった。集もすずかも何かを言おうとするものの恥ずかしくて言葉がでない。

 

「集君っていつぐらいから凍夜君や夏樹君たちと一緒にいるの」

「そうだな~小学5年生ぐらいかな」

「へぇ~そうなんだ」

「月村のほうはどうなの」

「私は小学1年生のころからだよ」

「俺達より長いな」

「でも仲良くなるきっかけは全部なのはちゃんが作ってくれたんだよ」

「なんかわかる気がする」

 

すずかは唐突にこんな話を切り出した。

 

「集君ってす、好きな人とかっているのかな?」

「…い、いるよ」

「そ、そうなだ」

「お、俺は月村のことが……」

 

集が言いかけたその時二人の目の前に黒い車が止まり黒い服の男が二人出てきて二人を車に押し込んで連れて行った。

集と月村は車の中で手に縄をまかれ逃げられないようにされた。車は鳴海市の廃ビルに向かっていった。

 

 

 

 

「もしもし、左ですけどあ、おばさんご無沙汰していますえ、集がまだ帰っていない?俺の家には来ていませんよ、はいわかりました見つけ次第連絡します」

「どうしたの凍夜?」

「集がまだ帰ってないっておばさんから電話が今あって、おかしいな集は俺達より早くすずかと一緒に帰ったはずなんだけどな」

「え、もしかして」

「その可能性は多分ある」

「「誘拐」」

 

凍夜と夏樹は急いで準備をし、家を出た、まず士郎に電話を入れ二人は鳴海市の地図を片手に走り出した。

 

 

 

 

一方連れていかれた二人は3階立てのビルの一室にいった。

 

「集君大丈夫?」

「何とかね、それよりあいつらはなんで俺達を?」

「それは多分私にあると思うんだ」

「成程身代金目合っての犯行か」

「ごめんねこんなことになちゃって」

「気にしなくてもいいよ、絶対に助けが来るからそれまで気長にまとうぜ」

「どうしてそう言い切れるの」

「あの二人はこの手に関しては優秀だから」

「あの二人って凍夜君と夏樹君のこと?」

「そう、だから心配しなくてもいいと思うぞ」

「二人のこと信頼してるんだね」

「まあな」

 

二人を閉じ込めていた部屋のドアが開く。そこから黒服を来た細身の男が入ってきた。

 

「気分はどうかね」

「最悪に決まってんだろ」

「君のほうはなかなか威勢がいいな」

「いったい何が目的だ」

「君には到底わからないさ、もちろんすずか様はわかっていらしゃいますよね」

 

すずかはビクゥ!っと体を震わせた。その言葉をいい残し男は部屋を出ていく。

 

「月村何か心あたりでもあるのか?」

「な、ないよ何言ってるんだろうねあの人は」

「でもお前の名前を知ってたような」

 

集は深い詮索を入れなかった。それがすずかの反応を見る限り聞かない方がいいと思ったからである。

無言の時間が過ぎていく。

 

 

 

 

「凍夜どう思う?」

「多分そこだろう」

 

凍夜と夏樹はいろいろな情報をもとにある程度の場所を絞り込んでいた。凍夜と夏樹はそこに向かって走っていった。

 

 

 

 

細身の男がまた入ってきた。

 

「お前の目的はなんなんだ」

「君には今からわかりますよ」

 

細身の男は不敵に微笑みむ。

 

「すずか様私の息子と結婚してくれる決心はつきましたかな」

「前にも言ったはずよ私は自分のことぐらい自分で決めるわ、それにそんなのお姉ちゃんがゆるさないわ!」

「そうですか残念です、なら仕方ないですねあなた達の秘密を公開せざるをおえませんね」

「お前は先から何を言っているんだ」

「君は知らないでしょうが月村一族は代々…」

「やめて!」

「代々吸血鬼なんですよ」

「吸血鬼!?」

「そうです、人の血を吸って生きる化け物なんですよ」

「やめて!、やめて!」

 

すずかは自分の隠し通してきた秘密がばれてしまい酷く困惑してしまう。それを聞いた集は…

 

「は!、それがどうした!、月村が吸血鬼だろうとなんであろうと俺には関係ない、誰が何と言おうが月村は月村だ!」

「集君」

「ハハハ、君ならそういうと思ったよだからこそ連れ来た意味がある」

 

細身の男は懐から拳銃を取り出し集に向ける。

 

「すずか様あなたが拒むと言うならこの少年を殺してしまいましょう」

「なんで!集君は関係ないはずよ」

「最近のすずか様の行動は監視させていただいていたのでわかっていますよ、すずか様がそこの少年のことが好きなことぐらい、だからこ少年を連れてきたのです」

「そんなやめて」

「そうですねまずは一発」

 

そういうと細身の男は拳銃の引き金を引いた。弾丸は集の太ももを貫いた、周りには血が流れていく。

 

「っ!」

「やめて、集君は関係ないでしょ!」

「やめてほしいならすずか様が認めればよいだけの話ですよ」

「だ、だめだ、つ、月村」

「うるさいですね君は黙っておいてください」

 

細身の男はもう一発集に銃弾を放ったその銃弾は集の脇腹を貫通して集を拘束していた縄にもあたり縄がほどけた。

 

「どうですかすずか様決心はつきましたかな」

「わかったわかったからもうやめて」

 

すずかは泣きながら言うのだった。細身の男はそれを見ながら笑っていた。

 

「誰がそんなこと認めさせるかよ」

 

集は最後の力を振り絞って立ち上がった。脇と太ももからは血が流れ続けていた。

 

「ほうあれだっけやっても立ち上がりますか」

「倒れるわけにはいかないんだよ!」

「集君!」

「どうして殺されるのがわかっていて立ってくるんです」

「そんなの決まってんだろただ単純に月村のことが好きだからだ!だからこそ俺のせいで理不尽な結婚なってさせるわけにはいかないんだよ!」

「ハハハ、君は面白いことを言うなだったら望どうり殺してあげるよ」

 

細身の男は集に向かって3発の銃弾を打った。その3発は集のお腹を貫通していった、集はその場に倒れてしまうその周りからは血がドクドクと流れていった。

 

「集君!集君!」

 

すずかは必死に集に呼びかけるが集はピクリとも反応を示さない。

 

「あっけない最後でしたね」

「あなたって人は!」

「彼が望んだとおりにしてあげたまでですよ」

 

細身の男は笑いながら倒れている集を見ていた。すると細身の男が持っていた通信機から通信が入った。

 

「なんだこっちは忙しんだ」

「侵入者が入ってきました」

「なんだそんなことで連絡してきたのか、一刻も早くしまつしてしまえ」

「それが応戦しているんですがまったく歯が立ちません」

「何をやっているのだ!相手は何人だ!」

「ふ、二人です」

「たった二人に貴様らはなにをやっているのだ!」

「すみません今すぐに…わぁ!来るな、来るな、っわぁ~!!」

 

その言葉を最後に通信は途切れてしまった。細身の男は余裕の表情から一転、焦りの表情へと変わった。

 

「くそ!早くこいつらを連れて行かないと!」

「どこに連れていくのかな」

 

細身の男の後ろのドアからある一人の声が聞こえた。

 

「夏樹君!?」

「貴様は何者だ!

「そこの二人の友達さ、それよりよくも俺の友達を傷つけてくれたな!!」

 

夏樹から滅多に見ない怒りの表情が読み取れた。夏樹は細身の男を殴り飛ばす、細身の男は立ち上がって銃を構える、銃口を夏樹に向けると細身の男は夏樹に向かって4発の銃弾を打った。しかし夏樹はそれを全てよけ細身の男の懐に飛び込み顔面に右ストレートをきめる。

細身の男はその場に崩れ落ちていった。すると後ろのドアから凍夜が救急隊の人と警察が一緒に入って来た。救急隊の人は集を大急ぎで病院に連れって行った。

 

「すずか大丈夫だったか」

「わたしより集君が」

「今は病院の人に任せるしかないよ」

 

凍夜と夏樹、すずかは後から来た士郎に病院まで送ってもらい、今は集を治療している手術室の前にいた、もちろん集の母親もすずかの姉の忍もいた。手術から約2時間が経過していた、すると手術中のランプが消え中から先生が出てきた。

 

「先生集君は!?」

「大丈夫です何とか一命を取り止めました、かなり出血がひどくあと少しで手遅れでした」

「集の容体は!?」

「今はまだ意識はありませんが後1日もすれば意識を取り戻しと思います、長くても2か月は安静にして貰います」

「わかりましたうちの息子をありがとうございます」

 

集の母親は先生にお礼を言った。すずかの姉が集の母親の前に行った。

 

「このたびはうちの妹のせいで息子さんに多大な迷惑をおかけしました」

「気にされなくてもいいですよ」

「そういうわけには」

「いいんですよ、あの子自ら危険に飛び込んでいったんですから」

「その件に関してはありがとうございました、おかげでうちの妹は無事でした」

「それなら良かったです、うちの息子の苦労は無駄じゃ無かったようですから」

 

二人の会話に士郎さんが入っていった。

 

「まあ、どちらも無事でよかったじゃないですか、今日はもう遅いのでまた詳しい話は後日にしましょう」

「そうですね、高町さんのいうとうりです、月村さんでしたっけこの件は私自身気にしていないので当事者の子供たちに任せます」

「そうですか、本当にありがとうございます」

「それでは私はいったん集の着替えを取りに帰りますので、あっ!すずかちゃんだっけ」

「は、はい!」

 

急に話しかけられたすずかは声が裏返ってしまった

 

「あんな子だけどうちの息子をよろしくね」

「っえ?」

「わかってるわよ、集のこと好きなんでしょ」

「は、はい」

「ならがんばってね将来私の娘になるかもしれないんだから」

 

そう言い残すと集の母親は病院の廊下をある言っていった。

 

「やっぱりそうだったのね」

「お姉ちゃんまで」

「集君だったけ、ちゃんと射止めなさいよすずか」

 

忍もそう言い残すと集の母親のあとを追うように去っていった。

 

「さあ、俺達も帰りますか」

「そうだね、すずかちゃんも帰るでしょ」

「う、うんほんとは集君が目を覚ますまでいたいけど」

「さすがに今日はもう遅いからまた明日にしなさい、じゃあみんな行こうか」

 

帰りは士郎さんに送ってもらった。次の日はちょうど土曜日だったのですずかは朝から集のお見舞いに来ていた。

集は意識をまだ取り戻してはいなかった。すずかはベッドの上で寝ている集を心配そうに見つめるのだった。

すると集の右腕が微かに動いた。集はゆっくりと目を覚ました。

 

「ここは」

「集君!」

 

すずかは嬉しさのあまり集に抱き付いてしまう。

 

「月村痛い」

「ご、ごめん」

「俺生きてたんだな」

「出血がひどくてあと少し遅かったら駄目だったみたいだよ」

「俺の言った通り凍夜と夏樹が助けに来ただろ」

「なんだあそこがわかったのかな」

「そんなことはどうでもいいさ助かったんだたら」

「ごめんね集君私のせいで巻き込んじゃって」

「気にしなくてもいいよ月村のせいじゃない」

「でも…」

「俺が好きでしたことだから」

「私きずいたんだ、私集君のことが好き!もしこんな私で良かったら付き合ってもらえないかな」

 

集は驚いた顔をしていた。

 

「やっぱり駄目だよね私化け物だから…」

 

集は無理やり動かない手を動かしすずかの頭の上に置きすずかの頭を撫でた

 

「だめだよ自分のこと化け物なっていったら月村は月村だから、それと俺も月村のことが好きですこんね俺で良ければよろしくお願いします」

「集君、ありがとう」

「それにしても月村が俺のことを好きだったなんてビックリだよ」

「集君って意外に人気なんだよ、それと月村じゃなくてすずかって呼んでほしいかな」

「えぁっ!、えぇっと、す、すずか」

「うん、なんかこれでほんとに彼氏彼女みたいだね」

「そうだな、俺はもうちょっと寝てることにするよ」

「うんお休み」

 

集は再び眠りについた。それをすずかはただ見つめていた。

集の病室のドアの隙間から集の母親と忍は二人の会話を聞いていた。

 

「ふふふ、集も無理したかいがあったわね」

「うちの妹をよろしくお願いします」

「こちらこそうちの息子をよろしくね」

 

1か月後、集は無事退院することができた。集が入院している際に様々な人がお見舞いに来た、すずかは毎日欠かさず集のお見舞いに来ていた。それを見ていた凍夜、夏樹は「ああまたバカップルができたな」と思うのだった。

集の告白は散々なことが起こったが無事成功した。集はすずかがお見舞いに来ていた際はにやけが止まらなかったらしい。

 

 

 

 

 




どうもcalamityです。今回は集君に頑張ってもらいました。
この回を書いていてこんなこと現実では絶対に起こらないなと思いました。
そういえば、そろそろクリスマスですが皆さんは予定が入っているでしょうか。ちなみに作者は高校生なんで部活です。なので予定なんかまったく入っていません。皆さんはよきクリスマスをお過ごしください。
そろそろ冬休みに入るのでできるだけ早く更新していきたいと思っています。
感想、アトバイスなどあればどしどし書いていただけると嬉しいです。
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